今回何故この異変が起きたのかが明らかに!
「完全にうちの小説での独自設定だよな」
「確かにね~」
まあいいじゃないですか。それでは本編にいきましょう。
「本編どうぞ」
ちなみに次章のお話についてのアンケートは現在
風神録 5票
紅月狂 7票
守月姫 3票
となっております。
投票は次話を投稿するまで受け付けていますので。
noside
「・・・・君が異変の首謀者?」
竜希は目の前で自分の刀を受け止めている鬼の少女・・・・萃香に問いかける。
「・・・・ああ。そうだ」
「・・・・へぇ」
竜希は刀を鞘に収めた。
「ミコト・・・・・本当にごめん。私のせいで・・・・」
「・・・・気にするな萃香。俺はただ・・・・自分のしたいようにしただけだ」
「それでも・・・ごめん」
「萃香・・・・」
「・・・・ねえミコト。そいつは誰?」
霊夢が近づいてきてミコトに尋ねた。
「・・・・この子は」
「待てミコト・・・・自分で言う」
「・・・・わかった」
「・・・・私は伊吹萃香。この異変を引き起こした者だ」
萃香は霊夢に向き直り、名乗った。
「そう・・・・どうしてこんな異変を起こしたの?」
「・・・・それは俺が話すよ」
「ミコト・・・・でも・・・・」
「いいんだ。考えたのは・・・・俺だからな」
そしてミコト口から今回の異変を起こした経緯が語られた。
~異変の始まる1週間前~
(・・・・ん?)
紅魔館での執事の仕事を終えたミコトは博麗神社に帰る途中、一人の少女を目にした。
(あの子は・・・鬼か?)
ミコトは頭の左右からねじれた形の大きな二本の角がはえていることから少女は鬼なのではないかと思った。
少女は近くにある巨木に体を体を預け、ひょうたんに入った酒をグイっと飲んでいる。
(・・・・なんだろう?なんかあの子・・・・引っかかる)
ミコトはその少女になにか引っかかるものを感じた。その何かがなんなのかが気になったミコトは能力を発動し、少女の命を感じとる。
(これは・・・・)
ミコトは少女の命から引っかかるものの正体を理解した。
そしてミコトは・・・
「・・・やあ。こんにちは」
その少女に話しかけた。
「・・・?誰だお前?」
急に声をかけられた少女は首を傾げてミコトに尋ねる。
「俺はミコト。一夢命だ」
「・・・・へぇ、お前がか」
「俺のこと知ってるのか?」
「ああ。お前は結構有名だからな」
「はは、そうか。有名・・・ね」
ミコトは苦笑いを浮かべた。
今現在ミコトの名は幻想郷中でほとんど知らない者がいないと言えるほどに有名になっている。異変解決に協力したり文々。新聞で特集されたりしていたのである意味では当然であった。
・・・・まあ当の本人からすれば不本意もいいところのようだが。
「ところで君の名前は?」
「・・・・・萃香。鬼の伊吹萃香だ」
萃香はぶっきらぼうに名前を名乗った。
「萃香ね。よろしく」
「・・・・恐くないのか?」
「??何がだ?」
「・・・・私のこと。私は・・・・鬼だぞ?」
古来より鬼は『力』、『悪』、『恐れ』の象徴とされている。それはこの幻想郷においても例外ではなかった。
人だけではなく、妖怪でさえ鬼を恐れ、拒絶するものは多い。
だが・・・・
「別に恐くなんてないさ」
ミコトは・・・・
「どうして?」
「理由がないからだ。別に萃香に何かされたわけじゃないし」
「・・・・ミコトは変わっているな」
「そうか?」
「ああ・・・・飲むか?」
萃香はいつの間にか取り出した杯に酒を注いでミコトに差し出した。
「いただこう」
杯を受け取ったミコトは萃香のとなりに腰掛け、杯に入った酒を口に含んだ。
「・・・ほう。美味いな」
「当然だ。なにせ私特性の酒だからな。ほら、もう一杯飲め」
「ありがとう」
萃香は空になったミコトの杯に酒を注ぐ。
「ところで萃香。聞きたいことがあるのだが」
「なんだ?」
「・・・・お前はいつも一人で酒を飲んでいるのか?」
「・・・・ああ。まあな」
「そうか・・・・寂しくないのか?」
ミコトは萃香を見つめながら問う。その目は・・・・憂いが秘められていた。
「・・・・うん。寂しいよ」
萃香は悲しそうな表情で顔を伏せてながら答えた。
(・・・・やっぱりか)
萃香のその答えはミコトの予想通りのものであった。
ミコトが萃香の命から感じ取ったもの・・・・それは寂しさ。それも命に顕れるほどに大きな寂しさだ。
「・・・・ならどうして一人で酒を飲んでいるんだ?寂しいなら・・・・誰かと一緒に酒を飲めばいいんしゃないか?」
「・・・・・私だってそうしたいさ。でも・・・・・んだ」
「恐い?」
「ああ・・・私は・・・嫌悪されている。鬼だから・・・・皆に嫌らわれている。私はそれが恐くてたまらないんだ。嫌われるのが・・・・恐い」
萃香は自分の体を両腕で抱きしめる。
・・・・よほど恐いのだろう。体は小刻みに震えていた。
「酔いたいのに・・・・―――に酔いしれたいのに私は・・・・ダメなんだ。嫌われるんじゃないかって思ってしまって・・・・恐くて誰かと一緒に酒を飲むことができない」
ついには萃香は涙を流してしまった。
萃香の悲しみは・・・・寂しさはあまりにも深すぎる。
「萃香・・・・」
ギュッ
「え?」
そんな萃香を・・・・ミコトはそっと抱きしめた。
「そうだよな。恐いよな。嫌われるのって・・・・すごく辛いよな。萃香の気持ち・・・・俺はよくわかる。俺も・・・・同じだったから」
「ミコトも・・・・同じ?」
「俺もな・・・・皆から嫌われていた。誰からも嫌われていて拒絶されていて・・・・すごく苦しくて辛かった時期があった。だから・・・・萃香の気持ちは俺はよくわかる」
「・・・・・」
「でも大丈夫だ。今は・・・・一人じゃない。今は・・・・俺がいる」
ミコトは抱きしめる腕の力を強くした。
「だから・・・・一緒に酔おう。俺は萃香を・・・・嫌わないから」
ミコトは萃香の心を溶かすように暖かな口調で語りかける。
「本当に・・・・嫌わない?」
「ああ」
「私と・・・・一緒に酔ってくれる?」
「ああ。だから・・・・大丈夫だ」
「ミコ・・・・ト。ありが・・・とう」
萃香はミコトにしがみつき、胸に顔をうずめて涙を流す。
ミコトは萃香を優しく受け止めた。
「宴会?」
「そ。来週博麗神社でやる宴会、萃香も来ないか?」
しばらくして泣き止んだ萃香にミコトが提案した。
「で、でも・・・・」
だが萃香はその提案を受け入れようとはしなかった。
「・・・・不安か?」
「・・・・うん。ミコトは私を嫌わないでくれるけど・・・・他の人はそうだとは限らないし」
「・・・・大丈夫だよ。宴会に参加するのは皆俺の知人だが・・・・萃香のことを嫌うような子達じゃない。それは俺が保証する」
ミコトは萃香を安心させるために笑顔を向ける。
「それでも私は・・・・」
だが萃香の表情は晴れない。
今まで嫌われ、虐げられて生きてきたのだ。萃香の心に染み付いた恐怖が簡単には払拭されなかった。
「・・・・わかった。なら・・・・」
「・・・・それでこの異変を起こしたっっていうことね」
「ああ。萃香が宴会に参加できるようになるまで何度も宴会をしようと考えたんだよ。萃香の能力を使えばそれが可能だったからな」
「萃香ちゃんの能力?それってどんな能力なのかな~?」
竜希は萃香に尋ねる。他の者も気になっているのであろう。一斉に萃香の方を見た。
「・・・・私の能力は・・・・」
「『密と疎を操る程度の能力』・・・・それが萃香の能力よ」
萃香の言葉を遮って、紫が言った。
「紫・・・・」
「久しぶりね・・・・萃香」
紫は萃香を見ながら胡散臭い笑みを浮かべた。
「・・・・そうだな」
対する萃香の方は複雑そうな表情をしている。おそらく過去に何かあったのだろう。
「紫、あんたこの鬼と知り合いなの?」
「ちょっとした昔馴染みよ」
「そう・・・・それで?その『密と疎を操る程度の能力』ってどんなの?」
「密度を操る能力・・・・もっと詳しく言うなら物質から精神に至るまで様々なものを萃めたり疎めたりすることができる能力よ」
「なるほどね~・・・・・それで俺達を萃めて宴会を起こさせたったわけか~」
竜希が納得したように大きく頷いた。
「・・・・その通りだ。皆には本当に悪いと思っている。私が・・・・私に勇気がなかったから・・・・今までお前たちを巻き込んで・・・」
「萃香・・・・・違う・・・・萃香は悪くない。この異変を考えたのは俺だ。だから非は俺にある」
ミコトは顔を失せて申し訳なさそうにしている萃香の頭を撫でながら優しく慰めた。
「皆・・・・本当にすまなかった」
ミコトはその場にいた者たちに頭を下げて謝罪した。萃香の為とは言え・・・・皆を巻き込んでしまったことに対しては本気で罪悪感を持っているようだ。
「ミコト・・・・はあ、全く。頭をあげなさい」
霊夢はミコトに頭を上げるように指示した。そして言われた通りに頭を上げたミコトに対して・・・・
ペチン
軽く平手打ちした。
「霊・・・夢?」
「あんたねぇ・・・なんで私に一言も言わなかったの?言ってくれれば・・・・私だって協力したわよ」
「え?」
ミコトは一瞬キョトンとした表情をした。
「でも・・・・霊夢は博麗の巫女なんだから異変に協力するなんてできないんじゃ?」
「そうよ。だから・・・・異変にしなければいいの。異変にしないで・・・・普通に宴会を起こせばいい。そうやってそいつが宴会に出られるように普通に繰り返してればよかったのよ」
「いや・・・でもそれは・・・・」
「少なくとも異変を起こすよりはずっとまともでしょ?もしも反対する奴がいても私が黙らせるし」
霊夢は(黒い)笑みを浮かべて言った。
((((・・・・霊夢が言うとシャレにならないなぁ)))
この場にいたものほとんど全員がそう思ったのは、ある意味当然だろう。さすがは霊夢である。
「まあ確かに霊夢の言うとおりだな。そっちの方が異変を起こすよりはよっぽどいいと私も思うぜ。まあ幹事の仕事をするのは結構きついけどな」
魔理沙もまた笑顔を浮かべながら霊夢のいうことに同意した。
「そもそも・・・・萃香っていったけあんた?」
「あ、ああ」
「あんたも何遠慮してんのよ。宴会に参加したいならさっさとくればよかったのよ」
「で、でも・・・・」
「でもじゃない。いい?ここには妖怪やら吸血鬼やら亡霊やら魔法使いやら人外やらいろんな奴がいるのよ。今更鬼が一匹増えようと気にする輩なんていないわ」
霊夢はその場にいる者たちを見渡しながら萃香に言う。
「・・・・ねえ霊夢ちゃん?なんか人外って言ったとき俺の方見なかった?俺だけじゃなくてミコちゃんも・・・もっと言うと霊夢ちゃんや魔理沙ちゃんも人外だよね?」
「うるさいわね。今はそんなのどうでもいいんだから割り込んでこないで」
「・・・・はい。わかりました」
霊夢に言われて竜希は肩をがっくりと落としながら凹んでいた。
流石に哀れに思えたのか妖夢が竜希の肩を叩いて慰めている。
「ともかく!あんたの事情なんて正直知ったことじゃない!だから今日の宴会にはあんたも参加しなさい!これは決定事項よ!いいわね!」
「あ、ああ」
霊夢はビシッと自分を指差しながら言い放つ霊夢の勢いに押されて、萃香はつい了承してしまった。
「はい。じゃあこれで異変は解決。とっとと宴会の準備を進めるわよ。ミコトと萃香もちゃんと手伝いなさいね。あんたたちもよ」
霊夢はミコトと萃香、そしてその場にいた全員に向かっていった。
「・・・・了解霊夢」
「わ、わかった」
ミコトと萃香の返事を聞いてクスリと微笑んだあと、霊夢は皆と一緒に宴会の準備にとりかかった。
「・・・・はははっ、霊夢らしいな。さて、それじゃあ準備を手伝おうか萃香」
「・・・・・」
「萃香?」
「・・・ミコトの言うとおりだったな」
「え?」
「ここに居る連中は・・・全然私のことを嫌ってるように見えなかった。異変を起こして迷惑までかけたのに・・・・・皆私を疎ましく思ってないみたいだし・・・・」
「・・・・ここにはそんな小さいことを気にするような奴はいないさ。なにせ皆・・・・相当の変わり者だからな」
ミコトはニコリと頬笑みを浮かべながら言った。
「・・・そうか。本当に・・・・もっと早くに出てこればよかった」
「・・・・・だな」
「二人共!早く手伝いなさい!」
話し込んでいるミコトと萃香に向かって霊夢の激が飛ぶ。
「今行くよ。萃香」
「ああ」
ミコトと萃香も宴会の準備に加わった。
あとがき座談会のコーナー!IN東方!!
今回のゲストは小さな百鬼夜行!伊吹萃香さんです!
「よろしくな~」
はいよろしくお願いします!それでは進めていきましょう!
「さて、今回から本格的に萃香ちゃんが参戦したわけだけど・・・・なんかうちの萃香ちゃんは可愛いね~。あんまり酔っ払いってイメージもないし」
「・・・まあ否定はしないな。鬼としての力強さよりもなんか寂しがり屋で嫌われるのを恐がってる女の子っていう印象が強いからな」
まあそうでしょうね。私自身萃香ちゃんは可愛い系のキャラとして扱っていますので。
「そ、そうか・・・なんかちょっと恥ずかしいな///」
照れてますね~。可愛いですよ萃香さん。
「うぅ・・・・私こいつ苦手かも」
「主・・・あんまり萃香をからかうな」
・・・・わかりました。ですのでスペルカードをしまってください。
「わかればいい」
「・・・・なんていうかさぁ。本編見てても思ったけどミコちゃん萃香ちゃんの保護者っていう感じがする」
「俺が萃香の保護者?」
まあ竜希さんの言っていることは正しいですね。当小説において萃香さんはミコトさんの娘的ポジションにしようと思っていますから。
「私がミコトの娘?ハーレム要因の一人じゃなくて?」
はい。まあハーレムの一人でもいいとは思ったのですが・・・・結構ハーレム要因が多くなってきましたので。だから萃香さんを娘ポジに抜擢したんです。もしかして嫌ですか?
「私がミコトの娘・・・いや、悪くない。むしろ好ましいな」
なら良かったです。・・・まあ実際は萃香さんはミコトさんよりもずっと歳上なんですけどね(ボソッ)
「何か言ったか?」
いえ何も。あ、ちなみにまだ未定ですが霊夢さんを萃香さんの母親ポジにしようかなと思います。
「・・・・なぜに?」
なんか今回の本編を見るとミコトさんがちょっと甘い父親で霊夢さんが厳しい母親っていう感じがしまして。
「あ~・・・・わかる気がする。ミコちゃんって若干子供に甘いところがあるから厳しい母親ポジも必要だしね~。ある意味では霊夢ちゃんは適任かもしれないね」
「・・・そうだな。霊夢は結構ズバッというタイプだし」
「・・・・でも私は若干不安だな。あの霊夢が母親って・・・・」
まあ各々思うところはあるでしょうね。ただまあ確定ではありませんが。さて、今回はここで締めましょう。
それでは・・・・
「「「「次回もまたきてくれ(きてね~)(きてください)!!」」」」