[2]魔法科高校の世界にチート転生者がきたようです   作:型破 優位

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張り切っていきます。

魔法科高校は書けるとこまで行きますね。

原作が増えたらこちらも増えていくという感じです。


追憶編
図書館巡り


沖縄のあるビーチに二つの白い光が突如として現れ、人の姿となった。

 

「ここが魔法科高校の世界か。」

 

その一つは佑馬。

 

「ここが、佑馬達の世界からさらに80年後の世界でございますか!」

 

もう一つはジブリール。

 

「とりあえず着いたはいいけど、いつだ・・・ん、これ何だ?」

 

今は何日なのか気になって周りを見渡したとき、白い手紙が一つ落ちていた。

 

そこには

 

「・・・住所と通帳かな?」

 

おそらく、神が用意してくれたのだろう、と結論付けた佑馬。

 

通帳の桁がおかしいことにはあえて触れない。

 

「あー、そっか。ディスボードなら適当に金とればなんとかなるけど、ここはそーもいかねーからな。」

 

当たり前といえば当たり前のことだった。

 

と、その時、背後から不意に寒気がして佑馬がバッ!と振り向いたとき、

 

「えへへー、本当に力が使えますね!」

 

空に向かって天撃を放とうとしているジブリールがいた。

 

「・・・ほどほどにな。」

 

前の佑馬なら全力で止めに行ったのだが、今は見た目は10代後半、しかし精神年齢は100近いので、それくらいには動じなくなっていた。

 

「よし、ジブリール。図書館いくか。」

 

「図書館でございますか!?行きたいです!!」

 

新しい世界に相当興奮しているジブリールは、ピョンピョン跳ねながら賛成する。

 

「よし、じゃあいきますか。」

 

そして、とりあえず街のある方へ歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく歩いた後、図書館らしき場所に到着。

 

そこで、今が2092年8月4日だと言うことがわかった。

 

「ふむ、11日が戦争だから、あと1週間はあるわけか・・・魔法の勉強しよ。」

 

図書館には、前の時代よりもさらに文化が進んでいるであろう本が存在していた。

 

魔法のこと、CADのこと、サイオンやイデアのことなど。

 

「ふーむ、なるほど。そういうことか。」

 

一方通行のおかげで、しっかり理解することが出来た佑馬は、自分の身体を見てみる。

 

写輪眼の範囲を知るためなのだが・・・

 

「これさ、この本に載っている『魔眼』の最上位に位置するんじゃね?」

 

その性能は、やはりとてつもないものだった。

 

サイオンは読み取れるし、恐らく魔法式も読み取れるだろう。

 

さらに、フラッシュ・キャストも可能ときた。

 

「なら、今回も楽しみますか。」

 

そう言って口を吊り上げる佑馬。

 

ジブリールはずっと本を読み耽っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ここが新居か・・・。」

 

「そうみたいですね。」

 

8月5日、図書館でだいたいの知識を吸収した佑馬とジブリールは、家を見ることに決め、転移した。

 

そこにあったのは、立派な豪邸。

 

「・・・あの爺さんさ、やっぱりいい人だよな。」

 

「そうでございますね・・・」

 

染々とあの神の人の良さを実感する佑馬とジブリール。

 

とりあえず入ろうと、中に入ると。

 

「うっわぁ・・・」

 

「これは・・・すごいですね。」

 

中は高級ホテルさながらの素晴らしい装飾や家具で埋め尽くされていた。

 

「食材はあるし・・・リビングにキッチン、特大風呂、トイレもある。」

 

正直言って、快適だ。

 

そして寝室を見たとき

 

「・・・ダブル・・・だと!?」

 

特大のベッドが一つだけあった。

 

「この世界でも佑馬と寝られるわけでございますね♪」

 

無駄に気を効かせる神様だった。

 

 

 

 

 

あらかた見終わったあと、最後の一つの部屋に向かった。

 

ドアノブを開くと・・・

 

「なんじゃこれ。」

 

「・・・何もございませんね。」

 

何もないが、この家の大きさとは明らかに違うとてつもない広さを持つ部屋だった。

 

(その部屋はの)

 

「うわぁ!」

 

「頭の中から・・・声が?」

 

(そういえばジブリールは初めてじゃの。わしはこうやって頭の中で会話することができるのじゃ。)

 

「そういうことでございますか。」

 

(頭の中で話しかければちゃんと聞こえるから、声に出さなくてもいいぞい。)

 

(わかりました。)

 

(で、この部屋の説明を頼む。)

 

(その部屋は、本当にただの広い部屋じゃが、その家とは空間が遮断されている。)

 

(空間が遮断・・・つまり?)

 

(ジブリールの言葉を借りるなら、殺りたい放題出来る、というわけじゃよ。)

 

その言葉を聞いた瞬間部屋に入り込むジブリール。

 

「なら、さっそく!!」

 

そう言った瞬間、手に魔法式が組み立てられた。

 

「なるほど、この世界にちゃんと順応したものになるのか・・・。」

 

つまり、今目に見えているのは『サイオンの塊』ということだろう。

 

「では、まずは20%で行かせていただきます!」

 

そして、手を凪ぎ払うように振るジブリール。

 

凄まじい轟音とともに、『天撃』が放たれるが。

 

バッキイイイイィィィン!

 

と、音がなっただけで、特に傷などは見当たらなかった。

 

(まぁ、そういうわけじゃ。)

 

(なぁ、神様。)

 

(おお、佑馬が神様と言うのは珍しいの。)

 

そこで、佑馬が少し笑いながら。

 

(俺は本当にあんたに感謝してるよ。)

 

そう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月6日

 

あれから白い部屋で散々暴れまわった二人は、風呂に入ってそのままベッドで寝た。

 

この日行うのは、全国の図書館巡り。

 

いろんな図書館に行って、いつでも転移出来るようにするのが、今回の目的だ。

 

「じゃあ、行こうか!」

 

「はい!」

 

それと同時に、二人は虚空に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが第一高校か?」

 

佑馬が今いるのは、魔法科高校。

 

原作にとことん介入することにきめた佑馬は、高校もここに入ることに決めたのだ。

 

戸籍は、ジブリールとともに、とある家族の養子となっていて、その家族は海外旅行中に魔法の事故にあって亡くなったことになっている。

 

「さて、もう少し図書館探すか。」

 

また虚空に消える佑馬。

 

二人の図書館巡りは、9日まで続いた。




追憶編開始です。

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