[2]魔法科高校の世界にチート転生者がきたようです   作:型破 優位

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ノゲノラですが、現在7巻を全力で理解しようとしています。

7巻異常に難しいんですよね。

ちなみにですが、ゲームはもう出来ています。

自分にしては中々の出来に仕上がってますね。

もう既に伏線を出してるので、それも含めて、展開を予想してみてください!

では、本文です。


秘密兵器

達也に天撃の魔法式を教えたが、この状態では達也には扱えないということで達也がなんとか調整するという形でその日は終わった。

 

そしてそれからというもの、メンバー入りの時のクラウド・ボールがとても面白かったため、学校をほったらかしてジブリールとずっと試合をした。

 

それから数日後、夕方に司波兄妹が家にやってきた。

 

その手には、何かを包んだ袋が握られている。

 

「学校サボって何をしているんだ?」

 

「ジブリールとクラウド・ボール。」

 

「九校戦の練習をしているのはいいが、学校にも来てくれよ。教員を含めた皆が授業が受けられないと泣き喚いていたぞ。」

 

「あ、いっけね。」

 

放課後教員に授業をすることをすっかりと忘れていた佑馬だが、今は達也の握っている袋に興味がいく。

 

「ところで、その袋は?」

 

「ああ、明日行われる発足式のための制服だ。ジブリールの分もある。」

 

「大きさは?」

 

「入学式のときの発注履歴を元にしたらしいからあっているとは思うが……。」

 

その言葉を聞くと、少し考えるようにして、

 

「俺はいいがジブリールはちょっときついかもな。」

 

と、言った。

 

「どうしてだ?」

 

そして、達也は何故か地雷を踏んだような気がした。

 

いや、既に踏んでいた。

 

「最近ジブリールまた胸が大きくなったからさ。」

 

「そういえば、最近制服が少しキツく感じますね。」

 

「だよな。最近見てて思ったんだよ。」

 

その会話を無言で、達也は自分でふっておきながら顔を背け、深雪は顔を赤くして俯いて聞いてた。

 

「届けてくれてありがとう。調整はこっちでやっとくから問題ない。」

 

「……そ、そうか。それじゃあ、明日は絶対に来いよ?」

 

「了解。」

 

そうして、達也はくるっと向き直って、深雪はお辞儀をしてから二人は帰っていった。

 

「さて、採寸するか。」

 

「了解です♪」

 

こころ無しか楽しそうだが、そこは地雷のような気がしたので触れなかった。

 

さすがの佑馬も自分に不利な地雷は踏もうとはしない。

 

◆◆◆

 

サイズバッチリの制服でしっかりと発足式に出た佑馬とジブリール。

 

二科生ということで多少目立ったが、特に何も起こることなく発足式は終わった。

 

発足式が終わったあと、メンバーは九校戦の練習を本格的に始めるが、佑馬とジブリールはというと。

 

「はい、では最近解明された飛行術式について、どのような魔法式を展開すれば出来ると思うのか、まずはそれについて考えてみてください。」

 

教員に授業をしていた。

 

クラウド・ボールはともかく、佑馬はモノリス、ジブリールはピラーズ・ブレイクの練習をしないのか、と言われれば、否だ。

 

しかし、佑馬は何故か森崎に一緒に練習することを断られ、ずっとディフェンスをすることになっている。

 

ジブリールは家で練習出来るのでそこは問題ない。

 

というわけで、現在教員に授業をしているわけだ。

 

最初は少し遠慮されてたが、ならこれからもやらない、と言った瞬間手のひら返しで迎え入れられのだ。

 

あちこちでイギリスの実験の話や意見交換が行われ、結論は、魔法を書き消す術式と加速・加重の術式をCAに埋め込んで随時発動する、というものだ。

 

「なるほど、確かに悪くはない。しかし、それだと術式が余分になってしまうな。では、読みといていこう。」

 

そして、この授業が終わった時には、飛行魔法を理解できたことによる感動で何人か震えている者がいた。

 

◆◆◆

 

八月一日。

 

いよいよ九校戦へ出発する日となった。

 

そして、達也と佑馬、ジブリールはバスの外で立っていた。

 

「佑馬とジブリールは選手なんだから、バスで休んだ方がいいんじゃないか?」

 

「気にすんな。俺は此処にいたいからいるんだよ。……話もあるしな。」

 

現在、真由美が家の事情で遅れているため、バスは待機しており、真夏の太陽が三人を照らすが、佑馬が熱を反射させているため、快適に過ごせている。

 

「……そんなに大切なことなのか?」

 

「今日、バスに車が一台突っ込んでくる。」

 

「……何処の情報だ。」

 

「独自の情報網だが、確実だ。その時、お前は手を出すな。正体はまだバラしたくないだろ?」

 

口を吊り上げて笑いながら言う佑馬を見て、はぁ、とため息をつきながらも、

 

「助かる。」

 

そう一言だけ言って、再び真由美を待った。

 

その一時間半後、真由美が来たため佑馬とジブリールは中へ入る。

 

外で真由美と達也が何かやっているのを横目に見ながら、席に座った。

 

◆◆◆

 

全員が乗り込んだバスでは、現在前の方で服部が真由美と鈴音に弄られているのと、二年生の千代田花音が摩利と騒いでいること、深雪が不機嫌なこと以外は特に平凡だった。

 

そして、時を待つ。

 

ジブリールには既に何が起きるのかを話してあるため、準備は出来ている。

 

ある程度バスが進んだとき、花音が叫んだ。

 

「危ない!」

 

対向車線で車が傾いており、路面に火花を散らしていたのだ。

 

しかし、それは対向車線の話。

 

誰も危機感など持たない。

 

その車が、こちらの方へ向かってくるまでは。

 

急ブレーキがかかり、全員が一斉につんのめる。

 

「吹っ飛べ!」

 

「消えろ!」

 

「止まって!」

 

「ジブリール、今だ!」

 

瞬間的に魔法を発動させた雫、森崎、花音だが、その起動式は、途中で霧散した。

 

ジブリールの領域干渉魔法によって。

 

「なんでっ!?」

 

「落ち着いてください、千代田先輩。ジブリールの干渉魔法です。」

 

魔法が発動しなかったことに悲鳴じみた声で花音が叫ぶが、佑馬が簡易に説明して深雪と克人に声をかける。

 

「深雪は火を、十文字先輩は防壁の魔法をお願いします。領域干渉は深雪と十文字先輩、市原先輩のところにはかかっていませんので。」

 

佑馬はジブリールの干渉魔法を反射膜で現在魔法を使っている鈴音、これから使う深雪と克人にかけて影響下から外している。

 

そして、深雪と克人により、車の暴走は止まった。

 

「みんな、大丈夫?」

 

追走していた作業車から現場記録や事故の処理をするため数人が降りるなか、真由美はバスの中にいる人に声をかける。

 

結論として、深雪と克人が車を止めた形になったが、克人はジブリールの領域干渉魔法で自分も魔法式を起動することが出来なかったことに、若干の焦りを覚えていた。

 

克人もA級ライセンスレベルの優秀な魔法師だ。

 

その克人が、魔法を発動出来なかった、その中で佑馬は魔法を発動し、その干渉魔法から特定の部分だけを守るという荒業を見せた。

 

それ即ち、克人よりも佑馬とジブリールの方が魔法師としての実力が上と言うことになる。

 

外では事故の処理が行われているなか、克人はじっと佑馬とジブリールを見ていた。

 

◆◆◆

 

その後、30分ほどロスをしてバスはホテルについた。

 

佑馬とジブリールは荷物をさっと下ろして、部屋にすぐ持っていき、家に戻った。

 

ちなみに、佑馬のルームメイトは達也、ジブリールのルームメイトは深雪だ。

 

そして、佑馬とジブリールは現在、CADの最終調整をしていた。

 

「後少しで完成だな!これで出場する全種目は優勝いただきだ!」

 

「使うのがとても楽しみです!」

 

そして、それを首に掛けて、いつも通り例の部屋に行って、使用感を確認、特に問題はなかった。

 

「よし。でも、これは最終兵器として使えよ。もし対策が練られたら困るからな。」

 

「勿論、油断はいたしません。」

 

ある程度使って安全性を確認し後、二人とも別々の部屋に戻り、既にそこにいた達也と深雪とともに、夕方に行われるパーティーへと向かった。

 

「佑馬は何してたんだ?」

 

「いや、君たちに万が一でも負けないようにちょっと家でCADの調整をしていた。」

 

「ほう、それは気になるものだな。今から見せろとは言わないが、深雪との試合が終わったら是非見せてくれないか?」

 

「ああ、構わないぜ。それで、そっちはどうだ?」

 

「なんとか物になったが……あんな魔法よく何も無しで使えるな。さすがにサイオン保有量は伊達じゃないってことか。」

 

「まぁな。実は『天撃』の上位魔法はもう出来上がってるんだが、さすがにそれは使えなさそうだな。」

 

「あ、『神撃』でございますか?」

 

「……一応聞くが、威力はどのくらいだ?」

 

「星が砕けるレベルだな。」

 

「それくらいでございますね。」

 

「……ごめん、聞いた俺が悪かった。」

 

深雪もはぁ、とため息をついていた。

 

達也と深雪はこの二人についてはもう諦めることにしたようだ。




新しいCADです!

効果はお楽しみを!

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