[2]魔法科高校の世界にチート転生者がきたようです   作:型破 優位

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とりあえず3話走り書き。

少しだけ戦闘シーン入ります。


天使と神の戦い

8月10日

 

6日から9日にかけて視認した図書館を兎に角転移して回りまくる佑馬とジブリール。

 

ネットで幽霊騒ぎが起きたことは、当然知る由もない。

 

そしてその日の夕方。

 

「なぁ、ジブリール。」

 

「なんでございましょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺と少し戦ってみないか?」

 

「ッ!?」

 

それは佑馬にとって、ほんの出来心だった。

 

あの部屋があるから、どうせならやってみようという。

 

しかしジブリールからしたら、

 

「勿論でございます!私は佑馬と戦える日をずっと待ち望んでいました!」

 

長年の夢が叶う瞬間だった。

 

「よし、やるからには全力でこいよ?』

 

「佑馬こそ、全力で来て下さいね?」

 

お互いニヤッと笑いながら、家へと転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、これでいいか。」

 

例の部屋に入り、扉を閉めた佑馬とジブリール。

 

佑馬は家にあったTシャツとジャージを、

 

ジブリールは神が好意でやったであろう、天翼種の服を纏っている。

 

「最初から本気でいくぜ?ジブリール。」

 

「私も最初から本気でいかせていただきます!」

 

両者そう言った瞬間、

 

佑馬には須佐之乎に黒い翼が生えた形態。

 

ジブリールは、天撃を槍状に留めたものを両手に構えた。

 

「じゃあ、行くぜ?」

 

ジブリールはその言葉を聞いた瞬間

 

「なッ!?」

 

壁に打ち付けられていた。

 

「さぁ、本気でこい、ジブリール。死なない程度に全力で相手しよう。」

 

そこにいたのは、圧倒的なまでの強者。

 

昔の主すらも上回るほどの力を持つ者。

 

「私だって、あの時よりもさらに力をつけました・・・そう簡単には行かせません!」

 

その言葉と同時に転移して槍を突き刺し、反射される寸前でそれを引いた。

 

「さすがジブリール。そのタイミングを一発で掴むとはな。」

 

反射膜に当たった瞬間引かれたそれは、そのまま佑馬へと向かっていくが、届かない。

 

「だが、甘い。」

 

須佐之乎の絶対防御とも言えるほどの強さ。

 

しかし、今回は・・・

 

「甘いのは佑馬でございますよ?」

 

ジブリールの方が、しっかりと先を見据えていた。

 

須佐之乎に当たったままの槍がそのまま収束し、もう一つの槍も霧散。

 

「抜かったッ!」

 

佑馬がその意図に気づいたときには時既に遅し。

 

「全力の天撃、参ります!」

 

そして、当たりは轟音とともに、真っ白になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今の一撃、さすがに俺も死ぬかと思ったわ。」

 

あの天撃を喰らいながらも無傷の部屋と、

 

その部屋と同じく無傷の佑馬。

 

「あれを避けられたのでは・・・どうしようもありません。」

 

そして、ほぼ全てのサイオンを使い果たし、なんとか姿は保っているが、力なく座るジブリール。

 

結果は一目瞭然。

 

「たく、少しつったのに、死ぬような一撃打ってんじゃねーよ。」

 

そう言って苦笑している、佑馬の勝利だ。

 

「全力で、と言われたのでつい。しかし、あれをどうやって避けたのでございますか?」

 

そう、間違いなく当たっていた距離、身体はそこにあったのに、避けられた。

 

「ああ、それは『神威』って言って、いろんなものを異空間に飛ばすことが出来るんだよ。今回はそこに、身体を飛ばしただけさ。」

 

ただそれだけと言う佑馬に。

 

「なるほど・・・いつも私のことをチートとか言っている佑馬も佑馬で大概でございますよね。」

 

思わず苦笑するジブリール。

 

「はは、違いねぇ。」

 

その後、食事を取って、風呂に入って寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月11日

 

今日は原作でいう、戦争の日だ。

 

その事をジブリールに伝えると

 

「そんなことがあるんですか!?是非行きます!」

 

と、はしゃいでいた。

 

一応ジブリールの姿はいろいろと不味いので、家にあったローブを被せておいた。

 

一人じゃ可哀想ということで、佑馬も着ているが。

 

そうして、沖縄へ転移する。

 

「うっわ、火薬くさ。」

 

「本当に戦争が起きるんでございますね!楽しみでございます!」

 

転移した瞬間、銃火器と火薬の匂いが一気にしたが、ジブリールはその様子を楽しんでいた。

 

「ジブリール、楽しみか?」

 

「はい!とても楽しみでございます!」

 

そこで、サプライズをするような顔で

 

「その戦争、俺らも参加するんだぜ?」

 

そう言った。

 

「・・・よろしいのですかッ!?」

 

うずうずと、だが一応確認をとるジブリール。

 

「ああ、一応日本側につくことにするから、日本の軍人は殺るなよ?後は好きなだけいいから。」

 

「わかりました!!」

 

と、その時、警報の音が島全体に響いた。

 

「よし、来たっぽいな。敵か味方か判断できるなら、好きなだけ殺ってきていいぞ。」

 

「ありがとうございます!では、いってきます!」

 

それと同時に転移するジブリール。

 

少し日本兵が心配だが、まぁ仕方ない。

 

「んじゃあ、俺も行きますか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

司波達也達の元へ。」

 

そして、佑馬もまた、虚空へ消えていった。

 

辺りには銃声と、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数多の悲鳴、そして一つの笑い声が響き渡っていた。




力関係
ジブリールく佑馬

次回で追憶編は終了です。

短いけど、勘弁してください・・・。

文字数は入学編から増やします。

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