[2]魔法科高校の世界にチート転生者がきたようです 作:型破 優位
モチベ上がってますので、最低一日一回するという更新ラッシュいきますよー!
九校戦も終わりのため、短めです。
大会九日目
新人戦が終わり、再び本戦が始まった。
だが、佑馬もジブリールも出場競技は全て終わったため、応援をするために競技場に向かっている。
優勝は一高に決定しているため、各高は二位争いに転じた。
ただ、二位も三高が取ったも同然のポイントとなっている。
また、一高の優勝が決まってしまったため、原作で起きるはずのミラージ・バットのCAD検査で不正行為をするという優勝阻止行動もなくなった。
ミラージ・バットは当然のように深雪が一位、二位は一色 愛梨となった。
また、モノリス・コードも克人が力を誇示するようなスタイルで勝ち進み、見事優勝を飾って今回の九校戦は幕を閉じた。
また、達也が軍からの指令で、今回九校戦にちょっかいを出してきた第三勢力の『
九校戦が終わり、後夜祭が開かれているホールでは、二週間前の前夜祭とは打って変わって、和やかな雰囲気に包まれていた。
佑馬は他校の女子に、ジブリールは他校の男子に、達也はスーツ姿の人に話しかけられていた。
ただ、佑馬とジブリールは絶え間なく喋りかけられており、達也はたまにくらいで、現在は摩利にちょっかいをかけられている。
それを横目に、佑馬とジブリールは他校の人たちをそれぞれ対応、なんとか達也のいる壁際まで逃げることができた。
「佑馬くん、ジブリールさんもすっかり有名人だな」
「いや、こちらとしては迷惑以外のなにものでもないのですが……」
「こちらも同じでございます……」
摩利のニヤニヤと人の悪い笑みで言った言葉に、佑馬とジブリールは揃ってため息混じりに答える。
その光景は見事にシンクロしているため、さらに摩利のニヤニヤが止まらない。
「まぁ、そう言うな。もうすぐダンスの時間だ。そうなればあとは学生の時間だけだからな」
摩利はそう言いながら飲み物のテーブルに向かって歩きだし、一度後ろを振り返りって手を振ってから歩み去った。
管弦の音がソフトに流れ始めた。
どうやら主催者は生演奏を用意した主催者の熱意に、少年たちはすぐ応えた。
ここまで懸命に話術を駆使して親交を深めることに成功した少女の手を取って、ホールの中央へと進む。
「お、ダンスが始まったな……ジブリール。やるか?」
「こちらこそお願い致します」
そっと差し出した佑馬の右手に、ジブリールは左手を被せてそれに応え、二人とも中央へと歩み寄った。
◆◆◆
誰もがある一組のダンスに見惚れていた。
今回大会でもっとも目立った二人、そして、一番有名なカップル、佑馬とジブリールだ。
長年生きてきた二人、そして、前の世界で何度も一緒に踊ってきた二人は、ダンスに慣れているのもあるのたが、何よりも二人とも相手に見惚れさせる何かを持っているのだ。
音楽もプロがその二人に合わせて音色を奏でるため、さらに二人のダンスが強調される。
曲も終わり、ダンスが終わったころには拍手喝采となっており、二人は若干の居心地の悪さを感じ、しっかりと社交辞令として手を振りながら飲み物をウエイトレスに貰い、庭に出た。
そこから再び優雅な音楽が奏でられて、学生たちは踊り始める。
「んー、失敗したか?」
「ダンスは成功しましたが、いろいろ失敗しましたね」
「ここなら音楽も聞けるし、祝賀会まではここにいよっか」
「そうでございますね」
ノンアルコールビールのグラスを持ちながら、二人は夏の夜空を見上げる。
「こんな風に二人で夜空を見て時間を過ごすのは、意外と久しぶりでございますね」
「あー、確かにな」
夏の夜風当たりながら、二人静な時間を過ごす。
二人は無駄に喋ることもなく、ただこうやって静かに時を過ごすという年配者的考えを持っているのだ。
実際は年配者もいいところなのだが。
その後、克人と達也が二人して庭に出て来たため、二人してこの世界では達也ですら認識されない、前の世界の精霊を使った認識阻害で隠れて二人の様子見守り、克人と達也が何かを喋った後、克人はホールへと戻っていき後から達也を追いかけてきた深雪がニコニコと笑いながら達也と会話を始め、二人して静な夜空の下、二人のダンスと優雅な音楽を、ジブリールと佑馬はグラスを片手に鑑賞した。
これで九校戦編終了です。
今回少なめですが、こっから文字数戻して、投稿頑張りマッスル!