SSR   作:真田丸

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前回のエグゼイドでついに仮面ライダークロニクルが始動しましたね。
次世代ゲームで大ヒット!但しゲームオーバーになったら死亡(消滅)ってどこのSAO?と思いましたね。
只あんなゲームが実際に発売されたら間違いなく買っていると思いますね。


メモリー6

「ハァハァ・・・!」

普段の数倍長く感じる通路を私はただひたすらに走っていた。

突如、アリーナに現れた怪物と戦っている秋本君の下に向かうために。

行ってもまだ専用機の無い私じゃあ加勢することは出来ない。ただ足手まといなだけかもしれない。

でも、黙って見ているだけなんてできない!

 

「はぁはぁはぁ・・秋元君!」

アリーナに着いた私の目に飛び込んだのは、モニターに叩き付けられた秋元君と巨大な火球を作り出し秋元君を狙う怪物だった。

 

「燃えろ!燃えろ!!燃えろぉぉぉ!!!」

怪物が秋元君に火球を放つ。秋元君は必死に動こうとするけどISは全く動こうとしない。もうエネルギーがほとんど無いんだ・・・このままじゃ秋元君がっ!

視界の先じゃ秋元君が全てを諦めたように目を閉じている。ダメ・・・死んじゃダメ!たった一週間だったけど秋元君との思い出が頭の中を巡る。

訓練でうまく行ったら一緒に笑ってうまくいかなかったら一緒に考えた。私がIS造りに行き詰まったら知識も無いのに話を聞いてくれた。

お兄ちゃん以外でこんなに話した男子は初めてだった。まだ色々話をしたい・・もっと一緒に居たい・・・死なないで・・!

「はじめぇぇーーーー!!!!」

《ボルテックス!マキシマムドライブ!》

 

「・・・えっ?」

秋本君に向かって飛んでいた火球を何かが止めている?目に溜まった涙を拭いて見てみる。

 

「光の・・・矢?」

白く光るその矢はまるで秋本君を護ろうしている。

 

「誰だぁ〜!!邪魔するのは〜〜!!?」

怪物が辺りを見渡す。

私もドコから矢が飛んできたのか周りに視線を巡らせる。

 

「あっ!!」

居た!太陽でうまく見えないけど秋本君が叩き付けられているモニターの上に人影が!

 

「何だ!!お前は〜〜!!?」

「俺は…ボルテックス、仮面ライダーボルテックス!!」

太陽の光に目がなれてきて姿が見えるようになってきた。それは、ずっと憧れていた存在だった。小さい時からテレビの前で見続けていた存在、悪の怪人を倒してみんなの笑顔を守る存在、どんな絶望的な状況でも必ず助けてくれる存在・・・

「・・ヒーロー・・・」

そこにヒーローが居た。仮面ライダー・・・それが私が憧れ続けてきたヒーローの名前なんだと初めて知った。

 

 

「仮面ライダー?そうか、お前がそうかぁ〜」

「へ〜知ってんだ?俺の事」

「俺たちドーパントを狩ってる正義の味方気取りの奴だろぉ」

怪物の周りにまた十数個ほどの火球が現れる。

 

「気に食わね〜んだよ!燃えちまいなぁ〜〜!!」

火球がまるでマシンガンの弾みたいに連続でモニターに激突する。

スゴイ爆音と一緒にモニター上部が破壊されていく。けど、仮面ライダーは火球が当たる直前にモニターから飛び降りて秋本君の目の前に着地した。

「正義の味方ねぇ・・・・ま、どう呼ぼうとお前の勝手だ。ただ、これだけは言っておくぜ。お前は俺に倒される運命(さだめ)だってな」

「何だと!?」

「さぁ!抗いな、逃れることは出来ないがな」

 

仮面ライダーは左手に持つ弓の武器を回すと構えをとった。

弓を持つ左腕を相手に突きだして右手を添える独特な構えだった。

 

「行くぜ!!」

仮面ライダーが地面を蹴るとその一歩で数メートルあった怪物との距離が詰められた。そのまま弓の両端に付いている刃で斬りかかる。

銃弾さえも溶かす体温の怪物に初めてダメージが入った。

斬りかかった勢いのまま身体を回転させて何度も斬りつける。

「ぐぅ!調子に乗ってんなぁ!!」

後ずさった怪物の身体が真っ赤に光る。

暑い・・

周りの景色が陽炎みたいに歪んできた。身体からは汗がにじみ出てきて立ち眩みしてきた。

あの怪物の体温が上がっているんだ・・・この距離でもこんなに暑いなら近くに居る秋元君や仮面ライダーは・・・

 

 

 

 

「うっ・・あっ熱い・・・」

突然現れた仮面ライダーを名乗る戦士と化け物の戦いに見入っていると段々と周りの温度が高くなってきた。

ピーピーとISから危険を知らせるアラームが鳴る。

 

「ヒャッハハハ!!何もかも燃えちまえー!!

化け物の叫びに合わせ仮面ライダーを囲うように地面からマグマが吹き上がる。

「ヒャッハ〜〜!!「ありがとうな」あっ?」

マグマの中から仮面ライダーの声が聞こえた。

マグマの塊が少しずつ渦を巻く、渦は次第に大きくなりマグマ全部が渦の中心に吸い込まれた。

 

「たっぷり使わせて貰うぜ。お前のマグマ」

渦の中心は仮面ライダーの右手だった。よく見ると仮面ライダーの両手の甲と両脚には換気扇のような小さなファンがある。

そこから発生した渦でマグマを吸い込んだのか?

「行くぜ!」

仮面ライダーの右手が熱を宿すように真っ赤に光る。そこから放たれるパンチ一発一発が化け物を大きく仰け反らせる。

 

「バカな!!この力は俺の!?」

「そう、今俺の拳が纏っているのは正真正銘お前の力だ。たっぷり味わいな!!」

 

ジャンプで勢いを付けたパンチが化け物を吹き飛ばした。

 

「さぁって、そろそろ終わらすか?」

仮面ライダーはベルトから蒼いUSBメモリの様なものを抜くと弓の中心部に装填した。

 

《ボルテックス!マキシマムドライブ!》

弓が引かれると周囲の炎がメモリに渦を巻いて吸い込まれていく。

弓が吸い込んだ炎の色に染まるように赤く光り光りが収まると代わりに炎の矢が現れた。

 

「名付けてイフリート・ジャベリン!」

放たれた炎の矢は螺旋状の炎の尾を引きながら化け物に向かって行く。

「くっ!!くそおぉぉぉぉ!!!」

化け物が抵抗しようと放つ火球を吸収しながら矢は化け物の身体を貫いた。

「がっ!アアアアァァァァァ!!!!」

断末魔の叫びと共に化け物は爆炎に包まれた。

 

 

「ふぅ、こんなもんだな」

弓を一回転させて肩に当てながら仮面ライダーは爆炎に足を踏み入れた。

そこには1人の男性が呻きながら倒れている。

 

「ほら、しっかりしろよ。すぐに医者に見せてやるからn「そこまでだ!」は?」

気付けば男性を担いだ仮面ライダーを囲むようにISを纏った教員たちが10人程いた。

全員がライフルを仮面ライダーに向けて臨戦体制だった。

「貴様らは完全に包囲した!武装を解除し速やかに投降しろ!!」

教師の一人が叫びながら近付いていく。

 

「ハァ、ワリィけど井の中の蛙と遊んでいる程暇じゃ無いんでな」

「何ぃ!?」

 

教師がライフルを持つ手に力を加えた瞬間、仮面ライダーは地面に向けて矢を射った。

すると仮面ライダーを中心に小さな竜巻が発生した。竜巻は次第に大きくなっていき地面の土が舞い上がる。数秒後にはアリーナ全体を砂嵐が襲った。

 

「きゃぁ!」「目がっ・・・!」

ISには装着者を守る絶対防御があるけど装着者の命に危険が無い時には発動しない、その為砂嵐は教師たちに直接襲い掛かる。当然俺にも砂嵐は容赦なく襲い来る。

「うっ・・!」

砂から目を守ろうと目を瞑る。体の至る所に砂がまるでショットガンみたいに当たる。

数秒間痛みに耐えていると不意に砂が飛んでこなくなった。

「・・・・?」

目を開けるともう仮面ライダーの姿はなかった。

教師たちも姿を見失ったようで辺りを見渡したり指示を仰ごうとしたり悔しそうにライフルを握り締めたりしている。

 

「秋元君!!」

名前を呼ばれて振り向くと簪さんが涙目で走ってくる。

一体あの化け物や仮面ライダーが何だったのかは解らない。でも、1つだけ解る事がある。

俺は生きているんだ・・・

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

IS学園から数キロ離れた海岸線の道に仮面ライダーは居た。

そこに一台の黒い車がやって来た。車からは2人の屈強な男が出てくる。

「そんじゃあ、こいつの事はよろしくな」

「ああ、了解した。それから・・・シュラウドから『あまり目立つ行動はするな。まだ時期ではない』とのことだ」

「はは・・わかった、わかった。気をつけるって」

 

男性を車に乗せ去っていくのを見送った仮面ライダーは腰のベルトからUSBメモリを抜き取った。

その体が剥がれるように崩れると1人の少年の姿になった。

P・PP・・ 

ズボンのポケットから聞こえた電子音にポケットの中から少し大型の携帯を取り出した。

「はい、ソウヤだけど・・・『随分な活躍だったみたいね』あ、シノン・・・アハハハ・・ゴメン・」

携帯から聞こえてくるのは苛立ち半分呆れ半分と言った感じの声だった。

 

『・・・はぁ、まだシュラウドから許しは出てないのに目立ち過ぎよ。学園じゃあもう噂で持ちきりよ。ISで倒せない怪物とその怪物を圧倒した謎の戦士が出たって』

「もうそんなに広まっているの?」

『女子高生は噂が好きなのよ』

 

僅か数十分の間で学園中に噂が広まったことに少年は苦笑した。

『まあこっちは私たちで何とか収めておくわよ。』

「ゴメン・・いつも迷惑をかけて・・・・」

『もう慣れたわよ。二年もバディを組んでいればね』

電話を切り少年は目の前に拡がる海を見る。

穏やかだった海面に小さな渦潮が生まれ海面を揺らし出した。

まるで、これからとてつもない嵐がやって来ると警告しているようだ。

 

「・・・・もうすぐ始まるね。《ボルテックス!》楽しい闘いになりそうだな!!」

次の瞬間には少年は居なかった。

そこには一陣の竜巻が吹いていた。

 

 




時間かけた割にはどうしても戦闘描写が短いんですよね。
次の戦闘の時はもう少ししっかりと戦闘させたいと思います。
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