ふしぎのくにのありんすちゃん ~ALINCE IN UNDERGROUND LARGE GRAVE OF NAZARICK~ 作:善太夫
ナザリック地下大墳墓 第二階層〈屍蝋玄室〉──入り口には『かいきちうはいろな』と大きく書かれた貼紙がありました。どうやら中で秘密会議が行われているようですね。
「あー、あー……コホン!」
ありんすちゃんはシモベのヴァンパイア・ブライドを集めて大きく咳をしました。
「こりはありんちゅちゃが手にいれちゃ、オバロドの映画の書かれちゃやちゅでありんちゅ」
ありんすちゃんは原稿の束を取り出しました。あ、あれはたぶん現在制作中の劇場版オーバーロード新作の聖王国編の原稿みたいですね。
「こりはポイしるでありまちゅ。しょいでありんちゅちゃが主役のオバロドの書いたの取り替えしまるすでありんちゅ」
どうやらありんすちゃんは本気のようです。
「いっぱいいっぱいアイデア出すでありんちゅ。そいでありんちゅちゃのファンイッパイイパーイしるでありんちゅ」
ありんすちゃんの視線にヴァンパイア・ブライドの一人がおずおずと手を上げました。
「……あの……そうですね。アニメにするのでしたら人気作品に内容を寄せるのはいかがでしょう?」
「そりは良いでありんちゅ。さっちょくしるでありんちゅ」
ありんすちゃんは大興奮です。
「えとえと……まじゅありんちゅちゃには妹がいるてありんちゅ。で、ありんちゅちゃが町に出かけて帰ってくりゅと妹が鬼になっちぇるんでありんちゅ。ありんちゅちゃは修行ちて鬼退治の剣士なるますでありんちゅ。ちょちてありんちゅちゃが汽車に乗って鬼をやっちゅけますでありんちゅ!」
うーん……それって鬼●の刃ですよね?
「ありんすちゃん様。その内容だとアニメ化は無理かと……」
ありんすちゃんは腕を組んで考え込みはじめました。
「……あの……ありんすちゃん様。今度のアニメ4期は帝国が舞台らしいですが……」
行き詰まったありんすちゃんにヴァンパイア・ブライドが助け船を出します。
「わかっちゃでありんちゅ。ありんちゅちゃは帝国に追われるですますでありんちゅ。ありんちゅちゃはフォーシュの力でちゅよくなりますでありんちゅ。ありんちゅちゃは最後のジェッタイの戦士なりますでありんちゅ!」
「……ありんすちゃん様。それも他の作品に似すぎているのでは……」
ありんすちゃんはぐぬぬといった表情で腕を組みます。
「あ、あの……スポーツもの、はいかがでしょう?」
ありんすちゃんの目が輝きだしました。
「えーと、ありんすちゃん様は女子サッカーのエースで試合で大活躍します」
「ありんちゅちゃ大活躍しるでありんちゅ!」
「ですが激しい動きで胸のパットをなくしてしまいます。タイトルは『さよなら私のグラマー』……」
「──しょんなんダメでありんちゅ。こうなっちゃら──」
ありんすちゃんは何やら思いついたみたいですが……
そしてその夜、オーバーロードの原作者である丸山く●ね氏が突如現れた謎の幼女に連れ去られたそうです。
うーん。仕方ありませんよね。だってありんすちゃんはまだ、5歳児位の女の子なのですから。
※劇場版聖王国編&アニメ四期製作決定を受けた頃に書いたものなのでネタが少し古くなっています