ふしぎのくにのありんすちゃん ~ALINCE IN UNDERGROUND LARGE GRAVE OF NAZARICK~   作:善太夫

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オーバーロード劇場版聖王国編公開記念 ありんすちゃん再放送を見る

 ありんすちゃんはトコトコとナザリック地下大墳墓 第六階層にやってきました。

 

 円形闘技場──コロッセウムの中央で足を止めたありんすちゃんはキョロキョロと回りを見回しました。

 

「とあ!」

 

 掛声と一緒にアウラが建物から飛び降りてありんすちゃんの前に立ちました。

 

 突然だったのでありんすちゃんは思わず尻もちをついてしまいました。

 

「ぶぃ!…………なんだありんすちゃんか」

 

 両手にピースを作ってみせたアウラは顔をくもらせる。

 

「……ありんちゅちゃは、おどろいちゃちないでありんちゅ。ちょっとだけ、ビクッてなっただけでありんちゅ」

 

 ありんすちゃんは何もなかったかのように立ちあがりました。

 

「……お姉ちゃん、待って……」

 

 息を切らせてマーレがやってくると、ありんすちゃんはビシッと指を突き詰めて言いました。

 

「マーレはおちょいんでありんちゅ。おかげでアウアウにビックリしちゃでありんちゅ」

 

「……えっと……あの、ゴメンなさい?」

 

 戸惑うマーレを制してアウラがありんすちゃんを指差します。

 

「──で、ありんすちゃんはなんの用なのかな? 単なる冷やかしなら帰ってもらうけど?」

 

 ありんすちゃんはニヤリとすると胸をはります。

 

「しゅごいでありんちゅ。オバロド映画、秋にやるますでありんちゅ! ありんちゅちゃはヒロインなりますでありんちゅ!」

 

 ありんすちゃんは鼻からフンスと息をはきます。

 

 興奮するありんすちゃんとは対象的にアウラはジト目で呟きます。

 

「……知ってる。それに今、M●TVでアニメ1期の再放送してるし……」

 

「……再放送……?」

 

 ありんすちゃんは小首をかしげます。途端にアウラはニヤリとしながら言葉を続けました。

 

「……ふうん。なんだ、ありんすちゃんは知らないんだ? 先週から水曜日の夜11時からオーバーロード1期の再放送しているんだよ? さっきのあたしが飛び降りたシーンも出てきたんだから」

 

 アウラは得意気にまたピースを作って見せました。

 

「……ありんちゅちゃもいぱーい写るんであるますでありんちゅ。かわいいかわいい、いぱーいでありんちゅ」

 

「うんうん。だと良いね……まあ、自分の目でみてみると良いんじゃないかな?」

 

 ありんすちゃんは鼻息を荒くしながら第六階層を飛び出していきました。

 

 

 

    *   *   *

 

 

 

「…………夜更かし、ですか?」

 

 第二階層の屍蝋玄室に戻ってきたありんすちゃんの言葉にしもべたち──ヴァンパイア・ブライドたちは戸惑いの言葉を洩らしました。

 

「ちょうでありんちゅ。オバロドの見る夜のじゅういち時まで、眠らないでありんちゅ」

 

「……えっと……で、ですが……」

 

 ヴァンパイア・ブライドたちの脳裏には夜9時前にはベッドでスヤスヤ眠るありんすちゃんの姿が浮かびます。

 

 ──うーん。ありんすちゃんは果たして夜11時まで起きていられるのでしょうか?

 

 

 マーレから差し入れてもらったブラックコーヒーを脇にオーバーロード再放送の視聴に望んだありんすちゃんでしたが……………

 

 

 残念ながら睡魔に負けてしまいました。8時を回ったあたりからまぶたが重くなり、9時にはスヤスヤ眠ってしまったそうです。

 

 仕方ありませんよね。だって、ありんすちゃんはまだ5歳児位の女の子なのですから。

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