ふしぎのくにのありんすちゃん ~ALINCE IN UNDERGROUND LARGE GRAVE OF NAZARICK~   作:善太夫

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032ありんすちゃんメモをとる

 アインズ様のお供をしてドワーフの国に行く事になったありんすちゃんは張り切っていました。

 

「がんばりまんちゅ」

 

「シャルティア、張り切るのは良いんだけどさ、アインズ様はシャルティアが様々な体験をして新しい面を見つけて欲しいんじゃないかな?」

 

 一緒に行く事になったアウラがありんすちゃんの気持ちに水を差します。

 

「せっかくナザリックで最も優れたアインズ様とご一緒出来るんだよ? 勉強するチャンスじゃん」

 

「勉強したら良いでんちゅね」

 

 ありんすちゃんはアインズ様の言葉をメモする事にしました。

 

 

 

※  ※  ※

 

 

よかろう となりにわがまま そいつたて 高い。いっぱく。ここで止まる。ふりょうマーレが作る。ならば グリーンしくれとトム てざま 見ていろ。くり ほーとれす。私のみ あけらら アウラ 触れ。ほんじつは しゅくはく きゅうけい 立ってる おちつか かくへや たいきせよ。上野 2回 3回 そちら あうシャルぜべる のこる。ソファー。まずルート。でわ ゼンベル いやな匂い。悪役 はっきり ぼんやりだね。大丈夫 べてらん ヘンなおさ もんだい おなら。じっさいメイド おこってない。そのとり ぼんやり 悪い もしもし もっとちがう こんでんてき 記憶おしら さす。まあ きおく。そのしんぱ だいじょうぶ ゼンベル きおくを ちかん王。ふむ らくに いろいろ どんなこた。どうだ なんでもない。わたしわ ヘンなかんじ おさる おまる。さて よていどり ゼンベル カモシカ。かいさん ゆっくり ゼンベル ひつようない そなえよ。

 

 

 

※  ※  ※

 

 

 

 アウラが部屋にはいるとありんすちゃんはなにやら一生懸命書いていました。

 

 アウラが来た事に全く気がつかない位集中しています。

 

「シャルティア、何してるの?」

 

「アインジュちゃまのお言葉をメモちているんでありんちゅよ」

 

「へー感心じゃん。どれどれ?」

 

 アウラはありんすちゃんにメモを見せてもらいましたが、何が書かれているのかよくわかりません。

 

 仕方ないですよね。

 

 だってありんすちゃんはまだまだ5歳児位の女の子なんですから。

 

 一生懸命アインズの言葉を書き込んでいるのですが、聞き漏らしたり聞き間違えもします。書いている内に話が変わってよくわからなくなる事もありますよね。

 

「えっと、あのさ。メモを取るのはすごく良いことだとは思うけど、これじゃわからなくない?」

 

 アウラはありんすちゃんにイジワルな事を言ってきました。

 

 と、ありんすちゃんのメモ帳から一枚のメモがアウラの足元に落ちてきました。

 

 アウラはそれを拾い上げましたが、明らかに動揺しています。

 

 メモには──マーレ アウラのおねしょ しーつ せんたく──と書いてありました。

 

「……えへへへへ……じゃあね。シャルティア。あたしは自分の部屋に戻るから」

 

 急にアウラは部屋を出ていきました。

 

 ヘンなアウラ。

 

 今回もやっぱりありんすちゃんがしっかりしないとダメみたいですね。

 

 ありんすちゃん、頑張って。

 

 

 

※ありんすちゃんが挿絵を描いてくれました

【挿絵表示】

 


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