ズサが行く異世界転生 作:グルバスター
ズサノ転生
ここはいったい何処なのだろうか…………………………
それより何故ワタシは考えるなどということをシテイルノカ…………………ドウシテコウモ苦シイノダロウ……
ソレは白い天井を見上げていた。見渡す限り白い地面が続き、ソレがもし人間であったならここが白い壁で囲まれた部屋だと気づかずに白い空が広がっていると思ったかもしれない。しかしソレには分かっていた、このどこまでも続いていそうな白い空間はそう遠くないところで閉じられていることが。
(四方ニ1kmトイッタトコロカ………隙間ヲ探スカ、穴ヲ穿ツカ…………)
「小太りのMSよ、無駄なことを考えるのは止しなさい」
(ム………MSニ体形ノコトヲ言ッテモ仕方ナイ………、
トイウヨリ失礼デハナイカ………………………!)
小太りのMS「ズサ」は足元を見渡した。そして、細心の注意を払って、後方にメインカメラであるモノアイを向けようとした。
「下ばかり見る必要はありませんよ?私はあなたに踏み潰されるようなことはありませんので」
ズサは面食らったが急いで振り向いた。そこにはズサよりも一回りも大きい女性が立っていた。
(人間!?デカイ!?モシヤ地球外生命体ニワタシハ接収サレタトデモイウノカ!?)
「失礼なモビルスーツですね……それより驚くことが、
他にあるのではないですか?」
(確カニ………何故ワタシハ考エルコトガデキルノカ、
何故ワタシハ考エタダケデ機体ヲ動カセルノダロウカ)
「知りたいですか?ただではありませんが」
(…………………………恐ラクワタシハ新型ノ無人機用
OSト「インテンション・オートマチックシステム」ノ
試験機体ナノダロウ…………………)
「無理やり答えをひねりだす必要はありませんよ!?」
(マァ、ソンナモノヲ積マレルヨウナ大層ナ機体デモナイシナ)
「すみません、私も悪ふざけが過ぎましたね」
(謝ラレテモ惨メナノダガ……………………)
「だから拗ねないでくださいって………そんなことより
あなたのことを話しましょう」
その女性が話したことは、ズサにとって理解するのは、
大変だった。だが、必死に聞いているうちにズサは自分の身に起きたこれまでのことを思い出していた。
(ワタシハアクシズデ造ラレタ、地球ニ降リ立チ各地デ戦ッタ………宇宙ニ呼ビ戻サレテスグニアクシズハ負ケタ、ワタシノパイロットハ去ッテイッタ………………
ガ、ワタシタチノ戦イハ終ワラナカッタ……………)
「あなたには異世界に転生し、そこで暮らす権利が与えられています」