Rewrite もう一人のリライト能力者 作:yozakura
「さあ今日はここまで、続きはまた今度」
姉ちゃんは俺に微笑みながら言う。
「あ、うん姉ちゃん」
言われるまま用意された二人部屋に入った。そこにはルームメイトと思われる人がもういた。
「あ、えとこんにちは緋州佑時です」
「知っている、俺は
凄い落ち着いた雰囲気だ。しかし何もこの人からは感じられない。
人は誰しも何かしらの感情を表無意識化に表に出している。それを意識的にコントロールするなどとても高難易度だ。
「何をずっとそこで突っ立ている」
「あ、はいごめんなさい」
俺はそう言って朝霧さんが座ってない方のベッドの脇に荷物を置き座る。
「お前は緋州教官とどういう関係なんだ」
「え?あ、はい別にどうという関係でもないです」
そうか、ここでは姉ちゃんは教官なんだ。姉ちゃんは守りながら教える方で俺らは守りながら守られながら教わる方なんだ。
「嘘だな」
こちらを余裕ぶった表情で見てくる。
余裕ぶったその表情を見たら俺は言ってしまった。
「姉ちゃんです」
「そうか」
予想通りという反応を見せる。
何なんだこの人、何を考えてるかがまったく分からない。
コンコン
「誰でしょう」
「入るわよ」
その声は姉ちゃんだった。
そして扉が開かれる。姉ちゃんが部屋に入ってきた。
「どうしたの、姉ちゃん」
朝霧さんは頭を下げている。しかし姉ちゃんはそんなことはまったくもって興味がなさそうに俺の方に歩いてきた。
「私も明日から学校通うことになったから一緒に行こっ?」
「ほんとに!?」
姉ちゃんは微笑みながら首を縦に振る。
「姉ちゃんと一緒に学校に通えるなんて夢のようだよ」
姉ちゃんは学校は殆ど行ってなかった。だからとても嬉しい。
「まあ風祭高校だけどさ」
そこで選ぶ権利はないらしい。西九条がいるからというのが通える理由だと言う。
「姉ちゃんと一緒に行けるだけで嬉しいよ」
きっと姉ちゃんと通う学校は違う風景だろう。輝いているだろう。
「そう言ってくれて嬉しいよ」
姉ちゃんは俺の頭を撫でてくる何時ぶりだろう、姉ちゃんに頭を撫でてもらっったのは。
変わってない姉ちゃんの手、あったかいなぁ。
「ありがとう姉ちゃん」
「じゃあこれで、またね」
そう言って姉ちゃんは部屋を出ていった。
「姉弟仲いいんだな」
その時、少しだけ朝霧さんから寂しさが出ていた。
「まあ、唯一の家族ですし」
「そうか、すまない」
どこか懐かしそうな寂しそうな感じだ。
あまり深入りしない方がいいな。
「それはそうとそろそろ飯の時間だぞ」
そういえば姉ちゃんと話していてすっかり忘れていたがもうそんな時間だった。
「では食堂行きましょうか」
「ああ」
食堂に行くといろんな人がご飯を食べていた。
「俺らも食うぞ」
「はい」
そう言って俺らも食い始めた。
「美味しいですね」
ここのご飯は中々だと思う。
「そうか?」
いつも味気ないご飯だったからここのご飯は美味しい。
「それに誰かと食べるご飯は美味しいですよ」
「そうか」
まるでバカだなという風に見てくる。
姉ちゃんとまた一緒にご飯食べたり生活したりしたいな。
「同席していいかしら」
「姉ちゃん!」
「どうぞ、緋州教官」
また姉ちゃんとご飯食べれる。俺がずっと求めていた中のひとつだ。
「そうだ、佑時プリン食べる?好きでしょ」
姉ちゃん俺の好みもちゃんと覚えててくれたんだ。凄く嬉しいな。
「ううん、それは姉ちゃんのだから。でも、覚えててくれてありがとう」
そして食べ終わると風呂に行った。
なかなかの広さだ。
部屋にシャワーはあるが浴槽はない。大浴場で入るしかないのだ。
「広いですね」
「まあ大浴場だしな」
それはそうなのだがな。
「さっさと入って出るぞ」
「はい」
そういえば朝霧さんの体傷だらけだな。凄いいっぱい傷がある。
相当キツイ訓練なのかな。
「やあ朝霧くんと緋州くん、だっけ?」
「月乃か」
「えと、つきのさん?」
そういえば紹介してたような気がする。確か成績最優秀者とか何とか。
「よろしく緋州くん」
握手を求めてきたので一応手を出す。
「出るぞ佑時」
「え、あ、はい」
佑時と呼ばれて少し同様した。
風呂から出ると朝霧さんにいろいろ言われた。
「緋州、あいつとは関わるな」
どうしてだろうと思ったが一応頷いた。
そして部屋でやることをやって寝た。