「ここは……いったい…」
いったいどうしてこんなことになったのだろうか
そう少年の思いはそのことでいっぱいであり、辺りを見渡す。
回りは草木が広がり建物や彼が知るものなど何一つなかった。
「夢なのか…?」
あまりにも非現実的なために試しに頰つねる彼。
だが、つねったところで景色が変わることはなくつねった頬はじんじんと痛みが彼に伝わる。
「取りあえず、夢では…無いみたいだな」
この状況夢であって欲しかったと落胆する彼は取りあえず自分の傍に寝ている少女に目を向ける。
「何で、μ’sの西木野真姫さんがこんなところにいるのだろうか……」
日本人では珍しい赤髪に美少女と言える容姿……この少女は数ヶ月前に解散したトップスクールアイドルグループのμ’sの一人西木野真姫だとすぐにわかった。
何故彼女がこんなところで倒れているのかは恐らく自分と同じだろうと思いながら起きるのを待っていると彼女はうっすらとそのまぶた徐々に開けていく。
「あれ?…私…ってここどこ!?」
状況を飲み込むのは意外と早く直ぐに辺りを見渡す真姫を見て彼はまず自分に気付いてもらうために話しかけることにした。
「漸く目が覚めた?直ぐに悪いんだけど…俺に気付いて欲しいんだけど…」
「え!?あ、あんた…誰?」
彼は真姫に話しかけると見渡していた真姫は彼に顔を向け彼とは初対面なために怖じけながら彼に尋ね返した。
「俺?俺は黒田正樹……まあ、状況はあなたと同じ境遇者だ……西木野真姫さん」
「どうして、私の……ってまあ、μ’sのこと知ってるのなら当然ね」
正樹は自身の自己紹介を終えた後、自分の境遇を簡潔に真姫につたえると少し自分の名前を知っていることに驚くが直ぐにμ’sで知り得たことだと納得した。
「取りあえず、これからどうする?…この辺りを探索するのもいいかもしれないけど……」
「ちょ、それは危険じゃないかしら……右左わからない場所で無闇に動くのは」
「危険……だろ?けどこのまま、いてもなにも変わらないと思うんだけど」
今後のことを話し合う二人、互いに考えがあわないが正樹の主張している辺りの探索することに最終的に決まり、周辺を歩き回ると、集落を見つけ、そこにいる人達から情報収集に成功する。
だがその情報は正樹達にとってあり得ない情報ばかりだった。
「意味わかんない…ここが1560年の守谷っていう場所……450年も前の世界なんて」
「確かにそれならあの平原も……理由がわかるけど……やっぱり、現実的に…」
情報を集めたがまさか自分たちがタイムスリップしてしまったという事実、この事実についてこれない真姫、そして起きた場所が平原であったことからそれなら納得と思う反面、やはり現実身がと苦笑いする正樹。
「はぁ…結局場所と年代はわかったけど元の時代に変える方法は分からずじまい…」
「それじゃあ困るのよ!…パパもママ…穂乃果たちも今頃心配してるだろうし…早く帰らないと…」
肝心な情報は何一つも、無かったために溜め息する正樹に真姫は声を荒げてそれでは困ると言う
「でも、この時代なら尚更動き回ると危険だ…今は桶狭間の前後…つまり戦国時代……」
「…」
焦りを見せていた真姫に対して宥めて冷静になるように言う正樹。
「取りあえず、帰る方法、探すのと平行でこの世界で生き抜くことも第一だと思う…それはわかるだろ?」
「…うん、わかってる」
「それまでは同じ境遇者同士、手を取り合っていこう」
「…そうね、それが1番いいかもしれないわね」
正樹のおかげで冷静さを取り戻した真姫は正樹がいうことに賛同し二人で生き抜くことを決意する。
「それじゃあよろしく…西木野さん」
「こちらこそ、黒田さん」
そう言って、互いに握手しそしてこの二人の波乱な人生の始まりであった。