人身売買の商品を運んでいた船で昼寝してたらめちゃくちゃ別嬪さんが多いところにたどり着いた。何でも『吉原』とかいうらしい。…てか腹減った、食い物ください   作:月詠の髪おろした姿可愛すぎ

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最近始まった銀魂のアプリのミニゲームで鍋将軍の奴があるんですけどね
それやってたら鍋の話書きたくなるんですよね…。


大切なものは、ついてる時には気づかない。

突然だが、今紅郎は自身が働いているお店の近くの借家で日輪と一緒に住んでいる。

日輪が今のところ彼の保護者に近いような状態にあるため、必然的に彼女と一緒に暮らすことになったのだ。

もちろん二人で六畳一間の部屋で暮らすのは色々と大変なことも多い。

スペースは狭いし、同居人が異性であるがゆえに紅郎は春画、いわゆるエロ本を持つことすら困難極まりない。

とはいえ、恩を貰っている手前文句は言えないし、今のところ曲がりなりにも自分のスペースという物を確保してもらっているのでまあよくしてもらっているな、と考えていた。

…つい先日までは。

 

「というわけで、知ってるとは思うけど紹介しておくわね。今日からここで一緒に住むことになった月詠よ、仲良くしてやんな。」

 

「月詠じゃ、これから世話になるが、まあ、よろしく頼む。」

 

「何がどういうわけでそうなったァァァァァァァァ!!?」

 

笑顔で自分の横にいた少女の紹介をた日輪と、それに合わせるようにぺこりと頭を下げて挨拶する少女、月詠。

それを見た同居人である紅郎は何のためらいもなく叫び声をあげた。

 

「なんでだ!?なんでこの前まで亀吉の下でパワハラ紛いのことされてたやつが巡り巡ってここで一緒に生活することになるんだよ!?」

 

「まあ、こっちはこっちでいろいろと事情があってね。細かいことは省くけど、とりあえず私が月詠の新しい姉さま、つまりは上司になったってことさ。」

 

「一番重要そうな部分を省くなぁぁ!!何があった!?俺が折檻部屋で寝てた時にお前らの間で一体何があった!?」

 

「黙りんす。全く、細かいことでぎゃーぎゃーと騒ぎ立てる男じゃ。少しは口を結んで静かにしなんし。細かい男は嫌われるぞ、紅郎。」

 

「お前が黙りんす!!ぜんっぜん細かくねぇんだよ!こちとらいきなり断りもなしに同居人が増えたんだよ!?せめて前からいる同居人にくらい話通しとくだろ普通!つーかなんでお前も言った覚えないのに俺の名前知ってんだよ!?アンタら一体どこで俺の名前知ったんだよ!?」

 

人差し指で日輪や月詠を交互に指さしながら大声で抗議の声を上げる紅郎。

そんな彼を見て仏教面で腕を組んでいる月詠とは対照的に、日輪は紅郎を落ち着かせようとなだめ始める。

 

「まあまあ、とりあえず落ち着きなよ紅郎。アンタだってこの子のことに思うところがあったからこの前亀吉にケンカ売ったんだろ?」

 

「上司に脅迫されて仕方なくやっただけに決まってんだろぉが!そうでなきゃ誰が好き好んでこんな不愛想でかわいげもくそもねぇ女助けなきゃなんねぇんだ!!」

 

「フン!わっちだって貴様のような素行も口も悪いクソガキと同居などしたくはないんじゃ。しかし、今のわっちは日輪の禿として身の回りの世話をせねばならん。そこで、それならいっそ一緒に暮らした方がいいのではないかという日輪の提案によって、わっちはここで同居することになったんじゃ。断じて貴様のような悪ガキと同居したくて来たわけではない。」

 

「誰が素行も口も悪いクソガキだぁコラ。優しくてかっこいい将来が楽しみな好少年の間違いじゃねぇのか?」

 

「ふむ、わっちはまだ己がどんな女か理解しているからよいものの、どうやらぬしは己がどういう男かすら理解していない、どうしようもない間抜けのようじゃな。かわいそうに。うぬぼれもここまで度を超すとあきれてものも言えぬな。」

 

「「……」」

 

「この性悪女」

 

「スケベ小僧」

 

「あばずれ」

 

「歩くわいせつ物」

 

「「……」」

 

互いに互いをののしりあい、罵倒しあった紅郎と月詠はしばらくの間睨み続けていたが…

 

「…童貞」

 

「…貧乳」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ケンカ売ってんのかこのクソガキがぁぁぁぁ!!」」

 

二人の口から二つのワードが飛び出た瞬間ほぼ同時に相手の胸倉をつかみかかってきた。

その顔には並々ならぬ狂気と殺意と憤怒が現れており、とてもではないが人さまにお見せできるようなものではない。

 

「童貞の何がいけねぇってんだよ!てめぇら遊女みてぇにな!好きでもねぇ奴にほいほい純潔散らすようなしょうもねぇ腰の軽いやつらとはちげぇんだよ!俺は、この純潔を好きな人と共に散らすようにしようって決めてるだけなんだよ!!別に相手がいないとか、女からモテないとか、そういうんじゃねぇんだよ!童貞なめてっとマジでぶち殺すぞこのクソ女ぁぁ!!」

 

「ぬしのようなクソガキ誰も相手になどせんわ!そのまま純潔守りすぎて永遠の魔法使いにでもなってしまえこの童貞ニート野郎が!!」

 

「ニートじゃねぇし!もう立派に働いてる社畜だからぁ!!てめぇこそそのまま乳に栄養もいきわたらないまま洗濯板として一生洗濯物の汚れでも洗い落としとけこの貧乳が!」

 

「わっちはまだ発育途中じゃろうが!大人になればそのうち大きくなるに決まっとる!ぬしのように一生そのままさやにしまわれ続ける薄汚い錆びだらけ小刀とは違うんじゃ!わっちにはまだ可能性という光があるが、ぬしには可能性のかけらもないじゃろうが!」

 

「小刀じゃねぇよ!こちとら業物のなぎなただぞ!つーか可能性のかけらもないってどういうことだコラァ!?」

 

「そのままの意味に決まっとろうが!ぬしのようなクソ外道の上錆びだらけの小刀しか持っておらん奴に惚れる女も、相手にする女もおらん!遊女ですら鼻で笑うはずじゃ!かわいそうに、貴様はここ吉原にいるにも拘わらず一生を魔法使いとして過ごすことになろうとは!憐れすぎてわらけてくるわ!」

 

「だから小刀じゃなくてスカイタワーだっつってんだろうが!俺のナニは立派な634なんだよ!なんなら見せてやろうかこの野郎が!」

 

「さっきより長くなっとろうが!それに、貴様の錆びたナニなど見たくもない!目が腐って取れてしまったら困るからな!」

 

「とか何とか言って!ほんとは見たことないから怖いだけなんだろ!?はん!吉原の女が聞いてあきれるぜ。そんなことで顔をリンゴちゃんにしてたら、おめおめ仕事もできねぇだろうよ!さっさと実家に帰ってお父ちゃんと風呂にでも入ってろバァァカ!!」

 

「な…ッ!こ、怖くなどないわ!わっちは吉原で働く禿じゃ!そんな、お、男のナニなど見ても、かか、顔など真っ赤になどせんわ!まあ?貴様のナニを見れば顔を青くはするだろうがな!その錆びだらけのナニを見たらきぶんがわるいことこのうえないだろうからな!」

 

「上等じゃねぇかこのクソ女が!!じゃあてめぇの顔が青くなるか赤くなるか、俺のナニで確かめて…」

 

「はーいそこまで!」

 

「フげ牡馬ぶべ!!!!!」

 

最早そこら辺の小学生以下の罵りあいが始まり、ついには紅郎が半ばやけくそ気味に自身の履物へと手をかけたその瞬間、日輪から股間への蹴りという仲裁が入り、やっとこのしょうもないののしりあいに終止符が打たれた。

ついでに紅郎の股間のナニにも終止符が打たれた。

 

「まったく、二人とも会って早々ケンカなんてしないで、少しは仲良くしたらどうなんだい?」

 

「無理じゃな、こんな男と仲良くするならそこらへんにされた犬の糞にボディプレスをかます方が百倍ましじゃ。」

 

「身体全体をクソまみれにするよりも嫌なのかい…」

 

「嫌じゃな。」

 

真顔でそういう月詠を見て軽くため息を吐いた後、あきれた様に首を振った。

 

「アンタねぇ…いきなり親友ができてどう接しればいいのかわからないのは理解できるけど、そこまでつんけんしてると嫌われっちまうよ?まあ、紅郎はそんな奴じゃないけど」

 

「ふん、それこそ願ったりかなったりじゃ。むしろこっちから願い下げじゃあんな奴。」

 

「あれ、けどさっきアンタ…ここに来た時、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さてと、とりあえずここが私と紅郎が住んでる借家だよ。そんなに広くはないけど大人一人と子供二人が住むにはちょうどいい広さだろうから、遠慮せずくつろいでけばいいよ。荷物は後から運んでくるから、来たらどこに置くか考えること、いいね?』

 

『わかった。』

 

『物分かりが良くて助かるわ、紅郎とは大違い。あのバカなんてここでいきなり、『じゃあアンタの荷物はゴミとして捨てて、俺の荷物を新しく家に置こう。』とか生意気なこと言ってきたんだよ?その点アンタは常識があって助かるよ。』

 

『紅郎…?』

 

『アンタも一度会ってるだろう?アンタが折檻部屋であったあの生意気な小僧は、私の部下みたいなもんでね、一緒にここで生活してんのさ。』

 

『…!そうなのか…。』

 

『そう、まあ口は悪いし素行は悪いし、スケベだし、おまけに童貞だけど、悪い奴じゃあないからさ、仲良くしてやってくれよ。』

 

『…あいつは』

 

『…?』

 

『紅郎は、わっちのことを親友だと言ってくれた。ずっと一緒に、ずっとそばで、一緒に笑ったり泣いたり喜んだりしてやると、そういってくれたんじゃ。』

 

『…』

 

『戸惑いがなかったと言えばうそになる。いきなり見ず知らずのモノにそう言われて、わっちの心はひどくざわめいたし、大いに戸惑った。けれど、それ以上に

 

 

うれしかった。』

 

『……』

 

『もっと、アイツのことを知りたいと思った。もっとあいつの、わっちの初めてできた親友のことを、もっと間近で見てみたいと…そう思ったんじゃ。』

 

『…そうかい』 

 

『わっちに希望があることを教えてくれたあの男が、いったいどういう人間なのか、それをわっちは、知りたい。そして…できるなら、その…もっと、紅郎と一緒に』

 

 

 

 

「っていきなり何唐突に回想に突入しとんのじゃああああああ!!?」

 

「ああ!ちょっと月詠!止めないでくれよ、今いいところだったのに、むしろここからが本番だったのに!」

 

「むしろ遅すぎたほどじゃ!なに人がしたこっぱずかしい話を、一番聞かれたくない本人のいる場所で暴露してくれとんのじゃぬしはぁぁぁ!?」

 

「おやおや、そうだったのかい?私はてっきり紅郎に言いたいことを言っていたのかとばかり」

 

「あの場にはぬししかおらんかったじゃろうが!思いっきりぬしに語りかけていたじゃろうが!」

 

先ほど彼女たちが家の中に入る前にドアの前でしたこっぱずかしい(月詠談)話を盛大に暴露された月詠は慌てて紅郎の方へと振り返り、顔を真っ赤にしたまま話を続けた。

 

「こ、これは違うぞ!これはその…仮にもわっちに大口をたたいたぬしが一体どんな阿呆なのか知りたかっただけでだな!別に貴様の言葉がうれしかったわけでもなければ、貴様と会うのが少しばかり楽しみだったとかそういうわけでもなくてだな!ただその、そう!あんな偉そうな口をきいたぬしは本当にそうのたうち回れるほどきれいな人間なのかを知りたかっただけで、断じて好意的な感情など持ち合わせてはおらんからな!」

 

しきりに腕を組んだりうなずいたり、しどろもどろになってしまいながらも自身の先ほどの言葉を弁明しようとする紅郎。

それを聞いた紅郎はもんどりうっていた身体をゆっくり起こし、垂れた髪を手で書き上げて髪を整えた後

 

「あら、ごめんなさい。ちょっと私色々あってあなたたちの話聞きそびれちゃったみたい。もう一度詳しく聞かせてくれないかしら?」

 

そう笑顔で月詠に語りかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「って誰だぬしはぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!?」

 

姿形は全くと言っていいほど変わってはいないのだが、なぜか雰囲気と言葉遣いが変わってしまったことに思わず驚愕のツッコミをしてしまう月詠。

それも見た紅郎(?)はきょとんとした表情を浮かべた後、困惑したようにあたふたし始めた。

 

「ちょっとどうしたのよ月詠?いきなり大声出すなんて、もしかして情緒不安定?あ、わかった!やだもう、月詠ったら。女の子の日ならそうだって言ってくれればいいのに。私、ソフィのタンポン持ってるから貸してあげるわよ?女の子の日だって油断できちゃうわよ?」

 

「なぜ男のぬしがそんなものもっとるんじゃ!?というよりも本当にどうした紅郎!ぬし一体この数分の間に何があった!?」

 

「?男?紅郎?何言ってるの月詠…

 

 

 

 

 

 

 

私は紅郎じゃなくて紅子(べにこ)。それに、性別だって女でしょ?何寝ぼけたこと言ってるのよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほんとに何言っとるんじゃぬしはぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

突然の紅郎の変わりっぷりに再度大声でツッコミを入れる月詠。

そしてそのまま彼女は紅郎?の股間に人差し指を向けて、半ば焼けぐそ気味にまくしたて始める。

 

「ぬしにはその股に男の物がしっかりとついとるじゃろうがああああ!!」

 

「何言ってるの月詠?私の股間にあるのはバナナじゃなくて魅惑のジャングルと栗の実だけよ?」

 

「ぬしの股にあるのはジャングルすらないただの平地にそびえたつ一本のマッチ棒じゃろうがぁぁ!!つーかさっきからわっちに何を言わせとるんじゃぬしはぁぁぁ!?」

 

顔を真っ赤にしてツッコミを入れ続ける月詠は息を切らしながら紅郎ならぬ紅子に代わってしまった彼?彼女?を見据える。

それを見た紅郎は相変わらず首を傾げるばかりである。

 

「ちょっと、何をそんなに怒ってるのよ月詠。あんまり怒ったりストレス溜めたりすると、美容に悪いわよ?美は私たち女にとって命みたいなものなんだから。ほら、あんまり暴れてるせいで髪が乱れてるじゃない、そんなんじゃせっかくのかわいい月詠が台無しよ?」

 

そういって茫然としている月詠の元へと近寄ると、彼女の乱れた髪を手で優しく整え始めた。

その手つきは手慣れたもので、普段から髪を触り続けているかのような手際の良さである。

 

「なっ!ぬ、ぬし!?いい、いきなり何を…!」

 

「あ、コラ!動かないで!まだ途中なんだから。」

 

口調等が変わったとはいえ姿形は男のままである。

いきなり男に髪を触られた月詠は戸惑いと照れからか顔を真っ赤にして紅郎の手を払いのけようとするが、それを躱して紅郎は髪を整え続ける。

そして

 

「はい、できた。ほら…やっぱり髪を整えてた方がいつもの何倍もかわいいじゃない。やっぱり月詠ってきれいで可愛いわねぇ。ちょっとうらやましくなっちゃうなぁ。」

 

髪を整えた紅子は、晴れやかな笑顔でそう月詠に語りかけた。

 

「む…むぅ…すまない…ってそうじゃなぁい!!」

 

その紅郎(ではなく紅子だが…つーか紅子って誰?)の笑顔とかわいいという言葉に思わず顔を赤くして俯いてしまう月詠だったが、ふと我に返り、慌てて首を横に振った。

そして、助けを求めるように日輪の方へと身体を向けた。

 

「お、おい!日輪!どういうことじゃあれは!?紅郎が、紅郎が何やらとんでもないことになっておるぞ!?」

 

「うーん…おそらくだけど、さっき私が紅郎のナニを蹴ったじゃない?その時に紅郎のナニがつぶれて…その…

 

 

 

 

 

 

 

 

女の子になっちゃったのかも…」

 

「何してくれとるかァァァァ!!」

 

日輪がてへぺろっという具合でそういうのを聞いて、月詠は思わず大声で叫び声をあげてしまう。

 

 

「だってさ…あんたたちがまるで壊れたスピーカーみたいにがうるさかったからさ。ほら、壊れかけのテレビだって衝撃を与えたら治るじゃない?それと同じで、紅郎もナニに衝撃を与えれば治るかと思って…」

 

「テレビ治すどころかさらにぶっ壊しとるじゃろうがこれ!!もう画面も映らないくらい壊してしまっとるじゃろうが!もう本来のテレビの機能何一つ残っとらんじゃろうが!」

 

「でもこれはこれでいいんじゃないかしら?異性の友達より、同性の友達の方が色々と話しやすいでしょう?」

 

「見た目がそっくりそのまま男じゃろうが!そんな姿で女のようなことをされても寒気がするだけじゃろうが!」

 

「あら?でもあなたまんざらでもなさそうだったでしょ?」

 

「どこがじゃ!あれは男にかわいいなどと言われたことがなかったから気恥ずかしかっただけであって中身は関係ない…ってわっちははずがしがってもおらんわバカ者がぁ!!」

 

「本当?『男』に言われたからじゃなくてぇ、『紅郎』に言われたから恥ずかしかったんじゃ…」

 

「黙りんす!!」

 

意地の悪い笑顔でからかってくる日輪を無視しようと決め込んだ月詠は今度は紅郎の方へと向き直り、彼(彼女?)の肩をがっしりとつかんでガクガクと揺らし始めた。

 

「おい紅郎!しっかりしなんし!正気に戻るのじゃ!ぬしは男じゃろう!?ぬしのその股にはスカイタワーがそびえたっているのだろう!?」

 

「ちょっと月詠、あんまそういうこと言わないでよ。いくら吉原の女でもそんな下ネタいう物じゃないわよ?女ならもっと清楚に、そして優雅に、気品あふれる生き方をしないと。」

 

「やめろぉぉぉ!!男のくせに女であるわっちに女の生き方を説こうとするなぁぁぁぁ!!」

 

女の生き方を男が女に説こうとしているさまを見てますます激しく紅郎…いや、紅子の肩を揺さぶる月詠。

その顔は最早必死の形相であり、若干泣きも入っている。

 

「どういう状況じゃこれはぁぁ!!昨日できた親友が次の日にはいきなり女になっとるなんて…」

 

「小説とかで見てみたら面白そうかもしれない内容だねぇ。」

 

「現実に起こったらおもしろくもなんともないじゃろうがぁぁぁ!!頼む!頼む紅郎!わっちの初めてできた親友がおかまだったなんてことになったら、わっちは一生友を作れなくなってしまう!」

 

「大丈夫、約束したじゃない。私は、いつだってあなたの隣に居続けるって。あなたが一人になっても、私はずっとそばにいるわ。」

 

「やめろぉぉぉ!!わっちの初めての大切な思い出がオカマのぬしによって穢されてしまうじゃろうがあああああ!!」

 

「同じオカマの飯を食べた仲でしょう?」

 

「何一つうまくないわァァァァ!!」

 

ツッコミにツッコミを重ね続ける月詠はついに我慢しきれないという風に天を仰ぎ、ありったけの声を張り上げて叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰か、誰かわっちの親友をもとに戻してくれぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「任せろ月詠。壊れたテレビってのは

 

 

 

いっそのこと壊しきった方が役に立つもんだ!!」

 

その言葉に、天を仰ぎみていた月詠あはっとした表情を浮かべて功労の方へと向き直る。

するとそこには、いつの間にか部屋の扉を開けて玄関に入ってきていた一人の女性が

 

 

 

思いっきり紅郎の股間を蹴り上げている姿があった。

 

「ふげばごばびゆぼぅ!!!?」

 

「紅郎おおおおおおおお!?」

 

いきなり股間を蹴り上げられた紅郎は声にならない悲鳴を上げた後、泡を吐きながらその場へと倒れ込んだ。

それを見た月詠が慌てて紅郎の方へと駆け寄り、その体を起こすが、

 

彼の瞳に、彼女が昨日見た光は移されてはいなかった。

というより生気が感じられない。

 

「てんちょおおおおおおお!!ぬしはいきなり来たと思ったら何をしてくれとるんじゃぁぁぁ!!」

 

「いやあ、壊れちまったテレビは、いっそのこと壊しきっちまって部品を有効活用した方がいいってよくダチから聞かされてたもんでさぁ、それでつい、な?」

 

「部品ごと木端微塵にしとるじゃろうがぁぁ!こやつの大切な股の部品を完膚なきまでに叩き潰しただけじゃろうがぁぁ!もう再使用も有効活用もできなくしただけじゃろうがぁぁ!」

 

「悪い悪い」と片手を顔の前にやってすまないすまないのポーズをする店長こと欄香に鬼の形相でツッコミを入れる月詠。

そんな中、彼女の裾を引っ張る者がいた。

月詠は一瞬目を見開いた後、慌ててそちらへと振り返る。

その者とは何を隠そう、

彼女の中で息も絶え絶えになっている紅郎、その人である。

 

「月詠…」

 

「紅郎!おぬし、生きてたか!?大丈夫か、しっかりしなんし!」

 

「すまねぇな、月詠…俺、親友なんてできたのなんて…生まれて初めてだからよ…」

 

「やめろ…」

 

「どう接したらいいかわからなくて…つい、喧嘩腰になっちまってよぉ…」

 

「やめろ!もうしゃべるな!もう何も…!」

 

「本当はよ、お前と暮らせるって知って、少しだけ、うれしか、ったんだ…。これで、お前のことをもっと知ることができるって…これから、どんな生活が待ってるんだろうってさ…」

 

「やめろ、そんな、そんな今わの際のようなことを言うな…!紅郎!わっちも、わっちも…」

 

「月詠、最後にこれだけは…言わせてくれ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見え張ってごめん、俺、ほんとは…せいぜい…くだ、ものない…ふ…」

 

その言葉を最後に、紅郎は彼女の腕の中で、力なく目を閉じた。

 

「紅郎?おい、紅郎?しっかりしろ、約束したじゃろう?わっちのそばにずっとい続けてくれると…ぬしが約束したのじゃろうが…目を開けなんし…紅郎…

 

 

 

 

紅郎ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人身売買の商品を運んでいた船で昼寝してたらめちゃくちゃ別嬪さんが多いところにたどり着いた。何でも『吉原』とかいうらしい。…てか腹減った、食い物ください

 

 

 

                  終

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、この茶番いつになれば終わるんだ?」

 

「さあ?」

 

欄香と日輪の言葉は、部屋中に響く月詠の叫び声にかき消された。

 

 

 




グダグダなのもこの小説の特徴!
作者のギャグパートのセンスのなさもこの小説の特徴!
ちなみに作者はツッキーマジ大好きです!
はっきりわかんだね!
アイラブツッキー!!
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