我らの勝利と、貴公との出会い、そしてこの世界に!光りあれ! 作:薪の王
場所はアノールロンド。
深みの聖者エルドリッチがアノールロンドに攻め込んできたのだ。
アノールロンドを守る銀騎士達はアノールロンドに攻め込む愚か者を排除する為攻撃を開始しようとして敵を見た所。
深みの聖者エルドリッチの軍勢のみならず法王の軍勢が見えるではないか。
銀騎士達はここで理解した法王サリヴァーンは我らの主神を・・・暗月の神グウィンドリン様を裏切ったのだと・・・。
異変はそれだけあらず、上空には、異形の竜が飛んでいるではないか、異形の竜は巨大な大斧を持っており、何か霧?の様なものを纏っていて、下にいる外征騎士達も霧?の様なものを纏っていた。
しかし、混乱しているだけでは、銀騎士は務まらぬ。
すぐさま、迎撃を開始した。
竜狩りの大弓で迫り来る軍勢に対し攻撃する。
しかし、遠距離攻撃出来るのは敵も同じだった。
銀騎士達は雷の槍と竜狩りの大弓で、対する深みの聖者エルドリッチの軍勢は火球と深みのソウル、罪の火で攻撃した。
個別の強さでは基本的に銀騎士に軍配が上がる。
しかしそんな銀騎士達にも個別の強さで負けていない者達がいるそれは、獣の如き戦闘をしている外征騎士だ。
銀騎士ほどの熟練の技術は無いが、その巨体の割には素早く、冷気と虚無を纏った外征騎士は銀騎士に劣らない強さを持っている。
しかし、外征騎士が銀騎士に劣らない上に数の差で銀騎士達は押され始めた。
銀騎士達は外征騎士達に問いた。
「何故我らの主神である暗月の神グウィンドリン様を裏切るのだ!」
「ワレラノ、カミハ、ジークヨルムサマ、タダヒトリ。」
「邪教に染まったか・・・。
ならば、ここで倒すのみ!
グウィンドリン様に使える銀騎士の力を見せてやろう。」
冷気と虚無を纏う外征騎士と雷を使う銀騎士がぶつかり合う。
しかし、勝負は五分五分他の敵もいて埒があかない。
しかし銀騎士達はここで打開策を思い付く、戦争で勝つには敵の大将を倒す事が重要となる。
空を飛んでいる異形の竜目掛けて雷の槍を一斉に放った。
大量の雷の槍は真っ直ぐ異形の竜に向かって行って異形の竜を倒した事を確信した銀騎士達だったが・・・。
雷の槍は異形の竜に当たる前に消滅しているではないか。
外征騎士は言う。
「ワレラノ、カミジークヨルムサマニ、ナマハンカナ、ゾクセイコウゲキハ、キカヌ。」
銀騎士達に動揺が走る。
銀騎士達が動揺している間にジークヨルムの無銘の大斧から罪の火が吹き出す。
ジークヨルムが戦闘に加わったのだ。
ジークヨルムは圧倒的だった大斧を振るうたびに銀騎士は吹き飛び、大斧を降るのみならず、魔術や呪術も使ったのだ。
遂に銀騎士達は敵に聖堂の侵入を許してしまった。
法王騎士や奴隷達が聖堂に雪崩込む。
しかし、聖堂を守っているのは銀騎士のみではない。
巨大な大槌が法王騎士達を吹き飛ばす。
そこに、いたのは四騎士がいない今聖堂最強の騎士スモウである。
スモウは戦った例え圧倒的不利な状況でも迫り来る法王騎士や奴隷達をなぎ倒す。
時には、外征騎士も退いた。
そんなスモウの前に己と同じくらい・・・いや、それ以上の大きさかもしれない異形の竜ジークヨルムが現れた。
敵は誰であろうと関係ないただ倒すのみ。
銀騎士はほぼ壊滅状態援護は望めない。
スモウはそんな状況でも敵を倒すべく大槌を振るった。
振るわれた大槌は大斧とぶつかり鍔迫り合いとなった。
スモウは驚愕した己と張り合える力の持ち主がいたとは、異形とはいえ竜か。
長い鍔迫り合いになるかと思われたが徐々に大斧が押し始めた。
そして、スモウの大槌は無銘の大斧に弾かれたのだ。
スモウは大きく体制を崩してしまい最後に見たのは罪の火で激しく燃える無銘の大斧が振り降ろされる所だった。
最後まで聖堂を守った勇敢な騎士スモウはここでその生涯を終えた。
一足先にジークヨルムはグウィンドリンに会った。
グウィンドリンは病でまともに話も出来ない体でジークヨルムと話した。
「・・・!」
「喋らなくていい、どうせまともに喋れないだろう?
最後に言いたい事があるなら聞くが?」
グウィンドリンは掠れた声で話す。
「ヨル・・・シ・・・カ・・・を・・・どう・・・か・・・頼・・・み・・・。」
グウィンドリンはそう言って暗月の紋章とグウィンドリンのソウルの欠片をこちらに渡す。
「・・・ヨルシカを任せると?
・・・俺がそれを叶える義理もないのにか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「もう、音も聴き取れなくなったか・・・。」
ジークヨルムがいなくなる。
そして、聖堂の最奥病で倒れているグウィンドリンが最後に見たのは蛸かアメーバの様な不定形物体が自分に迫り飲み込む所だった。
完全に消化はしていないもののエルドリッチは神を喰らう事に成功し、この時からエルドリッチは神喰らいとなった。
アノールロンドにはエルドリッチにより正気を失った銀騎士と深みの主教、傭兵ドラン、巨人、そして神喰らいの守り手が聖堂を守護している。
――――――――――――――――――――――
「・・・どなたでしょうか?
私はヨルシカ。暗月の騎士団、その総長です。
そして貴方は、何故こんな場所にいらっしゃいましたか?」
ヨルシカの前にはカタリナ装備を着た者が立っていた。
そう、このカタリナはジークヨルムが人間になった姿である。
ジークヨルムは人間の姿になる時は基本的には、カタリナ装備か外征騎士装備になる。
「・・・貴方がもしあやまって迷い込んだのなら、この場所を離れた方がよいでしょう
ここは虜囚の塔。留まれば貴方も、僭主サリヴァーンの不興を買ってしまいます。
・・・けれどずっと久しぶりに、他の人に会えました。
ありがとう不思議な方
貴方に、暗い月の祝福がありますように・・・。」
ジークヨルムを心配して離れるように促すヨルシカ、しかしその顔は悲しみで染まっていた。
ジークヨルムは暗月の紋章を取り出す。
「・・・ああ、貴方は・・・。」
ヨルシカは暗月の紋章を受け取りその裏を見たそこには小さな文字でこう書かれていた。
❴ああ、ヨルシカ私の妹よ。
貴女がこれを見ているという事は私はもうなき者です。
私がいなくなっても孤独に嘆く事はない。
貴女にはこのメッセージを渡した友がいる筈。
貴女に暗い月の祝福がありますように。
―――グウィンドリンより❵
「・・・ああ、私を・・・置いて逝かれてしまったのですね、兄様・・・。」
ヨルシカは悲しみながらメッセージを読む。
「不思議な方ありがとうございます。
貴方の名前を教えて下さいませんか?」
ジークヨルムは無銘の大斧を取り出し罪の火を纏わせる。
「貴方は何を!?」
ジークヨルムは言う。
「俺は異形の竜であり虚無を纏う者。
・・・そして法王サリヴァーンの主、ジークヨルム。」
・・・ほう、貴公、なりそこないだな・・・
そして、律儀にもフロム以外とのクロスオーバーはしないで小説を作っている、そうだろう?
・・・だったら、ひび割れた赤い瞳をくれてやる。
自らの小説を書くために、他の小説を参考にするがいい。
それでこそなりそこないというものよ。
クックックッ・・・。