我らの勝利と、貴公との出会い、そしてこの世界に!光りあれ!   作:薪の王

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我らの勝利と、貴公との出会い、そしてこの世界に!光り《太陽》あれ!

 荒れ果てた罪の都

 

 火の無き灰はファランの不死隊、深淵の監視者を倒し、イルシールに現れその地下である、イルシール地下牢を超えて、罪の都に来ていた。

 

 ここに薪の王、罪の都の孤独な王ヨームがいるという情報を知って。

 

 しかし、罪の都には、薪の王どころか敵の姿さえも見つからない。あるのは無数の死骸のみ。

 

 火の無き灰はさらに奥へと足を進める。

 

 奥には、元が何だかも分からない異形の死骸。そして王座? の前を護るように立つ弱った異形の竜がいた。

 

 異形の竜は口を開く。

 

 「…何…ようだ…?」

 

 火の無き灰は話が通じそうな異形の竜に薪の王ヨームを探しに来た事を話す。

 

 「ヨーム…か…、薪の王はもう居ない…。」

 

 火の無き灰は驚愕する。

 

 「汝が欲しいのはヨームの薪であろう?」

 

 火の無き灰は肯定を示す。深淵の監視者の時も薪のみを持ち帰ったからだ。

 

 「ヨームの薪は汝に託そう。だが頼みがある。火継ぎ、火継ぎを止めて欲しい…。」

 

 火の無き灰は悩む。

 

 「あぁ。そうか…良かった…。」

 

 しかし、異形の竜は目もまともに見えていないのか、火の無き灰が了承したと勘違いしているようだ。

 

 「あと…ついでと言っては…なんだが、会ったらでいい。サリヴァーンにこの尾骨の槍を渡してくれ。それとヨルシカに【さようなら。すまなかった】と伝えてくれ。」

 

 火の無き灰は静かに聞く。

 

 「……。」

 

 「これで…心残りは…無いというものだ…友よ俺もそちらに…は…は…は…は…。」

 

 異形の竜は力弱く笑った後、ピタリと動かなくなり、何も話さなかった。

 

 火の無き灰はヨームの薪を受け取り罪の都を後にした。

 

 

――――――

 

 

 イルシール王城

 

 「……、来たか…。」

 

 法王サリヴァーンは何者かの気配を察知し静かに言う。

 

 そう、現れたのは火の無き灰。

 

 「火の無き灰・・・。やはり灰は火に惹かれるものか・・・。貴様がなんの為に動いているかは関係無いし、興味も無いだかな。ここを通す訳にもいかん。」

 

 火の無き灰は尾骨の槍を取り出す。

 

 「!!そ、それは・・・ジークヨルム様の・・・。ああ…そうか、逝ってしまわれたのですか・・・。」

 

 サリヴァーンは悲しみながら話した。

 

 その時サリヴァーンの後ろからナニカが現れる。

 

 それは、変わり果てたエルドリッチだった。

 

 サリヴァーンは変わり果てたエルドリッチを見ながら言った。

 

 「エルドリッチ・・・いや、違う。深海の時代の使者か!」

 

 「ヒヒッヒッヒッヒ!!ヨク、ワカッタナア!!」

 

 悍ましき不快音をたてながら深海の時代の使者は話す。

 

 「サリヴァーン、キサマモコチラガワニコイ!ソウシタラ、キサマヲワレワレノナカマニシテヤロウ!」(サリヴァーン、貴様も此方側にこい!そうしたら、貴様を我々の仲間にしてやろう!)

 

 「・・・私は、己の野心の為に旧王家を追放した。神さえも殺した。騙しもした・・・。私は外道だろう・・・。

 だが!だがな!!この世界を地獄にしようとしている貴様らに協力するほど腐ってはない!!

 深海の時代の使者!いや、上位者の眷属よ!聞くがいい!

 我が名は法王サリヴァーン!!ジークヨルム様に仕える者!そしてこの世界を変える者なり!!!」

 

 「・・・ハァ、テメエハアタマノイイヤツダトオモッテイタガ、トンダカイカブリダッタミテエダナァ!!」(・・・はぁ、テメエは頭のいい奴だと思っていたが、とんだ買いかぶりだったみてえだなぁ!!)

 

 変わり果てたエルドリッジ、否上位者の眷属が襲いかかる。

 

 「火の無き灰よ。手を出すなよ。これは私の戦いだ!」

 

サリヴァーンが二つの剣を構え迎えうつ。

 

 「ヒヒッヒッヒッヒ!テメエミテエナザコガオレニカテルトデモヲ!?」

 

 上位者の眷属が無数の触手を飛ばす。

 

 「はぁ!」

 

 サリヴァーンが持つ罪の大剣から炎がでて上位者の眷属の触手を焼き消す。

 

 「ハ?ハアアア!?ナンダ!ナンダヨソレ!!オレノショクシュヲヤキケストカジョウダンダロ!?」(は?はあああ!?なんだ!なんだよそれ!!俺の触手を焼き消すとか冗談だろ!?)

 

 「知らぬ者よ恐れたまえ。闇の中でも尚燃える罪の炎を。かねて罪の炎を恐れたまえ。」

 

 「シネ!シネシネシネ!コロスコロシテヤル!!」

 

 上位者の眷属がサリヴァーンに向かい突っ込んでくる。

 

 「この炎は消えぬ野心とジークヨルム様と共にある。

 消えぬこの炎名は【罪の炎】」

 

 その瞬間凄まじい炎に包まれる。上位者の眷属の身体は一瞬にして燃え上がる。

 

 「Gyaaaaaaaa!!オレガモエル?ウソダ!ウソダ!ウソダ!キサマモミチヅレニシテヤル!!」

 

 上位者の眷属がサリヴァーンを道連れにしようとする。

 

 咄嗟の事でサリヴァーンは反応出来ない。

 

 「しまっ!」

 

 その時尾骨の槍が上位者の眷属に刺さる。

 

 「!この槍はジークヨルム様!」

 

 サリヴァーンはジークヨルムの姿を幻視した。

 

 (サリヴァーンよ後は頼む。)

 

 「!・・・はい!」

 

 サリヴァーンにはジークヨルムこう自分に伝えてくるような感じした。

 

 (上位者の眷属よ。貴様の主に伝えよ。ここに!この世界に貴様の居場所は無い!!!)

 

 「バカナ!バカナ!バカナァァァァ!!!」

 

 尾骨の槍は上位者の眷属と共に何処かに消えた。

 

 「ジークヨルム様・・・ありがとうございました。」

 

 サリヴァーンはその場だ頭を下げた。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始まりの火は消えた。名も無き灰が火継ぎを終わらせたのだ。

 

 新たな時代の幕開けだ。

 

 世界は変わった虐げられる者達はいなくなったのだ。

 

 世界に平和が訪れた。

 

 世界をまとめ上げたリーダーの名はサリヴァーン。

 

 彼の最後の言葉が残されている。彼は最後にこう言った。

 「この言葉はお方の受け売りだ

 

 

 

 

 

 

 

 

     我らの勝利と、

 

 

 

 

 

 

 

     貴公との出会い、

 

  

 

 

 

 

     

 

     そしてこの世界に!

 

 

 

 

     

   

 

 

   

 

     光り(太陽)あれ!!











 ああ、まさか完結させるとはな・・・


 所詮何者にもなれんと思っていたが・・・


 お前がそれなら、悪く無い。



 【凡人フロム信者のソウル】
 凡人でフロム信者だった者の名も無きソウル。
 その持ち主だった者は最後に満足した様な顔で消えていったという。
 何かを成せたのだろうか?
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