リビングに戻った俺は今度こそ椅子に座った。
「・・・・・・・」
俺の人生で女の子の裸に近い姿を見ることが出来るなんて思わなかった。
てか、ソフィアは許してくれたが本当は嫌なんじゃないか。それにどう考えたって、今日会ったばっかの俺に裸姿を見られたら嫌に決まってる。
俺は再度ソフィアの裸姿を見てしまったこと頭を抱えながら悔やんでいた。
さっきはソフィアの目の前だったから大人ぶってなるべく平常心で居ようと思っていたが一人になり冷静に考えていたらソフィアに嫌われたんじゃないかと思い、泣きそうになってきた。
「どうしようか・・・」
昔からそうだった、人とは関わりたいのに変な所で失敗して友達と呼べる関係が出来たことが無くてその内、人と関わることを避けていた・・・。
異世界に来てこれからは変わろうと思っていたが結局こうなるのか。
普通に考えて裸姿を見られた相手と一緒に暮らしたくないよな。
俺が女の子で同じ状況だったら嫌だと思うしな。
見ず知らずの俺にここまでしてくれたんだもう迷惑は掛けられないなソフィアに謝ったら出て行こうかな。
そんな、考えをしていたとき。
「タクムーお風呂、上がったよぉー」
お風呂場からソフィアの声が聞こえ、俺の身体は一瞬ビクついた。
ソフィアの足音がリビングに近くなるにつれて俺の心臓の鼓動は早くなっていった。
「タクム?」
俺は黙ってしまった。
しかし、それはさっきまでとは別の理由から来る沈黙だった。言葉よりも先に目が行っていて、喋るのを忘れていたのだ。
「綺麗だ・・・」
俺は思わずソフィアを見ていた。
お風呂上がりだからか、まだ少しソフィアの髪は濡れていて身体も火照っているようだ。
服も寝るには丁度良さそうな物に変わっている。
楽しく会話しているときのソフィアは俺の全ての話に興味を持ってくれ、興奮ぎみの表情が可愛らしく見えた。
しかし、今のソフィアは可愛らしいのではなく綺麗だった。
黄金に輝く長い髪にはまだ拭ききれていない水滴が少し残っており、その水滴がソフィアの火照っている肌に落ち少し大人の色気みたいなものを感じる。
服も少しとは言えさっき着ていた物よりも露出が多くなっている。
話していたときは妹のように思ったが今、この一瞬、俺はソフィアを心から美しいと思った。
「何が綺麗なの?」
ソフィアが首を傾げて俺に聞いた。
「えっ!?」
少し放心状態のようなものになっていたからソフィアの顔が近くなっていることに気づかず驚いてしまった。俺はこの数時間、ソフィアの事で頭がいっぱいになっていた。
「いや、お風呂上がりのソフィアがさっきよりも可愛いと言うか美人だったからついな」
「あわわわ~そ、そんなことないよっ・・・」
ソフィアは恥ずかしそうにもじもじとしていたが、俺はそんな光景を見てやはり可愛らしい女の子だなっと思った。
しかし、徐々に冷静さが戻ってきたことでソフィアに対する後ろめたさが再度、俺の心の中で現れた。
まだ、恥ずかしそうにしているソフィアは少し緊張しているように見えたが俺は覚悟を決めて言った。
「ソフィア・・・」
「な、なに?」