デジモンストーリーサイバースルゥースex+   作:オキチャン

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ハーメルン初投稿です。pixivのほうにも投稿しています。


Chapter0 イントロダクション(上)

 エンジョイ チャットへ…。

PCにチャットアプリの画面が表示されている。画面の上の方には「AI◎BA」と表示されているアイコンがある。

 チャットルームを選択してください…。

「AI◎BA」のアイコンの下にチャットルームがいくつかの表示されている。「AI◎BA」のアイコンを操作している赤い髪の少女がマウスを操作し「BB」と書かれたルームを選択した。

少女はパスワードを入力した。画面に「Welcome」と表示された。そして「AI◎BA」はチャットルームにログインした。

そのチャットルームに多くの人々がログインしているようだ。すでに今日身の周りで起こった事、世間話、政治、電脳空間EDEN関連のハッカーの話など様々、少女にとっては興味のない話題ばかりだが、同じチャットメンバーの「アッキーノ」が話した話題が少女の興味を最も引くことになる。

アッキーノ『みんな!「デジモン」しってる?』

ブルーボックス『何だよ、いきなり』

ふぁんた爺『知ってる、「デジモンプログラム」だろ?「ハッカー」が使ってる、ヤバいプログラムだ。』

 

「デジモン?何それ…気になる。」

少女がキーボードでチャットに投稿する文を打ち送信した。

AI◎BA『ヤバいって、どのぐらいヤバい?』

ふぁんた爺『セキュリティを突破してデータを盗んだり…パスが必要なフォーラムに問答無用で侵入したり…そういう 悪~いことに使うプログラムなんだよ。連中の起こす事件は、ほとんどそれを使ってるらしい。』

アッキーノ『デジモンやば!w』

 

「ふ~ん、悪いプログラムなんだ…。私はそう見えなかったけど…。ん?私…何言ってるんだろ?知らないはずなのに…。」

PCのモニターに表示されたチャットを見ながらひとり呟く少女は再びチャット画面を見る。

 

あるじゃNON『友達がアカウント狩られたって言ってた(;>_<;)』

ラブ★クラッシャー『うそ~』

U@はらぺこ『それいつの話?』

闇夜の堕天使『野放しのデジモンがうろついてるエリアもあるってさ』

アッキーノ『え うごくのデジモン!?w』

 

「いや、そりゃ動くでしょ。動かなきゃプログラムじゃないし。」

少女が画面の前でアッキーノのコメントにツッコミを入れた。

 

U@はらぺこ『何か、本当にモンスターみたいなアバターのプログラムらしい』

「モンスターみたいな姿…デジモン…デジタルモンスター…。」

 

少女はデジモンがどういう物なのかを想像した。

あるじゃNON『デジモン → 「デジタルモンスター」?』

アッキーノ『ソレダ!!wwwww』

 

「ナビット」くんがログインしました

 

唐突に話を遮るように「ナビットくん」がチャットルームに入ってきた。

ナビット君のアバターはチャットルームに穴を開けて入ってきた。

「なにこれ、EDENのマスコットキャラがログイン!?じゃなくて、侵入!?」

少女は驚いた。

 

ナビットくん『やあやあ!みなさんこんにちわ!』

あるじゃNON『ちょwwwナビット君wwww』

ラブ★クラッシャー『え?「EDEN」の公式マスコットのナビットくん?』

アッキーノ『うんえい!?PR!?w』

ファンタ爺『まっさかぁ~なんでEDEN公式がこんなとこに来るんだよ』

ブルーボックス『…つうかここ、さっき鍵かけたよな?おたく、誰?』

U@はらぺこ『ていうかこんにちに「は」ですけどそれ以前に「こんばんは」だと思いますけど』

アッキーノ『あ、もしかしてハッカー!?』

ラブ★クラッシャー『うわさをすればwww』

あるじゃNON『MAJIで!?』

ナビットくん『そうだよ 僕はナビットくんだよ!ハッカーだよ!』

ナビットくん『きみたちにすてきなプレゼントがあるんだ!あしたEDENにログインしてね!』

ナビットくん『ぜったいだよ!ログインしてくれなきゃハッキングしちゃうよ!じゃね☆』

 

「ナビットくん」がログアウトしました

 

ふぁんた爺『何だ今の…モノホンのハッカー?』

アッキーノ『なわけないでしょ!!w』

ラブ★クラッシャー『だれかのいたずらだよね?』

アッキーノ『オモシロそうじゃんいってみよ!!』

アッキーノのコメントに誰も反応を示さず皆黙ってしまった。

アッキーノ『あれ!?ひょっとしてみんなビビっちゃってる!?w』

ブルーボックス『アッキーノ、行く気か?相手が本当にハッカーだったらどうする?』

アッキーノ『これEDENのイベントのプロモっしょ!?wホンモノのハッカーのほうがおもしろそうだけどw』

ブルーボックス『…止めても無駄みたいだな仕方ない、俺も付き合うよ』

アッキーノ『え おれとつきあえ!?ちょいきなりコクられた!?w』

ブルーボックス『……言ってろ』

アッキーノ『ほかにだれかいっしょいくひと!?』

アッキーノがそう言うと他のチャットメンバーが一斉に何かと理由をつけて退出していく。そしてアッキーノ、ブルーボックス、AI◎BAだけが残った。

AI◎BA『行く!!』

この後も、チャット仲間のアッキーノ、ブルーボックスとの"深夜のおしゃべり"は、続いた。

いつものように、緩い話題で、とりとめもなくやがて、窓の外にしろ見始めたころ、その日「EDEN」で会う約束を交わしようやく、お開きになった。

そして、昨日とあまり変わらない今日を過ごし約束した時刻が近付いた。

 

赤い髪の少女が待ち合わせの場所に向かうべくEDENにログインした。ログインするとメッセージが流れ出す。

ようこそ、電脳空間の楽園「EDEN」へ

EDENは仮想世界(メタバース)において革新的なサービスを提供する、新世代型デジタルコンテンツです

ショッピングから映画などの各種エンターテイメント企業間の商取引から行政機関の手続きまで―

皆様のニーズにお応えし、皆様の生活の一部となるサービスを本日も心を込めて、ご案内させていただきます

従来のネット― 画面上でのやりとりではなく、アバターを介して直感的なバーチャル・リアリティ体験と―

最先端の電脳空間サービスを心行くまでお楽しみください

EDENは、世界をつなぎ未来を紡ぐヒューマンネットワーク―『カミシロ・エンタープライズ』が運営しております

というEDEN公式運営からのメッセージが上がれている最中に少女はEDENエントランスに向けて飛行していた。そしてメッセージの終了と同時にエントランスにたどり着いた。

 

EDENエントランス

「EDENエントランス」…ここが待ち合わせの場所だっけ?

赤い髪の少女が周りを見ながら言った。

昨日、チャットルームを「AI◎BA」というアイコンでログインしていたこの赤い髪の少女。

この少女の名前は「相羽アミ」東京中野区の高校に通う高校二年生で、現在母親の事情で休学中である。

この少女の特徴として髪型はサイドテールなのだが、サイドテールの結び目にゴーグル型デジヴァイスを装着しているということである。

「(約束の時間より少し早かったかな…まだ時間あるしちょっと探索しよっかな。)」

アミはエントランスやコミュニティエリアで時間をつぶしていると突如デジヴァイスに着信が入った。

「知らないアドレス…。誰だろう。」

アミはそう言ってデジヴァイスのビデオ通話を着けた。

「!?!」

アミは一瞬驚愕した。なんと画面にはナビットくんが表示されていたからである。

『やあ ぼくだよ!ナビットくんだよ!…ちょっとちょっと~おそいよきみ~ちこくだよ~いそいで「クーロン」のガラクタ公園まできてよ!おともだちのふたりは、さきにきてまってるよ!みんなそろわなきゃプレゼントはあげないよ。じゃね☆』

ナビットくんがそう言うとビデオ通話を切った。アミはデジヴァイスの今の時間を見る。

「やば!のんびりしすぎちゃった!!」

アミはすぐにエントランスにいたハッカーからクーロンのURLを教えてもらい、急いでクーロンに向かった。

 

クーロンガラクタ公園

一人の少女がガラクタ公園の端で怖がっていた。

「みんな…どこ?…?」

少女が上を見るとガラクタ公園に向かって飛んでくるアミが見えた。

「あ…っ!!むぅううううう――もうっ!遅い遅い、おっそ~~~い!」

そう言いながら少女がアミの方へ向かって走る。少女はアミを少し睨みながら腕を組んでいる。

「いやぁ~お待たせ、「AI◎BA」こと「相羽アミ」です!よろしくね。」

アミは少女に自己紹介した。少女はすぐに笑顔になり自己紹介を始める。

「あっどもども「アッキーノ」でっす☆ EDENだと、はじめましてだね~!てゆーか、あたし「白峰ノキア」!ヨ・ロ・シ・クっ!」

少女は自己紹介を終えるとすぐにアミを睨む。

「じゃ、なーーーーーい!!」

「へ!?」

「遅いよーーーっ!何してたのよーーーっ!?こんな危ない場所で…ひ、一人っきりで待たされる身にもなってよね…っ!?」

ノキアが大声でアミに言った。

「あ~あはは。ごめんクーロンに行き方わかんなくて…。って、あれ?じゃあブルーボックスは?」

「ふん!来てますよ!?来てますが、何か!?ちょ、信じられますぅ~!?あいつさ…"俺、ちょいユーレイ探してくるわ"とかとか言って一人でどっか行っちゃったんだよ!?あいつ、そーゆーとこあんだよね!!ジコチュー的な!?イケメンだからって、チョーシのっちゃってるみたいな!?」

ノキアがブルーボックスの悪口を大声で言うので、アミは少し呆れながら聞いていた。

「(チャットの時と一緒でうるさい子だなあ…。)」

アミはそう思っていた。

「大体、なに「白い少年のユーレイ」?噂になってるだか何だか知りませんけど~見つけてどーすんすか~?てゆーか電脳空間でユーレイなんて、非科学的だしぃ?意味わかんないしぃ?こわくともなんとも―」

ノキアが愚痴を言っているとアミやノキアより一つぐらい年上っぽいフード姿の少年がノキアの後ろに立って言った。

「…うらめしや。」

「どぅわひょんぎゅわぁーーーーーっ!?!」

もはや意味わからないリアクションである。

「ちょ…ビビりすぎだっての。」

ブルーボックスと思われるフード姿の少年はフードを脱ぎながら言った。

「な、なんだ「アラタ」じゃん…ただのアラタじゃん…ゆ、ユーレイかと思った…。」

「…ったく、チキンのクセに、イキがってこんなトコまでノコノコ来てんじゃねーよ。」

「はぅあ!?そ、その"こんなトコ"に置き去りにしたのはどこのアラタだよ!?あんたの血は何味だァーーーっ!?」

「まぁまぁ、そんなことより…。」

アミがノキアの肩をトントンとたたいていった

「そ!?そんなこと!?」

「えっと…あなたがブルーボックス?」

「おう、「真田アラタ」だ…ま、テキトーによろしく。」

「私は相羽アミだよ、よろしくね!」

アミはニコッと笑い自己紹介した。

「!!…お、おう…。」

「?」

アラタは一瞬目をそらした。その行動を見たアミは首を傾げた。

「まあ、アミを待ってる間にこの周りをさぐってみた。俺らを呼びつけた「ナビットくん」がいないかと思ってさ。」

「え!?ユーレイ探してたんじゃないの!?」

「ま…そのついでに、な。結局、どっちも見つからなかったぜ。それどころか、人っ子一人いねー…いくらクーロンが危険エリアでも、ハッカーの一人や二人は―。」

アラタが話していると急に三人同時に着信がなった。その音はガラクタ公園中に響いた。三人はビデオ通話をつけた。

「やあやあ、お待たせ!ナビットくんだよ!集まってくれた良い子のキミたちに、プレゼントだよ!これは、世界を変える"奇跡(ちから)"だよ!」

ナビットくんからの通話が切れた途端、3人のEDENのアカウント(身体)にノイズが走る。

「え?え、なに…これ?」

ノキアが怯えながら自分の体に怒っていることを確認している。

「ハッキングだ!俺たち全員、ハッキングされている!」

「二人とも…何かインストールされてるよ。」

アミはデジヴァイスを着けて確認すると見慣れないアプリがある事に気付いた。

「デジモン・キャップチャー?」

アミがアプリを起動させてみる。

「最近ハッカーたちで出回ってるハッキングツールだ。」

「ね、ね~…デジモンって、あの『デジモン』…!?」

ノキアは怯えながら新たに聞いた。

「あぁ、オタクが興味津々だった、その『デジモン』だろ。」

アラタもデジモン・キャプチャーを起動させて調べてみる。どうやら特定のデータをスキャンしてキャプチャーするという物らしい。おそらく特定のデータとはデジモンのことだろう。

アラタはノキアにそのことを伝えた。

「じゃあじゃあ、じゃあじゃあじゃあ あた、あたしたちハッカーになっちゃったわけ!?」

「そう言えなくもないかもな。ま、いいじゃん別にハッカーなんて今どき珍しくもねーし。」

「なるほどねぇ…。」

アミは自分の顎に人差し指を当てて考える。

ノキアはデジモン・キャプチャーを削除しようとしたが、削除できないことが分かった。どうやらインストールされてしまったものは仕方ないらしい。

ノキアが落ち着かせようとするアミ、だが突如後ろの方で足音が聞こえアミは後ろに振り向いた。

「何今の?ひょっとして噂のユーレイ!?」

「…逃がすかよッ!」

アラタはガラクタ公園のさらに奥クーロンlevel1エリアに足って行った。

「ちょ、アラタ!?な、何で追いかけるの!? アミ!あ、あたし……帰るから!!もう帰るからね!?」

ノキアは今すぐにこの場所から離れるために先程入ってきた場所に戻ろうとしたが、すでに塞がれていた。

「な、なに、これ…?さっきまでなかったじゃん…どうして…こんなのが……これもハッカーのしわざ…?」

「たぶんね。どうやら簡単には返してくれないみたい…もしかしたらアラタが危ないかも!!ノキア!!」

アミがノキアにそう言うと、ノキアは怖がったまま首を横に振った。

「ヤダ……あたし、行かない…行かないから……」

「…ノキア。わかった!じゃあノキアはここで待ってて動かないでね。私が必ず迎えに行くから。」

アミがそう言うとクーロンの奥へはアラタを探すために走って行った。

「…気を付けて…」

ノキアは静かに小さくなって行くアミの背中を見詰めていた。

 

クーロンlevel1

アミはアラタを追いかけて走っていたが急に立ち止まった。

「なに?あれ…。!?ッ…なに!?」

アミは目の前におそらく白い少年のユーレイと思われる姿を発見した、だがアミの体が急に何かに足を掴まれたかのように感覚に襲われその場から一切動けなくなってしまった。

白い少年のユーレイがアミに近づくとアミはその場から動けずその場にしゃがみ込んだ。

「(このままじゃ…。)」

白い少年のユーレイの顔がもはや目と鼻の先にあった。少年のユーレイ右手がアミの頬に触れた。

「ッッ!!!」

アミは目を瞑る。そして一瞬だけだがアミの体にドンと押される感覚があったが、痛みは感じず、ただ一瞬触られたかのような感覚だった。

「ッ!…あれ?」

アミは恐る恐る目を開けると少年のユーレイはいなかった。そして体もすでに自由になっていた。

「今のは一体…。」

「こんなところで何をしているんだい?」

「え?…!?」

アミに突如話しかけてきたのは先ほどの少年のユーレイとそっくりの人物だった…。

この少年のユーレイにそっくりな少年は、後にアミの運命に大きくかかわってくることになる。

 

次回 イントロダクション(下)

 




次回 イントロダクション(下)


さて、今回は原点回帰ということで、サイバースルゥース本編をアミの場合として書いていこうと思います。
ですが、アミ主人公のサイバースルゥースの本編の小説は既に存在していますが、私は私で書いてみたいと思いました。
原作には登場しなかったデジモンがアミのパートナーとして登場します。メインで書いている幻影異聞録♯CSより更新頻度は遅いかもしれません。そのあたりは申し訳ないです。
それではお楽しみに…。
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