デジモンストーリーサイバースルゥースex+   作:オキチャン

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前回のあらすじ
ユーゴから5体のデジモンを見せてもらったアミ。だがそのうちの2体、ドラコモンとBアグモンはアミのことを知っているようだった。
だが、アミ本人は彼らのことを知らなかった。そして突如デジモンたちを襲撃する成熟期のクリサリモン、ドラコモンとBアグモンは他のデジモンたちを逃がし2体でクリサリモンと対峙していた。
そして彼らを守ろうとするアミと協力してクリサリモンは倒された。そしてノキアやアラタと合流したアミ達は謎の黒い怪物に襲われてしまう。他の仲間達を逃がし最後に脱出したアミだったが黒い怪物に何かをされてしまう。
そしてその何かとは、今後アミの運命に最も関わることになる。


Chapter1 暮海探偵事務所へ、ようこそ 前編

なんとかログアウトできたアミ、だがアミが出たのは新宿だった。アミは中野からログインしていたはずなのになぜか新宿にいた。

そしてそれだけではなくアミの体自身にも異常が発生していた。

「な、なにこれ!?」

アミは自分の手を見て、次に自分の体を見た。アミの体はまるでバグが発生したアバターのようになっていた。

「…ねえ、ちょっと…あれ、やばくない?」

通行人の女性がアミのほうを見つめてながら他の通行人に言った。

「何だよ、あいつ…気味悪ぃ…。」

他の通行人がどんどん集まって来る。そして一人の女性の声を上げて通行人をかき分けながらアミの方へ向かってくる。

「コラァ!?天下の公道のど真ん中で何騒いでんだぁ?まとめて逮捕すんぞ、あぁ!?」

「あっ、婦警さん!こっちに…!」

一人の男性が声を上げる女性に手招きして呼び寄せる。

「誰が婦警さんだ、誰が!刑事さんだ、刑事さん!見た目だけで物事判断してんじゃねぇ、逮捕すんぞ?……ん?あ?あぁ!?な、なんだ、ありゃ!?どーなってんだ!?うへぇ、キモッ!?キモイから逮捕!ソッコー逮捕!」

そう言って刑事の女性がアミに近づいて来る。すると突然、アミのすぐそばに車が止まった。アミは車のほうを見ると、車のドアが開き、中の女性がアミに声を掛ける。

「面白い姿をしているな、君は…実に興味深い。乗りたまえ、厄介なことになる前に。」

アミは一切躊躇せずに女性の車に乗り込んだ。女性はアミが乗り込むとすぐに車を猛スピードで発進させた。

「ああぁああーーー!?おい待てそこの車ッ!止まらねえと逮捕すっぞ、こらぁああーーーっ!?」

刑事さんはすぐにアミを乗せた車を見失ってしまった。

そして一方、アミを乗せた車の運転手の女性がアミに話しかける。

「人よりは奇妙場現象にはなれている方なんだが…こんな現象は初めて見たよ。」

女性は車を運転しながら横目でアミをチラチラと見ていた。車を運転しているので前を見なければいけないのは仕方のないことである。

「(この人…どうして胸元を開けてるんだろう…。)」

アミはそう思いながら女性を見ていた。

「私の声は聞き取れているかな?話はできるかい?」

「え?あ、はい!」

「それはよかった…君がもし、人ではない何かだったらどうしようかと思っていたところだ。」

「いったい…何がどうなって!?」

アミは困惑していた。

「そうか…君自身、自分の身になにが起こったのか理解できていないようだな。聞きたいことがあるなら、何でも答えよう、私の知りうる範囲でな。」

「あの私の体は…どうなっていますか!?」

「君の体は"極めてデジタルな状態"にあるように見える。まるで、電脳空間からアバターのまま現実世界に飛び出したような…もしも本当にそうだとしたら実に興味深い現象だ…ふふふふふ。」

「そ、そうですか…。あ、じゃあ友達は近くにいませんでしたか!?」

「いや、周囲に君以外の人物はいなかったはずだ。…ひょっとすると君の友達もキミと同じような姿をしているのかな?」

「い、いえ、それはないと…思います。」

アラタやノキアもちゃんとログアウトできていたはず、自分だけがあの黒い怪物に何かされたと思っていたアミであった。

「友達のことは気にするな、といいたいが…まずは、自分自身のことを最優先に考えたまえ。」

「は、はい…。ところであなたはいったい…?」

「ああ…そうか、自己紹介がまだだったな。最初に名乗るべきだったが、君の存在があまりにも興味深くてね。すっかり失念してしまっていたよ…すまない。私は「暮海杏子(くれみ きょうこ)」、しがない「探偵」さ。」

そしてアミを乗せた車は中野ブロードウェイの杏子の事務所に到着した。

 

Chapter1 暮海探偵事務所へ、ようこそ 前編

中野ブロードウェイ 暮海探偵事務所

事務所の中はあらゆる書類や、段ボールが転がっており、お世辞にもきれいとは言えなかった。

窓の上に「徹頭徹尾」と書かれた文字が掲げられている。

そしてアミは、これまでの事情は杏子に話た。

「……なるほど、経緯は把握した。君が電脳空間からログアウトして出現したという新宿のあの場所は、EDENにログインした場所と同じか、あるいはその付近なのかな?」

「いえ、私は中野からログインしました。」

「ふむ…では、今こうして私と会話している君とは、また別の体が、何処かに存在するわけだ。」

「…!?じゃあ…私の体はいったい!?」

「肉体から精神データが分離してしまい、個別の存在として現実世界に現れた…?それとも、何かの理由で新宿に移動した肉体が「壊れたデータの怪人」のような姿に変化した…?いずれにしろ奇妙奇天烈な話ではあるが…目の前にまさしく、摩訶不思議な姿をした君がいる。現段階では、状況証拠による単純な推理しかできない。早速、情報収集を進めよう。」

「あの…。どうして助けてくれるんですか?」

アミは杏子に問うた。いきなり奇妙な姿で現れた自分にここまでしてくれているのはおかしいとアミは思っていた。杏子は少し笑って答える。

「…ふっ、君は今どこにいる?電脳犯罪事件をはじめ、多種多様な超常現象事件の解決に確かな実績を誇る、「暮海探偵事務所」だ。君の身に起こった怪異的現象の謎を解明するのにこれほど頼もしい場所はないだろう?」

「(ここ前に胡散臭いって噂で聞いていたような……。)」

実は中野でも少し話題になっていた。かなりのオカルト系で怪しい事務所だという噂が広がっているらしい。

「そして…君が腰掛けているのは依頼人用のソファー。依頼報酬の剣ならば心配しなくていい、君の存在は、すでに何よりの報酬なのだよ。大船に…そうだな、「メアリーセレスト号」あたりに乗り込んだつもりでいなさい。」

「例えがいまいちよくわかりませんけど…。」

メアリーセレスト号とは1872年にポルトガル沖で、無人のまま漂流していたのを発見された船である。 発見当時、なぜ乗員が一人も乗っていなかったかは今もって分かっておらず、航海史上最大の謎とされる場合もある。

「まあ、話を戻そう、君の姿をどうにかしなければいけないな…その姿では、まともに外を歩くこともできまい。それに、とても不安定な状態に思える。」

「そうですね、早くなんとかしないと…。」

「ふむ、じっくりと観察して確信したが、君はまさにデータの塊…「電脳体」そのものだ。しかし、君はわつぃの声を聴き、ソファに腰かけ、会話している。現実世界の物理法則にしたがっている証拠だ。つまり、リアル特性を持ったデジタル体「半電脳隊」と名付けるとしよう…ふふ!」

「は、はぁ~…。」

「君の体がデータで構築されているならば、見た目をどうにかすること自体は、さほど難しくないだろう。適合するデータを取り込み、修復すればいい。君は、基本手にはEDEN内で使用されているアバターと構造を同じくしているはず。クーロンの放置データの中に、アバターパーツのデータが見つかれば上々なわけだが…。問題はその状態でログインできるかどうかだな。」

「なるほど…じゃあまずは試しにログインから…」

アミが杏子にそう言おうとした瞬間。

 

…こっちよ……。

 

「え!?」

アミは急に声を掛けられた気がした。声がした方へ歩いていくアミは事務所のテレビの前に立った。

「ん?何だ?端末(テレビ)が…どうかしたか?」

杏子が不思議そうにアミを見ながら言った。

 

こっちよ…… 翔びなさい

 

そして再びテレビのほうから聞こえる声、どうやら杏子には聞こえていないらしい。

アミはテレビに向かって右手をかざした。すると…。

「え?」

アミは突然テレビに体を吸い込まれた。杏子は声には出さなかったが驚愕した表情をしていた。

アミは急に見たこともない空間に入ってしまった。アミは導かれるまま空間を進んで行く。

すると…。

 

EDENオープンスペース

「ここは…EDEN…!?」

アミはどうやらいつの間にか電脳空間EDENにたどり着いていたようだ。

EDENにたどり着いたアミの元にデジヴァイスの着信の音が鳴りアミは応答する。

『暮海杏子だ。私の声が聞こえるか?危ういタイミングだったが、なんとか追跡できたよ…。いったい、何が起こったんだ?君の姿が、まるで端末に吸い込まれるように…消えた。』

「えっと…私にもよくわからないんです。事務所のテレビから声が聞こえて…そしたら急に一本道のような空間の中を通って、いつの間にかここに…。」

『なるほど…君が通ったのはまさしくネットワーク回線の流れの中だろう。事務所の端末は、EDENネットワークにも接続している。君はデータとして、回線内の流れに乗りEDENに出現した。』

「あの一本道はネットワークだったんですね…。」

『君にはそう視覚化されているようだ。しかし、現実世界から電脳空間への遷移がそこまでダイレクトに実行できるとは、驚きだな…端末接触による、電脳世界への潜行―ダイブ… いや、ジャンプか。今後、君のその能力は「コネクトジャンプ」と呼ぶことにしよう。』

「コネクトジャンプ…。」

コネクトジャンプ…それはアミが偶然手に入れた力。だが…この力は今後のアミにとって必要不可欠な力になるのを、今のアミはまだ知らない。

『では、そのままアバターパーツのデータを調達してくるといい。クーロンへ向かいたまえ。クーロンには放置されたままのジャンクデータがごまんとある。目当てのデータくらい、簡単に見つかるさ。』

「なるほど…。分かりました。」

通話を終えるとアミは早速クーロンに向かおうとしたが、不意に背後から声を掛けられる。

 

こっちよ…来て

 

それは先ほどアミを呼ぶ声と同じ声だった。アミは声のする方へ向かって歩いていくと急に目の前が真っ白になった。視界が見えるようになると先程のEDENとは、また別の空間に出てしまった。

「ここは?」

アミは周りを見渡すと白く明るい部屋で中央には女性が一人いる。その背後には大量のモニターが置かれていた。

女性はアミに声を掛ける。

「私の声が届いたようね。ようこそ「デジラボ」へここはデジタルワールドと微かに交わる、デジモンたちの楽園。私は[[rb:御神楽 > みかぐら]]ミレイ」貴方に、この楽園を解放してあげる。」

不思議な女性はアミにそう言ったがアミには何がどうなっているかわからなかった。

「でじたるわーるど…? あなたはいったい…。」

ミレイは一瞬だが二ヤリと笑った。

「知らないなら知らないで、特に問題ないわ 今のところは、ね…時が来れば、自ずと知ることになるはずだから。」

アミはさらにわからなくなった。デジタルワールドが一体何なのか、この女性…ミレイは何者なのか。だがアミには少し違和感があった。「デジタルワールド」という言葉に、なぜか聞いたことあるような気がしていた。

アミにわかったことはこの空間がデジラボという場所だということだけだった。

「あの…私を呼んだのはあなたなんですよね? どうして私を呼んだんですか?」

「…それは少し違うわ。」

「え?」

「あなたが、私を呼んだの。あなたはデジモンと深く”交わり”始めている。その”運命の交叉”に私は引き寄せられ、あなたを見つけた。つまり私は、あなたに呼ばれたのよ。」

ミレイがそう言うがアミは訳が分からず首をかしげる。

「…話はこれくらいにしましょ。まずは、ここがどういう場所か自分の目で確かめてみて。」

アミはデジラボにある施設を一つずつ見ていく、すると最初に見つけたのは回復施設だった。アミはデジモンの回復させた。

「回復施設にデジファームとデジバンク、そしてショップにバトルシミュレータ……すごい設備ですね…。」

「この施設すべて…自由に使っていいわよ。それと…これはあなたに返しておくわ。」

ミレイがアミに指を刺すとアミのアバターが修正された。

「うわ!!え?見た目が戻った!?」

アミは驚きながら自分の体を見た。

「心ばかりのプレゼントよ。あとハッキングスキルも使えるよう、そのアバターに入れておいたわ。」

「ハッキングスキル?」

「ハッキングスキルは、デジモンを使役することで発揮される力。ハッカー御用達の、とっても危険な力。この力をどう使うかはあなた次第だけど…これだけは、憶えておいて。貴方は、デジモンたちと特別な絆を深めることができる。デジモンたちと共に生き、喜び、悲しみ、そして成長しなさい。絆を深めれば、きっと、デジモンたちはあなたを助けてくれる。いずれそれは、とても大きな力、あなたの運命をも切り開くほどの力になる。」

「運命…。」

「「コネクトジャンプ」。その不思議な力を、そう名付けたのね。あの力については、私もわからない…ハッキングスキルに似ているけど…何かが…違う。ただ、あなたを導く特別な力であることは確かよ。それじゃ…これからよろしくね。」

「あ、はい!!(ほとんど言っていることが分からなかった…)。」

ミレイの言っていることがアミには理解できなかった。だが…いずれ理解することになるのは、この時のアミはまだ知らない。

そしてアミはデジラボを出るとクーロンlevel1にいた。アミはガラクタ公園に移動した。

 

クーロンlevel1 ガラクタ公園

「それにしても、ミレイさんって何者なんだろうね?」

『アミのこと全部知ってるみたいな言い方だったね。』

『御神楽ミレイ…管理者権限を持つ女…あらゆる世界を見渡す者…とか言われているな…。まあ聞いたことある程度の話だ。』

「本当はすごい人なのかな?」

アミたちがそんな会話をしているとデジヴァイスに杏子から着信が入った。

『私だ。やれやれ、ようやく通じたな。君の追跡情報をロストして、再検索していた…。今度はどこに迷い込んでいたんだ?』

「えっと…なんて言ったらいいんだろ…。」

とりあえずアミは御神楽ミレイと会ったこと杏子に伝えた。

『そうか、御神楽ミレイに会ったか…いや、私も少しばかり面識があるのでね。それにしても、自然の成り行きの中で、彼女にまで出会うとは…なったく騒々しいな、君の"運命"とやらは。』

「(また"運命"…いったいどういうことなんだろ?)」

「さてと、すでに目的を達成しているのなら、事務所に戻ってきたまえ。」

「え?でもそうやって戻ったら?」

「…ひとまず、いつも通りログアウトしてみなさい。」

こうして無事アバターを取り戻したアミは事務所に戻ったのだった。

 

中野 暮海探偵事務所

「ふふ、無事に戻ってこれたじゃないか。当然の帰結、推測通りの結果だが。よくよく現実離れした能力だ。物理法則にしたがっているのは、物質生命体としての本能的恐怖によるものかな…?ふふ…本当に、興味深い。」

「あはは……。」

アミは苦笑いしていた。

「邪魔するよ、キョウちゃん。」

「…相変わらず物音ひとつ立てませんね、おじさん。」

「おっと、すまん またやっちまったか…。」

物音ひとつ立てずに入ってきた男性は、まるでドラマに登場する刑事のような恰好をした男性だった。

「それと、その呼び方いい加減やめてもらえませんか?子供のころの呼び方ですよ、人前ではさすがに気恥ずかしい。」

「キョウちゃんこそ、いい加減諦めてくれないかい?俺にとっちゃ、キョウちゃんはキョウちゃんだよ。いくつになっても…美人の凄腕探偵になってもな!…はっはっは!」

「それで、いつからそこに?…どこまで話を聞きましたか?」

「今来たところだが、何かまずい…。」

すると男性はアミを見た。

「ああ、先客がいたのか、すまんすまん依頼話の最中、だったのかな?」

「いえ、この子は、依頼人ではありますが、少し毛色の異なる存在でして。」

「ほう、そうかい。何者だい?」

「ふっ今はまだ何物でもない…そんなところです。アミ、紹介しておこう。こちらは「又吉」刑事。父の代からの付き合いでね…旧知の中だ、信頼もしている。電脳犯罪を専門に追う、本庁付きのエリート部署の刑事だよ。」

この男性の名前は「又吉五郎」、2年後に退職を控えたベテラン刑事である。

「相羽アミです…よろしくお願いします。」

アミは軽く頭を下げた。

「見かけによらず、と思っただろう?ま、実際は見かけ通りのはみ出し者だ。出なきゃ、探偵ってな胡散臭い連中とつるんだりしないさ。…おっと、失言失言!はっはっは!」

「それで、何か事件ですか?依頼でしたらソファにかけてお待ちを。今おいしい珈琲を淹れて…。」

「いや、いい!今日は依頼じゃない!珈琲はいいよ!」

「?」

又吉がコーヒーという言葉に、反応した意味が分からずアミは首をかしげた。

「…「EDEN症候群」の件で、少し気になる噂を耳にしてね。キョウちゃんも興味があるんじゃないかな。」

「…聞かせていただきましょうか。」

杏子は又吉をソファに座らせた。

「あ、私はお邪魔みたいなので「君も聞いていきたまえ」え?」

アミは事務所を出ようとしたところを杏子に止められた。

「おいおいキョウちゃん、いいのか?」

「ふっ…この子なら大丈夫ですよ、おじさん。実は、EDENに絡む特殊な関係者です。それに、ある種の専門家(スペシャリスト)になりえる素質があります。話を聞かせておくべきでしょう。」

「…そうかキョウちゃんのお墨付きなら、問題ない。」

又吉を腕を組み真剣な顔をして話し始める。

「話ってのは、EDEN症候群患者を隔離している例の『特別病棟』の噂だよ。…おっと、未来の専門家さんにはEDEN症候群の説明が必要かい?」

「お願いします!」

アミは真剣な表情で又吉を見つめて言った。

「EDEN症候群ってのは、EDENを利用中のユーザーが突然意識不明になり、そのまま目覚めなくなる奇病だ。年々患者数は増えているが、原因、治療法、症状…いまだに多く謎に包まれている。「セントラル病院」には、EDEN症候群患者の専用病棟「特別病棟」があって、そこでは研究および回復処置を行っている。…が、妙に情報統制が厳しくてな、患者の家族も立ち入れない秘密の隔離施設があるとか。カミシロのイメージダウンになるのを恐れて事実を隠蔽しているんじゃないか…なんて噂もある。」

「今回の件も噂の類ですか?」

「あーそうなんだが。近く、セントラル病院の背後が動き出しそうだ。」

「背後、「カミシロ・エンタープライズ」ですね。」

「カミシロってEDENを運営しているあのカミシロですか?」

「ああ…セントラル病院は、カミシロの息がかかっている。嬢ちゃんの言う通りそのカミシロのな。発症患者の増加、症状の重篤化傾向…それらが明らかになりつつある今、カミシロが黙っているはずがない。件の病院で、人の出入りが激しくなっている…特別病棟のセキュリティも強化されるらしい。これは、何かある。」

「ようやく、ですね。」

「あぁ、やっとだ。」

「ふふ…やはり、珈琲を淹れてきますよ。景気よく乾杯と行きましょう。」

「おおっと!そろそろ署に戻らないと…!悪いが、乾杯はまた今度の機会にしよう!じゃあ、またな!」

又吉はすぐにソファから立ち上がり扉付近にいるアミに静かに声を掛ける。

「嬢ちゃん・・・キョウちゃんの入れたコーヒーには気をつけろ。…特に「色」と「固形物」にはな。俺ぁいつかmキョウちゃんのコーヒーを鑑識に回す日が来るんじゃないかと…そいつぁ、シャレになんねえよなぁ…。」

「は、はぁ(もしかして、杏子さんの珈琲にはとんでもないものが入ってるんですか!?)」

アミは、又吉の言葉でだいたい察した。

「さてアミ、効いての通りだ。EDEN症候群がらみの生きた情報は、手に入りにくい。背後でカミシロの統制が行き届いているからな。EDENで変異が起き、異常な状態の君が現れた。タイミングを同じくして、カミシロも動くという。これは偶然か?否、必然だ。この上なく明白な論理だ、推理するまでもない。…私はこれからセントラル病院へ向かう。セキュリティキョウカの前に、可能な限り情報を引き出す。」

「そんなことができるんですか!?」

「あぁできるとも。それに君の状態に関する情報も、得られるかもしれない。「求めよ、さらば与えられん 叩けよ、さらば開かれん」…いや、君の場合「開けゴマ」が適当か…ふふ。」

こうしてセントラル病院に向かうこととなったアミと杏子であった。




前編は、ここまでです。読んでいただいた方に感謝します。

規格としてpixivまたはハーメルンにてアミのパートナーデジモンをコメントで募集します。
もし、「アミにこのデジモンを使ってほしい」というものがあればぜひ、コメントください。
登場させることが可能なデジモンの条件は※に書いておきます。

※登場可能デジモン
①デジモン公式図鑑に載っているものはすべて可
②非公式でも、昔デジモンのゲームに登場したデジモンでも可
③X抗体系も可
④オリジナル展開の者はNG(他の方の作品で出たオリジナルデジモンなどはNG)


次回、暮海探偵事務所へ、ようこそ 後編

ドラコモンlevel8
Bアグモンlevel8
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