デジモンストーリーサイバースルゥースex+   作:オキチャン

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前回のあらすじ
ノキアのアグモンとガブモンを探してほしいという依頼を受けたアミはクーロン中を探した。
クーロンlevel3似てハッカーたちに追いかけまわされていたアグモンとガブモンを見つけた二人に、ハッカーは襲い掛かってきたがアミが撃退した。
だが突如ノキアがファンだったジミィKEN(ジミケン)が現れた。そのジミケンのデジモンもアミの作戦によって撃破することができ、アグモンとガブモンを助けることができた。



Chapter4 新宿地下迷宮"マヨヒガ"事件

クーロンlevel1 ガラクタ公園

 ノキアの提案でクーロンlevel3が危険すぎるため一度ガラクタ公園まで戻って、そこで話をすることになった。

「はふ~!こ、ここまで戻れば、さすがに大丈夫…よね?」

「うん。」

アミが頷いたのを見ると、ノキアが安心した。

「あ~ん、アグモ~ン、ガブモ~ン!無事でよかったぁ~!」

『えへへへ…!』

『オレたちも、もう一度会いたいなって思って…探してたんだ…!そしたら、あのこわい人たちに見つかって追いかけられて…。』

『アブないところだったよ…あんなのにつかまってたら、今ごろボクたちは…』

「…ねえ?あのさ…あたしにはまだよくわかってないんだけど…。君たちデジモンって、確か…ハッカーが作ったプログラム、なんだよね…?」

『……え?ボクたちが…』

『ニンゲンに、つくられた……?』

アグモンとガブモンはお互いに顔を見合わせる。

『『アハハハハ~!!』』

「…え!?ど、どしたの!?あたし、デジモンに受けるよーなギャグ言った!?」

『アハハ!…言ったよ~、ねぇ?』

『うん、言った言った!ニンゲンがボクたちを作ったって!』

「ほえ!? ち、違うの!?」

『ノキア~やめてよ~!そんなわけないじゃん!ボクたちちゃんと生きてるよ~?ほら、見ればわかるでしょ!?』

「う、うん…ちゃんと、生きてるって気がする…!あたしたちと同じに…うん!」

『あのねノキア…オレたちは、ニンゲンの世界とは違う世界から来たんだよ。』

「え!?」

「ち…"ちがう"世界??」

ガブモンの言った言葉に驚愕するアミのノキアであった。

『えっとね、「デジタルワールド」っていう世界だよ!』

「で、デジタルワールド……???」

「(デジタルワールド…そういえばミレイさんの似たようなこと言っていた気がする。)」

アミはミレイからデジタルワールドについては、今のところは知らないなら知らないで問題ないと言っていたことを思い出した。

『ボクたちデジモンが住むデジタルワールドとニンゲンの世界は、ふつうはつながっていないんだけど…。「何か」が起きて、二つの世界がときどきつながってしまうみたいなんだ。』

『だから、たくさんのデジモンがこっちの世界に迷い込んじゃっているんだ。さっきのこわい人たちは、そういうデジモンを捕まえて無理やり命令したりして使っているんだよ…!』

「ねえ、コアドラモンもデジタルワールドから来たの?」

アミは後ろにいるコアドラモンに話しかけた。

『うん…。』

「そうなんだ…。」

『俺たちは電脳空間でしか存在することはできない、だがこの世界の電脳空間はほとんどが人間が制作したもの。だから見分けがつかないのかもね。』

「なるほど…。ということはこのEDENにいるデジモンは、元々はデジタルワールドの住人で多くのデジモンが君たちと同じように迷い込んでるんだね。」

「げっ、うそ…余裕っすか!?」

『あ、ボクとガブモンは迷い込んだわけじゃないよ…ボクたちは、自分の意志でこの世界に来た。』

『この世界で、やるべきことがあるんだ…。』

「や、やるべきこと…?…それって、何?」

『そ、それは…。』

『………。』

アグモンとガブモンは考え込むように下を向いた。

「あ、あれ…?言っちゃイケナイ系…だった…?もしかして…セカイセーフク系の…!?」

『そ、そうじゃなくて…。』

『どうしても…思い出せないんだ。』

『とても大切なことだったはずなのに…。』

『オレたちは何をする為に、この世界へ来たんだろう…。』

「………。」

「アグモン…ガブモン…だ、大丈夫!大丈夫だって!そのうち思い出せるって!…うん、絶対に思い出せる。ていうか、あたしが手伝う!!思い出せるまで、一緒にがんばろ!?」

『ノ、ノキアぁ~…!』

『あ、ありがとうノキア!僕たち…がんばるよ!!…とりあえず、何をがんばればいい?』

「そ、そうだな~…さしあたっては、ただひたすら頑張ればいいっていうか…夕日的な者に向かって走るっていうか…元気的な者があれば何でもできる!っていうか…。」

「随分適当だね…。」

「………まずは、何をがんばるか…考えることから、がんばろっか!!」

ノキアがそう言うとアグモンとガブモンは「うん!」と言って頷いた。アミはそれを見ながら和んでいると、突如アミのデジヴァイスに杏子から着信が入った。

『ふむ…どうやら、依頼は無事完了したようだな。ご苦労だった。と、本来ならば事務所に返して珈琲をごちそうして、労いたいところだが…直ちに「新宿」に向かってほしい。』

「新宿に?」

『新宿で「怪事件」が発生したようだ。君の目で確認してきてくれないか?警察が本格的に動き出す前に、な…頼んだぞ。』

「分かりました。ノキア私は…。」

「聞こえてたよ。すぐに行かなきゃいけないんでしょ?アミ…ありがと!君がいなかったら、この子達助けられなかった…。なんだか大変そうだけど、君も頑張ってね!あたしも頑張るからさ!」

「うん!ノキアも頑張って!それじゃあね!!」

『『ありがとー!またねー!』』

アグモンとガブモンがそう言いながらノキアと一緒に手を振ってアミを見送った。

アミはさっそく新宿に向かうことにした。

 

Chapter4 新宿地下迷宮"マヨヒガ"事件

新宿 

新宿に向かっていたアミが見たのは不自然な人だかりだった。アミは人をかき分けて進んで行く。

「すみません通ります……何これ…!?」

アミが見たのは東京メトロの地下鉄の入り口がまるでドットのようなテクスチャで覆われた姿、まさに"怪現象"といった姿をしていた。

「これが杏子さんが言っていた怪現象…。」

「おいおい…こいつぁすげぇな…!」

後ろから聞き覚えのある声が聞こえたアミは後ろに振り返った。人ごみを掻き分けてやってきたのはアラタだった。

「アラタ!」

「おたく、これが何なのか…知ってたりする?」

「ううん、こんな現象見たことない。」

「だよな…さすがにこんなわけわかんねー現象見たことねーよな。けどさ…これ、なんとなくは入れる感じしねぇ?」

「あ、やっぱりアラタもそう思う?」

「………入ってみるか?」

アラタとアミは入り口に近づくと。

「こらテメーら!現場に近づくんじゃねえ!そっから一歩でも近づいてみろ!まとめて逮捕すっぞ!」

「(ゲッ…この人は…。)」

アミとアラタのほうへ声を上がげて近づいてくる女性は、以前新宿でテクスチャーがはがれてい時のアミを「キモイから逮捕!!」という理由で逮捕しようとした女性だった。

「(そういえばこの人、こんな見た目でも刑事さんなんだよね…。)」

「…ちっなんか、やかましいのが出てきちまったな。」

アラタは面倒そうにしていた。

「現場保存はそうさの鉄則だコラァ! そいつを乱す輩は。この「伊達真希子(だてまきこ)」様が容赦しねー!」

「厄介なことになる前に俺はずらかるとするか…。」

「おらァ、そこ!動くなってのが分かんねーのか!?…あん?」

伊達真希子(以降真希子)はアラタの型を掴んで自分の方を向かせて顔を見る。

「お前、どっかで見たことあんな…確か…何とかっつー、ハッカーチームの…。」

「ハッカーチーム?」

「…やっべ!おい、走るぞ!」

アラタは入口へ向かって走り出した。

「え?ちょ、ちょっと!?待ってよ!?」

アミもアラタを追いかけるため入り口に向かって走り出す。

「あぁ!? テメ、待てコラァ!?」

こうしてアラタとアミは怪現象が発生している地下鉄新宿駅の入り口に入って行った。

 

新宿 ???

 アミとアラタが地下鉄新宿駅に入ると、そこには電脳と現実が入り混じった空間が広がっていた。新宿駅の壁や床、天井にまで広がる謎の傷跡のようなものが浮かんでいる。

「こいつは…現実(リアル)なの、か…? それとも、電脳(デジタル)?」

「ない、これ…。」

アラタとアミはその空間を見渡していた。

「まるで、二つの世界が交差してるみてぇだ…。はは、は…わっけわかんねぇ…。」

「………。」

「俺の頭がおかしくなったわけじゃないよな…。」

「うん…、これは明らかに異常だよ…。」

「けどま、さすがにケーサツもここまで追ってこねーだろ。」

「いや、あのお姉さんなら…?」

「はは、確かに…あの勢いなら突っ込んできてもおかしかねーや。となると、答えは一つだな。」

「奥に進んでみる?」

「あぁ、鬼が出るか、蛇が出るか。ま、何かが出てきてから考えようぜ。」

アラタがそう言おうとアミが何かの気配を察知する。

「ッ!!」

「ん?どうした?」

アミが前方の下り階段のほうを見つめていると、突如大きな獣のような影が出現した。

「な、なんだ!?」

「やっぱり、いたんだね…デジモンが…。」

獣の影が徐々に近づいてきて姿がはっきり見えるようになったアミは、そのデジモンをアナライズした。

 

【名前:サングルゥモン タイプ:魔獣型 種族:ウィルス 世代:成熟期 崇高なる吸血オオカミデジモン。必殺技:スティッカーブレイド ブラックマインド】

 

「なるほどデジモンか、だったら出番だな!」

そう言うとアラタはフードにつけていたデジヴァイスを触った。するとアラタの目の前にデジタルゲートが出現した。

「リアライズ、ケラモン!」

そう言うとデジタルゲートからデジモンが出現した。

 

【名前:ケラモン タイプ:種族不明 種族:フリー 世代:成長期 ツメモンが進化した成長期デジモン。体格も大きくなり、その大きな口でツメモン以上のデータ量を侵食することができる。必殺技:クレイジーギグル】

 

「その子がアラタのデジモン…。」

「あぁ、俺のデジモンは一味違うぜ、行けケラモン!」

『ケッケッケ…。』

ケラモンは不気味な笑い、素早い動きでサングルゥモンに向かって行く。

 

VS サングルゥモン

 ケラモンはサングルゥモンに一直線に向かって行くとサングルゥモンは右前脚で向かってくるケラモンを攻撃するが、それをケラモンは寸前でジャンプして避けた。

「速い!!」

「俺のケラモンのスピードに追いつけるかよ!!」

ケラモンはサングルゥモンの前方や後方にまるで挑発するように、動き回り続けている。

サングルゥモンは前足と後ろ脚の動きを止めて構えた。

「アラタ、何か来るよ!」

「ケラモン気をつけろ!」

アラタに言われて少し後退するケラモン。次の瞬間、サングルゥモンの前足や両足から無数の短剣のような物があらゆる方向へ飛んでいく。

「アラタ伏せて!!」

アミはアラタを後頭部を掴んで無理やり伏せさせてアミも伏せた。

次の瞬間壁や天井や地面に何度も金属音が鳴り響いた。

「クソッ!何だ今のは!?」

「あのデジモン、サングルゥモンの必殺技のスティッカーブレイドだよ!!」

アラタとアミが周りを見渡すと、尋常ではない数の短剣のような物が天井や壁、地面に刺さっていた。

「だが、俺のケラモンはこんなもんじゃやられねえぞ! そうだろ!!」

アラタがそう言うとケラモンの方を見る。ケラモンは体を上手に傾けて、自身の指と口で数本の短剣のような物を受け止めていた。

「すごっ!!」

アミはケラモンの荒業に驚くしかなかった。

「だが、こいつは少し厄介だ。アミ援護してくれ!」

「わかったよ。リアライズ!Bグラウモン!」

アミはBグラウモンを出した。

「おお、こいつは強そうだな、さぁ行こうぜ!!」

『任せてくれ!!』

その後、Bグラウモンが戦闘に加わったおかげでザングルゥモンを倒すことには成功した。

相手は成熟期でケラモンは成長期、力の差があったので少し苦戦した。

「ふぅ~、それにしてもデジモンってのは鬼か邪か…どっちよりだと思う?」

「…どっちでもないんじゃないかなぁ?」

「やっぱりそう思うか…。デジモンが出たってことは…ここはやっぱり電脳世界(デジタル)…?」

「けど、この感触は…どう考えても現実(リアル)…だよな。ま、考えるだけ無駄か。いずれにせよ、ここのデジモンは少しばかり凶暴になってやがるみてぇだ。俺もデジモンを用意しておいてよかったぜ。」

「あの時の黒いのが出る可能性もあるよね。」

「ありえるな、おたくのデジモンもいるし、次に出くわしたら"デリート"してやろうぜ…なあ?」

「もちろん!!」

「へっ、心強いぜ…頼りにしてるからな!」

そう言うとアミとアラタはこの異常な空間を進もうとした時…。

「あっ!!」

「ん?どうした?」

「事務所に連絡するの忘れてた。」

「あ…事務所?なんだそれ仕事でもしてんのか?」

「実は私、最近電脳探偵になったんだよ…えへんぷい~♪」

「え、えへんぷい!?…じゃなくて、デンノウタンテイ!? 電脳の…探偵!?」

「うん、そうだよ。私は今そこで助手してるんだよ。」

「まじかよ…すげーな、おい。何か、よくわかんねーけど…とにかくすげーな。やっぱおたく、斜め上すぎだわ。」

「えへへ、そうかな? でもここは通信繋がらないみたいだし、諦めるしかないみたいだね。とにかく進んでみよう…ね!」

「ま、まあ、んなことより、さ…さっきの電脳探偵の話…もうちょい詳しく聞きてーんだけど?」

「あれ~?アラタ、もしかして気になっちゃってる?」

「…いや、誤解すんなよ?別に面白そうとか、やってみてーとかそういうんじゃねえから。純粋な知的好奇心だよ…ただの興味本位。」

「ふぅ~ん、知りたい?。」

アミはニヤニヤしながらアラタの顔を見ている。

「だって…へんだろ、電脳探偵、どんな設定だよ、コミックでしか見たことねーよ。」

「ふぅぅぅ~~んん、知りたいんでしょ?」

アミのニヤニヤは止まらなかった。

「…いーよ、もう。ホント、別に興味ねーから。……ちっ。」

「(素直に教えてあげればよかったかな?…な~んてね。)」

アラタとアミはこんな会話をしながら奥へ進んで行った。

 

 

「だーーーっ、やっぱきになるっ!気になるわっ!!」

「っ!! びっくりした!!」

先程の場所から階段を降りたときの出来事だった急にアラタが大声を出したのでアミは驚いた。

「さあ聞かせてもらうぜ…電脳探偵ってのは、どんなだ!? 今までどんな事件を解決した!? てか、ボスはどんな奴なんだ!? あらいざらい――」

アラタがそう言った瞬間。

「ウッ!!??」

「ッ!?」

アミとアラタの頭に急に頭痛が走った。アミとアラタの頭の中に五人の少年少女が映った。

二人がその映像を見た瞬間、頭痛は消えた。

「ぐ…!? こ、これは… こないだの…クーロンの時と、同じ…!?」

「う……あ!? アラタ後ろ!!」

その時はアミはアラタの後ろに以前に会った白い少年の幽霊がいた。アラタは瞬時に後ろに振り向いた。その瞬間白い少年の幽霊が消えた。

「おい、勘弁しろよ…ふざけてんじゃねーぞ、こんな時に…。」

「今本当にいたんだってば!! あの白い少年の幽霊が!!」

「それってEDENで噂になってる「白い少年の幽霊」か?」

「うん、あの幽霊、クーロンで見たのと同じだった。」

「ホントか?担ごうとしてんじゃねーだろな?…いや、おたくに限ってそりゃねーか。相当なお人好しだって、バレバレだしよ。それに、ヘンなもんが見えたのは確かだが…はっきり見えているようで、何も見えない…。」

「うん、なんか思い出せそうで、思い出せない感じ………ッ誰ですか!!」

アミは誰かがいる気配に気付き、その気配の方向を見る。

「おや、気づかれてしまいましたねぇ!おおっと、そう身構えないでください。私は、決して怪しいものではありません!」

怯えたような声を出しながらアミ達に近づいて来る男、アミとアラタは警戒しているので男は両手を上げていた。

「どなたですか? こんなところで何をしているんですか?」

「私は「末堂アケミ」と申します。「カミシロ・エンタープライズ」の研究者でして…この奇妙な現象を目下調査中です。」

どうやらこの男、末堂は一人で、この異様な空間を調べるために入ったらしい。アミ達を尾行していたのは、自分より先に人間がいるとは思わなかったため少し様子見していたようだ。

末堂はこの空間に詳しいのでアミ達はこの空間に関して聞くことにした。

末藤は他言無用を条件にアミ達にこの空間を解説した。

「現象の内部であるこの空間…ここには特殊なデジタルウェイブが渦巻いているようです。…ご存知ですよね? デジタルウェイブ。」

「デジタル情報を運ぶエネルギーの流れだろ?」

アラタが答えた。

「素晴らしい!教科書通りのご解答です。つまり、ここは現実世界でありながら、デジタル情報で構成された世界ということになる。極めて簡潔にかつ端的に表現しますと…"現実世界が電脳空間化してしまっている"のですよ。そのため、ここではあらゆるものがデータ化してしまう。人間の思念さえも…。」

「…飛躍しすぎじゃないの?」

「くふふ、否定はしませんよ。同業者からも、私は度々異端視されていますからね。かの偉人「ニコラ・テスラ」に例えられたこともある。まあ、これについては畏れ多いので…過剰な讃美として真に受けないようにしています。それはともかく、御覧なさい。」

末堂の話は異常に長いのでここらで解説すると、この空間は人間が持つ記憶やイメージなどの情報が実体化したものである。その後末堂はアミ達にイーターに出会ったことがあるかと聞いてきた。アラタとアミはそれについて尋ねると末堂は"喰らうもの、浸食するもの"という意味を持つ者の捕食者(イーター)と呼んでいた。

アラタとアミはすでにイーターと出会っていた。それは以前クーロンでアミ達を襲い、アミを半電脳体にした張本人のあの黒いオウムガイのような怪物のことであった。

イーターに捕食されると、あらゆるデータが「バグ化」してしまい、もう元には戻らないらしい。まさに喰われたら最後である。

だが末堂は、あらゆるデータは、復元する方法が必ず存在すると言う。末堂はイーターの謎をすべてを解き明かすべくイーターの研究をしている。

「この際だ、他にも聞きてーんだけど?」

「ええ、ええ。私に答えられることでしたら、何でも! しかし、その前に…。君たち、見たところハッカーですよね? デジモン・キャプチャーをお持ちだ。それに立派なデジモンプログラムも。」

「…だったら、何?」

「ずばり、この現象内部に巣食っているであろうイーターを排除して頂きたい。」

「ここにイーターが!?」

アミとアラタは驚いて顔を見合わせた。

「先程、「妙な映像」を視ませんでしたか? あるいは、「白い少年の幽霊」を。」

末堂の言葉に二人は驚愕した。ついさっき視たものが末堂の言うソレにあたる。

「あれらは、イーターのぞんざいを示す…言わば「前兆」のようなものです。イーターの存在がデジタルウェイブに影響し誘発させている。私は、コウも考えています。この現象こそが、イーターの影響によるものではないか、と。で、あれば!元凶を断つ事で、減少は消滅するはず!」

「その推論を裏付けるために、私たちにイーターを排除してほしいと…?」

「ご名答、その通りです!」

「あんた…あれの研究してるんだったら、何か秘密兵器的なもん、持ってないの? 潜んでる一が分かるレンズ付きの時計とか、捕獲して中に閉じ込めたりできるボールとか。」

「(アラタ…それはいろいろまずいよ…。)」

「妙に具体的ですねぇ。」

「(苦笑いさてるじゃん…。)」

「や、現在のところ、イーターへの対処手段はデジモンプログラムが最も適当です。あのプログラムには、"バグ化”への耐性があります。安々と浸食は受けないでしょう。」

「末堂サン、あんたを信じたわけじゃないが…。アレを排除しろってんなら、俺たちも望むところだ。」

「や、素晴らしい! では、よろしくお願いします。」

「よし、そんじゃリベンジと行くか。で、とっととまともな世界へ戻ろうぜ…。ここにいると、そのうち頭が変になっちまいそうだ。」

「うん…。」

こうしてアミとアラタはイーターを探し排除するために奥へ向かって行く。

「…まともな世界、ですか。それは、一体何処に在るのでしょうかねぇ?」

末堂は遠くなって行く二人の背中を見つめながら言った。

 

新宿 ??? 2,3番線ホーム

 この異様な空間の奥に進んで行くと改札口からホームへつながる階段があり、二人はそこへ降りて行く。途中デジラボに飛ぶことのできる端末を発見し、アミのデジモンの回復とコンバートをして、この空間に戻った。

「おたく…そのデジモンさっきの奴じゃねえか。」

「えへへ、魅力的だったから…つい。」

アミは先程戦闘したサングルゥモンをスキャンし、デジラボでコンバートしていたのだ。アラタのケラモンが戦っている最中に最初アミが手を出さなかったのはスキャンしていたからである。

「ま、別にいいけどさ、それにしても、奥に進めば進むほど凶暴なデジモンが出るな。」

「うん、まさしくこの奥に何かあるって感じだね。!?…アラタ見て!!」

アミが指を刺したほうをアラタは見た。そこにいたのはまさしく先程の白い少年の幽霊だった。

「うおっ!?…これが、おたくの言ってた幽霊!?」

「うん…。」

「こっち…見てるぞ。」

アラタがそう言うと白い少年の幽霊はアミとアラタに何かをつぶやいてそのまま姿が消えた。

「消えちまいやがった。!!??…来やがったぞ!!」

先程の幽霊が消えた瞬間、黒いオウムガイのような化け物(イーター)が出現した。

アミとアラタは構えた。

「あのオッサンの推論ってのが正しいなら…こいつを倒せば、この妙な現象が消えるわけだな。」

「でも、ここでイーターを倒したら、中にいる私たちはどうなるんだろ…。」

「ま、全てはこいつを倒せばわかることだろ、リアライズ…ケラモン!!」

アラタの目の前に再度デジタルゲートが出現し、ケラモンが現れた。

「どのみち、ここで倒さないとこの空間は戻らない…だったらやることは一つ。リアライズ!! Bグラウモン!! アクィラモン!!」

アミはBグラウモンとアクィラモンを召喚した。そしてイーターとの戦闘が始まる。

 

VSイーター

ケラモンは素早くジグザグに動き回りイーターの背後に回り込みに行くと同時に、Bグラウモンとアクィラモンは正面から攻めかかる。

イーターはBグラウモンの方へ向かって触手をまるでドリルのように回転させて攻撃する。

『そんな攻撃など!!』

Bグラウモンは走りながら体を傾けて避けると同時に両肘を使った得意技のプラズマブレイドで触手を切り裂いた。だがすぐにイーターから新たな触手が生えた。

その隙をついて、ケラモンの必殺技クレイジーギグルがイーターの背後からヒットした。イーターは後ろに振り向いた。

『次はこっちよ…グライドホーン』

後ろを向いたイーターの背後からアクィラモンの必殺技がヒットしてふっ飛ばされて壁に当たった。

「よし、総攻撃!!」

『エキゾーストフレイム!!』

『ブラストレーザー!!』

Bグラウモンの口から発射される熱戦とアクィラモンの口から発射されたリング状の光線とケラモンのクレイジーギグルが同時に直撃した。強烈な爆音と黒煙がアミとアラタだけではなく、デジモンたちの視界を遮った。

『ッ!? なんだと!?…グアッ!!』

「その声はBグラウモン!? どうしたの!?」

「どうした?」

ようやく周りが見えるようになった全員はBグラウモンの首にイーターの触手が巻き付いていた。

「ハッ!? Bグラウモンが!? アクィラモンお願い!!」

『分かっている!!』

『グッこの、放せこいつ!!…グッ!?』

イーターの触手に苦しむBグラウモンは、胸に強烈な痛みを感じた。

『(これはいつぞやの時の…グッ)』

『この…離れろ!!』

アクィラモンが上から足の爪でイーターの触手を掴みBグラウモンから引き離した。

解放されたBグラウモンは胸を押さえながら、その場に座り込んだ。そしてBグラウモンのデジタルハザードのマークは点滅し始めた。

「大丈夫!?Bグラウモン?」

「イーター…まだ生きてやがったのか!おい、おたくのデジモンは動けねえのか?」

アミはBグラウモンの方へ走って行く。

『グッ…ウッ…。』

Bグラウモンの意識が遠のいて行く…そして。

「Bグラウモン!!」

『…………。』

アミがBグラウモンに駆け寄ろうとした瞬間、Bグラウモンは勢いよくイーターに向かって走り出した。

尋常ではないスピードでイーターに向かって突っ込んでいくBグラウモン。イーターと交戦していたケラモンとアクィラモンのすぐ傍を猛スピードで通過する。

『うわ、なんだ、Bグラウモン!?』

Bグラウモンは勢い良くジャンプし、上からエキゾーストフレイムを放った。イーターは身を守るために体を丸くするが、通常よりはるかに威力が跳ね上がった熱戦を直撃したことによって、身体の大部分を失った。

身体の大部分は燃やされ、瀕死の状態のイーターのコアの部分をBグラウモンは右手で掴み、コアを握りつぶした。

ガラスが割れるような音が、空間全体に広がり、イーターは倒された。

そしてBグラウモンはその場に倒れた。

「あ、Bグラウモン!!」

この後、この異常現象はイーターが倒されたことによって元に戻った。Bグラウモンは倒れたまま目を覚まさなかったのでデジラボのミレイの元へ連れて行った。

その後アラタと別れ、アミは事務所に戻った。

 




いかがでしたか?今回は久々の更新ということで少し長めです。

さて次回のストーリーはどうするか少し未定の状態です。

オカルト研究部の話をするか、それともそのままメインストーリーだけやっていくか、今考えています。

コアドラモン(緑) level20
グレイモン(XW版) level20
Bグラウモン    level20
ディアトリモン   level16
アクィラモン level16
サングルゥモン   level5 
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