キラ・ヤマトの異世界転生記   作:エルシオンガンダム

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ニコ生でパトレイバーの映画見ました。
OPもだけど方舟を壊すシーンとかも好きです。



第8話:すごく・・・大きいです・・・by一夏

とある料亭

 

 

「ということで、君にはキラ君の護衛もかねてIS学園に転校してもらうことになった」

「・・・解りました」

ある料亭の一室で、高野は目の前の少女と話し合っていた。

「・・・一つよろしいですか?」

「ん? なにかね?」

「彼を監視していた私が言うのもあれですが、何故私なのですか?」

少女は高野に、何故自分なのかを尋ねた。

「・・・君は黒影殿に育てられた、『善忍』だね?」

「はい」

「・・・この世界には、人によってそれぞれ『正義』がある」

「あらゆる正義、ですか?」

うむと高野は頷いた。

「君達が思っている悪も、その者達から見れば正義ということもある」

「・・・善は、一つではないということですか?」

「そうだ。なにをもって善なのか、なにをもって悪なのか。それを知るためにも、君はキラ君たちと一緒にIS学園で学んで欲しいのだ」

「・・・」

「君にも、君の友人たちにも辛い思いをさせてしまい、本当に申し訳ない」

「・・・いえ。みなさんも、解ってくれましたから」

「そうか・・・」

 

そして、白き忍びはIS学園に行くことになったのだ。

 

 

IS学園

 

 

「というわけで、1年1組のクラス代表は織斑一夏君に決定しました。あ! 1つながりで良いですね♪」

「はあ!?」

なにがというわけなのか、わけが解らない一夏であった。

「あの、俺キラに負けたんですけど?」

「僕は辞退したんだよ」

「はあ!! なんで!?」

「あれを見てなにも思わなかったのか?」

「あっ・・・」

千冬に言われて一夏は、昨日のことを思い出した。

「もしや織斑、ヤマトにまたあのような思いをさせるつもりか?」

「うっ・・・」

もはやぐうの音もでなかった一夏であった。

「じゃあ!」

「オルコットも辞退したぞ?」

「な、なんだってー!?」

(MMR・・・)

一夏の驚き方にキラ達は、内心某マガジンミステリー調査班が活躍する漫画を思い出していた。

「オルコット曰く『やることが出来たから代表にはなりません』だそうだ」

「そんな・・・」

そう言って一夏はうなだれるのだった。

(セシリア、放課後少し付き合ってくれる?)

(ええ、かまいませんわ)

それをよそにキラとセシリアは小声で話し合っていた。

 

 

 

放課後 第7整備室

 

「それじゃあ早速。セシリア、そこにブルーティアーズを展開してくれる?」

「わかりましたわ」

セシリアはキラに指示されたとおりに、ブルーティアーズを台の上に展開した。すると、キラのパソコンにブルーティアーズのデータが流れてきた。

「それで、何をなさいますの?」

「ブルーティアーズを、もっと使いやすくするために調整するんだ」

「そんなこと出来ますの!?」

「これでも、プログラミングは得意なんだ」

(そういえば、あの時もキラさん自分のISの調整をしておりましたね・・・)

そんなことを考えていると、キラがものすごい速さでタイピングしだしたのだ。

「は・・・速いですわ」

その光景を見たセシリアも唖然とするしかなかった。

「・・・ミサイルの方も、ビットみたいに遠隔操作できるんだね?」

「え、ええ。ただ、今の私ではビットを操りながら別のことをする、同時処理能力がありませんわ」

「そっか・・・」

キラが思い出していたのは、ガンバレルを使っていた『ムウ・ラ・フラガ』と、ドラグーンを使っていた『ラウ・ル・クルーゼ』であった。

キラはそんなこと考えながらも、ブルーティアーズのデータを見た。

「・・・セシリア、ちょっとブルーティアーズ改造するね?」

「ええーー!!??」

急にキラから改造すると言われたセシリアは驚愕した。

「なんか色々勿体無いし、このままだとブルーティアーズもセシリアも力が出せないと思うんだ」

「ですが、専用機を改造するには企業に許可が必要ですわよ?」

「データを渡せば済むよ」

もういろんなことがぶっ飛びすぎて、セシリアは驚きを飛び越えて呆れてしまった。

「・・・それで、どう改造するのですか?」

「先ずは、ビットの数を6にして、ミサイルビットを小型にして8つにする。それでスターライトの後にストックをつけて、片手でも打てるようにするのと、さらに出力を調整することができるようにする。接近された時のために、インターセプターじゃなくて、もっと別の武装で対処するようにしよっか」

「・・・・・・」

あまりにも速すぎるキラの改造案に、セシリアは声がでなかった。

「後はスラスターやブースターも少し増やさないとね」

「・・・やることが多いですわね」

「手数があった方が良いからね。後は出来るだけそれらの兵装を使いやすくするために、OSの方も調整しておくね」

「わかりましたわ」

そう言って二人は、早速作業に取り掛かろうとした。

「ところでキラさん、その水筒は?」

「ああこれ? コーヒーだよ」

「お好きなのですか?」

「うん」

するとキラは、持ってきたコップにコーヒーを注ぎ、セシリアに差し出した。

「飲む?」

「良いのですか?」

「勿論」

「では、頂きますわ」

セシリアは差し出されたコップを手に取り、一口飲んでみた。

「上品な酸味に芳醇な風味、それに甘い香りがしますわ」

「グァテマラ産のコーヒー豆だよ」

「詳しいのですね?」

「知り合いにコーヒーが好きな人がいるからね」

キラが脳裏に浮かんだのは、二人の男性であった。一人は前世で敵であり、そして仲間でもあった『砂漠の虎』こと、『アンドリュー・バルドフェルド』。

もう一人は、今自分と同じ名前を持った女性の義理の父親であり、海上自衛隊海将でもある『大石蔵良』。

二人ともコーヒーを良く飲んでいたのだ。

「こんなに美味しいコーヒーは始めてですわ」

「そう言ってくれると嬉しいよ」

キラは自分がいれたコーヒーが美味しいと言われて嬉しかった。

コーヒーを飲み終えた二人は、早速作業に取り掛かった。

先ずはビットを増やす作業と、今のセシリアでも扱いやすくする作業を同時進行で行った。

「それとセシリア、ビットのデータ貰っていい?」

「え? 構いませんが、どうするおつもりですの?」

「ちょっとラファールに取り付けたい武装があるんだ。そのために少しデータが必要なんだよ」

「もしやビット兵器を?」

セシリアの問いにキラは「そうだよ」と頷いた。

「ブルーティアーズとは違って大型のだけど、それでも威力は結構あるよ。これをラピートに取り付けようと思うんだ」

「ラピート・・・あの高機動パッケージですか?」

「うん。白式やブルーティアーズみたいな、第3世代機に対抗するために真那さんと一緒に作ったんだ」

「・・・もう慣れましたわ。キラさんのその規格外さには」

真那からキラのことは聞いていたが、まさか此処まで規格外だとは思いもしなかったのだ。

「・・・そこの回線間違えておりますわよ?」

「え? ・・・あっ、本当だ!?」

「・・・ふふ」

間違えている回線を付け直しているキラを見て、セシリアは微笑んだ。

(やはり、キラさんも私と同じ人間ですわ。苦手なこともありますし、間違えることもありますわ)

「うぅ・・・セシリア~」

「ああそんなに涙目にならないで下さいまし」

急に涙目になりだしたキラが可愛かったのか、セシリアは手助けしだした。

(本当に、変わったお方ですわ)

その日は、時間を忘れるほどに二人はブルーティアーズを改造していたのだった。

 

 

 

翌日

 

「キラさん、朝ですわよ?」

「zzz~・・・ふえ?」

セシリアに起こされたキラは、なにやら可愛らしい声を出しながら目を覚ましたのだった。

「ふわぁ~、おはようセシリア」

「はい、おはようございますわ(少し可愛いですね)」///

セシリアは起き上がったキラを見て少しキュンとしてしまった。

「セシリア、お願いがあるんだけど・・・」

「分かっておりますわ、私は外でまっております」

「うん!」

セシリアが部屋を出たのを確認して、キラはすぐに着替えに取り掛かった。

キラの服はIS学園の制服を少し改造しており、ブレーザーは少し地球連合のに似ているのだ。制服と聞いてキラは地球連合軍の制服を思い出し、折角なので改造してもらったのだ。

「よし!」

着替え終わったキラは、荷物を持って外で待っているセシリアと一緒に教室むかったのだった。

 

 

 

教室

 

「おはよう皆」

「おはようございますわ」

『おはよう!!』

キラとセシリアが挨拶をすると、教室にいた生徒達も挨拶をして返してくれた。

「・・・あれ? なんか少ないね?」

「そうですわね? もうすぐ織斑先生も来ますし、なにかあったのでしょうか?」

もうすぐ予鈴の時間になるのに、1組の生徒が全員来ていない。

そのことにキラとセシリアは、少し疑問に思ったのだ。

するとある生徒の一人が、キラとセシリアに近づいてきた。

「ヤマピー、セッシー、聞いて聞いて~」

「えっと、布仏さん。その柿ピーみたいな名前って僕のこと?」

「うん、ヤマトだからヤマピーだよ~」

「ということは、私の名前も?」

「うん! セシリアだからセッシーなのだ~」

生徒の一人である『布仏本音』の変なネーミングに、キラとセシリアは少し苦笑いをした。

「それで布仏さん・・・」

「本音で良いよ二人とも~。それに敬語もいらいないよ~」

「・・・わかった。それで本音ちゃん、どうしたの?」

「うん、実はね~? 一昨日ヤマピーをディスっていた子達が、皆退学されたんだ~」

「「退学!?」」

本音から聞かされたことに二人は驚いた。

「うん、なんでも織斑先生がやったらしいよ~?」

「織斑先生がですの?」

「うん~」

すると予鈴がなり、キラ達は話を中断して席に付いた。

その際来ていなかった一夏と箒が、丁度走ってやってきた。そして千冬とばったり会い、出席簿アタックをお見舞いされたのだ。

「おはよう諸君。今日は重大なことが二つある! まず一つは、気付いている者もいると思うが、昨日1年の生徒の一部が退学になった」

「ええ!?」

「うるさい!」

一夏と箒の二人は知らなかったので、一夏は驚きの余り声をだしてしまった。

「原因は一昨日の模擬戦の時、1年の大半がヤマトをディスっていたことだ」

「た、たったそれだけで!?」

「・・・それだけだったなら、まだよかったのだがな・・・。あの後そいつ等を呼んで説教したのだが、反省するどころか、私に向かって『キラ・ヤマトを殺してください。『あれ』はこの世界にいてはいけない『物』なんです!』と言ってきたのだ」

「そんな・・・」

そこまでキラのことを嫌うのか。

セシリアは余りにも酷すぎるために、瞳から涙が流れはじめた。

自分の好きな人が、どうして此処まで言われなくてはいけないのかが解らないのだ。

「それだけではない。説教が終わったあと、あのバカどもはISを使ってヤマトを殺そうとしていたのだ」

「なんでだよ!? キラが一体なにをしたっていうんだよ!?」

「一夏・・・」

「正直私も吐き気がした。あそこまでヤマトを嫌うとは・・・」

千冬は悲しい表情をしながらそう呟いた。

「その後は私が何とか止めて、全員退学処分にした」

「当然ですわね。ISを使ってまでキラさんを殺そうとしておられたのですから」

『うん』

セシリアの言葉に1組の生徒全員が頷いた。

「それが一つ目だ。それで二つ目なのだが、実は今日このクラスに転校生がくることになった」

『転校生!?』

これにはキラたちも驚いた。1学期が始まってまだ1週間しか経っていないのに、転校生がやってくるのだ。

「ただ、その生徒は訳あってお前たちよりも2つ上、つまり18歳だ」

『えー!?』

「本来なら3年に入るのだが、先ほど言った通り訳ありでな。このクラスに入ることになった」

「もしかして、山田先生がいないのは・・・」

「そうだ、彼女を迎えに行っているところだ」

千冬が言ったのと同時に、教室の扉が開き真耶が『お待たせしました』と入って来た。

「皆さん、知っていると思いますので今から転校生を紹介します! 皆さん仲良くしてくださいね」

入ってくださいと言われて扉が開くと、入って来たのは雪のように綺麗な少女だった。

頭の後に白いリボンがあり、瞳は青い色。

だが、その少女は一番凄かったのは、

《で・・・でかい!?》

二つの大きなメロンだった。

因みにキラは、

(の・・・穏さんや愛宕さんみたいに大きい・・・)///

自分の知り合いを思い出していた。

(よくよく思えば、僕の知り合いって大きい人が多いなぁ)

そう思いながら、キラは目の前の人を見ていた。

「はじめまして、皆さんと共にISを学ぶことになりました、『雪泉』と申します。不束者ですが、よろしくお願いします」

 

 

 

 

 

こうして、1年1組に色々でかい少女が転校してきたのだった。

 

 

 

そして、

 

 

 

キラの運命の歯車は、更に回りだすのであった。

 

 

 

 

 




・・・やってしまった・・・。
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