雪蓮「さあはじまるざますよ!!」
キラ「行くでごんす!!」
雪泉「・・・ふが?」
冥琳・千冬「「まともにはじめろ!!」」
セシリア「もう無茶苦茶ですわ・・・」
「大丈夫ですか?キラさん」
「うん」
夕方、セシリアはキラに大丈夫なのかを質問した。
昨日のことがあったので、セシリアとキラは千冬に休むと連絡をした。千冬も事情を知っているので了承してもらった。
雪泉は休むわけにも行かないので教室の方に向かった。真那もキラを起こした後、持ち場に戻ったのだ。
そしてただ今、この場にはキラとセシリアしかいない。
「それとキラさん。なにをしているのですか?」
「なにって、ティアーズの改造を・・・」
「そこまでしなくてもいいですわ!!」
けが人であるのに自分のISを改造しているキラに、セシリアは怒鳴った。
「でもこのままだとブルーティアーズも全力を出せないと思うから」
《キラ・ヤマト、今は休んでください。私を強くしてくれるのは嬉しいのですが、貴方が傷つけばマスター達が悲しみます》
「ブルーティアーズ・・・わかった」
ティアーズの言葉に、キラは渋々ながらパソコンを畳んだ。
昼食の時に、キラとセシリアはティアーズから、ISと話すことができる『念話』の使い方を教えてもらった。そのため、ISたちや篠ノ之博士がどんな存在なのかを聞いたりしていた。
「でもどうしよう、殆ど怪我は治っているからやることがないんだよね・・・」
「仕方ありませんわ。織斑先生も、『バラさないためにも、3日は休んでくれ』とおっしゃっておりましたもの」
「う~ん・・・『アーマード・フォーミュラー』があればいいんだけど」
「『アーマード・フォーミュラー』?」
キラの口からでたキーワードに、セシリアは疑問符を浮かべた。
「アーマード・フォーミュラーっていうのは、ACとMGSPWとA列車を合体したようなPC向けのソーシャルゲームなんだ。自分だけのロボットを作って、増えていくミッションをクリアして、さらに自分だけの基地を作るんだ。基地は最初はただの洋上プラントなんだけど、大きくすると鉄道とかも走らせることができるようになるんだ」
「すごいですわね」
「しかもD○Mとかバン○イオンラインみたいにアップデートもされるし、その度にミッションやパーツも増えていくんだ」
「楽しそうなゲームですわね?」
「うん」
キラから内容を聞いて、セシリアもそのゲームに興味がわいてきた。
すると、
ドドドドドドドドド!!
「?」
「なんですの?この地響は?」
なにやらこちらに近づいていると思い、二人は扉の方に顔を向けた。
ドゴン!!
「キラアアアアアアアーーーーー!!」
「ってええええええええーーーーー!!??」
突如桃色の女性がドアを蹴り破って表れた。
「し・・・雪蓮さん!?」
「キラ!!大丈夫??どこか痛いところはないの??」
「あうあう!!」
突如キラは雪蓮と呼ばれた女性に肩を捕まれ、揺さぶられたのだった。
「あ・・・あのぅ・・・」
「ん?ああ貴方がセシリアね?大高から聞いたわ」
「えっと・・・あなたは?」
「私は雪蓮、キラとは親戚みたいなものよ」
「ということは、真那さんが言っていたお知り合いで、呉の子孫というのは」
「そう、私よ」
よろしくと言って雪蓮はセシリアと握手をした。
「それで、どうして雪蓮さんが此処にいるんですか?雪蓮さんは中国政府の人なのに?」
「どうしてって、キラが心配だったからよ?」
「ふえ!?」///
「な!?」///
ストレートにキラが心配だから来たと言った雪蓮に、二人は顔を赤くした。キラは恥ずかしくなり、セシリアはストレートに言う雪蓮が余りにも偉大に思えた。
キラは恥ずかしくなったが、それと同時に嬉しかったのだ。
「貴方がISを動かしたってテレビで報道されて、絶対に嫌なことに巻き込まれるって思ったのよ。それで、私の仲間に委員会の監視をお願いして、たまたまIS学園に行く予定だった中国代表候補生の子に付いてく形で、冥琳と一緒に来たのよ」
「冥琳さんもですか!?」
冥琳の名前を聞いた瞬間、キラはさらに嬉しそうな表情になった。
「キラさん、うれしそうですわね?」
「うん!冥琳さんはとても良い人なんだ。何時もは厳しいけど、宿題をやったり、テストで高得点取ったらちゃんと褒めてくれるんだ。あとは雪蓮さんがすっぽかした書類とかの手伝いをした後に、ケーキを奢ってもらったりしてくれた優しい人なんだ」
「ほう?そこまで言ってくれると、来た甲斐があったな?」
と扉の方から女性の声が聞こえて来た。
そこには、雪蓮の相方である冥琳が立っていた。
「冥琳さん!!」
「久しぶりだな、キラ」
「はい!!」
嬉しそうなキラに挨拶をして、冥琳はセシリアに顔を向けた。
「はじめましてだな、セシリア・オルコット」
「貴方がキラさんの言っていた方ですの?」
「ああ。私は冥琳、雪蓮の親友でキラの親戚だ」
「セシリア・オルコットと申しますわ」
「お前のことは大高総理から聞いた。宜しく頼む」
一体自分は総理からどういわれているのか?疑問に思うセシリアだった。
「話は戻って、こっちに着いて貴方の担任の千冬にキラのことを聞いたのよ。そしたらキラが撃たれて入院してるって聞いて、すぐに駆けつけたわ」
「そうだったんですか」
自分の為に来てくれたことは嬉しいのだが、色々彼女達にも迷惑を掛けてしまったので、少し複雑な気分だった。
「それと、私達は明日から此処の教師として働くから、キラとセシリアは3日後からよろしくね♪」
「「ええ!?」」
セシリアは目の前にいる二人が、明日から教師になると聞いて驚いたが、一番驚いたのはキラであった。
「そんな!!あの何時も家でゲームしたりパソコンしたりごろごろしてて、書類仕事が来たらすぐさまサボってどこかに行くニートの雪蓮さんが、教師になるなんて!!」
「ちょっとキラ!!いくらなんでも言い過ぎでしょ!?」
「そうだぞキラ。いくら本当のことだとは言え、一応は教師なんだ。余りそのようなことを言うものではない」
「冥琳!?貴方もフォローする気0でしょ!?おこなの!?貴方絶対激怒でしょ!?」
「えっと・・・」
なんだか自分の想像していた人達と違っていたことに、セシリアはどう話せば良いのか解らなかった。
数分後
「それでキラ、あなたは大丈夫なの?」
「・・・まだ色々ありますけど、大丈夫です」
「そ・・・それが聞けてよかったわ」
彼女もキラのことが好きなので、キラから大丈夫と聞けて彼女も嬉しかった。
「さてと、キラにも会えたしそろそろ行かなくちゃ」
「何処に行くんですか?」
「決まってるじゃない」
ガシャコン!!
「狩りに行くのよ」
「どうやって入れてたのですか!?」
「二次創作だからできることよ?」
突如雪蓮の豊満なメロンの谷間から、新しく作られて最新鋭の対艦ライフルを取り出したのだ。
「というよりも雪蓮さん。狩りってどういうことですか?」
「貴方を殺そうとした屑たちに引導を渡すって言うことよ」
「ちょっと待ってください雪蓮さん!!着て早々なにしようとしてるんですか!?」
「バカかお前は!?」
「冥琳も頭に来るでしょ?キラをこんな目に遭わされて!!」
「それはそうだが、少しは落ち着け!!」
「・・・なんですのこれ?」
雪蓮のトンでも行動をキラと冥琳がなだめ、それを見たセシリアはさらにわけが解らなくなってしまった。
翌日
「あ~、今日から社会を担当する雪蓮先生と、歴史・外史を担当する冥琳先生だ」
「「よろしく」」
二人が挨拶をすると、クラス中から黄色い悲鳴が上がった。
因みにその中で、一夏は先ほど鈴と再会して色々こんがらがっていた。
「雪蓮様と冥琳様よ!!」
「あの中国でも最高に美人な二人がIS学園に来るなんて!!」
「最高にハイってやつだー!!」
なにやらクラス中が騒ぎだした。
「な・・・なあ?あの二人って有名なのか?」
一夏のその一言を聞いた途端、周りがありえないというような表情をしだした。
「お、織斑君!!雪蓮様と冥琳様を知らないの!?」
「お・・・おう」
「あのお二人は、中国政府でも最高の存在『神竜』と言われた組織の一人で、雪蓮様は『黄龍』、冥琳様は『白竜』って言われるほど偉い人なのよ!!」
「それに中国でも有名な美人で、噂ではあの、三国志に出てくる呉の末裔とまで言われているのよ」
「呉って、あの孫策とか孫権のか!?横山三国志見てたからすっげえ印象に残ってるんだ!!」
(あ~私も見てたわね~。まさか男だとあんな死に方するなんてね・・・)
(あれは私も驚いたな)
一方、雪泉は二人にある興味を抱いていた。
(雪蓮先生と冥琳先生。キラさんと私と同じ、女神の子達計画で生まれた存在)
昨日雪泉は、キラとセシリアがいる個室で二人に出会い、ことのあらましを話した。
その際雪蓮から、
「もしかして貴方の背後に、藤○薬品が居るのかしら?」
「キラさんと言い雪蓮さんと言い、何故○ジ丸を知っているのですか?」
という応酬があった。
「あと、もう居ないと思うが、お二人も女尊男卑の風潮が大嫌いだと言っている。ふざけたことは言わないように!!」
『はい!!』
(良いクラスじゃない)
(どうやら、期待できそうだな)
「それでは1時間目は社会だ。雪蓮先生の言うことはちゃんと聞くんだぞ!!」
そう言って、千冬と冥琳は教室を出て、雪蓮は教卓の後に立った。
「さてと、皆知ってるかも知れないけど、私はこれでも中国政府にいたわ。だから、私の知りうる限り、あなた達に今の現状を教えてあげるわ」
まずは、といって雪蓮はクラス中を見回した。
「じゃあそこのポニーテールの貴方、名前は?」
「わ、私?・・・篠ノ之箒です」
「そう・・・貴方が?」
篠ノ之と聞いて、雪蓮は彼女が篠ノ之束の妹だと気付いた。
「はっきり言うわ。篠ノ之箒、貴方と織斑一夏は危険な状態にいるわ」
「「・・・え?」」
その言葉に箒と一夏は意味が解らなかった。
「あなた達二人は今はまだ学生だから良いけど、此処を卒業したら真っ先に女性権利団体に捕まるわよ?」
「ど・・・どうしてですか?」
「・・・あなた自分の立場を解ってるかしら?」
「へ?」
「貴方は男で最初にISを操縦した存在であり、千冬の弟よ」
「なんでそこで千冬姉が?」
これを聞いた雪蓮は「呆れた・・・」と言い放った。
「貴方のお姉さんが世間でどういわれているのか知ってるの?」
「え?千冬姉は千冬姉だけど?」
「それは貴方からみた千冬よ?世間ではブリュンヒルデ・・・最強の称号を手に入れた存在として語られていて、千冬信者とか団体からは神様みたいに祭り上げられている存在なのよ?」
「でも俺、どうやって動かしたのかもわからないし・・・」
「だからこそ、とっ捕まえて解剖して、どうして動かしたのか研究しようとする研究者もいれば、『ISを動かせる男なんて害虫以外の何者でもないわ』とか言ってあの子みたいに殺しに来る奴もいるのよ」
「そんな・・・」
雪蓮の言葉を聞いて、一夏はどういえば良いのかわからなかった。
「そして篠ノ之箒、貴方はあの篠ノ之束の妹だからよ」
「な!?私は姉さんとは関係――」
「あるわ」
すぐさま箒は姉とは関係ないと言おうとしたが、その前に雪蓮に良い捨てられた。
「貴方がどれだけ姉とは違うと否定しようと、大人達は貴方を『篠ノ之束の妹』と見ているわ。何処に逃げようが何処に隠れようが、貴方は完全に巻き込まれているのよ。此処を卒業すればもう、逃げることも隠れることも、ましてや平穏に暮らすことも出来ないわよ」
「っ・・・・・・」
「これが今の世界事情よ。私達はともかく、世界にいる政府、それもIS委員会とか女性権利団体のバカ達は今でもあなた達をどう手に入れようか考えているわ」
「「・・・」」
雪蓮の言葉に、二人は・・・いや、生徒達は皆言葉が見つからなかった。
キラという前例があるので、否定することができなかったのだ。
「それを含めて、私はあなた達に今世界でどんなことが起きているのか教えてあげるわ。ISを使う以上、あなた達も無関係じゃなくなるわ。それと、私が教えるものは良い物じゃないわ。気分が悪くなったら、いつでも言いなさい」
『は、はい!!』
こうして、雪蓮が担当する社会がはじまった。