今日はあの人と出会う話です。
本当にお待たせしてすみません。
それでは、本編どうぞ。
第22話:やって来た葛飾区! 前編
東京都 葛飾区
「ここが葛飾区ですの?」
「うん」
「久しぶりに来たわね」
東京都葛飾区の駅前に、3人の男女が立っていた。
この小説の主人公であり、転生してからあらゆる女性と関わるようになった少年キラ・ヤマト。
ヒロインの一人で、イギリス代表候補生のセシリア・オルコット。
同じくヒロイン一人で、嘗て孫策と言われていた痴女の雪蓮。
「ちょっと作者!なんで私だけ紹介が可笑しいのよ!?」
おっと、失礼。
キラ達が此処に来た理由は単純で、気分転換もかねてセシリアと雪蓮と一緒に色んなところを回ろうと思ったのだ。因みに雪泉は真那と冥琳と一緒にキラの家でお留守番をしている。
全員で来ると話がややこし・・・ゲフンゲフン、自宅の方でなにかあるかもしれないからだ。
「今話がややこしくなるって言おうとしたね?」
「仕方ないわよ?作者だってまだまだ未熟なんですもの」
「そうですわね」
ちょっ、ほんとにもうやめてください。お願いします!!
「っと話はそれましたが、先ずは何処へ行くのでしょうか?」
「先ずはゲームセンターかな」
「名前は聞いたことはありますが、行くのはこれが初めてですわ」
そもそもお嬢様育ちであるセシリアにとって、下町に来ること自体が初めてなのだ。
「すっごく楽しいよ。特に下町とかのゲームセンターは、結構古いゲームとかもあるし」
「私もキラに連れられてよく行ったものよ」
「それは楽しみですわ」
行く場所も決まり、キラ達は目的地に向けて足を進めた。
――――――――――――――――――――――
ゲームセンター
「こ・・・これが、ゲームセンターですの?」
「うん」
キラ達と目的の場所に入ったセシリアは、余りの迫力に驚愕していた。
「ここは結構古めのゲームもあるから、マニアの人もいるんだ」
「そうですの」
キラに言われて、セシリアは周りを見て確かにと納得した。
周りには青年中年の男性がやけに多いのだ。
「さてと、先ずはどれからやる?」
「そうですね・・・セシリアは?」
「私は初めてなので、どれからでも構いませんわ」
「わかった」
そう言ってキラ達は、STGアーケードゲームが稼動しているコーナーに向かう。
「それじゃあまずは・・・あれ?」
STGコーナーに着いたキラは、視線の先にいる人間に気がついた。
「どうしたのですかキラさん?」
「誰か居たの?」
「いえ・・・あそこ・・・」
キラはそう言って視線の先に居る人物に指を指した。そこには、なにやら警察の制服を着た中年の男がダラ○アス外伝をしていた。
「・・・勘吉?」
「やっぱり両さんですよね?」
「お知り合いですの?」
「うん。いろいろあってね」
キラは勘吉と言われた男に近づいた。
「またサボりですか、両さん?」
「ん?・・・おおヤマトと雪蓮か!?」
「久しぶりです」
「またサボり?その辺にしとかないとクビになるわよ?」
「大きなお世話だ!」
雪蓮のおせっかいに勘吉は怒鳴る。すると勘吉は、セシリアの方に顔を向けた。
「ヤマト、その娘っ子は?」
「ああ同級生のセシリアです。イギリスからはるばるやって来たんですよ」
「初めまして、セシリア・オルコットと申します」
「おう、儂は両津勘吉だ。これでも警察官だ」
「ど、どうも・・・」
なにやら怪しい気配を漂わせながらも、勘吉はセシリアと握手をするのだった。
「キラさん、なにやらこの人・・・」
「両さん結構金に目がないんだよね」
「やかましい!」
キラに言われて勘吉はキラの頭を叩く。
「それでヤマト、なんで此処にいるんだ?」
「さっきも言った通り、セシリアは日本に来たばかりなので、僕が色々案内してるんですよ」
これは半分本当である。
キラの気分転換もそうなのだが、日本に慣れていないセシリアに、二人で色んなところを見て回ろうと考えたのだ。
「そうか。下町は良い奴等が沢山いるから案内してやれ」
「そのつもりよ」
勘吉の言葉に雪蓮がそう返す。
「それで、最初はゲーセンで色々やろうかって思ってここに来ました」
「なるほどな」
キラの言葉に納得した勘吉。するとキラは、ある体感ゲーム筐体を視界に入れた。
「あれって、アフターバーナー2じゃないですか!?」
「それもダブルクレイドルタイプのね?」
「ああ。此処の店長が仕入れたらしいぞ」
「よくあのようなレトロゲームを仕入れましたわね?」
キラ達は驚きながらも、アフターバーナーの筐体に近づく。
「折角だからセシリア、やってみなよ」
「わ、私ですの?!」
「これも経験だと思ってやってみなさい」
「儂も興味が湧いてきた」
三人はセシリアがどれだけできるのか興味心身な様子。
「・・・解りましたわ。このセシリア・オルコット、見事CLEARしてみせますわ!」
「さ・・・さすがイギリス人」
「クリアの発音が上手いわね」
「凄い気合だな・・・」
セシリアは両替機で1000円を100円に両替した。そしてゲーム筐体に乗り込み、100円を入れてスタートする。
「操作方法は・・・わかりましたわ」
セシリアは左手でスロットルレバーを握り、右手でアナログスティックを握る。
「セシリア・オルコット、参りますわ!」
ディスプレイの先でF-14が発艦すると同時に、セシリアはキラと同じ掛け声を放つ。
プレイ中
「この!」
「初心者にしてはなかなかに上手いな」
「そうですね」
ドカーン
「でも1機やられたわね?」
「ちょ!?ミサイルの弾幕が!?」
「あいつ想定外のことになるとテンパるな?」
「それは私が教えて行くわ」
「?どういうことだ?」
「雪蓮さん、僕が通ってる学校の先生になったんですよ」
「マジか!?」
「マジよ。これでも免許取るのに苦労したんだから」
ドカーン
「これで5回目だな」
「セシリア、これ本物だったら君5回死んでるよ」
「うう・・・言い返せませんわ」
(まああんなことがあればね・・・)
プレイ終了
「な・・・なんとかCLEARできましたわ」
結局300円も使いなんとかクリアできたが、自分の技量の小ささにOTLしてしまったセシリア。
「まあ初心者なんてこんなものだ。クリアできただけいい方だろう」
「そうだよ。セシリア飲み込み早いから、すぐにノーミスクリアできるよ」
「そうね。貴方なら全国ランクトップにいけるわ」
「みなさん・・・ありがとうございます」
あまり褒められたことがなかったのか、セシリアは涙目になりながら喜んだ。
「あ!あっちにクライマックスがある」
といってキラは、今度はアフターバーナークライマックスの筐体にすわり、ワンコイン入れてシートベルトを締めた。
「ヤマト、その筐体は店長が色々弄くってるから滅茶苦茶むずいぞ?」
「大丈夫です」
キラはF-14を選ぶと、一度目を閉じ深呼吸をし始める。
次第に周りの雑音が聞こえなくなり、聞こえるのは勘吉と雪蓮、セシリアの声だけだった。
そして画面の向こうのF-14が発艦すると同時に、キラは何度も言った掛け声を言い放つ。
「キラ・ヤマト、行きます!」
プレイ中
「・・・・・」
「ちょっ!?しょっぱなから弾幕とか、改造してるでしょ!?」
「というよりも、その弾幕の中をハイスピードで平然と避け、画面に出た敵戦闘機を『全滅』するキラさんって・・・」
「いくらなんでもありえねえよ・・・」
「・・・温」
「ねえあの子、どっかの『死ぬがいい』レベルの鬼畜弾幕を『温』って言い張ったわよ!?」
「おいあいつエリア88でも行ってたんじゃねえだろうな?」
「弾幕の速さも密度もバグに等しいレベルですのに・・・板○サーカスを見てるようですわ」
《・・・因みにセシリア、この前にもキラね?アフターバーナーやってたのよ》
《そうなのですか?》
《そのときは元空母娘達と一緒だったのよ》
《日本の空母と言いますと・・・akagiとkagaですか?》
《他にもいるけど本当に発音上手いわね。でまああれ見て解るとおり、ランキング全国1位になったわけよ》
《流石ですわね・・・》
《それで・・・その光景を見た子達が、『私のパイロットになりませんか!?』て勧誘して来たのよ》
《・・・言葉がでませんわ》
「・・・・・・」
「あいつ人間やめてるだろ?」
「IS以上に動くトムキャットだなんて、まるでバ○キリーですわね」
(あの子一体どんな修羅場を潜ってきたのよ?!)
プレイ終了
「ふ~終わった」
筐体からでたキラはなにやらすっきりした顔だった。
「か・・・カンストしていやがる」
「もう無茶苦茶ですわ・・・」
「この2位の子とスコアが完全に天と地の差が出来てるわね」
3人はキラが取ったランクに唖然としていた。
「まああれ以上に恐ろしいものを見ましたから」
「キラさん、あなたは一体何を見てきたのですか?」
と呟くセシリアに二人も同意する。
「ふぃ~、それじゃあ次は何しますか?」
「あっちにダラ○アスバーストあるから皆でやる?」
「よっしゃ!儂の腕を見せてやるぞ!」
「私も汚名返上いたしますわ!」
ということで、キラ達はそれからも様々なゲームをするのだった。
3時間後
「あ~楽しかった」
「そりゃああれだけ猛威振るってればね?」
「凄かったですわ」
あれから3時間、色んなゲームをしたキラ達は、両津と別れて昼食を取ることにした。
「っとその前に銀行で降ろさなくちゃ」
「銀行ですの?」
「うん」
そんなわけでキラは近くのみ○ほ銀行に入る。
「そういえば、セシリアって何時もお金はどうしてたの?」
「私はブラックカードで支払っておりましたわ」
「「さ、さすがお穣様」」
セシリアの言葉に二人はいかに彼女がお穣様だということを改めて理解した。
「キラさんはともかく、雪蓮さんはお持ちではないのですの?」
「私は現金で充分よ」
「雪蓮さんは色んな街や村を見て回ってるから、カードよりも現金の方が都合がいいんだって」
「こんな世の中だからね。街で困っている事とか、なにか変わった出来事がないか色々調べているのよ」
「まあ簡単に言えばサボりですけどね」
「うっ・・・言うわね」
「あははは・・・」
セシリアは苦笑いしながらも、雪蓮が中国でも偉い存在の理由が少しわかったのだ。
民のことを理解して、民の為に何ができるのかを考えているのだ。
「本当に、雪蓮さんは凄いですわね」
「でしょ?」
そしてキラはATMの前に立ち、金を降ろそうとした。
その瞬間、
バンバン
「動くな!!」
『!?』
銃声と共に男達が声を上げたのだった。
因みに、雪蓮と冥琳はゲームみたいに死ぬことはありません。
それでは次回もお楽しみに。