因みに今日(というよりも先日の水曜日)、横浜の鉄道模型博物館に行ってきました。もう全部がリアルに出来ていて、来れてよかったと思いました。
それでは、本編はじまります。
「あなたは!?」
キラは玄関の前に、昨日会った女性が立っていることに驚愕していた。
『とりあえず、ちょっと入れてくれないかな?』
「え?」
『大丈夫だよ、敵じゃないから』
「・・・本当ですか?」
『本当だよ』
「・・・解りました」
キラは少し不安になりながらも、玄関のドアを開けた。
「それで、あなたは一体?」
キラは女性を家に入れてソファーに座らせる。
その女性の前にキラとセシリア達が集まる。
「私は『アーク』、ISだよ」
『IS?』
アークと言われた女性の述べた言葉に、キラ達は疑問符を浮かべる。
「う~んどっから言えば良いかな?」
キラ達に説明するために、アークは腕を組みながら考える。
「皆は、『神姫』を知ってる?」
「聞いたことあります」
「ISが出来る数年前に流行ったフィギュアロボットですよね?」
「一部のISの武装も、その神姫をモデルにしたってもっぱらの噂よ」
「ですが、確か10年前に起きた事故が切欠で神姫の販売は中止、起動していた神姫たちも回収されたと聞きましたが?」
鈴達の説明にアークは頷く。
「そう。だけど、それを拒む神姫も居てね。そう言う子達はずっと家にいるか、野良神姫たちが集まったコロニーで暮らしているかだね」
「じゃあアークさんも?」
「私はちょっと特別かな?」
「どういうことですの?」
アークの言葉にセシリアが尋ねた。
「私は例の事故が起きる前、神姫専門の店に搬送されていたんだけど、結構大きな揺れの影響で武装ごとおとされちゃってね。エネルギーもそんなになかったから本当に危なかったよ」
「そんなことが・・・」
「そんな時に助けてくれたのが、香取の姉貴なんだ」
「香取さんが!?」
香取の名前が出てきて、キラは驚愕する。
「キラ知ってるの?」
「知ってるもなにも、元艦娘で僕の中学校の時の先生だよ」
「中学校の、ですか?」
「はい」
ちなみに鈴達も、元艦娘のことや深海棲艦のことは説明済みである、
「それと、高野の部下で紺碧会のメンバーね」
「高野って、あの高野防衛大臣!?」
「うん」
「あんた交友関係広いわね!?」
「それもよく言われるよ」
驚く鈴にキラはそう答える。
「それで話は戻るけど、エネルギー切れ寸前だった私を拾って、さらには神姫用の充電器であるクレイドルまで買ってくれたんだ」
「まあ香取さん優しいですからね」
「そうなんだよ。それに香取の姉貴だけじゃなくて鹿島の姉貴にボス達もよくしてくれたんだ」
「ボスは、ミスタータカノのことですの?」
「そうだよ」
「そういえば、香取の家に妹と居候がいるって言ってたわね?」
「居候とはお前のことだったのか?」
冥琳の問いにアークはそうと答える。
「あれ?それならどうして香取さんと鹿島先輩は僕とアークさんを会わせなかったんだろう?」
「それがさ、私もそのこと姉貴たちに言ったんだよ、そしたら姉貴たちはこう言ったんだ」
『神姫の貴方をあの子に会わせたら、絶対に不明なユニットを搭載されてしまいます』
「って」
『確かにやりかねない(ですわ)(ですね)!!』
その言葉に一同が共感する。
「あれ?僕そんなことしたっけ?」
「してるではないですか!?」
「あんた変なところで鈍感なんだからそういうのも自覚しなさいよ!」
「キラ様・・・」
ティアーズも真那達のISも、キラが今改造している途中で、しかも自分のISまで魔改造しているのにこれである。
「・・・・また話が脱線したね」
「そうでしたわ」
「それで、さっき言ったISってどういうことですか?」
皆が聞きたかったことを、鈴が代表して述べる。
「数日前、私は姉貴達と一緒に紺碧会のIS研究所に行ったんだ」
「研究所に?」
「そう。それで研究室にあったISのコアを、武装した状態で興味半分で触れたら、声が聞こえて来たんだ」
「もうしかしてISの?」
キラの問いにアークは「正解」と言った。
「そのISのコアはね?『自由になりたい?』て問いかけて来たんだ。私はこのまま引きこもり生活はいやだったから、自由になりたいって答えたんだ。そう言ったらそのISのコアが、
『それなら、私が貴方の身体になる。私の分まで、幸せに生きて』
って言って、私と融合したんだ」
「ISと融合・・・ですか」
「それで目をあけると、いつの間にか人間の身体になってて驚いたよ」
アークの説明にキラ達は驚愕したと同時に色々考えていた。
「まあISは今だ未知の存在だからな」
「ISには意思がありますからね?」
キラ達の言うとおり、ISのコアの製造に付いては完全にブラックボックスになっており、IS達も自分たちがどうやって生まれたのかが解らないのだ。そのため、現状ISのことは篠ノ之束しか解らないというになっている。
「ということは、昨日のあのバイクは・・・」
「あれは私の武装だよ。名前は『アキレス』って言うんだ」
「アキレス・・・確か、ギリシャ神話に出てくる英雄でしたわね?」
「そうだよ。因みに私自身がISだから、何時でも好きな時に出せるよ」
「つまり、アークさん自身がISで、それと同時にアークさんだけの専用機ってこと?」
「そういうことになるね」
鈴からでた言葉にアークは頷く。それと同時に雪蓮たちは険しい顔になった。
「これは女性権利団体が知ったら、絶対にやばいわね」
「それは私自身も自覚してるから、ボス達と相談して戸籍を作ってもらったんだ」
「アークさんって知的なんですね?」
「そりゃあこんな世の中だからね。神姫の中には女尊男卑を嫌がる奴が沢山いるんだ」
「そうですの・・・」
アークの言うことももっともだった。
野良神姫には3種類の者がいる。
一つ目は事情があって別れなくてはいけなくなった者。
二つ目マスターに捨てられた者。
そして三つ目、
マスターが死んでしまった者。
一つ目と二つ目はともかく、実は三つ目の方が比較的に多かったのだ。
その理由は、女尊男卑の影響である。女性権利団体は大抵男か、男女平等派の女性を殺している。その中には勿論神姫を持っていた者も少なくない。
大切なマスターを奪われた神姫の中には、幸せを奪った女尊男卑を憎み嫌う者も多いのだ。
「・・・アークさんのことは解りました。ですが、どうして僕の家に?」
「それがさ、香取の姉貴がキラとデートしてみろって言ってきたんだ」
「ふにゃ!?」///
「ちょ!?」///
「「なっ!?」」///
「Whatdoyoumean!?」///
「本当に発音良いわねセシリア?」
「流石英国の人間だな?」
アークから放たれたワードに各々が驚く。雪蓮と冥琳はもう香取の時点で気付いていたので、あまり驚かなかった。
「まあ私も最初は直球すぎって言ったんだけどさ、君昨日私の顔を見て凄く悲しそうな顔をしてたからね」
「!?」
『?』
「「・・・・・・」」
その言葉にキラは驚き、雪蓮とセシリア以外はどういうことなのかさっぱり解らなかった。
「・・・どうしてそんな顔したのか解らない。だからその理由も含めて君に会いに来たんだよ」
「・・・」
「・・・キラ、行って来なさい」
「え・・・雪蓮さん?」
突然雪蓮から行って来いと言われて、キラは驚いた。
「その方が、二人の為になるわ」
「そうですわね。キラさんがアークさんに対してなにかお悩みなのでしたら、その方がよろしいですわ」
「二人共・・・」
「雪蓮が言うんだ、私も同意しよう」
「私も、キラ様がお悩みなのでしたら・・・」
「こちらの方は心配いりません」
「まあ頑張ってキラ」
「皆・・・」
その後、キラが首を縦に振るのにそんなに遅くはなかった。
次回はキラとアークのデート風景です。