キラ・ヤマトの異世界転生記   作:エルシオンガンダム

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皆さんお久しぶりです。


色々遅くなりましたが第29話あげられました。


本当にすみません。



それでは、本編どうぞ。


第29話:白竜

――6年前――

 

 

 

 

ここは・・・どこだ?

 

 

・・・私は確か団体の奴等に毒を盛られて。

 

 

すると此処は死後の世界か?

 

 

『貴方は死んでいません』

 

 

なに?

 

 

『正確には、生と死の境にいます』

 

 

誰だ?私に声を掛けているのは?

 

 

カァッ!

 

 

ぬわ!?

 

 

『・・・私です』

 

 

し・・・白い・・・龍?

 

 

『はじめまして、私は白竜と言います』

 

 

白竜・・・五龍の?

 

 

『いかにも』

 

 

・・・なぜそのような者が、私の前に?

 

 

『余り驚かないのですね?』

 

 

人外には縁があるのでな・・・

 

 

『そうですか・・・』

 

 

・・・それで、何故私の前に?

 

 

『そうですね・・・一言で言えば、貴方を死なせたくないと思ったからです』

 

 

私を?

 

 

『貴方もまたこの世界に転生し、前世では見ることのできなかった世界で平和に暮らしてます』

 

 

・・・・・・・・・・・・。

 

 

『なのにこのまま、あのふざけた者達の手によって生涯を終えるのは、余りにもかなしすぎます』

 

 

・・・・・・しかし、どうしろと言うのだ?私だって生きたい、キラ達のことだから泣いているだろうな?

 

 

『えぇ』

 

 

ポウ

 

 

これは・・・キラ達?

 

 

『冥琳!冥琳!』

 

 

『冥琳さん・・・お願い・・死なないで・・・逝かないで!!』

 

 

・・・やはりな。

 

 

『・・・冥琳さん。私と契約しませんか?』

 

 

なに?

 

 

『私と契約をすれば、私の力を扱えることができ、毒をかき消すことも出来ます』

 

 

・・・・・・そうすれば、私は生きることが出来るのか?

 

 

『勿論です。・・・しかし、この力は使い方を間違えれば、国一つをも滅ぼす力となります』

 

 

・・・・・・・・・・・・。

 

 

『貴方は、この力をどう使いますか?』

 

 

・・・・・・・・・そんなもの、決まっている。

 

 

 

 

この力は、キラや雪蓮達のために使う!

 

 

キラ達が望んだ平和を壊さないためにも、雪蓮達と共に居るためにも。

 

 

だからこそ、力を貸してくれないか?

 

 

『・・・先ほど貴方の記憶を見ましたが、変わりましたね?』

 

 

キラやあの者達に会ってしまったからな。

 

 

 

 

 

 

『ふふっ、やはり貴方にして良かったです』

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「行くぞ、白竜!」

「グォォォォオォォォォーーーーーー!!」

 

 突如ビルの屋上に現れたのは、本来ならアニメや漫画、ゲームなどに出てくるような白く巨大な龍であった。その龍の登場に女性権利団体の者達はありえないと言わんばかりに恐怖で埋め尽くされていた。

 

「は・・・白竜・・さん?」

《えぇ、久しぶりですねキラ》

 

 現れた幻獣を見て、キラは久しぶりに会えた龍の名を呟く。対する白竜もまた、キラに久しぶりと言う。

 

『キラ、少しだけ待っててください。目の前に居る愚かな人間たちを殺してから、ゆっくりお話をしましょう』

「う、うん」

 

 自分のために目の前の者達を殺すと言われて、キラは苦笑いするしかなかった。

 

「さてと、覚悟はできているのだろうな?」

『ひぃ!?』

 

 冥琳と白竜からの殺気により、それまで有利だと思っていた団体はまさに急降下したかのように震えだす。

 

「ふ・・・ふん!そんな見掛け倒しで私達に『勝てる』とでも思ってるの?」

「そ、そうよ!ISを使ってる私達女性権利団体に『勝てる』わけないでしょ?」

 

 怖気づきながらも威勢を張る団体。

 しかし・・・。

 

「何を勘違いしているんだ?」

『え?』

「私はお前達に『勝つ』のではない。私はお前たちを『殺す』のだ」

 

 そう言った冥琳は右手を銃の様にして、団体達に向けて構える。

 そして、

 

 

「殺れ」

 

 

 その言葉と共に白竜は目の前の敵に突っ込んだ。

 

「へ?」

 

 ガブッ!

 

『!?』

 

 その瞬間権利団体の一人は、高速で迫ってきた白竜に反応できずISごと食べられた。

 

「いぎゃあああぁぁぁぁぁぁーーーーー!?」

 

バギ! グチュ! ゴキ! ボギ!

 

ボトボト

 

『ひぃ!?』

 

 悲鳴が聞こえ、未だ何かが折れる音がする白竜の口からは、紅い液体と人間の肉体の一部が落ちていた。

 

「この化け物!」

「死ねえ!」

「この、このぉ!」

 

ダダダダダダダダダ!

 

 団体の女性達は皆白竜に向けて、マシンガンやバズーカを放つ。それはまさに1機の専用機ならば即蜂の巣になるであろう質量だ。そもそも彼女達のISはどこから来たのかと言えば、自衛隊や企業等のISを保有している場所からだ。しかも女性権利団体はIS委員会とも連携している訳なので、どれだけ団体に奪われたと訴えても認めてくれない。それどころか『奪われた貴方達が悪いのよ!』と言われて、最悪の場合責任者が逮捕するかその場で処刑するのである。まさにこの世界は、女尊男卑になりかけていた。そういう意味では、確かにISは女性にとっては最強の兵器なのだ。

 だが、

 

「グウゥゥゥ・・・」

 

 それは相手が同じISだったらの話である。

 

「な・・・な・・・」

「ふぅ・・・・・・コアは残せ」

《解りました》

 

 その冥琳の指示と同時に、白竜は口を大きく開けた。開いた口の間には青白い光の球体が現れ、徐々に大きくなり始めた。そして最大まで溜めた球体を、

 

「放て!」

 

 一気に解き放った。それはまさに、あらゆる物を飲み込む破壊光線。女性権利団体は全員、何も言うことが出来ずに光線に飲み込まれた。

 

 

 

 その日の秋葉原上空では、青白い閃光が走ったのだった。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

秋葉原 とあるホテル

 

 

「なるほどね、通りで束さんの知らない子が混じってると思ったよ」

《申し訳ありません篠ノ之束》

「良いよ良いよ。寧ろ面白い発見だから束さんは満足だ~!」

 

 あの後キラと冥琳は、駆けつけた束たちと合流してとあるホテルで白竜のことを話した。知っていた真那や雪蓮達とは違い、鈴やセシリア、雪泉にティアーズ、そして束は団体と同じ様にありえないと言うような表情になっていた。

 

「まさか冥琳さんのISが、ISじゃなくて中国で有名な『五色の龍』の一体なんて・・・」

「そりゃああれだよりっちゃん!四聖獣なんて出したら上の人達から『こいつ発想が貧困だな?』って言われて、すぐに打ち切りになっちゃうもん」

「これジャ○プじゃないですから!?一応二次創作ですから!?」

 

 あまりにも唐突過ぎる束からのメタ発言に、鈴がまさにベテラン漫才のツッコミ担当のごとく素早いツッコミを炸裂する。

 早い話、この世界には『幻獣』と呼ばれる架空の産物だった者達が存在しているらしいのだ。幻獣達は昔なんらか影響で本来の力を失ってしまったらしく、白竜のような『幻獣』はこの世界に適応するため、この世界で一番影響力のあるISに偽装し、認めた相手と契約することによって力を発揮することが出来るらしい。因みにこのことを知っているのは紺碧会の面々位である。

 

「それと紫苑、いい加減キラを抱きしめるのをやめろ」

「うぅ・・・紫苑さんの胸が・・・」///

「もう少しだけ、もう少しだけで良いのでキラ君を抱かせてください」

「此処まで行くと、もう痴女ですよ紫苑さん!?」

「まあ鈴ちゃんったら、痴女だなんて・・・ハア・・・ハア」///

「もうその時点で痴女なんですけど!」///

 

 キラを後から抱きしめている紫苑。先ほどまた電撃を浴びせられたと聞いて、かなり心配していたのだ。尚璃々は今日も知り合いに預けてきたらしい。

 

「それにしても、委員会の奴等本当に馬鹿なのかな?ISが女性しか使えないのはただの偶然なのに、それを神様の祝福だとか女性の希望とかふざけたことを抜かして」

「今思えば、私は本当に愚かでしたわ。ISの方々も生きておられるのに、希望だの恵みだのおこがましいことをするなんて」

《大丈夫ですマスター。貴方はその過ちに気付き、私の思いと共に飛んでくれる。それだけでも私は嬉しいです》

「ティアーズの言う通りだよセシリア。それにセシリアはなんだかんだ言って、高野さん達のことは信頼していたんでしょ?」

「えぇ、あの方は本当に邪な思いが無く、私のオルコット財閥の援助もしていただきましたわ」

「そうなんだよね~。前にあの人に会ったことあるけど、他の奴等とは違ってちゃんとISを見てくれたんだよ♪」

「あの人は日本の未来のことを考えてますからね」

 

 キラの言葉に全員が納得する。

 

「話は戻って、ハクちゃんとメイちゃんが良ければ束さんが新しい機体を作るけど?」

《よろしいのですか?》

「今回みたいなことがまた会ったら、色々と不都合でしょ?それに今キー君と一緒に『全身装甲』の開発もしてるし」

「・・・そうだな」

 

 束からの提案に、冥琳と白竜は乗ることにした。束なら誰よりもISを知っているし、キラ達も入ればさらに強力な機体になるだろう。

 

「あっ、そうですわ!」

「どうしたのセシリア?」

 

 突如声を上げたセシリアに、その場にいた全員が彼女に顔を向ける。

 

「実は明日、帝国ホテルで私の知り合いのパーティーがありますの」

「あぁ私のとこにも来てたわね」

「確か、設立150周年パーティーだったか?」

「そうですわ。それで、その知り合いの方にキラさんのことをお話したら、興味がおありになったらしく、ぜひ一緒に来てくださいとおっしゃってましたわ」

「ぼ、僕が?」

 

 キラは驚くが、彼は結構お嬢様やらお坊ちゃまとは縁があったりする。アスランやカガリにラクス、フレイやサイもそうだし、転生してからも紺碧会の面々や政府ともかなりつながりがあるのだ。

 

「大丈夫なの?」

「えぇ、彼女も男女平等派ですわ」

 

 セシリアからその知り合いも男女平等派の人間だと聞いてキラ達は安堵した。

 

「設立150周年・・・ねえセシリア、それって『神崎重工』のこと?」

「そうですわ」

「嘘でしょ!?あの中川グループと並ぶほどの、最大級の大手企業じゃない!?」

「あらあら、凄いところとお知り合いなのねセシリアちゃん」

「い、いえ・・・」///

 

 鈴が言った『神崎重工』とは、中川圭一の家である『中川グループ』と同じ位の歴史がある大手企業なのだ。電化製品は勿論ISの装備なども扱い、日本どころか世界中でも知れ渡っている。紫苑から凄いと言われて、セシリアも嬉しくなった。

 

「そういえばあそこ、ご令嬢さんがいるとか言ってたね」

「知ってたんですか?」

「そりゃあいくら束さんでも、最低限のことは知っておかなくちゃ。悔しいけど、中川グループと神崎重工は結構な技術を持ってるしね」

「確かにそうね」

 

 この話を織斑姉弟や箒が聞けば、きっとありえないと思うだろう。それほどまでその二つの企業は、技術力が高いのだ。

 

「それだったら、雪泉さんと真那さんも一緒に来て良い?」

「大丈夫ですわ。お二人が居れば、なにかあった際にも心強いですし」

 

 少し前からだが、セシリアはキラ達から常に最悪の事態を想定することを教えられていた。たとえ知人とのパーティーでも、第3者からの攻撃に遭う可能性があるからである。現にキラも雪蓮達も、そう言った場面に遭遇しているのだ。

 

「良いな~キラ、そんな凄い人達が集まる場所にいけるなんて?」

「あら?それなら私達と行く?」

「え!?良いんですか雪蓮さん!?」

「貴方は中国代表候補生なのよ?それなら言い訳は幾らでもあるし、これからのことを考えれば知り合っておくのも大事よ?いいわよねセシリア?」

「勿論ですわ。後で連絡をしておきます」

「あ・・・ありがとうございます!セシリアもありがとう!」

「いえいえ」

 

 有名人に会えるのが嬉しいのか、鈴は連れて行ってくれる雪蓮とセシリアにお礼を言った。お礼を言われたセシリアも嬉しかったのか、笑顔で鈴にそう返事をする。

 

「さてと、それじゃあ私達は一度家に戻るわね?」

「束さんとセッちゃんはラボに戻るね♪」

「キラ、冥琳先生、また明日」

「みなさんありがとうございます」

「あぁ、また明日」

「今夜はお楽しみね♥」

「なっ!?」///

 

 これからの事も決まり時間も時間なので、今日は解散することになった。キラと冥琳はホテルに泊まり、それ以外は皆各々の帰る場所に向かった。その際別れ際に紫苑から卑猥なことを言われ、キラはまたもや顔を真っ赤にした。

 

「そういえば色々あって忘れてたけど、白竜さんあんまりでませんでしたね?」

《もうしわけありません。IS学園には女性権利団体の者もいるらしいので、あまり表にでることが出来なかったのです》

「そうでした・・・すみません」

「気にするな。私もそろそろ白を出そうと思っていたところだ」

《そうです。キラ、貴方が気に病むことはありません》

「ありがとう白竜さん」

 

 謝罪したキラは、二人から大丈夫だと言われて少し安心する。白竜がどういった存在なのかは、勿論キラも知っていた。そのこともあってか余計心配していたのだ。強大な力とは良くも悪くも影響を与えてしまう物。彼女が表に出ればどれだけの人間が彼女を浴すのか眼に見えて解るのだ。

 

「さてキラ。先ほどのことも含めて私はストレスが溜まっていてな、また相手になってくれないか?」

「えっ!?」///

 

 冥琳はブラウスのボタンを上から脱ぎ、さらにタイトスカートをたくし上げてキラを誘惑する。別にこんなことをしなくても、キラとすることは出来るのだが、ストレスが溜まっているということもあって、やけくそ気味になっているのだ。

 

「まさか昼時にク○ニしておいてそのまま今日は無し・・・と言わないだろうな?」

「・・・・・・ずるいですよ冥琳さん」///

「こうでも言ってられないと、やってられないからな」

 

 

 

 

 

 それから数分後、キラは冥琳と一夜を楽しむのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみに白竜は、

 

 

 

 

 

 

 

《私も人間になれたら、キラと『契約』ができるのですが・・・》///

 

 

 

 

 

 

 目の前でニャンニャンしている二人を見てそう思ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





次回は・・・・・・パーティ会場に行きます。
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