マスターに連れられた先は、最もサーヴァントが集まる場所とされている食堂。
私の入室に気づいた数人のサーヴァントが、私に気づくと驚きのあまり食べていた物を吹き出してしまう始末。勿体無い事を、これは懲罰待ったなしですね。
円卓の騎士、モードレッド(セイバー)。ガウェイン。ランスロット(セイバー)。ベディヴィエール……あれ、トリスタンがいませんね?
こっそりと食堂にいないトリスタンの事をマスターに聞いたが、その言葉を聞いたマスターの眼から光が失われ、小さく呟く。
「うちには……トリスタンはいないんだ……う、うふふ……ガウェインがいっぱい……」
『あっ……、すみませんでした。』
パンドラの箱を開けてしまったようだ。
私はトリスタンの事を復唱するマスターの後についていき、円卓の騎士達が集まるテーブルへとたどり着く。
途中、黒い
『久しいですね、円卓の騎士よ。息災無く、いいマスターに出会えたようでなによりです。』
この辺りが無難な挨拶だろう、マスターには後でねだられるかもしれないが兜を脱いで円卓の騎士達に挨拶をする。
マスターが隣で「あれ……?霊基再臨してからじゃ」って呟いていたが気にしない、気にしない。
しかし、私を召喚した際のマスターのように円卓の騎士もまた固まったまま何も反応を示さない。
流石の王も傷ついちゃうぞっ、っと思っていたが本当の惨劇はここからなのを私は知る由も無かった。
結論から言うと、モードレッドとベディヴィエールは嬉し泣きをしてしまい。ガウェインとランスロットは冷静に取り繕ってはいたが、言動がもはや不審者の域に達してしまう程慌てていた。
下手に宥めると飛び火しそうなのであえて気にはせず、いつの間にか用意された食事を席について円卓の騎士達と食べる事にする。
しかし、サーヴァントとは食事をとらずとも魔力さえあればいいのではないか?
そんな事を考えていた時代が、私にもありました。
『う……美味い。』
もきゅ、もきゅ。
そんな効果音が聞こえる程、美味しそうに頬張って用意された食事を食べる。
いやしかし、この食事は本当に美味しい。
頭の中に蒸した山盛りのポテトが頭をよぎる、食べれれば味付けなどどうでも良いと言っていた王様がどこかにいるらしい。どんな王様だ、許さん。
もきゅ、もきゅ、もきゅ、もきゅ。
もきゅ、もきゅ、もきゅ、もきゅ。
もきゅ、もきゅ、もきゅ、もきゅ。
もきゅ、もきゅ、もきゅ、もきゅ。
『はっ……!?とても美味でした……!!』
思わず我も忘れて食事をとってしまった。
辺りを見ると、こちらを見てほのぼのとしているマスターと円卓の騎士。
いけない、こんなのでは王としての威厳がなくなってしまう。
私は咳払いして、椅子から立ち上がる。
「あ、もう行く?部屋をよういしてあるから、案内するね」
『お願いします、迅速に。』