あれから数日後、私はマスターに連れられて霊基再臨に必要な素材を狩る為に敵と対峙していた。
私はひたすら敵を蹂躙するのが好きだ。
槍を突き、戦いに集中していると頭の中にある疑問を直視せずにいられるから。
【最果ての加護 EX】
宝具を発動するために魔力を高め、
後方で誰かが叫んでいるようだか、宝具を発動させた私はドゥン・スタリオンに乗り空に駆け上がる。
「最果てより光を放て」
召喚されてから頭痛に悩まされていた。普通の頭痛ならば耐えれるのだが、一日一日が進むたびに痛みが酷くなっていく。
「其は光を裂き地を繋ぐ、嵐の錨!」
しかし、戦いに専念している時は頭痛に悩まされる事は無い。眼前の敵を屠り、武勲をマスターに献上する。
その事だけに専念が出来るから。
「『
しかし、戦いに専念していたとは言え、素材諸共消し炭になってしまった事は誤算だ。
やばい、大誤算だ。
絶対にマスターからの白い目線が突き刺さる事、間違いない。絶対に違いない。
この前も戦いに専念しすぎて、デーモンの心臓を焼いてしまった。あの時のマスターの苦虫を噛み潰す顔は今でも忘れられない。
実はあの後、マイルームに呼び出されて偉く酷い目にあった……。
「ぐぬぬ……やはり火力をもう少し抑えないといけませんね。素材を残すように屠るのは難しい……」
「いやいや、獅子トリアさんー!普通に倒せばいいんですよ!って言うか、魔力使いすぎてマスター倒れたんですよー!からのそぉい!!」
後方から駆けて来た、セイバーの沖田総司が無明三段ツッコミを私の頭に叩き込みながら、アドバイスと共にマスターの状況を伝えてくれた。
あ、さっき叫んでいたのは走云う事でしたか。
アルトリアうっかり、これは可愛いドジですね。
「す、すみません。つい、戦いに熱中してしまいました……」
「まったくー!取り敢えずマスターと一緒に帰還しますよ!」
若干呆れながらも、沖田総司は私を先導してくれる様に前を歩いて行く。これは帰ってからまたマイルームコースになりそうだ。
いい加減、キリエライトから怒られそうな気がしてならない。アルトリア、反省。
ふと、沖田の方に目を向けると足元がおぼついて無い事に気づく。
(調子が悪そうですね……ふむ、ここは先ほどの礼を返すときですね!)
勝手に物事を判断するのが私の悪いところと、誰かが言っていた。いや、王は人の心が分からないだったか。
何故か頭には鳥が居眠りしながら飛んでいる姿が浮かんだが、深くは気にしてはいけない。
「沖田、失礼します」
「え?ちょ、きゃっ」
ドゥン・スタリオンから降りた私は、有無を言わさず彼女を抱き上げる。所望、お姫様抱っこ言う奴らしい。
うむ、羽のように軽い身体だ。何を食べていたらこんなにも軽いのだろうか?
「な、ななな何するんですごふぅ!!」
「貴女、今日はかなり無理をしているでしょう。足元がおぼついていないのと、キレが悪いです。このまま運びますので、暫く大人しくしていてください」
身体の不調の事を告げると、彼女は口元の血を拭いながら小さく唸る。図星だったのだろう。
「ん……?運ぶって、マスターの元までですよね?」
「いえ、貴女の自室までですよ。いま、貴女を送り届けなければ私は安心出来ませんからね」
「ちょっとー!それ、ただの羞恥プレイじゃないですかー!離してー!!」
暫くの合間、カルデアではこの二人の噂が流行り。
某黒髭、某作家達がネタに困らず、マスターからの微笑ましい目線に少し悪寒を感じる事になる事になったのは別の話。
仕事が忙しすぎたんや…許してや城之内…。
何も書けずにいたので、特に考えずにチラ裏感覚で書き綴りました、誤字脱字の確認はキャンセルだ…。
許してください!何でもしませんから!!!