拝啓、陳留の皆様方。曹子桓であります。
勝手に居なくなって申し訳ありません。私達は今、徐州にて陶謙様の客将をやらせていただいています。
え?討ち取ったんじゃないかって?
・・・いや、無理でした。
・・・だってあれ、化け物ですよ!!
子林の長刀を拳で受け止め・・・というか破壊して、そのくせ反撃の拳一発が子林の長刀の柄を破壊し衝撃波で家二軒ぶっ飛んだのよ!もろに衝撃波を受けた子林と余波で仲達も巻き込まれ気絶。その光景に泡吹いて私も気絶した。その後、捕らえられたものの陶謙の計らいにて客将として働かせれています。
しかし、天下統一は諦めた訳ではありません。必ず化け物を倒し「だ~れ~が~、一度見たら地獄すら生温い悪夢を一月見てしまいそうになる化け物ですって~?!」
ひ、ひぃぃぃぃぃぃ??!というかなんで夢に出てきているのよ!お陰で子林と一緒じゃないと夜怖くて・・・って何言わせるのよ!っく、早くも挫けそうです。
>仲達
いって~。あのクソヤロウ供、天才たる俺を足蹴に使うとは・・・後悔させてやる。
しっかし、ここはいい所だ。海が近いから塩が取れる。中原からそんなに遠くない。お嬢様の言うとおり、天下の足がかりにする地としては持って来いだな。
邪魔者の陶謙だが、家臣達はそうでもない。糜姉妹は元々が商家の家柄ゆえに利に機敏だ。こっちが優勢と分かれば自ずとこっちに近づくだろう。
重臣たる陳珪は難しいが年が年だ。跡取りである陳登を篭絡すればこの徐州は奪える。
曹豹・サク融という武将がいるが俺の前では猪であることには変わりない。詰る所、陶謙という一人の統率者さえ何とかすればうまくいくのだが・・・あの禿ピカリの青髭カマ野郎、子林と取巻き3人衆の力を持ってしても倒せず、逆に倒されてしまった。あの武勇は厄介だな・・・ま、俺の第六感がピンピンしてるからな。時を待つかね~と。
>子林
俺は敗北した・・・ここまで圧倒的に敗北したのは、春姉様・・・夏侯惇に負けて以来だ。熊と肉弾戦したり、餓えた虎や狼の群れに上半身裸で突進したり、唯只管に己を苛め抜き鍛えてきた。それを一蹴された時に似ている。・・・はぁ、俺は駄目な将だな。
「た、大将。元気出してください。」
「戦いは時の運。次で勝ちましょう。」
「・・・次・・負けない・・」
そう言って励ましてくれる女達はのは、なぜか俺に慕う三人組。王双・鄧艾・文鴦である。
この三人は修行中に出会った猛者達だが、俺の修行を見てほっとけなくなったと言ってそのまま俺の元で家臣になった。
無論、三人とも美女であり武にも秀でており将としても有能なので華琳様にもお声がかかったが頑として首を振らず結局ここまで着いてきた者達だ。
馬鹿だな。ある意味、俺と同じ馬鹿者だ。
だからこそ、役立たずの俺には勿体無過ぎて涙がでてくる。
よし、泣くのは止めて訓練の再開だ。
確かこの時間帯、徐州最強と名高い曹豹様が訓練しているはずだ。
早速、腕試しといくか!!
・・・夏侯楙は徐州最強の武人と謳われる曹豹を10合で蹴散らしてしまい、事実上徐州最強になってしまったのだった。
>陶謙
「がっふ・・くっふっふふふふ・・ごふごふ」
赤い血を吐きながら笑う一輪の毒花。
陶謙は曹豹・陳登からの報告を、徐州の王たる自分に歯向かった彼女達の動向を楽しく聞いていた。
「あらあら。曹豹ちゃん、ちゃんと戦ってあげなきゃ。それに、陳登ちゃんも。あの若造に嘗められてるわよ。」
と可笑しそうに、目の前にいる二人に話しかけていた。
ちょび髭の気弱そうな中年の将・曹豹はこびった感じで笑い、年若い参謀・陳登は陶謙の言葉を欠伸をしながら聞き逃していた
「いやいや、わしも若くないですからな。これからは若いモンが時代を動かすものですわ。」
「・・・どうでもいい・・・」
二人は心のどこかで目の前の陶謙よりも、ここに着たばかりの曹丕に興味を持っていた。
だが、二人の前にいる化け物・徐州の王である陶謙の前では決して言わない。
言ったら絶対に
「ぐっふふふふ・・・さぁ、来なさい曹丕ちゃん。悪の親玉はここにいるわん!!」
迫真の演技で魔王役を遣りたがるからだ。
そして、この1年後。ついに黄巾の乱が発生したのだった。
また、不定期で遣ってきます。