中立な彼女の異能力   作:二次元ラブ100%

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第2話

「おお!見るからに美しい!」

「気持ち悪いからちゃん付けすんな!」

 

探偵社にて。坂口安吾は見事に捕縛されてしまい、縄に縛られたまま抗議をしていた。

それもそのはず、先ほどまで彼女は泣いてクレープを食っていたのだ。

 

「オレのクレープ!」

「お前はよくもうちの部下に脱がせてくれたな」

「あれはからかいなんだって」

「お前の能力はなんだ!」

 

わあこの人怖い。

坂口は、口籠り、太宰をみる。

 

「なあ、太宰治」

「なんでしょう?」

「なんかこいつにやってほしいことあるか?」

「うーん、それではまず一緒に自殺を……」

「それ以外は?」

「うーん、給料の半分を、私に献上、というのはどうだろう」

 

その額ナレーターにもください。

…………できるわけないか。

坂口はなんかを待っていたかのように、能力を発動した。

 

「異能力。堕落論」

 

国木田の目の色が消えた。

 

「国木田独歩は給料の半分を太宰治に献上する」

 

すると、国木田独歩は自分の机を漁り、通帳を取り出して、太宰治に通帳と印鑑を渡した。

 

「ありがとう国木田くん!」

「はっ!?なんで俺は渡したんだ!返せコラッ!」

 

国木田が怒鳴りまた強奪。

この能力はお願いが達成しても終わってしまう。

 

「ごめんごめん。でも、今ので異能力がわかったよ」

「なんだと?」

「僕もだいたいわかったけどねー」

「あ……俺も……」

「異能力。堕落論」

 

そして国木田の目の色が消える。

 

「オレの縄を解け」

 

「独歩吟客!短刀(ナイフ)」

「ありがとさん」

「またなんで俺がこんなことしてんだ!」

「国木田くん。彼女の能力は人を従わせる能力だと思っていい」

「それだけじゃないけど。まあいいか」

 

坂口は探偵社の入り口の目の前に仁王立ち。

 

「探偵社のやつらあ!よくもやってくれたなあ!」

 

と、怒鳴ると、探偵社のやつらが、構えた。だが生憎この女は戦うつもりなんて毛頭ない。

 

「オレのクレープの恨み!バーカバーカ!」

 

バタン。

 

扉を普通に閉めて帰って行った。

扉を閉めて出て行ったはいいが、ここがどこかわかっていない。彼女は極度の方向音痴。ただ帰巣本能はしっかりとしていて、必ず家に帰れるという……。

 

「オレのクレープ……。金ないからバイトしなきゃいけねえのに。探偵社めえ。逃げる時クレープ落としたじゃねえか」

 

なけなしの銭で購入したクレープを、びっくりして落とした。

 

「私は泉鏡花。お姉さんも異能力者の匂いがする」

「オレは異能力者じゃないんで」

 

きっぱり。

 

面倒ごとになりそうなことには極力避けていく。それが彼女のスタイル。

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