リリカル・マジカル・オレ、自爆 作:ジャー・ジャック・ジョー
思いついたようで実は使いふるされたネタです
書き留めもありません、プロットもありません
あるのは方向性だけです
宜しくお願いします
ここに一枚のカードがある。
ギネス記録を達成したカードゲーム「遊☆戯☆王」のカード「自爆スイッチ」だ。
遊戯王をやってない方のために説明すると、このカードは自分がピンチの時にそのゲームの勝敗を強制的に引き分けにする。そんな自爆専用カードである。
そう、自爆専用。
僕の能力もこれとは少し違うが、まぁ、似たような能力である。
まずはこの能力を持つことになった経緯について話そう。
☆
その日、僕は死んだ。
トラックに轢かれた訳でもなく、少女や少年を助けた訳でもない。
急に意識が暗転し、気づいたら白い空間に居たのだ。
ただ白い、それだけなのにどこか荘厳さを感じさせる、どこか圧倒される。
そんな空間だった。
僕がその空間に戸惑っていると、声が聞こえた。
部屋と同じく、荘厳で、圧倒される声だ。
「お主が、転生対象の
自分の名前を呼ばれて、戸惑い、呆けていた意識が覚醒し、ハッと目を前に向けた。
すると、目の前にさっきは居なかった、少なくとも僕は気づかなかった人物が居た。
禿頭で、長く、白い髭を蓄え、顔にはいくつもの皺が刻まれているものの、若々しさも感じさせる好好爺だ。
僕はいきなり目の前に現れた老人にビックリしつつ
「は、はい、僕が鉤矢裁人です。」
と答えた。するとその老人は
「突然だが、君は『魔法少女リリカルなのは』を知っているかの?」
魔法少女リリカルなのは、そこそこアニメが好きな僕はその名前だけは知っていた。知っていることはタイトル通りの魔法少女ものであること、あとは「なのは完売です!」の有明の伝説くらいだ。
「は、はい名前だけは聞いたことがあります。」
するとその老人は満足気に頷いてから、口を開いた。
「お主にはその世界、リリカルなのはの世界に転生してもらう。」
「転生、ですか?」
思わず疑問に思い、口に出してしまった。
「左様、聞いたことはないか?」
「仏教用語、でしょうか?」
「ふむ、知らぬか」
(知らない?つまり仏教用語の転生ではないってことか)
「実はの、今ワシ達神のいる天界ではとあるゲームが行われていての」
「え!?神様、ですか!?」
「ん?そうじゃよ?言ってなかったかの?」
「言ってませんよ!?」
「そうか、まあ、それは重要ではないのじゃ。」
「結構重要なんですが...」
「まあ、そのゲームというのが転生者をゲーム、アニメの世界に送らせて、誰が一番作品として面白い人生を送れるか、というゲームなんじゃ。」
「なるほど、転生者というのは現実の世界からアニメ、ゲーム等の別世界に送られる人ってことですか。」
「左様、あぁ、もとの世界ではお主は死んだことになっておるぞ。」
それを聞いて僕は怒りを顕にした。
「死んだ、だぁ!?」
「何を怒っておる」
「当たり前だ!勝手に自分を殺して、親、友人を悲しませた!そんな奴を目の前にして怒らねェ奴なんているか!」
「そうじゃったの、伝え忘れておった。」
神様は納得がいったように手をポンと合わせた。
「この転生でちゃんとした終わりを迎えた者は、願いを一つだけ叶えてもらえるのじゃ。さらに、一番面白い人生を送った者にはもう一回願いを叶えてもらえるのじゃ。」
その言葉を聞き、その神様が言わんとすることが理解できた。
「つまり、リリカルなのはの世界でキャラクターとしてストーリーを紡ぎ出せば、もとの世界に返してもらえる、と?」
「そういうことじゃ。」
僕はやり場のない怒りを抱えた。振り上げた拳をどこに置いていいか分からない。そんな気持ちだ。
「ちっ、頑張るしかないか。」
「じゃあ、さっさとリリカルなのはの世界に送ってくれよ。」
「ほほっ、やっと本来の喋り方に戻ったか。」
「うるさいな、ほら、さっさとしろよ。」
「まぁまぁ、そう急くでない」
「あぁ?」
「ただの人間を送ってもストーリーは限られておる。面白いストーリーを紡いでもらうために、お主ら転生者には特典を授けることにしておるのじゃ。」
「特典?」
「あぁ、能力、異能とかじゃな。」
それを聞いてさっきの怒りなど吹き飛んだ。
男の子の夢である異能を授けてもらえる。なんて素晴らしいんだ!
何がいいかなー、王の財宝とか、ベクトル操作とか、とにかく強力なやつがいいよなー。と、目を輝かしながら考えていると
「さっきとはエライ気の変わり様じゃな。ほれ、さっさとくじを引くがよい。」
そんな衝撃的な一言が聞こえた。
「く、じ?」
「ん?クジじゃよ?ほれ、早く引くがよい。」
「え、選べないんですか?特典。」
「当たり前じゃ、こっちは娯楽でやっとるんじゃ。それにのう、経験的にこっちの方が面白い人生を送るやつが多いんじゃよ。」
「は、はぁ、まぁ、いいですけど。」
もちろん不満はアリアリだが、とにかく異能がもらえるのだ。文句は言ってはいけない。
よく見ると、神様が箱に穴が空いたよく見るクジ箱を持っている。いやに準備がいい。
もう神様に最初感じていた荘厳で圧倒的な感じはしない。むしろこいつは俗っぽいハゲジジイだ。
「じゃあ、引きますよ。」
「うむ」
僕は意を決して穴の中に手を入れ、なんの意味も無いのだろうと分かっていても、手をかき回し、中の紙を吟味した。
「これだ!」
そういって引いた紙に書いてあった能力を見ると
『超再生能力』
そう書いてあった。
これには僕も大喜びだ。
「やったー!!普通に強能力だー!!」
再生能力といったらマーベルコミックの大人気ヒーロー、ウルヴァリンも同じ能力だ。
そんな強能力を引いて僕はご機嫌になった。
「ほっほっほっ、喜んでもらえて何よりじゃ、ほれ、もう一回引くがよい。能力は1人2つもらえるぞ。」
「もう1つもらえるんですか!?」
これだけでも強力なのにもう1つ、なんて気前のいいハゲジジ...ゲフンゲフン、おじいさまなのだ!
「じゃあ、ひっきまーす!」
そういってなんの考えもなしに、さっきとは違い、箱に手を入れた瞬間に紙を取った。
そこに書いてあった能力は
『魔力変換資質:自爆』
「...へ?」
「...じゃあ、リリカルなのはの世界に送るぞ!」
神様がそう言うや否や僕の足元にぽっかりと穴が空いた。
「待って!魔力変換資質って!?自爆って何ぃぃぃぃぃ!?」
僕はこうして、自爆能力を得て転生したのだ。
☆
「まさか、お遊びで入れたものを引くとはのう...」
「これは、ひょっとしたら、ひょっとするかもしれんのう。」
神様1人しかいなくなった白い空間、そこでは「かっかっかっ」という豪快な笑い声が響いていた。
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少し短いですが、馴れていくうちにちょうどいい感じになると思います