リリカル・マジカル・オレ、自爆 作:ジャー・ジャック・ジョー
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主人公の口調とテンションが変わりますが、こっちが本来の感じです。
落下して転生したあと、初めて意識が覚醒したのはベッドの上だった。
エロい意味ではない。子供用のベビーベッドの上だ。
(いや、しかし元の高校生からスタートではなく赤ん坊からスタートか、何か複雑な気分だな。父ちゃん、母ちゃん元気かな?)
上に着いているグルグル回るオモチャを見ながら、もとの世界の家族について思い耽っていると。急にお腹が減ってきた。
(や、ヤバイ、お腹が減ってきた!だが、ここで本能に従い泣いてしまうのは元の世界では男子高校生のプライドが...そうだ!絶対に泣いたりするもんか!)
「おぎゃー!おぎゃー!」
(本能には勝てなかったよ...)
そんな即落ち2コマをやっていると直ぐに誰かの足音がしてきた。おそらく母親だろう。
「はいはーい!サイ君、お腹空いたのねー。直ぐにご飯用意しますからねー。」
ベッドの上に顔を出した母親は凄く美人だった。いや、マジで美人だった。
長い黒髪は今は結われているが緩やかなウェーブを描くことが分かる。さらに、たれ目で目鼻立ちはスッキリとしており、おしとやかでありつつ意思の強さを感じさせる見た目だ。さらにオレ的には口元のほくろが
はっ!まさか今から俺はこの美人な人と言い方によっては授乳プレイをするのか!?
気恥ずかしいような、嬉しいような。
いや、恥ずかしいという感情は捨てて、元の世界では童貞だった俺には楽しめないプレイをしよう!
「はーい、あーん」
キタキタァ!さぁ、おっぱいタイムだー!
しかし、目の前にあったのはスプーンだった。
ん?あれ?ママさん?おっぱいは?
ひよっとして、オレ、もう離乳食?
目の前を見る、やっぱり離乳食。
「あれー?サイ君、食べないのー?食べないと大きくなれないよー?」
ははっ、オレが今言いたいのは一言、たった一言だ。
「おぎゃぁぁぁぁぁ!!」(なんでもう一年くらい早くしてくれなかったんだ、神様ぁぁぁ!!)
「サイくーん?どうしたのー?」
☆
おっぱいシーンなんて無かった。
結局風呂はいるときにおっぱいは見れたからオレは満足だ。
描写はしない。
どうしても生おっぱいが見たい人は1年に4回ほどN○Kでおっぱい祭りが開かれるからそれを見なさい。今場所の優勝は誰かな?
それはそれとして。
さて、現在オレは5歳だ。
名前は元の世界と同じように鉤矢裁人。
能力は『超再生能力』と『魔力変換資質:自爆』。
うん、希望を持ってみたが能力が変わることはなかったな。
いや魔力変換資質はまだいい、おそらく魔力を何らかに変換できる能力だろう。忘れかけていたがここは魔法少女の世界、奇跡も魔法もあるんだ。作品が違うが...。
だが、自爆ってなんだよ!爆発なら分かる、自爆ってなんだよ!
普通こういうのは電気とか炎とか水とかだろう!なんで自爆なんだよ!爆破属性はモンハンで見たが自爆属性なんてのはどのゲームでも見たことがない。
僕の先輩は、FFのボム、ドラクエのばくだんいわ、あとついでにヤッターマンのボヤッキー。
そんな冗談はさておき、能力の確認といこう。
能力を頭に浮かべると能力の説明が頭に浮かんでくる。なんて便利仕様。
で、肝心の説明だが...
『超再生能力』
この能力の所持者は身体の再生が異様に速くなる。即死レベルの攻撃でも生きていられる。細胞が1片でも残っていればそこから再生可能。再生の際に使うエネルギーは外部から吸収する。
つまり絶対に死なない。
ウルヴァリンかと思ったらデッドプールでした。
再生の際のエネルギーだが、そこらにあるエネルギーを勝手に使うようだ。電気だったり、熱だったり、光だったり。そして、そのエネルギーが多ければ多いほど再生スピードは速まる。
ぶっちゃけチート過ぎないか?何回でもコンティニュー可能ってことだろ?
こっちには大満足、これで不慮の事故で神様からの依頼不達成なんかにならないからな。
問題はもう一方の方だ。
『魔力変換資質:自爆』
この能力の所持者の魔力が外気に触れたとき、自動的に爆発する。練習や意思の力なんてもので抑え込めない。絶対に爆発する。可哀想に。
ははっ、笑えよ、説明文にまで哀れに思われたぞ。
つまりオレは魔力で何かを撃ちだそうもんなら、即爆破。当然爆発の威力は爆発に接触していたオレに一番降りかかる。
5歳になってから身体中にみなぎる何かが有ることは分かっている。おそらく魔力だろう。だが確かめるのが怖い、てか確かめたら死ぬ。いや、死にはしないが、死ぬほど痛い。痛みで精神が壊れたらその時点でゲームオーバーだ。超再生能力では精神のダメージは癒してはくれないのだ。
だから今まで一回も爆発を試したことがない。
あれ?リリカルなのはってバトルものだったよな。
あっ...(絶望)
いや、神様は面白いストーリーって言ったし、原作に関われとも言ってなかった。
つまり主人公に関わってハートフル日常コメディでもいいんじゃね?
それだ!それでいこう!それ以外で痛い目見ないで済む方法がない!
よーし!その方向性で決まりだ!じゃあ、頭使って悩んだことだし、身体動かすために公園で遊ぶか!
☆
ふー、遊んだ遊んだ!
やっぱり友達とやるサッカーは最高だな!
しかし、どうしても不思議なことがあるのだ。
この世界に来た影響か、転生の影響か、身体能力が上がっているのだ。
少なくともオーバーヘッドキックなんて元の世界では出来なかった。
この謎をオレの頭の中の何かに聞いてみよう。特典のことが分かったのだからきっと身体能力向上の原因も分かるはずだ。
≪検索 一件ヒット≫
『超再生能力』
この能力があることによって身体は壊れることを知らないので自動的に普段使うと身体が壊れてしまうような領域のリミッターを外している。なので、身体能力が良くなったのではなく、身体の普段使われていない部分を使っているだけである。
なるほど、人体の不思議だな。
てか、さらっと流したがおれの頭の中の何かというのは本当にあるようだ。
しかも先生同様検索機能付き。これは頭の中の何か先生と呼ぶべきだろうか。
そんな電波なことをやっているうちに周りの友達は全員帰っていった。
時刻もすっかり夕暮れ。親を心配させたくないのでオレも帰ろうとすると、1人の少女が目に入った。
その少女はブランコに乗っていた。公園にたった1つしかないブランコに。
栗色の頭髪にそれを両側で結んだ髪型。それにクリクリとした瞳に、柔らかそうなほっぺ。
とても可愛らしい顔をしていたが、いかんせんその顔には影が差している。
憂いを帯びている、とは違う。明らかに暗い、悩んでいるのではない。何かを必死で我慢している。そんな表情だ。
一目惚れ、ではないが、オレはその娘から目が離せなかった。
何故こんな時間まで居るのだろう、何故1人で居るのだろう。何故、そんな顔をしているのだろう。
居ても立ってもいられず、オレはその女の子に話をかけた。
「なぁ、迎えはまだなのか?」
するとその少女は暗いままの顔を上げ、答えた。
「お母さんも、お兄ちゃんもお姉ちゃんもまだ、仕事が終わってないの。」
「お父さんは?」
「事故で、入院中なの。」
するとその少女は悲しそうな顔をした。
「じゃあ、なんで帰らないんだ?家の人、怒らないのか?」
「みんな、今が大変だから、なのはが迷惑かけちゃいけないの。わたしがいい子にしてないと、お父さんの怪我が治らないの。」
「家の人に迷惑かけると悪い子なのか?」
「そうなの。」
そこまで言うと、その少女はまた悲しい顔をして、うつむいた。
「なあ、オレと友達にならないか?」
「え?」
少女が驚いたような顔をして、こちらを見た。
困っている少女を尻目に、オレはその少女が座っているブランコに立ち乗りする。
「ちんもくはこーてーとみなします。」
そう言ってブランコを漕ぎ出すオレは、きっと意地悪な顔をしているだろう。
「え?きゃぁぁぁぁ!?なんで二人乗りするの!?」
「だって1つしかないブランコにお前が乗ってたから...」
「言ってくれれば降りるの!」
「まぁまぁ、それより、もっとスピード上げるぜ!」
そういって、思いっきり漕ぐ。
「きゃぁぁぁぁ!?」
そしてブランコは水平より高くなっていく。
「もう降ろしてぇぇぇぇ!?」
「じゃあ、離すぞー」
手を離した。水平より高い位置で。
「ふぇ?」
直ぐに少女の手を掴みつつ前方へ飛び出す。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!?」
オレは少女と共に飛び立つ。
そして、少女の悲鳴をBGMに数秒空中にいた後に、着地する。
少女を抱き抱えて。
「着地、成功」
そして、少女の方へ顔を向け、イイ笑顔で
「楽しかっただろ?」
そう言った。
「バカぁ!!」
涙目の少女に罵倒された。
「にひっ、お前、名前は?」
「高町なのはなの、意地悪な君は?」
「鉤矢裁人だ、よろしくな。」
「あまりよろしくしたくないの...」
「なぁ、なのは、オレはこれからお前にいっぱい迷惑をかける。」
「ワルイ子、なの。」
「あぁ、でも、毎日がきっと楽しい。」
「そう、かな?」
「友達や家族にかけられる迷惑ってのは、嬉しいってわけじゃないけど、胸が暖かくなるんだ。」
「そう、なの?」
「そうなんだよ。」
「じゃあ、なのははワガママを言っていいの?」
なのはは泣きそうな声だった。
「あぁ、ワルイ子のオレが許す!オレに、家族に迷惑をかけてもいいんだ。」
「えへっ、じゃあ、わたしも少しワルイ子になるの!」
泣きそうな声であったが、その顔は自然な、明るい、可愛らしい笑顔だった。
「じゃあ、そろそろ帰ろうぜ。家、どこらへん?」
「あっちの方なの。」
「お、オレもそっちの方だ。」
「じゃあ、サイ君とわたしはご近所さんだね!」
「そうだな。」
そんな会話をしながら、オレ達は帰っていった。
☆
その後...
「ただいまー!」
「おかえり、なのは。」
「ねえ、おにーちゃん。」
「どうした?」
「だっこ、して?」
「あぁ!もちろん!」
「あー、恭ちゃんずるーい!次、私ね。」
「あらあら、じゃあ美由希の次は私の番ね。」
少しワルイ子になった子は、暖かい一家団欒を手に入れた。
一方、ワルイ子は...
「また、こんな時間まで、遊んで!」ペチンっペチンっ
「ひぐぅっ!ごめんなさい、しますからぁ!ひぃ!お尻、ペンペンは、やめてぇ!?」
お尻を叩かれていた。
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