リリカル・マジカル・オレ、自爆 作:ジャー・ジャック・ジョー
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前回の話はなのはちゃんにワルイ子って言わせたかっただけだったりします。そのために一時間悩みました。
やあ、一年前になのはとお友達になった裁人だよ。
アレからなのはとはかなり遊ぶ仲になったよ!
で、今気づいたんだけどなのはってリリカルなのはの主人公じゃね?
リリカルなのは世界になのはって名前だろ?絶対主人公じゃないか!
主人公と出会うこと自体はいいんだが、もうちょっと心の準備をしたかったぜ...
さて、そんな裁人少年6歳だが、今回は隣町の公園に来ている。
その目的はズバリ、能力の確認だ。
先日やったかと思うだろうが、アレは知識上の確認だ。
いくらハートフル日常コメディを目指そうが、原作はバトルもの。原作通りに進むのだろうが、ここにはオレという存在がいる。原作通りにすべてが進むとは考えにくい。例えばオレが人質となってしまいなのはが負ける等いつ不測の事態に陥るか分からない。
だから、万が一、いや!億が一になってほしい事態に備えて能力の確認はするべきなのだ。
さて、オレの能力は『超再生能力』だったな。
扱いやすい能力で良かったー。
『魔力変換資質:自爆』
いや、オレにはなにも見えない。頭の中の何かさんが訴えて来てるが、オレにはなにも見えない。
『魔力変換資質:自爆』
ふははっ、そんなことをしてもオレは屈しないぞ!
『魔力変換資質:自爆』『魔力変換資質:自爆』『魔力変換資質:自爆』『魔力変換資質:自爆』『魔力変換資質:自爆』『魔力変換資質:自爆』『魔力変換資質:自爆』『魔力変換資質:自爆』『魔力変換資質:自爆』『魔力変換資質:自爆』『魔力変換資質:自爆』『魔力変換資質:自爆』『魔力変換資質:自爆』『魔力変換資質:自爆』
やめて下さい恐怖を感じます。
そうだね、オレの能力は『超再生能力』と『魔力変換資質:自爆』だね。
やんなきゃだよね、自爆。
大丈夫大丈夫、爆破する箇所を狭めれば被害は少なくて済む。
多少音をたててもいいようにわざわざ隣町に来たんだ。
オレならいける、大丈夫だって気持ちの問題だ!どうしてそこで諦めるんだ!!絶対できるって!!!今からお前は富士山だ!!!!
よし!心の中の修造さんをインプット完了だ。
もっと!熱く!!なれよーーーー!!!
あれ?これダメじゃね?
まぁ、いいや。とにかく覚悟は完了した。
さて、始めるぞ。
「指先に、魔力を、集、中!」
すると右の人差し指の先にあったオレの中に満ちていた何かの一部が身体から出ていこうとするのを感じる。
ふははははっ!見ろよ!流石オレ!こんなにもうまく魔力を扱え...あっ
魔力の加減を間違え、手から魔力を放出してしまった。
瞬間、赤黒い光が目に映りこみ、次に轟音が鳴った。
バッグォォォォォォォォォォォン!!!
オレの身体は赤黒い爆発に吹き飛ばされた。
「ガハッ...」
痛い。
そんな言葉すらでない。痛いなんてもんじゃなかった。言葉にならない。右手の感覚がない。感じるのは手首から来る激痛に似たナニカだ。
そして10メートルほど吹き飛んでから、身体の至るところが熱く感じた。
これが再生なんだろうが、今のオレにはそんなことを冷静に思う余裕はなかった。
痛みが起きている右手を見る。さっきの爆発で消し飛んでいたはずの右手はほぼ全て治っていた。しかし、痛みまでは治らない。
なんつー再生能力だよ。
そして、痛みで意識が飛びそうになるのを我慢して、爆心地を見る。
そこには小学生中学年位の子供が寝転がればちょうど埋まるほどのクレーターができていた。
なんだ、この、威力。
右手だけだ、右の手のひらと手の甲だ、そこからしか魔力を放出していない。
なのにこの威力だ。
こんなの、身体全体でやったら...
どんな、威力なのだろう。どんな、痛みなのだろう。
オレは未だに激痛が走る右手を抑えながら、警察が来る前に家に帰っていった。
☆
今日の昼食はラーメンだ。
右手の痛みなど吹き飛んだ。
しかもお湯を入れるだけのインスタントではない。お店の味がご家庭で再現できるというちょっと値が張るアレだ。
アレもいいかげんな人が作ると昨今の進化したインスタントにすら負ける出来になるが、その心配は必要ない!何故ならウチのママさんは料理が超上手!パパさんは料理があり得ないほど下手だが、ママさんが作るならお店の味、いや、それ以上に仕上げてくれる!
え?今日はママさんは友達と一緒に遊びに行った?
え?今日はパパさんが作る?
...右手が急に痛みだした。
さて、パパさんの紹介がまだだったな。パパさんは大人の男って感じの人だ。黒髪を後ろに撫で付けるようにセットした髪型は出来る男をイメージさせ、鋭い目付きからは強さを感じさせる。
と、出来る限り誉めてみたが。結構ヤのつくひとに見えてしまう。
最初に見たとき、オレは泣いた。
赤ん坊だったからな、泣くのも仕方がないな。仕方がないな!
さて、パパさんを止めてオレがラーメンを作ろうにもこの身体では火と刃物を使わせて貰えない。手伝おうとしても子供が手伝えることなどラーメンにはない。
詰んだ、か。
今のオレの気分はさながら刑の執行を待つ死刑囚の気持ちだ。
「オーイ。裁人ー、ラーメン出来たぞー」
来たか。どんなラーメンでもどんと来いだ!今日は午後からなのはと遊ぶ約束があるんだ!倒れてられるか!
差し出された丼からは気持ち悪いムワッとした熱気と共に真っ黒なスープと太いイソギンチャクのような麺が姿を見せた。
あれ?パッケージを見る限りこのラーメンはあっさり醤油で縮れ細麺のはずだ。
決して、こんな真っ黒な色のスープとこんなぶっとい麺では無かったはずだ。
なんだ、パッケージが間違っていたのか、きっとこれは富山の名物ラーメン、富山ブラックなんだ!。きっとそうに違いない!
じゃあ、一気にすすって食べてなのはと遊びに行こう!
そうしてラーメンを一気にすすると
ブニッ、べちゃっ、ごりっ、
などラーメンではあり得ない食感を口のなかに残しつつ、オレの意識は薄れていった。
「どうした?裁人、もうおねむか?」
オレは薄れゆく意識のなか、せめてもの抗議として軽く、本当に軽く中指を突き立てた。
☆
目が覚めた時、なのはとの約束の時間ギリギリだった。
「やっべ!」
直ぐに身体を起こして玄関から外へと向かう。
「行ってきまーす!」
「おう、夕飯までには帰ってこいよー!」
まさか、今日の夕飯もパパさんじゃないよな?
そんな一抹の不安を残しつつなのはの元へと猛ダッシュした。
☆
公園に着いた頃、なのはは1人でブランコに乗っていた。
公園の時計を見ると既に約束の時間を過ぎていた。
しかし、ここで遅刻を認めてしまえば今までの全力ダッシュが無駄になってしまう!
勢いで、押し切る!
「ギリギリ、セーーーーッフ!!」
そう言いながら勢いを殺すスライディングをしてなのはの10数センチ前で止まる。
なのはならこれで戸惑って遅刻がうやむやになるはず!
「アウトなの」
そう言ってオレの額を押して、オレを倒した。
「くそう!勢いでうやむやにするオレの完璧な作戦が!」
「それを作戦とは言わない気がするの」
なのははオレが立ち上がるのを見計らうと
「じゃあ、遅刻したサイ君にはバツゲームなの」
「ぐぬぬ、バツゲームだなんてなのははいつの間にそんなワルイ子に...」
「サイ君と会ったときからなの。特にワルイ子友達のサイ君にはいっぱい迷惑をかけちゃうよ!」
そう言い、なのはは嬉しそうに笑う。
「でも、サイ君にはいっぱいありがとうもいいたいの。私がサイ君と出会ってからお母さん達もいっぱい笑うようになったの。お父さんの怪我も治って、私は今、とても楽しいの!」
オレもその言葉を聞いて、嬉しくて自然に笑ってしまう。
「どういたしまして!」
だからー、その、バツゲームの方は...
「でもバツゲームはべつなの。」
慈悲なんて無かった。
そうして、オレとなのはは秋空のもと夕暮れまで遊んだ。
来年からは小学校だ。
オレもなのはも聖祥大付属小学校を受験する。
元の世界では一般的な公立小学校出身だったからお受験なんて初めてで若干緊張する。
しかし、おそらく魔法少女リリカルなのは、いや、オレのストーリーはそこから始まる。
目指せ!ハートフル日常系コメディ!
自爆なんてしたくない!
☆
「なあ、なのは、本当にやらなきゃダメか?」
「バツゲームは絶対なの。」
「だからって、外でお馬さんごっこは...」
「サイ君は速いから楽しいの!サイ君はお馬さんに向いてるね!」
「馬に向いてる人間って...」
「ごちゃごちゃ言ってないでさっさと走るの!」ぱちんっ
「ヒヒーン!!」パカラッパカラッ
「あはは♪速くて気持ちいいのー!」
「...裁人、あいつ、何やってんだ?」
その後、なのはちゃんはご満悦でおうちに帰り、裁人くんはお父さんから何故だか優しくて生暖かい視線で見られたとさ。
ちなみに、夕飯はお母さんだった。良かったね、裁人くん。
なのはちゃん天然Sへと変貌する。
どうしてこうなった。
一応言っておくと、作者はロリコンでもMでもありません。
本当です。多分。
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