ハイスクールD×D〜災厄のシスター〜 作:やっぱりマグロ食ってるやつは駄目だな。
―――あれから早数年。 私と黒歌の旅はとても充実したものだった。黒歌と白音をサーゼクスに頼んだ理由は簡単で、黒歌のはぐれ悪魔の解除を頼むためだ。それがなければ、魔界よりももっと安全な幻想郷に連れていってたのだが、はぐれ悪魔の印がある限り黒歌も白音も落ち着けないからな。まぁ、結果からいうと黒歌のはぐれ悪魔は解除されたので、"黒歌の追手"はなくなったものの。私を暗殺しようと企んでいる教会の一部の過激派の者達や、各勢力に隠れ住んでいる、とある"テロ組織"の連中からも逃れる日々が続いた。
だが、そんな追われる日々だけではなくいろんな世界も旅をした。冥界では、各有名な冥界スポットを回ったり、堕天使の本拠地にて堕天使の総督を副総督や幹部達と一緒にいじくりたおしたり、現白龍皇のヴァーリと戯れ(戦闘)したり、人間界では各神話の神々とお話したり、求婚やセクハラしてくるゼウスやオーディンといった一部の神々をそれぞれの正妻や部下 又は 私が直接叩き潰したり、とある研究所で無残に殺された子供たちの中で二人だけ生き延びた片割れを助けたり、日本では高天原にて天照・月詠・須佐之男とお茶したり、とある神社の母娘を助けたり、京都にいる九尾の御大将"八坂姫"とその娘"九重"ちゃんと遊んだり、東京ではぬらりひょんが作った奴良組の人?達とどんちゃん騒ぎしたりしていた。
ちなみにいまいる場所は……
「にゃぁ〜……もう……むりにゃぁ…」バタンキュー
「あらあら。あれほど飲みすぎるなといったのに……もう、この娘はまだそんなにお酒強くないのだから辞めてよね。"萃香"、"勇儀"」
「ははは! いや〜、ついつい酒を飲ましちまったよ。なんせ、猫魈は仙術を完璧に扱える種族の性質かは知らんが、酒にめちゃくちゃ強いからな! 私達と張り合える逸材なんだよ。酒飲みとしては嬉しいかぎりだねぇ」
「そうだよ〜。ナイアのおかげでいまは凄く楽しく飲めてるんだからさぁ〜。ここまで私たちと付き合えた奴なんてそうそういないもんねぇ〜」
そういうなり彼女が見た時にはすでに終わっていた。黒歌は酔いつぶれ目をグルグルと回している。
「……はぁ。ま、いいわ。今日は特別に許してあげる。――さぁ、みんな飲むわよ! 今日は宴ね!」
『おお〜!』
私は現在、幻想郷でいつものメンバーで博麗大神社にて宴会をやっている。幻想郷へは黒歌を過去に連れてきた事があり、今日は5回目だ。そんな黒歌はお酒でダウン。チルノや大妖精こと大ちゃんのような子供たちは、騒ぎ疲れてダウン。いまいるのは大妖怪クラスの酒に強い者と、霊夢や魔理沙、咲夜といったまだ酒に溺れていない者達が更に宴会を楽しんでいた。
今回の幻想郷は1番滞在日が長く、かれこれ半年はここにいる。……しかし、流石にそろそろ自分の世界にも帰らないといけないので、今日はそのお別れパーティーみたいなものだ。
―――そして、どんちゃん騒ぎから数時間。みんなは完全に飲み潰れてしまった。
そんな寝静まった静かな博麗神社の縁側で私は月を見ながら、一人ゆったりと飲んでいた。
「…………ふぅ。騒がしくみんなで飲むのもいいですが、こうして月を見ながらゆっくりゆったりと、飲むのも良いですね。そうは思いませんか?――紫」
私が何も無い空間に話しかける。すると、空間が開くように裂けて隙間ができ、中から目玉の様な空間が見えるが、そんな中から全身の服が紫色が特徴的なドレスを纏った女性が出てきた。
彼女の名前は八雲紫。この幻想郷を作った張本人でもあり、幻想郷を博麗の巫女と一緒に守っている大妖怪でもある。あだ名は『妖怪の賢者』とも呼ばれ、持っている能力は『境界を操る程度の能力』というものだ。この幻想郷でもトップクラスの実力を誇る大妖怪の一人でもある。
「そうね。あなたの言う通り私もそう思うわ。……それよりも、あなたは明日ここを発つのかしら?」
紫が隙間から取り出した酒をチビチビとゆっくり呑みながら、そう聞いてきた。
「……ええ。私は明日の朝、ここを発ちます。なんでも、向こうの世界で厄介な事件が起こってしまったので、私はその後始末に駆り出された……と言うことです。紫が手紙を持ってこなかったら私は何も知らないままここで過ごしていたかもしれませんね」
「嘘ね。あなた、手紙が家に届くと自動で自分の手元に届くよう魔法陣を家に組み込んでいるじゃない。どうせ私が持ってこなくてもわかったでしょう。……それに、貴女は今回の事件が起こることを知っていたでしょう? だから、事件が起きたのにも関わらずこうしてゆっくりしている……違うかしら?」
紫が私にそう聞いていた。私はそんな紫を見て苦笑する。
「さすが紫ね。――そう、私は今回起こる事件を知っていた……いや、起きる事を予想できてたわ。本当ならこの事件が起こる前に阻止することもできた……でもしなかった。それは何故か? 理由は簡単ね」
「理由?」
「そう。理由。その理由とは、自分たちは最強と勘違いしているお馬鹿な"教会"の人達に思い知ってほしかったからよ。そうでもしないと、あのアホどもは絶対にわからないからね。だから、今回の事件は目を瞑ったの」
「なら何故その事件に首を突っ込むのかしら? 目を瞑ったのならほっといてもいいはずよ?」
私は紫の質問に、疲れたように嘆息した。
「……そうなの。最初はそのつもりだった。でも、その事件の黒幕が私と黒歌の大切な"妹"を巻き込もうとしているのよ。だから、仕方なしに私はこうして動こうと思ったわけ。もしも、他の場所で事件を起こすなら無視を貫くつもりだったのだけど、妹を巻き込むのなら話は別だわ。もしも妹に傷を付けてみなさい……あの鴉モドキ、徹底的にイタブッテアゲル…」
「……ほんと、あなたのシスコンっぷりは凄いわね。その鴉モドキさんが可哀想に見えてきたわ」
紫はお酒を飲みなながら、ひとつ嘆息してこちらを呆れるように見てきた。
「私にとって妹――白音と黒歌はたった二人だけの家族なの。あなたと藍でいう、橙みたいなものよ。……って、本当にあなたと藍の橙の可愛がりぶりも呆れたものよ? 人の事なんて言えないわよ」
「いいじゃない。あの娘が可愛すぎるんだもの。天然であどけない仕草なんて私達を萌え死にさせるつもりよ? 藍なんて、いつも鼻血だして倒れている程だわ」
私はその言葉を聞いて苦笑し呆れた。
「八雲一家も平常運転ね……まぁ、あの娘が可愛いのは認めるわ。家の白音には勝てないけれど」
「いいえ、橙の方が可愛いわよ。その白音ちゃんって娘よりもね」
「いいえ、私達の白音の方がもっと可愛いわよ? 妹を舐めないでもらいたいわ」
「なによ。やるって言うの? ここで決着を付けようかしら? 紫」
「ふん、そっちこそ。長年の決着、今ここでつけようじゃないの。ナイア」
「なにを?」「なによ?」
「「ぐぬぬぬぬぬ!」」
バチバチと火花をあげながら私と紫は睨み合う。そこからは、白音と橙どちらが可愛いか言い争った。
――それから何時間たったのだろうか…いつの間にか、夜が明け、日が上りかけていて明るかった。私と紫は疲れ果て、縁側で寝そべっていた。結果はどちらも可愛い。可愛いは正義。自分が可愛いと思えばそれでいい!……という結果になったのだった。
「ふ、ふふふふ。紫とここまで喋ったのは何年ぶりかしら。普段はここまで喋らないものね」
「そうだったかしら? そうでも無い気がするけれど……」
「そうか? 私はここまで長い事喋るのは滅多いないのだが……」
「まぁ、確かにそうね。私だってそうだし。……どちらにしても、私達は幻想郷が作られるもっと昔からの親友だからか、普段言葉にしなくても貴女のことはわかるからか、普段は長い事喋らないのも事実。それに1度長い事喋り出すと、こうして疲れるまで喋ってしまうのも事実、だからかな? 私達が普段、あまり長い事喋らないのわ」
「……そうね。いや、そうだな。私達はそう言う性格だしな。まぁ、たまにはこうして喋るのもいいものだな。私は楽しかったぞ?」
「うふふ。私も楽しかったわ。確かに、たまにならこういう話で盛り上がるのもいいものね」
「だな」
私と紫は静かにだが、それでも楽しそうに笑う。本当に、心を許せる友がいるというのは、楽しいものだな
「あなたの、その癖。気分が好調すると口調が男勝りになるのは治っていないのね」
「まぁ、治すつもりもないしな。それに何だかんだいって上品な口調も好きだが、この口調も私は好きだからな」
「ふふふ。確かに、どちらの口調も貴女に似合っているからね。私もどっちの口調も好きだわ」
「ありがとう。紫。私もお前の事も好きだぞ? なんせ、数少ない私の親友だからな」
「私も好きよ。こうして何気ない話で盛り上がれる数少ない親友だもの。今度幻想郷に来たら家に来なさいな。藍や橙も会いたがっていたしね」
「ふむ。そうだな。この半年は二人も忙しそうだったから、こっちに来た半年前に1度会ったきりだしな。今日の宴にも来ていないようだったし」
「まぁ、彼女達には別の仕事を任せているからね。本当ならこの宴の前には間に合うはずだったのだけれど、誰かが結界を壊してしまったのか、その結界の修復に時間がかかってしまって来れなかったのよ。まだ暫くかかりそうだし、仕方がないわ」
「そうか。その結界が壊れた理由も知りたいが、それなら仕方がないな。なら、藍と橙にもよろしく言っといてくれ。私と黒歌はそろそろお暇しよう。もう出発の時間だ」
「そうなのね。なら仕方がないわ。いつでもまた来なさいね。ここ"幻想郷"は、私と"あなた"の創り出した理想郷。いわば"家"みたいなものなのだから」
「そうだな。ならまた今度、向こうの世界のお土産を持って八雲家にお邪魔しようとしよう。紫、またね」
「ええ、またね。ナイア」
私は博麗神社からでて、黒歌を起さないように担ぎ幻想郷を出たのだった。
……うん。短い。凄く短い。でも、頑張った!
さて、今回はさっそくキャラ崩壊な紫さんとナイアさん。二人は妹である白音と娘みたいな者である橙に関わると壊れます。なんせ、かなりの妹バカと娘バカですから。ちなみに九尾の狐で八雲紫の式神、八雲藍は橙の事をかなり溺愛しており、橙の事になるとこの二人以上に壊れます! 藍が好きな人、マジですみませんでしたァァァ!!!
ちなみに、黒歌もナイアと負けないほどの妹バカ。つまり、シスコンです。……ですが、一応、二人は自重という言葉をわかっているので、そうそう人前では溺愛しません!……タブン(ボソ (;゚∀゚)