ハイスクールD×D ARMを使う赤龍帝   作:ドルキ

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第4話 怯える少女

あの理性がない悪魔と戦ってしばらくたって、今は夏休みだ。平日も休みなのでギンタとよく修行している。今も修行中だ。

 

ガキーンッ!!ゴキーンッ!!

 

「やるな、ギンタ」

 

「イッセーもな」

 

ギンタはダガーアームで、俺はナナシがよく使っていたグリフィンランスで戦っていた。今日は小雪がいないのでいつもより激しい戦いになっている。

 

「休憩するか」

 

「そうだな」

 

一旦休憩することにし、俺達は持ってきていたスポーツドリンクを飲んでタオルで汗を拭く。

 

「そろそろ宿題しないと終わらなくなるな」

 

「うぅ、ギンタ、いやなこと思い出させるなよ」

 

俺達が話をしていると、

 

ズドォォォンッ!!!

 

爆発音がした。

 

「一体なんだ?」

 

ギンタの言う通りなんだ?こんな山奥に俺達以外の人がいるのは考えにくいけど…

 

「見に行くか、ギンタ?」

 

「おう、イッセー」

 

俺達は爆発音がした方に向かうことにした。その近くに行くと、何人かの魔力を感じた。この感じは悪魔だな。悪魔が3人見えてきた。俺達は草の陰に隠れて様子を伺う。

 

「ようやく追い詰めたぞ!」

 

悪魔達の目線の先を見ると、布で体を覆われた者がいた。

 

「早く眷属になってはくれないかな?」

 

悪魔の中で1番強そうな奴が言う。ドライグ、眷属ってなんのことだ?

 

『それは俺にもわからない。まぁ、眷属と言うくらいなら部下みたいなものじゃないか?』

 

ドライグでもわからないか。

 

悪魔の言葉に布を被っている者は反応しない。

 

「貴様!何か言ったらどうだ!こちとら仲間が殺されてるんだぞ!」

 

ガラが悪い感じの悪魔が言う。

 

「そんなに怒るな。確かに殺されたが、それだけこいつがやるということだ。だから、眷属にほしい」

 

ガラの悪い奴が1番強そうな奴のプレッシャーに冷や汗を流している。

 

「眷属にならなければ、消されてしまいますよ」

 

もう1人、女性の悪魔が言う。すると、布を被った者が反応した。

 

「・・・消える・・1人は、いや・・・アアアアアアアア!!!!!」

 

布を被った者が取り乱したかと思うと、魔力が吹き出してきた。その尋常じゃない魔力で布が吹き飛ぶ。その者は、所々ケガをしていて汚れていたが、白いロングヘアーのまるで人形のような美少女だった。しかし、この魔力は俺達に似ている。すると、少女はキーホルダーのようなものを出す。あっ、あれは!

 

「ガーディアン・・・クレッセント・ジャッカル・・・」

 

すると、額に三日月の模様がある巨大な犬のようなガーディアンが現れた。

アームだと!なんでこの子が持ってるんだ!それになんて強力なガーディアンなんだ。あと、メルヘヴンにいたときにも見たことがないアームだ。

 

「交渉決裂だな!なら、消させて貰うぜ!!」

 

ガラが悪い悪魔が少女を狙い攻撃しようと向かっていく。が、その悪魔はガーディアンが高速で動き、一噛みで食べられた。

 

「貴様、またしても仲間を!」

 

女性の悪魔がガーディアンに向けて魔力弾を放つ。しかし、ガーディアンはもろともしない。

 

「ギャァァァァ!!!」

 

健闘むなしく女性の悪魔はガーディアンの爪で切り裂かれた。

 

「また、仲間が減ったか。だが、その強力なセイクリッド・ギアを持ってるお前を眷属にしたらチャラだ。洗脳してでも眷属にしてやる」

 

あの悪魔はアームをセイクリッド・ギアだと思っているのか。

 

「動けない程度に痛めつけてやろう」

 

先ほどの悪魔達より巨大な魔力を少女を含め、ガーディアンに放つ。

おいおい、あんな攻撃、食らったら只じゃすまないぞ。

 

ズドォォォンッ!!!

 

爆発が起きる。煙が晴れるとそこには誰もいない。

 

「おや、消し飛ばしてしまったか。しかし、あれで消えてしまってはそれだけのこと。代わりの者をまた探さなけ・・・」

 

その悪魔が言い終わることはなかった。少女を背中に乗せたガーディアンが悪魔を切り裂いたのだ。

 

あのガーディアン強い。ドロシーのトトと同等かそれ以上か。

 

「ギンタ、どうする?」

 

「どうするっていわれてもな」

 

俺達が困惑していると、

 

「そこに隠れている者、姿を現せ」

 

あのガーディアンが喋ってきた。俺達は言われた通りに草むらから出る。

 

「汝らは、我が主の敵か?」

 

「敵じゃない。俺は兵藤一誠」

 

「俺は虎水ギンタだ」

 

「敵でないならば、一体なんだ?」

 

敵じゃないけど、初対面だしな。

 

「ただの通りすがりだ。お前こそ何者だ?」

 

「我はガーディアン、クレッセント・ジャッカル。汝らもアームを使うようだな」

 

「そうだ。その少女は何者だ?」

 

「それは言えぬ」

 

謎のアームを使う少女とその犬みたいなガーディアン。謎が深まるばかりだ。

 

「ジャ・・ジャッキー・・・」

 

少女はガーディアンの上から降りた。

 

「主よ、どうされた?」

 

「ジャッキー、こいつらは敵?」

 

「敵ではないと申しています。敵意も感じません」

 

少女はヨロヨロと立っている。魔力の使いすぎだ。

 

「嘘、さっきの奴らもそう言って襲ってきた。ジャッキー、こいつらを倒して」

 

「し、しかし・・・」

 

「やって!」

 

「・・・承知しました」

 

すると、クレッセント・ジャッカルから俺達に向けての殺意が放ってきた。

 

「待て、俺達は戦うつもりはない!」

 

「すまぬな。主の命令だ」

 

くそっ!やるしかないか。

 

クレッセント・ジャッカルは高速で俺達に襲ってきた。

 

「グリフィンランス!!」

 

「ダガーアーム!!」

 

俺とギンタはそれぞれアームを展開して、爪の攻撃を防御した。それにしても、速い。一瞬も油断出来ない。

 

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)!!」

 

『Boost!!』

 

全力でいかなければやられる。

 

「でりゃぁぁ!!」

 

グリフィンランスで斬りかかる。しかし、動きが速い。全て避けられる。

 

「バッポバージョン2!バブルランチャー!!」

 

ギンタは爆弾のシャボン玉を打ち出す。

 

ボンッボンッボンッ!!

 

爆発が起きるが、どうやら全て避けられたようだ。

 

『Boost!!』

 

2回目の倍加。でも、俺達は別に戦いたい訳じゃない。少女の方を見ると、ドンドン魔力が減っていっている。このままじゃ少女の命が危ない。

 

「お前!主が死んでもいいのかよ!」

 

「汝らを倒す。それが主の望みなら」

 

くそっ!こいつの説得は無理か。なら、少女を説得するしかないか。

 

「ギンタ、少しこいつの相手を任せる」

 

俺はギンタに近づき触れる。

 

『Transfer!!』

 

赤龍帝からの贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)。俺の倍加の力を他人に分け与えることができる。

 

「イッセー、何するつもりだ?」

 

「あいつを説得する。時間を稼いでくれ」

 

「へっ、わかったよ。行くぜバッボ!バッボージョン6!長靴を履いた猫!!」

 

「フニャァァァ!!!」

 

ガーディアン同士の戦いが始まる。ありがとう、ギンタ。俺は少女に近づく。

 

「く、来るな!こっちに来るな!!」

 

少女は俺に怯えるかのように後退りする。

 

「何もしないよ」

 

俺はアームも神器も消して近づく。

 

「来るな!あいつらだって優しくしておいて襲ってきたんだ!騙されるか!」

 

少女は近くにおいてあった木の枝を拾う。それでも俺は少女に近づく。

 

「やぁぁぁあ!!!」

 

少女は木の枝を上から叩き込んできた。いつもなら避けられる。けど、

 

ドガッ!

 

俺は頭に攻撃を受けた。

 

「来るな!!!」

 

そのあとも何度も殴りかかってくる。それでも、俺は避けずに攻撃され続けた。

 

「な、なんで避けないの」

 

少女はさらに殴り掛かろうとする。俺は少女を抱き締めた。

 

「そんなに怖がらないで。何もしないよ。魔力をこれ以上使うと君の身がただじゃすまない。攻撃をやめてくれ」

 

「う、うわぁぁぁぁ!!!」

 

少女は泣き出した。この少女の目は見たことがある。チェスの駒に怯えていた人達と同じ、人のことを怯える目だ。しばらくして、意識を失ったのか少女は俺に抱きつくかのように眠った。

 

「イッセー、その子どうする?」

 

クレッセント・ジャッカルはすでにアームに戻っていて、そのアームを手にするギンタが聞いてきた。

 

「とりあえず、俺の家に連れて帰るよ。ちょうど親はいないからな」

 

「そうか。だけど、その子は汚れているだろ。さすがに女の子を着替えさす訳には行かないから小雪を呼ぶよ」

 

「悪いな」

 

そ、そういえば、俺はこんな美少女を抱き締めたのか!!!

 

「イッセー、顔がやらしいぞ。さっきまでかっこよかったのに」

 

いかん、顔に出てたか。あと、一言余計だ。

 

「じゃあ、帰るか。アンダータ!この3人を俺の部屋まで!」

 

俺は少女を抱き抱えてアンダータを使い帰ることにした。

 

 

 




今回でオリキャラが登場ですね。

一体彼女は何者なのでしょうか。
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