“近界民殺し”比企谷八幡   作:空元気

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3話

あれから、2日後の午前中。俺は、ボーダーの本部前に来ていた。

学校?あれから行ってない。どうせ、今年度も後1ヶ月だ。全部サボっても出席日数は足りているだろうし、進級はできる。怖いのは、数学の単位くらいだがなんとかなるだろ。

 

ポケーっとボーダー本部の真っ白の外装を眺めていると入口の扉が開き、2人の男性が出て来た。1人は20代後半で、もう1人は10代後半から20代前半くらいだろう。

 

20代後半の男は知っているが、10代後半から20代前半くらいの男は見たことがない。高身長にロン毛で気怠げな眼をしている、そして、俺よりも年上っぽい。

てか、平日のこの時間にいるって事で学生ではないだろう。学生ではないということは、全部俺より年上という事になる。

 

まあ、取り敢えず敬語だな。あんまり使った事ないから、大丈夫かどうか分かんないけど。

 

「こんにちわ。唐沢さん」

「こんにちわ。比企谷君。あの後、ちゃんと帰れたか?」

 

とりあえず、知っている方に挨拶をする。

ボーダーの組織相関図とか上下関係とかよくわからないが、一応上司だから。あと、お世話になったから。

 

「はい、おかげさまで」

 

借りていた傘を返し、チラッと知らない人の方を見る。誰なんだ?という気持ちで見た。その視線で唐沢さんは、俺の気持ちを察してくれた。流石、元ラグビー部。

 

「あ、こちらは東春秋君だ」

「初めまして、俺は東春秋だ。ボーダーの防衛隊員をやっている。疑問点などがあればなんでも聞いてくれ。よろしく」

「よろしくお願いします。比企谷八幡っす」

 

少し川崎大志感が出たが、なんちゃって敬語くらいの方がいいだろう。ほら、親近感湧きやすいって言うし……どうなのかは知らないけど。まあ、俺はそれで川崎大志にイラついてた。じゃあダメじゃん。

 

 

多分、この2人で俺の案内をするのだろう。2人が会話しているのを後ろから見守り、主要な施設について説明をするのを聞いて適当に相槌うっていれば、案内は終わる。うん、それでいこう。それしかない。

 

「東君、比企谷君を任せる。俺は、用事があるから、じゃあまた後で」

「はい、分かりました!」

 

そう言って唐沢さんは、市街地の方へ行ってしまった。そして、本部の前には俺と東さんだけが残された。

 

え?マジでどっか行っちゃったの?ウソ、だろ。初対面の奴と2人っきりって……

何話せばいいんだ?天気か?天気の話か?天気ネタと方言ネタは、尽きないってネットで見た事ある。てか、なんで俺がこんな事で、悩まなきゃならないんだよ。

 

「じゃあ、中に入ろうか」

 

そう言って、東さんは本部内に入っていく、俺もそれに黙ってついていった。

 

 

 

ロビーやラウンジと一般の会社にもありそうな所を回ってきた。なんか、ボーダー本部って無駄な所を削ぎ落とし、機能性だけを追求した刑務所みたいな物々しい?感じの作りになっているとか思ってたが、案外普通だった。

 

東さんは、結構面白い人だった。コミュ力も高い、話も振ってくれる。そこまでは良かった。ただ、俺が想像以上に面白くなかった事が誤算だった。東さんが空気を変えようとした渾身のボケも、緊張の余り苦笑いでしか返せなくて、さらに空気が重くなって、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

「ここが、開発室だ」

「開発室?」

 

なんの開発だ?地域開発?地域を発展させ、活発化させる部署的なところなの?ここ、無人地域だけど?

 

「簡単に説明するとトリガーの強化や新しいトリガーの開発をしているところだ。取り敢えず、中に入るぞ」

 

トリガーね、専門用語は本当によくわからない。界境防衛機関、通称ボーダーとか近界民、通称ネイバーって名称だけでもちょっとん?みたいな感じになってんのに。

 

開発室の扉が開く。中には複数人の人がいたが、俺たちの来訪に反応したのは2人だけだった。その他に反応したのがいれば、それは人間でない何かだろう。何かとは、ご想像にお任せする。

 

中年のおっさんとポンチ揚げを持った高校生くらいの男子学生。サボりっぽいな。人のこと言えたわけじゃないけど。

 

「おー東さんじゃないですか!どうしたんですか?」

「なんじゃい、東か。入るならさっさと入れ」

「失礼します鬼怒田さん。迅、また学校サボっただろ」

「もちろんです。実力派エリートですから」

 

学校サボるのに実力派エリート関係ないよね。もし、そうだったら俺も実力派エリートだ。

東さんも同じ事を思ったのだろう。

 

「実力派エリートは、関係ないだろ」

 

迅と呼ばれた学生は笑い、東さんは、その笑っているのを見てやれやれといった感じになっていた。

 

「あれ?もしかして、後ろの人って新人君?」

「……比企谷八幡です」

 

男子高校生は、迅悠一というらしい。しかも俺より年下で、更に言えば中学3年生だった。2歳離れているが、俺より身長高いな。

あー鬼怒田さんって人を見てると心が落ち着くなー。

 

「ああ、お前があの比企谷八幡か。トリオン量は、ほぉー迅、東、お前らくらいあるぞ」

 

1枚の紙を見て、鬼怒田さんはそう言った。あれって、検査したやつの結果か。てかなんだよトリオンって……一兆的なテキーラ?

 

「へー、すごいじゃないですか。

ふーん、鬼怒田さん。ちょっとスコーピオン試してもいいですか?」

「なんだ、開発していたトリガーもうできていたのか」

「はい、まだ試作段階ですけど」

「わしも試したいと思っていたところだ。だが、今すぐ用意できるのはバムスターしかないぞ?」

 

また専門用語かよ………スコーピオンとトリガーとかバムスターって、サソリと引き金とハムスターって事か?この文字になんの意味があんだよ。

この人達の言っていることを簡単に説明すれば、開発していた引き金がサソリで、サソリをハムスターに試すって事になる。やっぱ理解できねぇ。

 

「ありがとうございます!でもバムスターは、いいです」

「なら、俺とやろうか?」

 

東さんが迅さんにそう提案する。だが、迅さんは首を横に振った。

 

「いえ、大丈夫です」

「じゃあ、どうするんだ?」

 

迅さんは、話についていけずに思考停止して、お昼ご飯どこで何食べようかなーと考えている俺の方に体を向けた。

 

「比企谷さんやりませんか?」

「……は?」

 

 




こんにちは
大学受験が終了して、後は合格発表待ちとなりやした。
国公立の二次?なんですかそれ?知らない子です。

取り敢えず、次なる目標は2月14日までにこの作品で、小南先輩を初登場させる事です。ん?その日は、バレンタイン?なんですかそれ?2月14日は、グレゴリオ歴で年始から45日後、あと320回(誤差あり)寝たらお正月に当たる日ですけど……

まあ、その日について一言言うなら、企業の掌で踊っているリア充ども!爆ぜろ!

では、次の更新で
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