光の道の使者と共に駆け抜ける未来。   作:北道 翔

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UA3000突破。

…いや本当に、こんな零細新人作者の作品を見ていただき、本当にありがとうございます。

嘘かな?って思ったのは内緒です。夢かと。

※警告?※

今回、警告タグが仕事します(一部)



前回のあらすじ

ショッカーを撃破して封印。平和な冬休みが訪れた、とでも思っていたのか?




第11話 王のデッキと完コピデュエリスト~隼人、初陣に出立す~

 

 

時は進んで、冬休み明け。

 

あの後対して事件らしい事件も…あ、あった。…まあ事件というかなんというか…

 

ネフィ『♪~』

 

あの上機嫌のネフィを見てお判りでしょう。冬休みの最終日、私襲われたんですよね、ネフィに。性的に。無事?食べられました。

 

まあ確かにあのショッカー事件の時に、ネフィの仕事の対価は私に危害が出なければ何でもいいとは言ったけど。ちょっと想定外だったね…

 

しかもネフィは用意周到に昼間なのに精霊たちが誰もいない状況を作り、部屋の鍵までかけて、「責任はマスターがとってくれますよね?」なんて言いながら私をベッドに押し倒して。

 

そしてその情事中の記憶がかなり曖昧。どんな襲われ方をしたかすら覚えていない。…流石にネフィに聞くわけにもいかないし…やだよ恥ずかしい。

 

目を覚ましたらネフィにしっかり抱き枕にされてたし。ほとんど全裸で。冬の夕方に。ストーブつけっぱなしじゃなかったら死んでたと思うんだ。

 

龍華(…でもこれで精霊と関係持っちゃったってことだよね…)

 

ぼーっとしながらそんな考えに至り、顔、そして体が熱くなる。

 

まずいまずい、と思考を切り替える。

 

龍華(…これ完全に調教済みだなぁ…まあいいか…)

 

 

 

光の使者と共に駆け抜ける未来。

 第11話 王のデッキと完コピデュエリスト~隼人、初陣に出立す~

 

 

 

そんなこんなあって、今日はなんと。

 

十代「あの最強デュエリストの遊戯さんのデッキが見れるなんて最高すぎるぜ!!」

 

龍華「本来見れるのは明日だけどね…今日は整理券もらうだけだし。…それにしても朝8時配布開始なんてやめてほしい…」

 

遊戯さんのデッキがアカデミアで特別公開される、前日。

 

1週間ほど前から予告されていたのもあって、こんな朝早い時間なのに整理券を求める列は大分長くなっていた。

 

あんまり印象ないけど遊戯さん…まあ本来は裏遊戯ことアテムさんだけど、この世界では伝説どころの騒ぎじゃないデュエリストなんだよね。

 

ちなみに先頭は三沢君らしい。聞いたら朝6時には並んだって。研究熱心過ぎないですかね?

 

龍華「でも、本来なら十代こんな時間に起きているの珍しいよね」

 

十代「実は昨日から寝てない」

 

龍華「…楽しみで?」

 

十代「おう!」

 

…アホなんだかバカ真面目なんだか。

 

龍華「あ、動き出した。…1人2枚までもらえるらしいから、私隼人の分もらっておくね」

 

十代「じゃあ俺は翔の分だな。…でも、これ俺たちの自分の分まで確保できるか分かんないぜ?」

 

龍華「大丈夫だと思うけどね…お昼にも配るらしいからそっちに人流れてくれると信じて」

 

実際微妙なところ。前に並んでる全員が2枚取ったら厳しそう…

 

ただ、願いが通じたのか、

 

十代「よっし、2枚確保だぜ!」

 

龍華「なんとか確保できたね」

 

いつもの面子分の整理券は確保できた。日ごろの行いがいいからだね。

 

龍華「さ、私帰ってもう1回寝るからよろしくー」

 

十代「え、龍華授業は?」

 

龍華「私今日午前中なしー」

 

十代「おい、ずるいぞ龍華ー!」

 

無いんだから仕方ない。さ、整理券隼人に渡して寝よう。

 

 

 

その日の夜。

 

十代の「デッキ見たいから夜に行こうぜ」という発言で学校に入ってデッキを見に行くことに。

 

1日くらい待とうよなんて思ったけど十代が張り切ってしまった以上止めることは出来ず。

 

いつも通り翔・隼人・私の4人パーティで学校に向かうと、

 

十代「あれ、三沢じゃないか?」

 

三沢「十代、に他はいつもの面子か」

 

展示室前で三沢君に遭遇。三沢君も展示期間前の混みあわないうちにデッキ内容を見てみたいという思いになったらしい。

 

龍華「展示室まで来たのはいいけど、開いてるのかな、部屋」

 

三沢「そもそもここの扉はカギが付いていないはずだった気がするが」

 

龍華「わおザル警備」

 

そんなところに伝説のデッキ置いといて大丈夫なんでしょうかね。

 

そう思っていたら、

 

 

 

??「ペペロンティーノ!?」

 

 

 

特徴のある声の絶叫が夜の校舎に響く響く。

 

十代「今のって!?」

 

三沢「クロノス先生だろうな」

 

翔「中から聞こえたッスよ!」

 

急いで展示室の中に入ると、絶望に打ちひしがれているクロノス先生とガラスが割られたショーケース。

 

龍華「え、クロノス先生?…まさか」

 

隼人「デッキがほしいからって泥棒はいけないんだな」

 

翔「まさか先生がそんなことを…」

 

クロノス「ち、違うノーネ!!断じてそんなことはしてないノーネ!」

 

先生必死。必死過ぎて逆に疑う余地ない気もするけど、クロノス先生の手にはカギ。多分、ショーケース管理用のカギなんだろうから、わざわざガラスを叩き割る必要もない。

 

龍華「…流石にないですよね。そもそも先生カギ持っているんだからガラス割る必要ないですし」

 

クロノス「そうナノーネ!シニョーラ藤堂の言う通りナノーネ!」

 

十代「言われてみれば確かにそうだぜ」

 

三沢「では、他の誰かが盗んだと…」

 

クロノス「このままだと私が責任を取らされることになるノーネ!!それは流石にまずいノーネ!」

 

龍華「じゃあ…とりあえず私たちが犯人捜しますから、私たちと先生はここでは会っていない。ってことでよろしいですか?」

 

クロノス「背に腹は代えられないノーネ…とにかく、今は頼れるのが他にいないノーネ!頼んだノーネ!」

 

よし、これで貸し1。

 

十代「犯人はたぶんまだ近くにいると思うぜ!すぐに探せば見つかるはずだぜ!」

 

三沢「ああ…しかし、龍華はこう…話術がうまいというか…」

 

龍華「面倒でこっちが不利になることは徹底的に避けるためだから仕方ないね」

 

廃寮探索後の制裁デュエルとかまさにそれ。これにレッド寮の団結力が合わさるともはや負けなし。

 

 

 

さて犯人探しですが、灯台付近にて泥棒こと神楽坂を発見。ただ完コピデュエリストの名は伊達ではなく、遊戯さんのデッキの戦い方すらコピー済み。

 

最強のデッキを手に入れた俺は絶対に負けないと抜かしだした。流石にそれはデッキ頼み過ぎ。

 

誰でもいいからかかってこいと言われたので、

 

十代「俺にいかs」

 

龍華「待って」

 

作戦会議。してはいけないとは言われてないから問題ないね。

 

十代「なんでだよー」

 

龍華「この中で一番アカデミアの公式戦での勝率がいいのは十代か三沢君。てことは、一番動きを知ってるわけでしょ?相手の動きを知っているってことは止めどころも一番知っている。…裏を返せば、相手に一番知られていない人を当てれば初見殺しが可能でしょ?」

 

十代「うー…」

 

三沢「確かにそうだ。実際十代もメタを張られて苦しいバトルがあっただろ?」

 

十代「まあ…確かにそんなこともあったぜ」

 

龍華「となると、適役は1人しかいないわけ」

 

私が視線を向けた先にいたのは、

 

隼人「…俺、なんだな?」

 

隼人なわけで。

 

十代「お、そうか!このデッキになってからは…」

 

翔「アカデミア公式戦は1回もやってないッス!」

 

三沢「相手に情報のアドバンテージを与えないで行けるという事か…ただ、信頼していないわけではないが…」

 

龍華「私が保障する。隼人のデッキ、思っているより強いよ」

 

十代「そこは俺も保証できるぜ」

 

翔「隼人なら勝てるはずッス!」

 

三沢「いつも相手になっているはずの3人が言うなら間違いないな。むしろそこまで言われるのなら、俺もあとでデュエルしたいくらいだ」

 

隼人「み、みんな…よし、やってやるんだな!」

 

龍華「相手決まったよー。勝ったらデッキ、絶対返してもらうんだからねー!」

 

神楽坂「さあ、かかってこい!」

 

隼人「よろしくお願いするんだな」

 

神楽坂「…で、相手は誰だ?」

 

隼人「だから、俺なんだな」

 

神楽坂「…なめられたものだな、留年したやつをぶつけてくるとは」

 

龍華(カチン)「そんな舐め腐った態度をとる人がそのデッキを使いこなせるとは思えませんけど」

 

神楽坂「なっ…覚悟しておけ、こいつなど簡単にひねってくれる!」

 

隼人(あんだけ信頼されてる…なら、恩を返さなきゃいけないんだな!頑張るんだな!)

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

隼人「先攻は俺なんだな!ドローなんだな!」

 

十代「おお…なんか今日の隼人はいつもと違くないか?」

 

龍華「強い意志と気合を感じるね。隼人がなんか頼もしく見えるよ…」

 

翔「いつものこう、優しい隼人じゃない感じッスね」

 

三沢「これは、本当にもしかするのでは…?」

 

隼人「俺はモンスターを1枚セットして、4枚を伏せてターンエンドなんだな」

 

隼人 LP4000 手札1枚

モンスターゾーン 裏側表示モンスター×1

魔法・罠ゾーン  4枚

 

 

 

神楽坂「ドロー!まずは様子見というところだろうが、こちらは全力で行かせてもらう!手札から融合を発動!手札の幻獣王ガゼルとバフォメットを融合!来い、有翼幻獣キマイラ!」

 

十代「うぉ、いきなりこんなエースカード展開か!」

 

龍華「いきなり手札融合するのは十代も変わらないじゃない」

 

翔「でも、いきなり結構なピンチッス…」

 

龍華「…いや、意外と一撃で沈むかも神楽坂。相手は何も知らないんだから」

 

翔「…あ」

 

裁龍『…ほう、主はデュエルしているのではなかったのか』

 

龍華「裁龍さん!?またこんないきなり来なくても…」

 

十代「うわっと…龍華のエースカードの裁きの龍がなんでこんなところに」

 

三沢「…誰としゃべっているんだ?」

 

翔「2人ともカードの精霊が見えているッス。見えてない側としてはよくわからないッスね」

 

三沢「そ、そうか…」

 

龍華「今は隼人が頑張ってるからとりあえず何もしてないけど…」

 

裁龍『…少し加勢に行こうか』

 

龍華「気ままですね…」

 

裁龍『我が見えている者で、主の友人であれば加勢しても構わんだろう?』

 

龍華「まあ構わないんですけど…むしろやってあげてください」

 

神楽坂「バトル!キマイラでその伏せモンスターを攻撃!」

 

隼人「させないんだな!罠カード魔法の筒を発動するんだな!」

 

神楽坂「なんだと!?」

 

隼人「キマイラの攻撃を無効にして、その攻撃力分のダメージを受けてもらうんだな!」

 

これが隼人の新生オーストラリアンチェンバのダメージ源。昔からある攻撃反応罠だけど、これに泣かされた決闘者たちは多いはず。

 

神楽坂にキマイラの攻撃力分の2100のLPダメージを与えて先制。しかも、半分を削ったことになるから、ここでチェンバが刺されば反射ダメージ1キルが出来るはずだったけど、若干伏せが悪かったのか他にチェーンはなし。まあ、相手の焦り様は大きいから良しとした方がいいかな。

 

神楽坂 LP4000→1900

 

 

 

神楽坂「…メイン2に移行。ここは魔法カード、強欲な壺を発動する!2ドロー!」

 

隼人「そこにチェーンさせてほしいんだな。永続罠、便乗を発動するんだな!」

 

神楽坂「び、便乗…だと!?」

 

三沢「また上手いものを伏せているな」

 

龍華「私の入れ知恵なんだよね。ほら、みんな強欲な壺とか天使の施しとか入れててドロソ豊富だからメタっぽく差してみたんだよね。うまくいったね」

 

便乗とは、相手がドローフェイズ以外でドローを行ったときに発動できる罠。発動後相手がドローフェイズ以外でドローするたびに2ドロー出来るカード。

 

使いどころによっては相手のドロソを制限しながら、相手が使ったときにはこっちは手札補充が簡単にできるという爆アドカードに変わる。

 

隼人「この後はそっちがドローフェイズ以外でドローしたら、こっちもドローするんだな」

 

神楽坂「チッ…」(手札の天使の施し、更には手札抹殺が…あいてに手札をくれてやるわけには…だがここで動かなければ…)

 

神楽坂「俺は魔法カード、天使の施しを発動!3枚ドローし、2枚を捨てる。貴様にドローはくれてやる!」

 

隼人「じゃあ、2枚ドローするんだな」

 

裁龍『…ほう、いいカードを引いたではないか、隼人殿』

 

隼人「おわっ!?」

 

神楽坂「…?どうした?悪いカードでも引いたのか?」

 

隼人「な、何でもないんだな…」

 

隼人(とってもびっくりしたんだな…)

 

裁龍『すまない。ただ、私の支援はつけようではないか。後願の憂いを断って、目の前に集中してくれ』

 

隼人(…エースカードが支援してくれるなら安心なんだな。頑張るんだな!)

 

裁龍(いい心がけだ)

 

神楽坂「2枚を伏せてターンエンドだ!」

 

神楽坂 LP1900 手札2枚

モンスターゾーン

有翼幻獣キマイラ 風・獣族 攻2100/守1800 表側攻撃

魔法・罠ゾーン  2枚

 

 

 

龍華「さ、盤面は一見すると神楽坂の方が有利だよね」

 

翔「すぐに攻め入れそうなのは神楽坂君の方ッス。だけど、隼人も融合が出来れば一気に決まるッス」

 

十代「隼人ー!頑張れー!!」

 

隼人「ドローなんだな!…融合には融合、なんだな!魔法カード、融合を発動するんだな!手札のビッグ・コアラと場に伏せているデス・カンガルーを融合するんだな!これが、エースなんだな!融合召喚!マスター・オブ・OZ!!」

 

来た、オーストラリアンデッキ最強の融合エース!

 

攻撃力4200はダイレクトが通った時点で死ぬとかいうとんでもないパワー。しかも野性開放で3700追加されて7900にまで跳ね上がる。OCGルールでもほぼ即死だよねこれ…

 

ただ、神楽坂の表情を見ると余裕がある。…伏せで処理できるってことかな…

 

神楽坂「勝負を急いたな!対策がないとでも思ったか!罠カード、黒魔族復活の棺を発動する!」

 

あ、想定外のカード。超融合紛いしてくるってことね。

 

十代「なんだ、あれ…?」

 

三沢「相手が召喚・反転召喚・特殊召喚した時に墓地にいる魔法使い族モンスターを1枚選択して発動できる。相手のモンスターと自分のモンスターを1枚ずつ選択して墓地に送り、選択した魔法使い族モンスターを特殊召喚するカードだ。恐らく復活させる魔法使い族は天使の施しで捨てていたんだろうな。このタイミングで使われれば相当痛いカウンターになる…」

 

神楽坂「説明お疲れ様だ三沢!貴様のエースとキマイラをリリースして、俺のデッキのエースを復活させる!復活せよ、ブラック・マジシャン!!」

 

翔「ブ、ブラマジッスよ!これが遊戯さんの相棒…!」

 

龍華(ここで相手もエース登場、しかもこっちは出しかけたエースを持ってかれてる…ここが踏ん張りどころだね…)

 

隼人(大変なことになったんだな…OZが出せないとなるとパワーで倒すのはもう無理なんだな…)

 

裁龍『…隼人殿よ、まだ冷静に計算をする容量の空きはあるか?』

 

隼人(そんなことは…い、いや、まだ、まだ負けが決まったわけじゃないんだな。落ち着いて、相手にダメージを与えるカードを確認するんだな)

 

隼人「すぅ…はぁ…」

 

隼人(相手の手札は…次のドローで3になるんだな。それで、場には2枚残っているんだな…このカードと…あっ!)

 

裁龍『…気づけたようだな。では、ウイニングランだ』

 

隼人「俺は手札2枚をどちらも伏せて、ターンエンドなんだな」

 

隼人 LP4000 手札0枚

モンスターゾーン なし

魔法・罠ゾーン  便乗

         伏せ4枚

 

 

 

神楽坂「俺のターン、ドロー!」(死者蘇生…フン、この勝負もらった!)

 

裁龍『キーカードを引いたようだ…さあ、ラストコールを』

 

 

 

隼人「スタンバイフェイズ時に、カードを発動するんだな!罠カード、仕込みマシンガン発動!さらにこの発動にチェーンして罠カードの仕込み爆弾、さらに速攻魔法、連鎖爆撃(チェーン・ストライク)を発動するんだな!」

 

 

 

龍華「…あ、決まった。いいもの伏せてる」

 

翔「…あ、本当ッス!」

 

神楽坂「…な、なんだそのカードはぁ!?」

 

隼人「仕込みマシンガンは、相手の手札とフィールドに存在するカードの枚数×200LPのダメージを相手に与えるカードなんだな。仕込み爆弾は相手の場のカードの枚数×300LPのダメージを、そして、連鎖爆撃はチェーン2以降に発動できる魔法カードで、このカードが発動した時に、このカードに乗っているチェーン数×400LPのダメージを与えるんだな。仕込みマシンガンがチェーン1、仕込み爆弾がチェーン2、連鎖爆撃はチェーン3だから発動条件は満たしているんだな。これで、LPダメージは連鎖爆撃は400×3で1200、仕込み爆弾は場に2枚だから300×2で600、仕込みマシンガンは場に2枚と手札が3枚だから200×5で1000。つまり合計して、2800のLPダメージを受けてもらうんだな」

 

神楽坂「!…お、俺のLPは1900…そ、そんな…」

 

隼人「俺の、勝ちなんだな!!」

 

神楽坂 LP1900→700→100→-900

 

 

 

龍華「やった、隼人ナイスファイト!」

 

十代「ガッチャ!!いいデュエルだったぜ!」

 

隼人「やった…やったんだな!みんなの応援のおかげで、勝てたんだな!」

 

三沢「最後のあのダメージの積み上げは…まさか、本当に勝ててしまうとはな」

 

龍華「言ったでしょ?隼人のデッキは厄介に強いって」

 

歓喜の輪が広がる隼人側に対し、

 

神楽坂「…う、ウソだろ…こ、こんな負け方…イ、インチキだ!そんなカード!!」

 

理不尽ともいえそうな負け方に、とうとう神楽坂がキレた。

 

ただし、インチキでもなんでもない。発売されているカードプールの中で作り上げた、れっきとしたデッキ。

 

しかも純粋にチェンバを組めば、LP4000ルールなら先行とって全伏せ、後攻が展開したら一気にチェーン組んでダメージあたえてワンキルもあり得る。

 

オーストラリアンを混ぜている分ワンキル力は低い。有情まである。

 

龍華「インチキだと思うならそれでどうぞ。ただ、デッキは返してもらいますよ。泥棒は流石にまずいでしょうに…」

 

神楽坂「クソッ、世界最強のデッキでも…いったい俺はどうすれば…」

 

こういう負の連鎖の迷路に迷い込んだ人間に、言葉をかけるのは難しい。しかも、勝った側の人間からというのは至難の業。

 

ただ、言えることならある。独り言のように。相手に話しかけなければ、相手がどう受け取るか次第で迷路は直線になる。

 

龍華「…オリジナルになれなんて言わないですけど、コピーの何が悪いんでしょうかね。みんな、何かしらのコピー、またはオマージュがデッキには入っていると思うんですけど。このカードが使いたいからとか、こんな戦術をしたいから、とか。完コピして勝てないってことは、どこかに自分では扱いきれないものがあったり、穴があったりするはずなんですよ。その無駄や不足を詰めていって、初めて勝てるデッキ、そして自分のデッキが完成するはずなんです。…進化するための翼は、誰もが持ってるものだと思いますよ」

 

この私の大きな独り言は、コピーデュエリストとバカにしているはずであろう周りの観客にも聞こえているはず。

 

我ながら大きなこと言ったなぁ、なんて思いながら私は預かったデッキをもって十代達の元へ戻る。

 

さて、クロノス先生も大事にしたくないだろうから、また譲歩を引き出す交渉をしないといけないんだなぁ…

 

 

 

クロノス「…そういうことなら、処分は軽くしておくノーネ。こっちも厄介ごとになったら困るからナノーネ」

 

龍華「いつもありがとうございます」

 

クロノス「シニョーラには色々と貸しがあるノーネ…。さあ、黙っておくからデッキの中身を見たら、自分たちの寮へ戻るノーネ」

 

龍華「流石先生」

 

ワイワイとデッキを見だす十代達。

 

裁龍『…また1つ、いいことをしたな。主よ』

 

龍華(思っていたことを言っただけだし、処分の話は可哀想かな、って思ったから私が勝手にやっただけのことだから)

 

お節介かもしれない。でも、言わなきゃ私の気が済まない。

 

自己満足かもしれない。でも、その行為で立ち直れる人がいるかもしれない。

 

だから、私はこんなことをやめられないのかもしれない。

 

 





…いつかはこういう展開の話を書こうと思ってました(自白)

変態淑女にかかれば主人公なんてあっという間ですよ。見事な籠絡術ですね…

…ほとんど描写してないしR-15でOKだよね?てか、このくらいの描写なら全年齢向けラノベでもやってるし大丈夫だよね?今更不安ですよ?

あ、需要があるかどうかは責任は取れません。

ただお気に入りをしていただいた読者さんをちらっと見た時に、百合好きの人を発見しましてね…

タイミングいいなぁと今話の校正をしてましたw

デュエル描写の方も便乗なんて超懐かしいカード使って効果処理合ってるのかどうか自信ないとか本当にアニメライフでチェンバしたぞこいつとかいろいろありますが…

デッキ盗んだ神楽坂が悪い(暴論)

OZ使ってエンドでも良さそうだったんですけど神楽坂に少しは花を持たせようかと。棺も使ってみたかったですしね。

次回からノース校交流戦です。奴が来ます。白熱展開です。湿気らない程度にお待ちください。



本日のヒーロー

連鎖爆撃(チェーン・ストライク) 速攻魔法
チェーン2以降に発動できる。
このカードの発動時に積まれているチェーンの数×400ポイントダメージを相手ライフに与える。
同一チェーン上に複数回同名カードの効果が発動している場合、このカードは発動できない。

チェンバの要。地味に準制限がかかっているバーンカード。
自身で組める最大ダメージはチェーン6の2400。ダメージを増やすだけならフリーチェーンのバーンカードのほか、チェーンを水増しするカード類も増やしておく必要があったりする。通常罠のドロソ(強欲な瓶、八咫烏の骸etc.)とか。
ただ相手にカウンター罠でチェーンを組まれるとスペルスピードが追いつかなくなってダメージが出せなくなるのには注意。
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