光の道の使者と共に駆け抜ける未来。   作:北道 翔

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タグのオリジナル展開が本格的にアップを始めました。

ここら辺から正史を壊していきますのでご注意ください。

あと私事ですが、階段から落ちて腰を打ちました。皆さんはお気を付け下さい。



前回のあらすじ

ダークネスとトラウマを打倒した龍華。

ただ、めっちゃ疲れが来て意識がなくなってしまった。



第17話 第二の刺客は少しだけ異質で~チートカードと例のペンダント~

 

龍華「…ううっ…疲れた…」

 

永い眠りについていた気がする…漢字が違う。長い眠りについていた気がする。

 

目を開いていくと、あんまり見たことがない白い天井。どこで寝ているんだろう、私。

 

徐々に意識が覚醒し、頭をふるふる、と振ると、視界に映ったのは、

 

龍華「…保健室、かな?」

 

白いベッドに、鼻につく消毒液のにおい。この塩素っぽい匂い、ちょっとだけ苦手なんだよね。

 

そして、見慣れた人形。…ネフィだ。

 

ネフィ『マ、マスター!ようやく目を覚ましていただけましたか!』

 

龍華「声でかいよネフィ…ごめん、心配かけちゃったよね…」

 

ネフィ『すみません…で、でもマスター、1日中ずっと眠っていらっしゃったので…少し怖くなって…』

 

龍華「ま、待ってネフィ、泣かれたら私どうしたらいいのさ」

 

人形が泣くかい、という思いが一瞬よぎったけど、ネフィたちは多分別なんじゃないかと。

 

あと1日寝るだけで済んだんだ…何とかして外傷なしで出来たのが良かったのかな?

 

ネフィ『でも、本当に良かった…十代様が部屋に駆け込んで、そのことを伝えられたときは本当に…』

 

あそこで十代いてよかった。私の精霊としゃべれる存在は多くないからね…

 

龍華「外傷はないはずだから、多分疲れが一気に出たんだろうね、私。寝てれば治るって奴だと思う」

 

ネフィ『そうですか…しかし、また闇のデュエルですか…』

 

龍華「ますます気を引き締めなきゃいけなくなったね」

 

 

 

光の道の使者と共に駆け抜ける未来。

 第17話 第二の刺客は少しだけ異質で~チートカードと例のペンダント~

 

 

 

というところで、チャイムが鳴る。これは授業の始まりなのか、それとも終わりなのかは分からないけど。

 

龍華「そうだ…今何時?」

 

ネフィ『午後の第2授業が終わったチャイムなので、もう夕方になるはずですが…』

 

おっと本当に寝てたんだね私。当たり前だけど。

 

するとドアがノックされて、中に誰かが入ってくる。私のベッド、両脇カーテンされてて誰が来るかまでは見えないんだよね。

 

そしてそのカーテンをこえてやってきたのは、

 

隼人「おあ、龍華起きたんだな!?」

 

翔「アネキー!」

 

十代「お、龍華ようやく起きたかー」

 

いつもの3人。授業終わってのお見舞いでしょうね、これは。

 

鮎川「こら、保健室で大声出さない…って、いつの間に起きてたのあなた…」

 

龍華「ついさっきです」

 

鮎川先生もいたんだ。気配を感じなかったよ私。

 

鮎川「ちょっと待って、一応確認ね」

 

そういって先生は私の手首をとり、ついでにおでこに手を当てる。冷たい。

 

起きた患者に素早く体温と脈拍の確認って、流石保健師。

 

鮎川「…うん、おおむね正常ね。とりあえず、今日はここで休んでいきなさい。明日からは自由に動いてもらって大丈夫だと思うわ」

 

龍華「分かりましたー」

 

私はいたって元気なんだけどね。そりゃ1日寝たら元気にもなるかな?

 

十代「いやー、一時はどうなるかと思ったぜ…デュエル終わったら急に龍華倒れちまうんだもん」

 

翔「僕、分かりやすく血の気が引く感じが分かったッス…」

 

隼人「そうしたら急に視界が真っ白になって、気づいたら火山のふもとに帰ってきてたんだな」

 

龍華「そうだったんだ…いや、あのデュエルの後分かりやすいくらいに疲れが襲ってきてさ…やっぱ体力使ってたみたい、あんな展開だったけど」

 

十代「そうなんだよなー。デュエルの展開自体はほとんど龍華有利だったんだよな」

 

翔「レインボー・ライフにはしびれたッスね」

 

隼人「やってたことはほとんどいつもの龍華だったんだな」

 

龍華「私としてはソラエクも援軍も撃ってないのに勝てたっていうのが、今更思うとおかしいかなーなんて」

 

ライロを回すための軸を1回も使っていない。というか、手札に来なかった。珍しすぎてやけに印象に残った。

 

龍華「…そういえば、明日香は?」

 

十代「あー、明日香なら隣にいるぜ」

 

龍華「隣?」

 

起き上がろうとしたけど、翔に全力で制止させられた。病人は動かなくてよろしい、みたいな。

 

代わりに隼人がその隣との衝立の役目を果たしていたカーテンを開ける。すると、

 

明日香「…」

 

龍華「明日…って寝てるし…あれ、そこにいるのって…!」

 

隣のベッドには酸素マスクをつけた男の人と、そのベッドの片隅で転寝状態になっている明日香。

 

そして私は、その男の人を見たことがあるわけで。

 

十代「元、ダークネスらしいぜ。今は、明日香の兄の天上院吹雪さんらしいけど」

 

龍華「…というと?」

 

翔「詳しいことは良く分からないッスけど…あのダークネスって奴は、吹雪さんの体を乗っ取っていた人格らしいッス。…ただ、それが完全にはがれたかどうかは…わかんないらしいッス」

 

龍華「なるほど…」

 

ともかく、望んでいた形でないにせよ、明日香は兄との再会を果たしたってことね。

 

ちゃんと意識を取り戻してくれればいいんだけど…ちょっと全力で吹き飛ばしたからなぁ…

 

十代「さって、龍華が元気だってことが分かったからそろそろ戻るかー」

 

隼人「ゆっくり休んでまた頑張るんだなー」

 

翔「そうッスねー。じゃあ、アネキおやすみなさいー」

 

龍華「うん、そっちも気を付けてねー」

 

ということでいつもの3人が帰って、また静かな時。

 

そして気配を消していたネフィが帰ってくる。

 

ネフィ『…あまり心配しなくても良さそうですね』

 

龍華「え、何が?」

 

ネフィ『吹雪さんの体にはもう闇の要素は無いようですし…』

 

龍華「…分かるの?」

 

ネフィ『これでも闇の力に対しては慣れている、というよりも、私たちの存在もまた、闇の一つですから』

 

龍華「…まあ、シャドール、シャドウ・ドールだもんね」

 

闇の力なのにネフィは光属性。つまり闇と光が合わさり混沌となり最強。…言ってなんだけど、分からんこの理論。

 

ともかく、吹雪さんが問題ないなら大丈夫でしょ。明日香、良かったね。

 

 

 

ということで私は今夜は保健室に泊まって、再びゆっくりと眠りにつくことに。

 

ただ、その中でも、セブンスターズの侵略は始まっていた。

 

むしろ、一番イレギュラーで厄介な人物がいないうちに、ことを進めようと言わんばかりに…

 

 

 

次の日の朝。

 

ネフィ『…マスター、起きてます?』

 

龍華「…う…うん…なしたの?ふあぁ」

 

ネフィ『どうやら次の刺客が来ているみたいです。とりあえず準備を』

 

龍華「うん…分かった。ならネフィ、私の部屋の黒色のデッキケース取ってきて。今回はあれで行く」

 

ネフィ『分かりました』

 

ネフィがいなくなったのちに、とりあえずベッドから出て体がちゃんと動くかを確認。…よし、違和感はないね。

 

とりあえず保健室を出て学校から出ようと思ったら、こっちに走って向かってくる影。

 

…隼人…だよねあれ?

 

龍華「隼人?おーい」

 

隼人「りゅ、龍華!大変なことになったんだな!」

 

龍華「大変なこと?」

 

まあ刺客関連だろうけど。

 

隼人「もう次の刺客が現れたんだな!そして、今クロノス先生が…」

 

龍華「…まさか?」

 

隼人「…負けてしまったんだな…それで、先生が…人形に、されてしまったんだな」

 

事の顛末はこうらしい。全部隼人に聞いたんだけど。

 

早朝:朝の運動をしようと思っていた三沢が、各寮の裏手をつなぐ湖の真ん中に忽然と現れた城を発見

→鍵所有者(私と明日香以外)に連絡を付け、デュエルしに行くことに

→現れたのはセブンスターズ第2の刺客、吸血鬼のカミューラ。恒例の闇のデュエルを突きつける

→「生徒を危険な目に合わせるわけにはいかないノーネ」とクロノス先生が志願。ここにカミューラ対クロノス先生の構図完成。

→先生はかなり善戦するものの、カミューラがチート(幻魔の門)を使って勝利。負けた先生の魂が抜かれてしまう

→鍵所有者勢、いったん退避。隼人が私を迎えに来る←今ここ。

 

龍華「なんて…ことだ…」

 

隼人「それで、次は誰が行くかって話になっているんだな。それで、一応迎えに来たんだな」

 

龍華「隼人ありがと。で、今どこにいるの?」

 

隼人「レッド寮の玄関前にいるはずなんだな」

 

龍華「了解」

 

先生が負けたのは正直予想外だったけど、それよりも幻魔の門。サンダーボルト撃って死者蘇生とか何事。

 

龍華「…そういえば、闇のデュエルって言ってたけど…」

 

隼人「そこは俺も疑問に思ったんだな。先生自体は最後の最後までケガとかはしてなかったんだな…」

 

龍華「人によってその定義が違うってこと…なのかな?」

 

とかなんとか話していたら、レッド寮前に到着。

 

龍華「お待たせしました」

 

万丈目「本来なら貴様などいなくても倒せる!…と、言いたいところだがな…」

 

三沢「流石にあの現場を見たのは…すこし効いたな」

 

三沢が持っている気色悪い人形…いやぁ、よく似てるねクロノス先生に。本人だけど。

 

十代「で、次に誰が行くかって話だったんだよ」

 

龍華「…行きたいけど怖いのもある、ってところでしょ?」

 

亮「恥ずかしながらな…さらに、あの幻魔の門。とんでもないものを…」

 

龍華「ただのインチキだからね。聞いた話によれば」

 

三沢「本来あれは代償として自分の魂を賭けるものらしいのだが…あろうことか…な」

 

龍華「…他人の魂を強制的に賭けさせた…!?」

 

三沢「クロノス先生の時は翔がその標的になってな…デュエル後、一応翔は無事だったんだが…」

 

その環境は察せる。

 

本当、なんてことするんだ。

 

龍華「…あのさ、ちょっといい?」

 

それなら、その仇は私が取ろうじゃない。ちょっとばかし、対策もあるしね。

 

十代「まさか…?」

 

龍華「行く。というか、行かせてほしい、かな」

 

目の前で先生を人形にされたという事もあって、若干みんな気おくれしている。

 

私はその現場を見ていないし、その未来が断片的には見えている。前世の記憶…ここまで残ってくれてるとは思わなかったよ。本当に感謝。

 

だからこそ、恐れずに飛び込んでいける!

 

龍華「そのかわり、十代が持っている、あの墓守の人からもらったペンダント、貸してくれないかな」

 

十代「あ、ああ…これが、役に立つのか?」

 

龍華「多分ね。証拠は…これかな?」

 

十代から受け取ったペンダントについている黒石を指さす。

 

その黒石は小さく震え、そして鈍く光っていた。

 

十代「あれ、いつもはそんなんじゃないのに…」

 

龍華「何かに反応している証拠だと思うんだ。そこが、突破口だと思う…えっと、異論は?」

 

三沢「ないな。思う存分暴れてくれ」

 

翔「もう、アネキが頼りッス!頑張ってほしいッス!!」

 

隼人「前回の戦いが出来れば問題ないんだな。応援するんだな!」

 

亮「…今回は、任せよう」

 

万丈目「…好きにしろ。ただし、負けは許さんぞ!」

 

十代「龍華なら行けるはず!ファイトだぜ!」

 

龍華「…異議なしだね。じゃあ、敵討ちの時間と行きましょうか!」

 

出来るだけ明るく、そして前へ。

 

 

 

で。湖の中心にあるカミューラの根城に乗り込んだ私たち。

 

カミューラ「あら、今回の相手はあなた?こんな小さい子の魂なんて、大したことなさそうだけど…」

 

龍華「煽ってくれてありがとうございます全力で叩き潰してあげるので覚悟してくださいな」

 

十代「り、龍華がガチでキレてる…」

 

隼人「いつもとは違う迫力なんだな…」

 

万丈目「…なんだこれは…」

 

亮「いつもとは違う本気が見れそうだな…」

 

翔「なんでそんなに楽観的ッスか…」

 

亮「…ただ怒りに任せているという風には見えない。言うならば、理性の伴った怒り方、というべきか?」

 

三沢「なるほどな…何でもいい、勝ってくれればな…!」

 

あ、私そんなに怒ってる風に見えてるんだ。

 

ネフィ『ええ、それはもう。いつもの雰囲気はどこに行ってるのかって感じです。ただ私はそんなマスターも好きですけどね!』

 

龍華(…)

 

何も言わないでおこう。ちなみにネフィに頼んでいたデッキは間に合いましたよ。

 

カミューラ「ただ、またこんなにギャラリーを増やして…生贄を増やすだけよ?」

 

龍華「出させる気ないんで問題ないです」

 

カミューラ「いけ好かない子…いいわ、あなたも人形にしてあげるわ!」

 

龍華「返り討ちにしてやんよ!」

 

feat.初音ミク。この世界じゃネタ通じないけど言いたくなったんだから仕方ない。怒っていてもネタは忘れない。

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

カミューラ「先攻は私ね、ドロー!私は不死のワーウルフを攻撃表示で召喚して、1枚伏せてターンエンドね」

 

カミューラ(伏せは安心のミラーフォース…まあ、返しのターンで動いてきても安心ね)

 

カミューラ LP4000 手札4枚

モンスターカード 不死のワーウルフ 闇・アンデット族 攻1200/守1000 表側攻撃

魔法・罠ゾーン  1枚(聖なるバリア―ミラー・フォース―)

 

※不死のワーウルフはOCG未登場カードのため、説明を載せておきます。

不死のワーウルフ 効果モンスター

星4/闇属性/アンデット族 攻1200/守1000

このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、デッキから同名カード1体を表側攻撃表示で特殊召喚することができる。

特殊召喚されたこのカードの攻撃力は、自分の墓地に存在する同名カードの数×500ポイントアップする。

 

 

 

龍華「私のターン、ドロー!!」

 

…これ…って…

 

ネフィ『やりましたねマスター。怒りが届いたんじゃないですか?』

 

スカー『コレハ…私ノデル幕ナドアリマセンネ。好キ放題ニ動イテ、恨ミ辛ミをブチ当テマショウ』

 

うん、相手がセブンスターズならワンキルしても誰も怒らない。あとはドロー力!私を、祝福せよ!

 

暗黒界の実力、トコトン発揮してあげる!!

 

龍華「魔法カード、暗黒界の取引を発動!お互いのプレイヤーはそれぞれ1枚ドローし、1枚を墓地に送る!」

 

カミューラ「あら、わざわざ墓地を肥やしてくれるのかしら?」

 

龍華「私は暗黒界の刺客 カーキを墓地に!墓地に送られたカーキの効果を発動!カードの効果でこのカードが墓地に送られた時、相手の場のモンスター1体を選び破壊する!まずはその不死のワーウルフを破壊する!」

 

カミューラ「な、何ですって!?」(大丈夫、まだミラーフォースは生きてる…!)

 

龍華「さらにフィールド魔法、暗黒界の門を発動!効果で、墓地の悪魔族モンスターを除外することで手札から悪魔族モンスターを1枚捨て、その後1枚ドローする!私は墓地のカーキを除外し、暗黒界の狩人 ブラウを墓地に送り1ドロー!更に、墓地に送られたブラウの効果!効果で墓地に送られた時に、1ドロー出来る!ドロー!」

 

十代「な、なぁ…」

 

翔「アニキ…多分今、同じことを言いたいはずッス…」

 

十代・翔「「何が起こってるんだ(ッス)…?」」

 

龍華「更に、手札からもう1度暗黒界の門を発動し、フィールドを書き換える!このことで、本来1ターンに1度のはずのさっきの効果がもう1度使うことができる!墓地のブラウを除外し、暗黒竜の龍神 グラファを墓地に送り1ドロー!グラファの効果!効果で墓地に送られた時に、相手フィールドの魔法・罠を1枚破壊する!そのカードを破壊!」

 

カミューラ「嘘…」

 

三沢「相手の場が…空になった!?」

 

隼人「そしてまだ、龍華は召喚権を残しているんだな…」

 

龍華「手札から2枚目の暗黒界の取引を発動!お互い1ドローし、1枚墓地に送る!」

 

カミューラ「…」

 

ネフィ『こういうソリティアは見たことありませんね』

 

スカー『コレガマスターノドロー力…!』

 

ネフィ『上手く行き過ぎた例ですねぇ…』

 

龍華「私は暗黒界の軍師 スノウを捨てる!スノウの効果!効果で墓地に送られた時、デッキから暗黒界と名の付いたカード1枚を手札に加える!私は3枚目の暗黒界の取引を手札に加え、そのまま発動!」

 

万丈目「おい、まだ回す気か!?」

 

まだ回したりないんでね!

 

龍華「私は暗黒界の武神 ゴルドを捨てる!ゴルドの効果!効果で墓地に送られた時、墓地から特殊召喚する!ようやくモンスターの登場ですね!ゴルド、特殊召喚!」

 

いやー、下準備長いわ。でも、まだまだ準備のターンは続くよ!

 

龍華「カードを1枚伏せ、魔法カード、墓穴の道連れを発動!お互いはお互いの手札を確認し、1枚を選択して捨てる!その後、お互いは1ドローする!さあ、その手札見せてくださいな!」

 

カミューラ「!!」

 

龍華「…やっぱりあるじゃないですか…幻魔の門!遠慮なく、捨てさせてもらいますよ!」

 

十代「すげぇ…」

 

亮「発動無効などではない、本当に使わせずに捨てさせた…だと…!?」

 

隼人「凄すぎるんだな…」

 

ネフィ『ビューティフォー』

 

スカー『素晴ラシイ…本当ニ…』

 

龍華「私の手札は1枚、暗黒界の軍神 シルバ。選択の余地なしなので捨てますね。そして1枚ドロー!墓地に行ったシルバの効果!先程のゴルドと同様に、特殊召喚できる!」

 

さて、盤面を整理しますよ。

 

 

 

盤面整理 龍華 LP4000 手札1枚

モンスターゾーン

暗黒界の武神 ゴルド 闇・悪魔族 攻2300/守1400→攻2600/守1700(暗黒界の門の効果。場の悪魔族は攻守300アップ) 表側攻撃

暗黒界の軍神 シルバ 闇・悪魔族 攻2300/守1400→攻2600/守1700 表側攻撃

魔法・罠ゾーン 1枚

 

 

 

この時点で総攻撃力は4000を越えるのでワンショット可能。ただ、このまま終わらせるわけがない。あの人を出して、暗黒界は完成する!

 

龍華「そして、伏せていた通常魔法、死者蘇生を発動!墓地のスノウを特殊召喚する!墓地にいるグラファの効果!自分の場の『暗黒界の龍神 グラファ』以外の暗黒界と名の付くモン

 

スターを1体手札に戻すことで、グラファを墓地から特殊召喚できる!私はスノウを戻し、さあ甦れ、グラファ!」

 

ここまで来て、暗黒界のフィニッシュ!…初めてここまで回ったよ!?ドローカードもピンポイントだったし、なにこれ?

 

カミューラ「嘘…こんな…私は…私は…こんなことになる…!?」

 

なんか喋り出した。…さっきまでだったら言い訳無用で張り倒してたけど、こんなに気持ちよく回ったんだし、聞いてあげようか。

 

今なら理性がコントロールできてる。

 

龍華「…何ですか?最後に言いたいことがあれば私聞きますよ」

 

カミューラ「…それは、貴女の情けかしら?」

 

龍華「まあ情けと言われてしまえばそれまでですけど…そんな理由でしゃべりたくないものなら喋らなくても結構ですけど」

 

カミューラ「…そう、ね。…私の一族は、あなた達の祖先に、皆殺しにされた」

 

龍華「…魔女狩りの頃の時代ですね。ただ、その逆恨みを私たちにされても困りますよ。先祖なんてレベルじゃないほど時代をさかのぼらなきゃいけないし」

 

カミューラ「…私はその時の生き残り。私はその事実を知った時に、あまりにショックで…眠ることしかできなかった。これ以上、人間に襲われないようにね。怖かった。その怖さから逃れるためにも、私は眠り続けたの」

 

龍華「…それで、どうして起きちゃったんです?」

 

カミューラ「私の眠りを妨げたのも、人間だった。ただ、その人間は私に条件を出してくれた。一族を殺した愚かな人間どもに復讐をしないかって」

 

龍華「なるほど、それで、その話に乗った、と」

 

カミューラ「愚かな人間の魂を集め、鍵を集め、人間たちに復讐できるいいチャンスだって…それで…私は…」

 

あ、泣いちゃったよ…。私、泣かれるの一番苦手なのにさ…。

 

十代「…な、なあ。質問いいか?」

 

龍華「何?」

 

十代「つまりこれって…人間とヴァンパイアの…種族の戦いってことか?」

 

龍華「代理戦争だね。簡単に言うと、だけど」

 

カミューラ「そう、私は一族の未練のためにも…負けるわけには…!」

 

龍華「ちょっと待った。…ここからは私の予想だから、証拠はないよ?でも、黙って聞いてほしいんだよね。カミューラ、貴女その仕事完遂したら、殺される」

 

カミューラ「!?」

 

龍華「その人間がほしいのはカギと生け贄にするための魂であって、貴女はその仕事をするための手駒にしか過ぎないはず。貴女は一族の復讐だと思ってきびきび働いてくれる。むしろ、その後ろに何があるのかなんて何も考えないはず。物が集まれば後はサヨナラ。…多分、三幻魔を復活させるための生贄にされて終わりだと、思うんだけど…」

 

カミューラ「…嘘…私…だま…される…の…!?」

 

龍華「…予想だけで話を進めるのは気が引けるけど…」

 

この話は、予想だけの話じゃない。原作知識の欠片が、この話の信ぴょう性を上げていく。

 

そのことを言っても信じられないかもしれないけど…それ以前に、話す気もないけど。

 

カミューラ「…嫌だ、もう…1人にされて、しかも裏切られて終わりだなんて…絶対に…イヤ…」

 

…はあ、お節介スキル発動しますか。

 

龍華(…ネフィ、精神解析)

 

ネフィ『言われると思って、もうやってますよ…どうやら本心みたいです。マスターの話を信じざるを得ない状況になってるみたいです。…意外と純真な心しているみたいですね』

 

龍華(ありがと。…スカー、軍勢って呼べる?)

 

スカー『御意…』

 

スカーがいなくなったところで、お節介計画開始。…後ろでかたずをのんで見守ってる皆々様方、ごめんなさい。でも、私こうなったら放っておけないんだ。

 

龍華「…カミューラ、私の賭けに乗ってみない?」

 

カミューラ「…賭け…?」

 

龍華「とりあえず、このデュエルの決着はつけなきゃいけないから、私がこのまま後攻ワンキルを決める。決まった瞬間に、私のところまで走ってきてくれないかな」

 

カミューラ「え…でも…どうして?」

 

龍華「貴女が負けた時点で敗戦処理をしてくると思う。それを、これで食い止める。食い止めれたら、私の勝ち。食い止められなかったら、私の負けで、カミューラが消える」

 

そういって、十代から借りたペンダントを掲げる。

 

多分これは、闇の力を祓う力を持っているはず。だから、さっき闇の力に反応して震えていたんだと思う。

 

十代「お、おい龍華!?」

 

龍華「いいからいいから。これは私の余計なおせっかい。しかも、この賭け意外と分が悪い。…ただ、この賭けに勝つ自信はあるけどね。あと、私が賭けに勝ったら、クロノス先生の分のカギと魂返してね。掛け金としては十分だし、そもそも計画から外れたら魂も鍵も貴女にとって無用の長物。ゴミ賭けるだけで、カミューラは助かるかもしれないんだよ?」

 

カミューラ「…フ、フフ…」

 

龍華「…」

 

カミューラ「…ここまでされて、引き返せると思う?」

 

ここに来て、説得判定失敗ですか?KP、説得ダイスロールの追加を要求しますよ。

 

龍華「…引き返したら、待つのは死だけだよ」

 

カミューラ「…逆よ、逆。…貴女のこと、心底気に入っちゃった。…乗ってあげるわ、その分の悪い賭け」

 

説得クリティカル、よろしいですね?KP。

 

龍華「…それじゃあ、契約成立。契約書は」

 

カミューラ「…試合の後の忠誠の誓いで、どうかしら。悪魔は、契約に対して絶対だから」

 

龍華「…了解ですよ。じゃあ、長かったけどバトルフェイズに入るよ!まずは、グラファでダイレクトアタック!引き裂け、暗黒の咆哮!」

 

カミューラ「くうっ…」

 

カミューラ LP4000→1000

 

龍華「そして、シルバでダイレクトアタック!…ちょっとだけでいいから加減してあげて!」

 

カミューラ「キャァァァア!」

 

カミューラ LP1000→-1600

 

龍華「カミューラ!辛いかもだけど、走って!」

 

カミューラ「え、ええ!!」

 

さあ、ここからが賭けの結果が出る時間。

 

崩れそうになったのを何とか耐えて、カミューラがこっちに来る。

 

そして後ろの壁が崩れたと思ったら、その隙間から黒い腕が、何本もカミューラに伸びてくる。

 

恐らく幻魔の誰かの仕業。最初からこうなる予定だったんだろうね。

 

ただ、カミューラはそっち側には渡さないよ!

 

龍華「喰らえー!!」

 

ペンダントを、思い切り腕に投げつける。その時、

 

ドドドドド…

 

スカー『…間ニ合イマシタネ!…イザ!』

 

門から暗黒界の軍勢が、伸びる腕に詰めかけていく。

 

ズール、レンジ、レイン、ケルト、ブロン、カーキ、グラファ、ゴルド…うわ、もしかしてほとんど全員集合?

 

ペンダントは黒い石とは思えないほど強く、そして白く光り、その黒い腕を吸い込んでいく。

 

逃れようとする腕は、暗黒界の悪魔たちに叩きのめされ、力を失い光の中へ吸われていく。

 

そして、

 

龍華「ネフィ!カミューラの確保!」

 

ネフィ『イエス、マイマスター!!』

 

走ってきたカミューラをキャッチ。後は、腕の勢いが切れるのを待つ。

 

そしてその格闘は、数瞬のうちに終わり、

 

龍華「…止ま…った…?」

 

隙間から延びる腕は消え、その隙間も暗黒界の手によって素早く埋められた。

 

カミューラ「…私…助か…った…」

 

龍華「…多分…」

 

何とか…なった、かな。

 

スカー『…マスター』

 

龍華「あ、ごめんなさい。…こんなことに使って申し訳ないです」

 

改めて、こんなことで来てくれた暗黒界の皆様に謝罪。頭を下げる。

 

ただ、頭を上げると、みなさんまんざらでもない様子。…グラファさんと目が合った。なんかちょっと優しそう。

 

スカー『久シブリニ大暴レ出来テ満足、トイッタトコロデショウカ』

 

龍華「あ、そうなの…。すいません、お疲れ様でした!」

 

そういうと、暗黒界の方々は門へ戻り、消えていく。…この分のお返しは必要なんだろうか。

 

すると、ごうっ、と地面が揺れ始める。

 

龍華「え、ちょこれどうなってんの!?」

 

カミューラ「闇の力が消えて、この城も崩れようとしてるわ!」

 

龍華「ちょ、みんな退避ー!!」

 

こうなったらこんな場所にいるのはまっぴら御免。言われなくてもスタコラサッサだぜェー!

 

あ、十代のペンダント拾ってない…

 

ネフィ『バックアップは万全ですよ』

 

今日のネフィは有能!最高!

 

ネフィ『』ガッツポ

 

 





気付いたら今回、史上最長です(10000字越え)。

あと、滅茶苦茶独自解釈・オリジナル展開になりました。

どうにかして逆転できんもんかと考えた結果こんな展開に。動かすキャラ数ふやしてるだけな気がしてならない。

…ただ、救いはあるんじゃないかと。

暗黒界使ったのは最後の戦力に十分であろうと思ったことと、後攻ワンキルソリティアしたかったからです。

やっぱLP4000はワンキルしたくなる。

次回はみんなが大好きなあの回です。井戸からカードを拾いましょう。

GX転生もので転生者が発狂しそうになるあの回です。



本日のヒーローは特筆なしのワンキルデュエルなのでなしにします。
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