光の道の使者と共に駆け抜ける未来。   作:北道 翔

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とうとうUAが10000を超えました。

投稿し始めた当初は「あんまり伸びなかったら適当に打ち切ろう」なんて思っていたんですが…

あまりの伸びに退路を断たれた感じが半端ありません。

こうなったらある程度時間がかかってもいいから書けるところまで書いていこうという思いになりましたね。

そしてこの回で第2章も終わります。1年生編もこれで終了ですね。



前回のあらすじ

進級試験の試験官役を押し付けられました。

この学園はどうなってるんですか。とは龍華談。


第27話 惜別、カイザー~卒業デュエルは火力MAX~

 

あの後は大して何事もなく進級試験のバイトも終わり。

 

十代はカミューラと当たって今更ながらの原作再現。シャイニングフレア出して勝ってた。ここは補正で勝ち。

 

翔は私と当たって、暗黒界を引いたのが運の尽き。タイタン戦を思い出すような後攻2ターン目にて布陣がそろって負けてました。

 

何か私の暗黒界、ソリティア率が高い。そういうつもりじゃないんだけど…そもそも暗黒界がこういうデッキコンセプトなんだっけかなぁ。

 

そして、テスト終了一週間後には結果が出ました。

 

十代、翔、万丈目はとりあえず何事もなく2年生へ進級。

 

そして隼人も、

 

隼人「…う、う…」

 

龍華「…やった?」

 

隼人「受かったー!!んだなー!!」

 

十代「よーし!!やったぜ隼人!」

 

受かっちゃってます。

 

というか、そもそもI2社からの推薦が来てません。なんだこの世界。正史ぶっ壊れ過ぎでしょ。

 

ということで隼人も無事2年生に進級。

 

レッド寮のいつもの面子はこれで進級が確定。

 

ということはつまり、卒業式も近いということで。

 

在校生の話題は、卒業デュエルでだれが選ばれるか、という話で盛り上がり始めていた。

 

もちろん、卒業デュエルを行うのはカイザー先輩こと丸藤亮。

 

選ばれるだけで光栄であるといえるこの状況で、さて誰が指名されるのか。

 

 

 

光の道の使者と共に駆け抜ける未来。

 第27話 惜別、カイザー~卒業デュエルは火力MAX~

 

 

 

卒業デュエルの1週間前。夜。

 

龍華「夏休み、部屋の確認だけ本島に戻ってあとは寮にいるからねー」

 

裁龍『帰っても何もないことだ。…帰る必要があるのか?』

 

龍華「一応ね」

 

これと言って予定のない夏休みのことを考えながら適当に話し中。

 

ネフィ『どんな部屋か気になりますけどねぇ』

 

龍華「殺風景にもほどがあるからむしろ帰りたくないまであるんだけど」

 

トリシュ『この部屋もあまり変わらない気がするんですが』

 

龍華「それは言っちゃおしまいですよ。そもそも寮の部屋なんだし飾る必要ないよね?」

 

そういえばそんな思考になったこともなかったね。

 

…まあ元(前世)あれだし。

 

と何だかんだと話していると、部屋の扉がノックされる。

 

扉ノックする人物は…まあ少なくとも十代じゃないね。あと回数的に万丈目でもない。万丈目のノック回数は人より多い癖がある。

 

龍華「はーい、どうぞー」

 

部屋に入ってきた人物は、

 

亮「…失礼するぞ」

 

龍華「うえっ!?」

 

カイザー先輩でした。…なんで普通に女子の部屋に来るんですかね?

 

亮「…少し話があるんだが、いいか?」

 

龍華「分かりましたけど…流石に外でお願いします。あと、ついてくるなら誰がいいですか?」

 

もちろん精霊実体化済み。相変わらずすごいことしてるらしいんだけど私にはさっぱりです。

 

亮「その必要はあるのか?」

 

龍華「誤解を誘発させないためですよ。先輩だってこんな最後の最後に変な噂を立てられたくないですよね?」

 

亮「…そういうことか。こちらとしては誰でもいいんだが」

 

龍華「ならネフィで。なんだかんだ一番認知度ある人型の精霊なんで」

 

ネフィ『え、そうなんです?』

 

龍華「認知度1位は裁龍さんだけど、人型になるとネフィらしいよ」

 

 

 

レッド寮裏。ここならあんまり人も来ないでしょ。

 

龍華「それで…話って何ですか?」

 

亮「いま俺が話す内容と言えば決まっているだろう」

 

龍華「…なるほど、卒業デュエルですね。相手探しってところですか?」

 

亮「まあ…そういうところだ」

 

部屋に来た時点でなんとなく想像はついていたんだけど。

 

ネフィ『それは、他人に相談して決めるようなものではないと思うのですが…』

 

龍華「まあそういわずに。…今年は相手が豊作だから仕方ないところもあるんじゃないの?」

 

亮「…相手は決めている」

 

龍華「じゃあなぜ相談しに来た」

 

ネフィ『先輩ですよ先輩』

 

おっとついタメ口が。ツッコミっていうか素朴な疑問ゆえ致し方なし。ノーカン。

 

亮「巷の噂では俺が君を指名するというのが多数派らしいからな。…ただ、今回俺は遊戯十代を指名するつもりだ」

 

ほう。まあ十代は先輩とは戦ったことないらしいし。私とは1回やってるんだから最後ぐらい初対面の人とやりたいんだろうね。

 

しかも十代は白熱展開に持っていくにはベストな相手だし。劇場型なんだよなぁ、十代。

 

龍華「…じゃあますます、何の相談しに来たんですか?」

 

亮「一応の謝罪の形…だな」

 

龍華「あ、私期待してなかったですよ?そもそも私は十代が指名されるんじゃないかなって思ってたんで」

 

ネフィ『どうしてマスターは自分に自信を持たないんですかね…』

 

龍華「だって相手十代だよ?なんかこう…デュエルやってる時の魅力があるじゃん?私そういうの薄いと思う」

 

ネフィ『そうですかねぇ…』

 

亮「ないわけではないと思うが?」

 

龍華「私だってエンタメ力欲しいんですよ…主にデッキ的な意味で」

 

ネフィ『ライロはエンタメ力と高いと思うんですが』

 

龍華「そうかなぁ」

 

爆死力はそこそこあると思う(自虐)

 

龍華「…そういえば、先輩この先どうするんです?」

 

亮「プロに挑む。プロデュエリストの1位の座を狙い、掴むのが目標だからな」

 

龍華「先輩らしいですね。サイバーの超火力ならどうにでもなりそうですしねぇ」

 

亮「そううまくいく世界だとは思ってはないがな」

 

まあ融合体だけなら。この後どうせエクシーズ次元が混ざってくる都合上、あのサイバーもやってくるわけだし。

 

ノヴァ→インフィどうにかなんないかなぁ。

 

 

 

そんなこんなでカイザー先輩が十代を指名した次の日の夕方。

 

十代「めっちゃワクワクするなー!!」

 

龍華「いつものテンションで何より。で、デッキの相談?」

 

十代「そうそう。どういう感じで行っていいのか分かんないしさ」

 

私の部屋に次は十代が来た。この人たち女子の部屋に入るの普通か。

 

龍華「どういう感じも何も…いつも通りの十代で行けばいいんじゃないの?着飾る必要ないよ」

 

ミド『うん。いつもどおりでいいんじゃない…かな』

 

裁龍『属性HEROの力を見せつけてやればいいだろう』

 

十代「なんかこう…龍華のカードの精霊たちに言われると安心するのは何だろうな?」

 

龍華「レベルのせいかなぁ」

 

ハネクリボー『クリ?』

 

龍華「もふもふしてるのは加点ポイントだと思うけどなぁ」

 

十代「あのさ、いいか?」

 

龍華「何?」

 

十代「普通に触ってないか?」

 

龍華「私は触れます」

 

十代「…若干うらやましいぞそれ」

 

ミド『もふもふだね』

 

ハネクリボー『クリィ』

 

龍華「ああ、でも十代ミラクル・フュージョンで除外も使うでしょ?除外ゾーンから回収する手段少しは入れとかないとHERO切らすよ」

 

十代「あ、そうか…何がある?」

 

龍華「簡単なのは異次元からの埋葬とか最近出た大欲の壺とか。…持ってたっけ?」

 

十代「壺の方は持ってねぇけど、埋葬の方なら確か…ほら、これだろ?」

 

龍華「これこれ。墓地に戻しておけばもう1回ミラクル・フュージョン打てればOKだし」

 

十代「それもそうかぁ」

 

裁龍『…ドラマチックを狙うならヒーロー見参はもう1枚だな』

 

ミド『うん…あ、あとこれも』

 

十代「平行世界融合に…決闘融合?」

 

龍華「あ、これ大事だわ。特に相手のハイパワーな融合体に対しては決闘融合凄い強いからね」

 

ミド『サイバー・エンドにね』

 

十代「よし、これでいいんじゃないか?」

 

龍華「火力大事だから…こんなもんじゃないかなぁ。カードパワー的には若干負けてる気がするしねぇ、サイバーには」

 

相手の主力が十代のマイフェイバリットと同じ火力してる。

 

まあこれで楽しいことになりそうですね。

 

 

 

そして当日。

 

龍華「とうとう始まるねー…十代対カイザー先輩」

 

卒業デュエルの会場には、もう溢れんばかりの人が入っていた。

 

生徒全員が座れるように設計してあるはずのこの会場で立ち見する生徒が見えてるってことは、一般人、というか学園関係者じゃない人も交じってるってことなんだろうか。

 

今日のデュエルはお祭りみたいなものだし、たとえどんな展開になっても面白い。

 

明日香「そういえば、今日は解説役とかに呼ばれなかったのね」

 

龍華「あー…最近私の出てないこういうデュエルって私呼ばれてたりしてたね…。今回はクロノス先生からも呼ばれなかったからそういうのなしなんじゃないの?」

 

翔「久しぶりに観客席にいる気がするッスね」

 

龍華「そんな久しぶりかなぁ?」

 

こういう学校のデュエル場使ったデュエルって…あ、万丈目対万丈目戦か。あの時解説したしねぇ。

 

…言われてみれば久しぶりかもしれない。

 

三沢「十代対亮先輩か…とにかく派手な試合になりそうだな」

 

龍華「そうだねぇ…どっちも融合多投するしね」

 

まあ観客側としてはそれくらい派手で大味な試合が見たい。

 

ただ攻撃力のパンプアップを行うカードは若干サイバーの方が多いかな…とは思うところ。

 

それでもHERO側は攻撃反応罠もそこそこあるし、変幻自在、柔軟な展開ができるのが強み。しかも融合属性HEROが入ったおかげで単純な戦力としては向上している。

 

どっちにどう転ぶかはカード次第、という勝敗予想のしにくいデュエル。

 

ちなみに生徒による勝敗予想もかなり割れてる。票数的には実力のカイザー先輩が多くとってるらしいけど、十代の一発力・爆発力に期待する人も多くかなり拮抗しているんだとか。

 

そんな期待と興奮渦巻くデュエルフィールドに、審判兼司会役のクロノス先生が入ってくる。

 

クロノス「レディース(中略)メーン!お楽しみは、これからナノーネ!」

 

自分で全部やったよあの先生。

 

クロノス「これより、卒業生模範デュエルを行うノーネ!まずは、在校生代表の入場ナノーネ!ドロップアウt…コホン、シニョール十代の登場ナノーネ!!」

 

龍華「十代ー!派手にやっちゃってー!」

 

思っているより大きな声援を受けながら十代が入場。すっごいワクワクするような表情してる。

 

クロノス「続いて、卒業生代表の入場ナノーネ!シニョール丸藤の登場ナノーネ!!」

 

こちらも負けじと大きな歓声。

 

…随分前の話にはなるけど、私対先輩の時とは大きな違いだなぁ。(第6・7話参照)

 

十代「…カイザー、俺は今、すっごいワクワクしてる。ようやく戦えるんだからな!」

 

亮「それは俺も同じだ。いつか戦ってみたいとは思っていたが、こんな最終戦の晴れ舞台になるとはな」

 

十代「お互い、全力で楽しく行こうぜ!!」

 

亮「ああ、だがこのデュエル勝たせてもらうぞ!」

 

なんだかものすごい楽しそう。

 

龍華(これぞデュエルバカですね…)

 

勝敗予想なんて関係ない。

 

デュエルを楽しもうじゃないか。

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

最後のデュエルの結果は、

 

龍華「ダブルノックアウト…扱いとしては引き分けだね」

 

十代「やっぱりカイザーって強いんだなぁー」

 

龍華「最後ケタおかしい戦いだったけどね」

 

両者同時にLPが無くなる引き分け試合になりました。

 

どんな状況になったかというと、

 

 

 

亮 サイバー・エンド・ドラゴンをパワーボンドで特殊召喚(攻4000→8000)

  リミッター解除発動(攻8000→16000)

  エンドで十代のシャイニングフレアウイングマン(攻撃力は効果により5200)に攻撃

十代チェーンで決闘融合発動、対象はシャイニングフレアウイングマン(攻5200→21200)

亮 チェーンで決闘融合発動、対象はサイバー・エンド・ドラゴン(攻16000→37200)

十代チェーンで決戦融合発動、受けるダメージはお互いに21200+37200=58400

 

 

 

こんなダメージ受けたらそりゃLPも消し飛ぶわけで。

 

龍華「でも十代、楽しかったでしょ」

 

十代「そりゃもちろん!すっごいデュエルだったぜ」

 

目がキラキラしてるんだから相当なんだろうね。

 

あのダブルノックアウトの後、どこからともなく始まった拍手はそれはもう物凄い音量となり、フィールドを包み込んでいた。

 

その拍手はカイザー先輩の卒業を祝うものであり、十代の想像以上の健闘をたたえるものであり、こんな楽しいデュエルを見せてくれた二人への感謝のものであり。

 

史上まれに見る大熱戦だったということは言うまでもない。

 

龍華「これで夏休みかぁ…ということは、私たちももう2年生になるってことだよね」

 

十代「後輩が出来るってことだよな?」

 

龍華「そうだね…」

 

いよいよ私の転生生活も2年目になるということ。

 

内容の濃すぎる1年目だったけど…多分だけど、これよりも濃い内容が押し寄せてくるに違いない。

 

デュエルばっかりの、2年目が。

 

龍華「さ…そろそろ戻らないと」

 

十代「それもそうだな…って、どこに戻るんだ?」

 

龍華「え?卒業パーティ。私何故かレッド寮在校生代表で呼ばれてる」

 

十代「…え?」

 

龍華「クロノス先生に呼ばれたんだけどさ…十代じゃダメなんですかって言ったら『場の雰囲気にふさわしくないノーネ』って言われたさ」

 

十代「ええっ!?なんだよそれー!」

 

龍華「じゃあ美味しいもの食べてきまーす」

 

待てよー!、という十代の叫びを聞き流しながら、私は会場となっているブルー寮へ向かう。

 

まああそこ広いし、パーティ会場ぐらいあるでしょ。

 

正直美味しいもの目当てで行くパーティほど暇なものはないんだけど…確かブルー寮在校生代表が明日香なはずだから明日香と一緒にいれば問題ないか。

 

そんなことを思いながら、歩みを早めることにした。

 





これにて第2章終了です。

卒業デュエルは原作でもあのバカデュエルっぷりだったので原作勢に投げました。あの攻撃力はアニメ史上でも一二を争う高さになりましたしね。

この後の展開ですが、番外編を挟んだ後に第3章に入ります。

2年生に進学したのち、洗脳集団と戦うことになりますね。

原作なら第2章よりもさらにシリアス度を増す展開になるんですが…そこは第2章すらシリアス度を投げ捨てた作者です。

要所では締めるつもりですがそれ以外はお察しください。要するにいつも通りです。

ライロと龍華の明日はどっちだ。

それでは、ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

ちなみに設定集②を作者活動報告で公開しております。

お暇な方、どうぞ。
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