それでは、東方麗霊想Episode6-6 ゆっくりしていってね!
妖怪は叫び、俺の左腕を放して動かなくなった
「・・死んだ・・・のか?」
俺自身も血を流しすぎてしまい、ふらふらする。
首筋を右手で抑えながら、霊夢の所に這いずるように歩いていく
足取りが重く、上手く歩けない
ようやく、霊夢の元にたどり着いた。
霊夢の顔は、やはり青色で、出血が危ない
・・・。今、俺が、能力を使い出血を止めれば、まだ霊夢は輸血をするだけで、助かる。
(・・・どうせ、俺も出血をして、血を流しすぎているんだ・・・。これで、霊夢の傷を請け負えば、きっと、俺は流石に死ぬか?・・・。でも霊夢が助かるなら・・・)
俺は霊夢の出血が一番ひどい腹に手を置いた
ヌルリと、温かい液体が手に着く。
「霊夢・・・今、助けるから・・・」
ふわりと、傷口から光がもれる
じわり、じわりと霊夢の腹から傷が消えていく
それと同時に俺の腹に霊夢と同じ場所に傷ができて、俺の腹から血が流れる
「っ・・・まだ・・だ。まだ、残ってる・・・」
激痛の奔る腹から意識を逸らし、霊夢の方に手を置いた
そして、再び光が漏れる
霊夢の肩から、また傷が消えて、俺に傷ができた
「これで・・・霊夢・・・は・・助かる」
傷が増え体中から血の抜ける感触がする。
でも、俺はまだやることが残っている。霊夢を、医療施設に・・連れてかないと
震える体に鞭を打ち、霊夢を再び背負い歩きだす
俺が最初に霊夢から傷を請け負わなかったのは、これがあったからだ
意識を飛ばしている人間に人間は運べない。それなら、ギリギリの状態まで待って、どっちかが医療施設に運んだほうが、効率がいい
・・まぁ、結局、ぎりぎりになって、片方もふらふらで行くことになってしまった・・と自嘲する
「霊夢・・俺のいのちに、代えても絶対にお前を助ける・・・」
ずるずると這うように歩く
足の方も動いているのか分からなくなってきた
ずだん・・・と俺の身体が崩れ落ちる。それと同時に霊夢の地面に落としそうになり、俺自身がクッションになることでそれは防がれた
意識がだんだんと、暗くなる
こんなところで、落ちてしまっては、霊夢を・・・すくえ・・ない・・・
「ちょ--------た!だーーーーーぶっ!!?」
最後に何かを見た気がする。それは、銀色のなにか・・・だった
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「ふぅ・・・。片付きましたね。」
早苗の周りには消滅しかかっている妖怪がいた
その身体には傷ひとつもない。
「一番強力なやつは、霊夢さんが片づけてくれてたみたいだったので楽でしたね・・・さて、昴君の後を追っかけますか。」
早苗は空を飛び、昴が通った道を風で読み、そのまま、追いかけた
「ここで、風が切れたんですね・・。ここからは徒歩だったと・・。」
さらに追っていく
「!?」
追いかけて行った先で見たものは、血だった
その血は水溜まりのように貯まっており、その中央には誰もいなかった
そう。誰もいなかった
水溜まりは一か所でそれから血痕があるわけではなかった
「この・・・血は・・・霊夢さんか昴君の・・もの?」
早苗の中に最悪のシナリオが浮かんだ
昴が霊夢と一緒に妖怪に喰われ、その血の水溜まりを作りだした・・というもの
「っーーーー!」
早苗は唇をぎゅっと噛みしめ、空を駆けた
目指すは永遠亭
うまくいけば・・・彼はそこにいるはずだ
今までで一番早く駆けただろうと思うスピードで永遠亭についた
「急患っていませんか!?」
近くにいた月の兎を捕まえ揺さぶる
「ち、ちょっと!?落ち着いてくだいっ!?急患は今、師匠が見てますから!落ち着いてください!」
月の兎ー鈴仙・優曇華院・イナバが眼を回しながら言った
「ほら、深呼吸してください。スゥーハァー」
「すぅーーはぁーーー。大丈夫です。落ち着きました」
「それでは、お連れします。」
鈴仙が先導してくれ、早苗はそれについて行った
どくん、どくんと心臓が鳴り響いて痛い
「ここです。大きな声や、触ることはやめてくださいね?」
襖が開けられて、そこにいたのは血の気を失った霊夢と、全身ボロボロの昴だった
「っーーーー!」
「大丈夫よ、生きてるから心配しないでいいわ。守矢の巫女」
現れたのは永遠亭の医師・八意永琳だった
「霊夢の方は貧血・・なのかしら。輸血をするだけで助かったわ。外傷が全くなくて、これだけ血がないのが不思議な感じ。」
その時、私は昴君が能力を使ったのだと直感した
「昴君はーー!?」
「この男の子、昴君っていうのね。この子は、致命傷がギリギリ外れてたからなんとかなったわ。多分、傷は一生残るでしょうけど。それと、あの子のおかげよ」
そう言って、永琳は指差した
「こんにちわ。」
そこには、紅魔館のメイドがいた。
銀色の髪を持ち、瀟洒のメイド
「一応・・・その様子だと助けてよかったのよね?」
「あなたが・・・昴君を助けてくれたのですか?」
「ええ。お嬢様のお使い帰りで、歩いていたら血まみれの少年が倒れてるんですもの。そして、背負っていたのは、幻想郷の巫女である霊夢。出血が酷過ぎたから、とりあえず、時を止めて急いでココにきたのよ」
そういう彼女は本当に買い物帰りなのだろう。紙袋を近くに置いてあり、中に食材が見える
「それじゃ、お知り合いもきたみたいだし、私はお邪魔するわね」
そういい、咲夜は立ち去ろうとした
「咲夜さん!」
「なに?」
「助けてくださり、ありがとうございました!」
そういうとメイド長は楽しそうに笑い、そのまま去って行った
「相も変わらずねぇ。昴君・・・?はまだここにいてもらわないといけないけど、あなたはどうする?」
「わたしは・・・私は一回家に帰って加奈子様と諏訪子様に報告してきます。説明した後にまた・・・きます。それまで、よろしくお願いします」
「わかったわ。」
「それでは、失礼します」
早苗は瞬く間に守矢神社の方へ飛んで行った
「ふふふ。若いっていいわね。ねぇ、うどんげ?」
「私は若いですよ?師匠。でも、ちょっと羨ましいですね」
そういて、永琳と鈴仙は笑った
瀟洒なメイドさんの登場でした。
とりあえず、咲夜さんは一回御帰宅です
東方麗霊想の方がfinalに近づいております
次回作の予定、麗霊想の今後の予定については和菓子屋蜜柑のユーザーページの方で発表してあります