和菓子屋の名に恥じないくらい甘くしてみました。後半は完全糖度が高めです
それでは、ゆっくり甘くなっていってね!
「霊夢~!」
境内に突っ込んできたのは白黒の魔法使い
それも掃除が終り、後は落ち葉を取って終了というところだった
すごい勢いで突っ込んでくる白黒の魔法使い・霧雨魔理沙はそれは見事に落ち葉を吹き飛ばしてくれた
「・・・ねぇ、魔理沙?何してくれてるのかしら?」
「お?・・・わりぃ・・・。」
霊夢の怒りが理解できてしまい、魔理沙は謝る。しかし、顔は完全に笑っているので、反省はしていないだろう
「まったく・・・。で何の用?」
「おお、そうだったぜ。昴はいるか?」
「昴?昴なら今はいないわよ」
「そうか。ちょうど良かったぜ。」
「ん?昴に用がないと言うことは、私に用?何の用?何もないなら賽銭箱はあっちよ」
「お前にやる賽銭なんてないんだぜ。まぁ、それは置いといて、暇ならこーりんの所にでも行ってみろよ。面白いもんが入ってるぜ。」
「へぇ。面白いもの?何かしら。」
「私が見てもわからなかったけど、なんか外の世界から幻想入りしてきた物らしいぞ」
「へぇ・・・。外の世界から・・・ねぇ」
「まぁ、興味があったら行ってみろよ・・・・あ、昴によろしくなー?」
「はいはい。わかったわよ。」
そういって、魔理沙はまた箒に乗って出て行った
その姿はあっという間に消える
「まったく・・・。速度とパワーだけは幻想郷でも高いんだから。もうちょっと制御してくれないかしら」
おかげで掃除が1からやり直しだ
でも、昴が帰ってくるのはまだ先だ。今から掃除をやり直しても、十分時間はあるだろう
「霖之助さんの所か・・・。もしかしたら、昴が喜ぶものとかあるかしら」
彼は外から来た人だ。その分外の世界の物が恋しい時もあるだろう。
スイハンキが欲しい・・・と呟いていたな
もしかしたら、スイハンキがあるかしれない
「よし・・・。行ってみるか」
こうして霊夢は空を飛んだ
博麗神社から香霖堂までは遠い訳ではない。霊夢の速度でも結構早く着いた
「霖之助さん、こんにちわー」
「おや、霊夢じゃないか。久しぶり。」
「久しぶりね」
店内に入ると、古い本のような匂いや、いろいろな用途不明な物があった
「ねぇ霖之助さん。スイハンキっないかしら?」
「あぁ。スイハンキね。あるよ。でもこれ電気がないと動かないんだ。」
「電気?早苗の所が使ってるアレね?」
確か早苗の所は電気っていうエネルギーを使っていろいろと便利な生活をしていると聞いた事がある
「そうそう。守矢さんが使ってるアレだよ。」
「そもそもスイハンキって何に使うの?」
「あぁ、それなんだけど、米を簡単に炊く物らしい。」
「へぇ・・・。お釜じゃなくてもお米って炊くことできるのね。でも
「うーん。どうしてまた急にスイハンキが欲しいって言ったんだい?」
少女説明中
「へぇ。それはまた・・。そうだねぇ。その彼が欲しい物ガスイハンキっていう事だったのか。ふむ・・・。そういう物じゃないけど、こんな物はどうかな?」
そういって霖之助さんが指したのは丸い車輪が二つ付いたものだった
「彼は飛ぶことができないんだろう?これはジテンシャっていって、走るよりも遙かに疲れにくく、速く走ることができるものらしいんだよ。まぁ、乗るのがすごい難しいけどね」
僕も何度も挑戦してるんだが、絶対に転んでしまってね・・・と呟いた
「へぇ・・・・そうね。うん、いいかもしれない。それじゃ、どのくらいになるかしら?」
「うーん。霊夢にはいろいろと世話にもなってるし、その彼にプレゼントと言うわけだから格安にしとくよ。そうだな・・・。譲る条件は、彼がここにジテンシャを取りに来ること、霊夢も一緒に来ること、後は・・・一升瓶2本でいいよ」
「そうねぇ・・。一升瓶1本じゃダメかしら?」
「しょうがない。まぁ、早めに来るんだよ。僕も彼に会ってみたいしね」
「わかったわ。おいしいお酒用意しとくから。明日でも行くわね」
「ははは、わかった。待ってるよ。」
そういい、霊夢は香霖堂から出た
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「あれ?霊夢がいない」
買い物から帰ってくると霊夢の姿がなかった
縁側で茶でも飲んでるのかと思い縁側にいくと誰もいない
倉庫に探しに行ってもいない
「霊夢どこだー?」
せっかく霊夢の好きな甘味を買ってきたのに。一緒に食べようと買ってきたのに。むむむ。霊夢がいないならしょうがない。井戸で冷やしておくか。
買ってきたものを袋から出し、井戸の桶に入れる
井戸の水は冷たくて気持ちよかった。これなら上手く冷えそうだ
お帰りと返事のない神社で昴はもくもくと作業を続けた
好きな霊夢がいない。それだけで寂しくなった気がした。霊夢ならありえないかもしれないが、どこかで怪我をして動けないとか、ありそうで怖い。彼女は妖怪退治をするのが仕事・・・?だから余計に心配だ
「ただいまー」
「霊夢!?」
「あー。あっつい・・・。ってどうしたのよ!?そんなに急いで。もしかして、私がいなくて心配した?」
「れい・・む。」
「な・・・・なに!?どうしたのよ!なんでそんな泣きそうな顔になってるのよ昴!」
「頼むから霊夢。出かけるときは、書き置きくらいしてくれないか?」
「書き置き・・・ね。うん、わかったわ。そうだ、昴。明日予定あるかしら?」
「予定?ないけど」
「明日出かけましょ?」
霊夢からデートのお誘いだとっ!?
な・・なんでまた・・・。
「昴ってジテンシャに乗れたりする?」
「ジテンシャ・・・自転車か。乗れるけど?」
「そっか、ならいいのよ。それじゃ明日は早めに家でるわよ。」
「わかった。あ、それじゃ弁当とか何が良い?好きな物を作るけど」
「そうねぇ・・・厚焼き卵は絶対に欲しいわ」
「りょーかい。厚焼き卵ね。霊夢は甘め・・・だったよな?」
「そうね、甘い卵焼きの方が好きね。それじゃ明日のためにご飯食べてお酒飲んで寝ましょ?」
「ははは、いつも通りじゃないか」
霊夢は基本日本酒が好きだ。本人は甘党なのに、日本酒は辛口の方が好きらしい
どうやら、甘いものと一緒に辛い日本酒を飲むのが好きらしい。うーむ。よくわからん。まぁ、そんなこんなで神社には基本辛口の酒しか置いていない
・・・霊夢は糖尿に気を付けてあげないと駄目そうだ。
ここの世界はパル○ートとか売っていないんだろうか。最近本気で心配だ。そのうちアリスとかに聞いてみよう。彼女だったら菓子もよく作るし、レシピを教えてもらうついでに聞いてみよう
そんな事を考えながら、晩ご飯を作り、霊夢と食べて霊夢は辛口の日本酒、俺は梅酒を飲んで寝た
翌日
「霊夢、おはよう。」
「おはよう。昴」
ちょっと朝早く起きて弁当を作り、その間に起きてきた霊夢と朝ご飯を食べる。霊夢が身支度をしている間に俺は軽く境内の掃除をした
「お待たせ。準備できたわよ。それじゃ行きましょ?」
「ん、わかった。」
それから俺と霊夢は空を飛べない俺のペースで地を歩くことになった
普段彼女は空を飛んでいる。それは、俺には届かない世界で、まるで彼女を象徴しているようだった
捕まえたくても捕まえることができない。いつも霊夢が空を飛ぶだびに思ったこと。
俺もあの空を飛べたらいいのに。そうすれば彼女の側にいれる。そう思っていた
でも、今日は違う。地に、俺と同じ場所に彼女は、霊夢はいる
それが俺には嬉しかった
道のりは弁当の話や、いつも来るインチキ新聞の話などの他愛もない話。
そんな話もほどほどに俺と霊夢はその場に着いた
「やぁ。君が如月昴君だね。僕は森近霖之助。この店の主人さ。」
その場所は骨董品屋のような少し誇りっぽい匂い。
でも、置いてるものは骨董品なんて物じゃなくて、もっと俺に、外の世界になじみのあるものだった
「なんでこんな所に、炊飯器が・・・?こっちには、スピーカー?」
「おお、やっぱりわかるんだね。・・ふむ。如月君。君ここでバイトしないかい?」
「こら、ちょっと待ちなさい。霖之助さん。今日はそんな事じゃなくて、ジテンシャよ」
「ああ、そうだったね。ちょっと興奮してしまった。それじゃ霊夢、如月君、僕についてきてくれ」
森近さんについて行くとそこは店の裏側だった。
そしてそこには、俺も高校の時によくお世話になったものが置いてあった
「これがジテンシャ。輪っかが二つしか本当に付いてないのね。」
「さぁ、如月君。乗ってみてくれ」
なんか事情がよくつかめてないが、とにかく自転車に乗れということはわかった。
と、まぁ、自転車だが、一の字のハンドルのベルト式の良い自転車だった。ついでに荷台が付いている。
「自転車なんて久しぶりだ・・・。よっと」
俺が難なく自転車を乗ると二人はなんか感動していた
「えと、で、この自転車はどうするんだ?」
「・・・昴前にスイハンキが欲しいって言ってたでしょ。流石にうちでスイハンキを使う事ができないから、何か代わりになるような物を探してたらジテンシャがあるーっていう話だったのよ」
「・・・何でまた俺に?}
そう訪ねると、霊夢は顔をそらし、言った
「だって、いつも昴にいろんな事をやってもらってるから、少しでも昴の力になれたらいいなっておもっただけで・・・」
「霊夢・・・」
ごほん。あらかさまな咳払いが聞こえた
「霊夢。ええと惚気るのはいいんだが、お代の方を」
「あ、すっかり忘れてたわ。はい、今年昴が仕込んだ焼酎よ。日本酒はもう少し先じゃないといいのが無かったから焼酎で勘弁してくれない?うまいわよ」
どうやら自転車のお代は酒だったようだ
なんとも不思議な感覚だ
だいたい酒でどうにかなるもんなんだな。俺もちょっと酒仕込んでみようかな
「それじゃ昴、帰りましょ?」
「わかった。あれ?霊夢飛ぶのか?」
「だってそれ一人乗りでしょ?」
「まぁ、そうなんだが。一応この荷台にもう一人なら乗れるぞ」
「え?そうなの?」
「一応な。どうする?」
「そうねぇ・・・・。それじゃお願いしようかしら」
「それじゃ、そこに跨って、そうそう。落ちないように注意してくれ」
こうして俺と霊夢の二人乗りが完成した
「それじゃ、森近さん。ありがとうございました」
「いやいや、こちらもいいものを見せてもらったよ。全く。若いっていいねぇ」
そういって森近さんと別れた
帰り道は霊夢と二人乗りで帰る。まぁ、当然現代社会のように道は舗装されていないためにボコボコと自然に自転車も揺れる
「きゃ、ちょっと、昴!」
ガタンっ。一際大きい振動がっきたときだった
ぎゅっ
物理的に俺と霊夢の距離が縮まった
少しだけ離れていた距離は振動で思い切りくっついてしまった
「あ・・・」
「!!」
霊夢が吐息を俺の耳元でした
俺は霊夢の体温とその吐息で驚いてしまい、ビクンと少し肩が跳ねた
「ご、ごめんなさい昴。い、今離れるから」
そう言って離れようとした霊無に再び振動が襲いかかった
その結果ますます俺にしがみつくような形になってしまった
「・・・なぁ、霊夢。もし、霊夢が嫌じゃなかったら、俺の腹に腕を回してみてくれ。そうすれば多分安定するから」
「・・・」
霊夢は無言で俺の腹に腕を回した
しっかりと抱きしめられる格好になってしまったが、霊夢の体温と鼓動。そして吐息が間近で聞こえてしまい、俺の心臓も高ぶる
そんな無言な状態が続いた
それを打ち破るきっかけとなったのは神社が神社が見えた時で、霊無がコツンと頭を俺の背中に当てて何か言った
「だいすきよ。ばか」
その霊無が言った言葉は俺の背中のせいでくぐもって聞こえず、
「ん?何か言ったか?」
と答えると、「馬鹿っ。何にもないわよ」
といい、彼女の空を飛ぶ程度の能力で神社に飛んで言ってしまった
すれ違ったときに見た霊夢の顔は、彼女の紅白の巫女服の紅に負けないくらい真っ赤になっていた
そんな霊夢を追いかけるために俺は立ち漕ぎをして追った
神社の境内で待っているだろうとされる大好きで一番可愛い人のために最大限のスピードをだして。
和菓子屋蜜柑は先日iPhone5を落として今日、即日修理で直してきたために、財布の中身がスッカラカンになってしまいました
新幹線代がすっかり消えてしまったために例大祭に行けませんorz
どうか、自分の分も例大祭に行く方は楽しんで行ってください!
霊夢のあの酒・・・欲しかったorz
それより一応活動報告の方で例大祭記念を2つ出すと言っていましたが・・・ごめんなさい
ちょっと次が間に合いそうにないです
現在執筆中で間に合えば明日の夜にまたUPします
予定としては、甘めですね。やっぱり。
後味の残る甘味を目指して頑張ります!