東方麗霊想   作:和菓子屋蜜柑

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今回は初めてでもありますので、連続投稿です
これからは完全に亀投稿となりますのでよろしくお願いいたします
ようやく霊夢の登場です



Episode1

目が覚めるとそこは、荒れた道だった

意識が飛ぶ直前の事までは覚えている

 

「あ・・・?ここは・・・・幻想郷でいいのか?」

 

自然に満ち溢れているものの、今、俺が立っている場所はなんと言おう。

道な事は分かるが、荒れている

 

「この先・・・どうしよう。」

 

一応、寝袋から非常食までざっくりとしたモノはリュックの中に入っている

周囲を見渡すと、そこには壊れかけだが何か看板みたいなものが見える

 

「すごいボロボロな看板だな」

 

何とか読みとることは出来た

『この先、博麗神社』

 

「はくれい・・・神社?」

 

・・・。この世界に来て、これからの事を考えると神社で神頼みでもした方がいいのだろうか

そう思いつつ、行く当てもないので俺は博麗神社と呼ばれる神社に向かった

 

博麗神社。なんだか言葉の響きがとても綺麗だ。とても楽しみだ

 

・・・・。そう思っていた。

うん。そう思っていた。

 

境内は落ち葉が風に舞い、神社自体もなんだか寂しい雰囲気を出していた

 

「・・・まぁ、神社は神社だよな」

 

賽銭箱に近づき、財布を出す

財布の中には札束(これまで貯めてきた預金全部)を除くと、8826円入っていた

景気づけに、500円玉と15円を入れる

意味は十分にご縁がありますように。それなら500円は入れなくてよかったじゃないかって?

いや、なんだかこの神社を見たら少し寂しくなってしまったからだ。

 

賽銭を投げ込むと木製の賽銭箱にカランカランといい音が鳴る

そして、鈴を鳴らす

 

細かい礼儀作法は知らないので、手を合わせお祈りをする

 

(これから・・・この世界で馴染めますように)

 

そう思い目を開け振り返ると、紅白がいた

紅白を身にまとった少女

整った顔、流れる黒髪は艶やかで大きいリボンはそれを強調しているかのように

脇の空いた紅白の服はフリルが付いていて可愛らしい

しかしその中には幻想的な儚さもあった

 

「アンタ・・・里の人間?」

 

口を開いたのは紅白の少女だった

 

「里・・・?ごめん俺ここに来たのは初めてで・・・」

 

「里を知らない?」

 

少女は整った眉をひそめた

 

「ああ。」

 

「もしかして、外の人間?結界が一瞬ブレたのを感じたけど、そのせいか」

 

「俺は、八雲紫という人物に導かれて来たんだ。この世界は幻想郷であっているのか?」

 

「紫がねぇ・・・」

 

少しばかり少女が考えると、言った

 

「ついてらっしゃい。この世界の事を教えてあげる」

 

そう言ってスタスタと歩いていった紅白の少女の後を追った

 

 

 

「まぁ、・・・という事を説明してもらった」

 

神社の母屋といった方がいいのかどうだか分からないから、母屋ととりあえず言っておく

母屋の縁側に座らされ、現在お茶を飲みながら八雲紫から説明を受けた事を少女に話をした

 

「ふぅん・・・。紫にしちゃ、しっかりとした説明だったわね。あ、えーと・・・名前・・・」

 

「昴だ。如月昴」

 

「スバルね。わかったわ。私の名前は霊夢。博麗霊夢よ。素敵な巫女さんをやってるわ。賽銭は随時受け付けているから」

 

「霊夢か。よろしく。賽銭ならさっき入れたぞ?」

 

 

「本当っ!?」

 

そういうと霊夢は風のように賽銭箱に走って行った

そしてさっき俺が投げ入れただろう515円がその手に握られていた

 

「昴こんなにいれてくれたの!?」

 

完全に顔がゆるみきっている

 

「ああ」

 

「わぁ!久しぶりに美味しいものが食べれそうだわ。昴、1つだけなんでも叶えてあげるわ!」

 

1つだけ・・・なんでもか。ふむ

 

「それじゃ、俺をココに泊めてくれないかな」

 

「泊める?そんな事でいいの?」

 

「ああ。」

 

「そう、それじゃ晩御飯を作るために里で買い物でもしてくるわ」

 

そう言って霊夢は立ち上がる

 

「あ、霊夢。俺もついて行ってもいいか?」

 

「え?いいけど?」

 

「ありがとう」

 

こうして、俺の初幻想郷の宿が決まった

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