なんとか日曜日にうpすることができました
ちょっといつもより長いです
ゆっくりと、紫は語り出した
「ちょっとした、昔話のようなものよ・・・。霊夢の先代の巫女は子供を遺してすぐに死んでしまい、生後すぐの霊夢を育てないといけなくなったの。博麗の能力を持つ娘で、更に歴代でも最高の能力を持つ子を育てない手はなかったわ。そして、私は初めて育児と言うものを体験したわ。ミルクをあげたり、オムツを変えたり、熱が出たときは看病したり・・・・。あの子は覚えていないんだけど。」
「覚えていない?」
なんで母親みたいに育ててくれた紫の事を覚えていなかったんだ?
忘れていた・・・訳ではなさそうだったしな・・・。
「私があの子が一人で生活できるようになる5の歳を向かえた時に、霊夢の記憶の境界を弄り消したわ。霊夢は覚えていないけど・・・私にとったら親友が遺してくれ大切な子なの・・・。あの子の望みなら叶えたかった・・」
「・・・紫」
「駄目ね。あの子が本当に望み、叶えたい事は別物なのに。代理でも、母親失格ね」
「霊夢の叶えたい事?今回の異変の事なのか?」
「・・・そうね。一応、関係はあるわ。さぁ、如月昴。敗者は放っておいて早くあなたのお姫様に会いに行きなさい。今ならまだ止めれるかもしれない。」
空を見上げたまま紫は言う
その表情はどこか悲しそうで、泣き出しそうな顔だった
「八雲紫。・・・・あなたの大切な人は俺が必ず取り戻す。・・・きちんと自分の命も持って帰ってくるから、今度の宴会の費用はお前が全部持てよ?」
「ふふふ、そのくらいならお安いご用よ。一応、貯めてるんだから」
「それじゃ、俺は霊夢の所に行ってくる。俺の思いをきちんと届かせにーー」
俺は紫に背を向け、振り向かずに前を向き歩いて行く。
俺の背中には今、とてつもない重い荷物が乗っている。『
重い荷物にも関わらず、身体にのしかかってくる重圧は心地よく感じる。俺の好きな人は、これほどまでにも、いろいろな人に好かれていると言う、誇り。俺は、あの人を好きになってよかったと思えるほどの清々しい気分だ
俺一人で霊夢を助けに行くわけではない。霊夢を慕っている幻想郷の中でも屈指の実力者と共にここまできたのだ。絶対に、みんなで助け出す。
ーーーー博麗神社・本殿ーーーー
境内を歩き、霊夢がいるであろう所に向かう。その場所は神社の本殿。霊夢が神事をしている際に必ずいるところ。絶対にそこにいるという自信があった
俺が掃除しようとすると、必ずと言って良いほど、彼女が邪魔をしてきた場所
神事をしている際は絶対に近づいてはならないと、キツく言われた場所。
身体の反応が鈍くなってきた。
血が少し流れすぎたんだろう。痛覚が八意先生の薬によって消えているけど、その代償はきっと少なくないだろう。
動かしづらい足を動かし、俺は博麗神社の本殿前にある扉に手をかけた
鍵は・・・かかっていない。
ゆっくりと開けると、木製の扉がギィと音を立てて内側に開いた。
そして、その瞬間、寒気がした
ゾワリとした圧倒的なまでの何かによる寒気。
「どこに・・・・」
寒気を感じながら俺は本殿の中に入り、探す。
少しばかり奥行きがあるようだ
そして、彼女はすぐに見つかった。扉に背を向けるように、俺に背を向けるように、霊夢は正座をしていた。
「霊夢」
静まりかえった本殿の中に、俺の声による彼女の名前が響く。
そして、ずっと会いたかった彼女が振り向いた
「昴」
振り返った霊夢から感じられたのは、重圧。
この本殿に入った瞬間に感じたあの寒気。
霊夢の霊力が、この場を支配しているのを感じられた。
神々しいまでの圧縮された霊力は恐怖へと変わる。
「昴・・・なんで来たのよ」
霊夢の顔が歪む
「ここには入っちゃいけないって言ったわよね」
今なら彼女の気持ちがわかる
彼女の、彼女自身の霊力で人を、友人たちを恐がらせないように、離れさていたことを。
無条件で寒気を催す彼女の人離れしているチカラを、見せないように
「なんで・・・・、来たのよ」
「霊夢。」
霊夢の方へ一歩踏み出した瞬間、「来ないで!!」
「来ないでって言ってるの!!」
普段クールな霊夢が叫んだ
「紫がこの場にいないなら、きっと倒された後なのでしょ?紫から聞いたでしょ?博麗の事情をっ!」
跡継ぎ問題
「霊夢っ!聞いてくれ!」
「嫌よ!!聞きたくなんてない!昴なんて最後に会いたくなかった!!」
一歩、踏み出す
「来ないで!」
霊夢が今の今まで結界を使っていなかったのか、霊夢が即席の結界を生み出し、俺と霊夢の間に障壁として作り出した
それは、まるで今の霊夢と俺の心の距離のようだ
結界に指先が触れると、バチィと火花が飛び、指先が軽く焦げた。
「帰って。帰って昴。私の術式はもう最後まで行くの。」
「やめろ・・・。やめるんだ、霊夢!」
「ごめんね。博麗の巫女なのに、人を傷つかせた」
「人を傷つけた?」
「昴は私の傷を移していたじゃない。」
「それはっ・・・!」
「だから、私はあなたの前から消える。大丈夫。昴は博麗霊夢という存在を忘れるだけ。幻想郷のみんなも博麗霊夢を覚えていなくて、先代巫女としてしか覚えていないから。誰も私の事は忘れるだけよ」
霊夢の身体が一際大きく光る。
その瞬間、更に霊夢の霊力が高くなったのがわかった
霊夢の言う最後の術式が始まるのだろう
「・・・。霊夢。俺は霊夢の傷を霊夢に黙って移していた。多分霊夢はもう知っていると思う。でもなんで移したかわかるか?」
「突然何よ」
「辛そうな顔を見るのがとても嫌だった。本当は怪我なんかして欲しくなくて、だけど怪我をしてくる霊夢に手当しかできない。そんな時、俺にできる事を考えたんだ」
ぐっと拳を握る
「昔、俺は早苗の大きな怪我を移した。命に関わるような怪我を。結果、俺は早苗を守れた。チカラのない俺でも確かに守れたと感じたんだ。」
霊夢は俺を見たまま黙っている
きっと、移した理由までもわからないんだろう
「・・・。だから何よ。それがなんなのよ。わかんないわよ・・・そんなこと」
「俺が移した理由は、霊夢、君を守りたかった。ただ、守りたかっただけだったんだ。でも、それは同時に霊夢の心を傷つけているなんて思ってなかったんだ・・・ごめん。俺は、霊夢が好きだ。だから、この世界から霊夢がいなくなるなんて、俺は耐えられない!絶対に術を発動させたりはさせない」
「最後になっちゃうけど、私も昴の事が大好きよ。でも、もう無理よ。私の術はもう自分じゃ止められないわ。」
なんか、上手い具合に表現できていない気がするんですけど、伝わっているでしょうか?
紫は霊夢を自分の子と同じような感覚で、願いは叶えてあげたいけど、いなくなって欲しくない
霊夢は、昴の事が好きで、でも、自分の存在が昴を傷付けているのだと感じ、自分の存在を消そうとしている
昴は、霊夢の事が好きで、自分のせいで霊夢が消えようとしているのを止めようとしている・・・って感じのイメージなんですけど。
なんか、言葉足らずの解釈になりそうだ
申し訳ないです
もしよろしければ、感想をくださると嬉しいです(アドバイスとか、もらえるといいなぁ・・・)
次回は8月になりそうな予定。
ちょっと、リアルでヘマやらかしました。
下手すると、ヤバイっす
乗り越えられると信じて、今回はここまで・・・
今回も読んでいただき、ありがとうございました