東方麗霊想   作:和菓子屋蜜柑

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お待たせいたしましたー。
とりあえず、注意事項
・早苗さんが病んでるよ!
・霊夢がヤキモチ焼いてるよ!
・作者のSAN値が減った結果がこれだよ!



Episode IF 6-1

雲が薄く空を覆い、天気は「曇り」と呼ぶ頃だった 

 

 

「なぁ、霊夢。博麗神社の境内の中にある小さい神社って・・・あれも博麗神社なのか?」

 

 

俺が霊夢に訪ねると、霊夢は嫌そうな顔をした

 

 

「あ゛ー・・・。あれは、博麗神社じゃないわ」

 

 

「え?どういうことだ?」

 

 

「あれは、妖怪の山にある守矢神社っていう所の分社なの」

 

「矢守・・・神社?」

 

 

「そう。御柱を背負っている神とカエルみたいな気持ち悪いの帽子を被った神がいる神社よ」

 

 

「へぇ、そこにも霊夢と同じ巫女がいるのか?」

 

 

「いるわよ。東風谷早苗っていう風祝が」

 

 

「東風谷早苗・・・?」

 

聞き覚えがあった

「さなえ」という名前

珍しい名字

 

 

「なに?気になるの?」

 

 

「・・・ちょっとな」

 

 

もしかして、あの子かもしれない

でも、ここは幻想郷

普通に考えれば・・・いないよな

 

 

考え事をしていると背中を強く叩かれた

 

 

「いっつ」

 

 

「馬鹿っ」

 

 

「なんなんだよ・・・」

 

 

「知らないっ!」

 

 

霊夢の機嫌が斜めになった

なんなんだ・・まったく

 

 

「そんなに私のところが嫌なの!?馬鹿昴っ!」

 

 

「な、なんでそうなるんだよっ!」

 

 

「もういい!知らない!」

 

 

霊夢がいきなり怒って、博麗神社から出て行ってしまった

・・・女の心はイマイチよくわからない

俺に非があったとも思えないし・・・

そんな時だった

 

 

「霊夢さーん!こんにちわー!分社の点検にきましたー!」

 

 

張りのある声で、どこか懐かしい声がした

 

 

「霊夢さーん?・・・おかしいですね・・今日訪問するって言っておいたのに」

 

 

「あ、すいません。今、霊夢は出かけてしまいまして・・・」

 

 

「ありゃ・・・そうなんですか。それはどうもです。ところであなたは・・・もしかして」

 

 

「俺は如月昴。博麗神社の居候です」

 

 

「っ!?」

 

 

「ど、どうかしましたか?」

 

 

「・・・昴君・・?」

 

 

「へ・・」

 

 

「昴君ですよねっ!?私です!早苗です!」

 

 

早苗。さっきの霊夢の話にも出てきた

昔、俺が助けた女の子。

東風谷早苗

昔、「こちや」と読めなくて「とうふうや」と間違えて呼んだことのある女の子

でも、彼女はあの事件以来俺の前からいなくなって・・・

 

 

「さ、なえ?」

 

 

俺は彼女の名前を呼んだ。

 

 

「昴君!」

 

 

名前を呼ぶと、彼女は俺の胸に抱きついてきた

 

 

「奇跡です!奇跡ですよ!幻想郷(ここ)で昴君に会えるなんてっ!」

 

 

「本当に、あの早苗なのか?」

 

 

「昴君!昴君!」

 

 

俺の話を聞かず、早苗は犬のように俺の胸に頭をこすりつけた

名前を呼んでも、反応がない。しばらく・・・この状態で落ち着かせる必要があるらしい・・・

ようやく早苗が落ち着いたころ、ようやく話が通じるようになった

 

 

「私は、あの時確かに怪我を負いました。でも、本当ならすぐに治せたんです」

 

 

「・・・どういうことだ?」

 

 

「私は、あのとき既に守矢の風祝として、巫女として、神奈子様と諏訪子様の二柱の神様から恩恵を頂いていました。私の能力は奇跡を起こす程度の能力。それを使えば傷は奇跡の力で治せたんです。でも、私はそれをしなかった」

 

 

「それは・・・俺がいたから?」

 

 

俺の能力は微々たるものだが、世間一般での能力は異端とされる

早苗なんて、俺の能力よりも更に強いだろう

 

 

「私はあのときから昴君が好きでした。そして、好きな昴君に私の能力は話せなかった」

 

 

あぁ、そうか。早苗は能力で嫌われると思ってたんだな

 

 

「恐かった。嫌われると思って。普通は瀕死になり得る傷を一瞬で治せて、いるなんて」

 

 

再び早苗は泣き出した

 

 

「・・・俺も能力なんて早苗に話していなかったから、お相子だろう。それに、そんなんで俺が早苗を嫌うハズがないだろう?」

 

 

「あ、ああああ。やっぱり昴君です」

 

 

「早苗?」

 

 

「昴君。博麗神社じゃなくて、守矢神社で私と一緒に暮らしましょう」

 

 

「へ?」

 

 

「霊夢さんとじゃなくて、貧乏神社じゃなくて、豊かな守矢神社で暮らしましょう!」

 

 

「・・・早苗?」

 

 

昔も結構強引な子だったけど、今は更にその具合が増している

・・・でも俺は、早苗の誘いは・・・

 

 

 

「早苗、悪い。俺はここがいいんだ」

 

 

「・・な・・・ぜ・・・ですか?」

 

 

にこにこして、笑っていた早苗の顔が一気に無表情な物に変わった

 

 

「俺は・・・霊夢の側にいたいんだ」

 

 

「・・・それは・・・霊夢さんが好き・・・ということですか?」

 

 

「・・・そう・・・だな」

 

 

「そう・・・ですか。ねぇ、昴君。知ってますか?お姫様はいつまで待ってても王子様は迎えには来てくれないんです。。お姫様は自分から幸せをつかみに行かないといけないんです」

 

 

「・・・?」

 

 

早苗は綺麗過ぎるほどの笑みを浮べた

その笑みは背筋を凍らせるような笑みだった

早苗は一枚の札を懐から取り出し、何かを唱え始めた

 

・・・まずい

 

俺の直感がそう言っている気がした

何が起きるかはわからないけど、これはいけない

そう、思った瞬間、俺は早苗に背を向けて走り出した

 

 

「すばるくん。どこにいくんですか?」

 

 

早苗の声が聞こえたと同時くらいに光と衝撃を俺を襲った

それに巻き込まれた俺の意識は暗転した

 




どうも、和菓子屋蜜柑です
遅くなり、申し訳ないです
活動当初、予定していた最終章になる予定だったものです
多分、異変が起きてなかったら、昴が怪我してなかったら、今の甘さにならなかったんだろうと、地味に思います
とりあえず、SAN値が著しく減ったため、次の投稿はまた遅れます
年末前に出せれたらいいなぁ_| ̄|○
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