東方麗霊想   作:和菓子屋蜜柑

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こんばんわ。和菓子屋蜜柑です
頑張りました。今回はアリス編です。



Episode5-1

「シャンハーイ!」

 

 

金色の髪を持つ人形がそこにいた

シャンハーイと言って鳴く人形。ついでに空中にフワリフワリと浮いている

そして、そのシャンハーイと鳴く人形は俺を見るとシャンハーイ!ともう一度鳴いた

 

 

魔理沙や紫(八雲紫とフルネームで呼んでたら、ついに嫌がった。口調も軽く砕けた者にする唐、せめて紫と呼んでほしいと言われた。なんか『ゆかりん』でもいいよ☆みたいな事を言われた気がするが、気にしない。むしろスルー)との宴会から3日後の事だった

霊夢と俺は神社の境内に大量にある落ち葉などを掃除していた

 

 

「ああ、まったく。なんで木は葉っぱが落ちるのかしら。落ちるのはチルノとか、弾幕に負けた魔理沙だけでいいわ。」

 

 

ブツクサと文句を言いながら箒を掃く霊夢

文句を言いながらもきちんと手は動かしているので、流石である

俺はとりあえず、竹で作られた熊手を使い、ザックザックと落ち葉を集めていく

服は紫がくれた服を着ている。あの服を着ていると、袖が動きずらい。

料理をしていたり、家事をこなしている最中にぼやいたら、霊夢がどこからか、襷を持ってきてくれ、結び方と共に一緒に結んでくれた

なんだか、ほんのこういう少しの事が嬉しい

実をいうとまだ襷の結び方と、着物の着方は慣れていなく、たまに霊夢に手伝ってもらったりもする

「まだできないの?」と言いながらも手伝ってくれる霊夢。こういう彼女の姿を見て思ったのは素気ない普段の様子は仮面で、本来はとても世話好きで、優しい性格をしているのではないだろう・・・とも思う

まぁ、そんな時だった

シャンハーイと鳴く金色の髪を持つ西洋人形が空から現れた

 

 

「あれ?上海じゃないの」

 

 

「霊夢、知っているのか?」

 

 

「そりゃ、もちろん。この子を造ったあいつとは、親友だもの。えっと、で、上海。アリスから何か頼まれてきたの?」

 

 

「シャンハーイ!!}

 

 

元気よく答え、手を上げる上海人形。どうやら、霊夢の言った事が当たっているらしい。

後で聞いた話によると、魔理沙とアリスは親友同士らしく、俺が来る前は泊りをしたりしてたみたいだ

どこからか出した手紙を霊夢に渡す上海人形。

 

 

「ふむふむ・・・。ねぇ、ちょっと上海の事見ててくれない?台所から、一番高い度数の日本酒持ってくるから」

 

 

そういうと霊夢は母屋に戻って言った

どうやら、日本酒が欲しいという事らしい。

 

 

「ええと、上海でいいのかな?」

 

 

「シャンハイー」

 

 

まるで「そうだよ」という感じでビシッと手を挙げた

 

 

「霊夢が戻ってくるまで、ちょっと俺と遊ぶ?」

 

 

そう聞くと、上海はコクリと頷いた

それをみた俺は、落ちていた木の枝を持ってきて地面にマスを書きだす

 

 

「マス取りゲームと言って、自分のマークを決めて、この9つのマスの縦、横、斜めに一列自分のマークがそろえば、君の勝ちだよ」

 

 

再び頷く

 

 

「よし、じゃあ、ゲームスタートだ。先に上海から書いていいよ」

 

 

「シャンハーイ!!」

 

 

嬉しそうに鳴くと、真ん中に丸を書いた

このゲームはよっぽどの事をしない限り、勝敗がつかない。しかし、俺はあえてこれを選んだ

なぜって?上海に勝たせてあげるためだ

程よく妨害をして、最後に俺がミスをしたかのように検討違いの場所にマークを書く

すると上海はまたも嬉しそうに鳴き、最後の斜めのマスに丸を書きこんだ

 

 

「上海。君の勝ちだよ。」

 

 

そう言うと、上海人形は宙に飛びあがり、ぐるぐると俺の周りを飛び始めた

(昔の近所の子どもにもよくこういう遊びをしてあげてたなぁ・・・・)

そんなことを思いながら、落ち着いたのか、俺の前で宙に浮いている上海人形の頭をなでた。なでると、気持ち良さそうに首を左右に緩やかに振り始める

 

 

「あれ?そんなに仲良くなったの?珍しいわね。上海が頭撫でさせるの」

 

 

霊夢が戻ってきた。その手には上海が持ちやすいようにしたのだろう。風呂敷で一升瓶を包んだものがあった

 

 

「ほら、上海。あんたのご主人様の所に早く持ってやってやんなさい。意外と重いから気をつけなさい」

 

 

霊夢が風呂敷を上海に渡す。上海はその取っ手をきちんと持ち、「シャンハーイ!」と鳴いた

きっと、わかったー!みたいな感じなんだろう

そう鳴くと上海は高度を上げて俺を見た。そして風呂敷を持っていない手で手を振った

 

 

「ああ、またな」

 

 

そう言うと、上海が笑ったような気がした。そして上海は主人の待つ家に帰って行った

 

 

ーーーーーーーーーー

 

「あら、上海。お帰り。頼まれたもの持ってきてくれた?」

 

 

「シャンハーイ!!」

 

 

上海は風呂敷に包まれた一升瓶をアリスに渡す。

 

 

「珍しいわね。こんないいものをくれるなんて・・・。何かあったのかしら。ああ、きっとお賽銭がはいったのね。それよりも、上海。あなた今日凄い機嫌がいいわね」

 

 

「シャンハーイ!!!!」

 

 

「そう、あの神社に男の人がいたの。参拝客かしらね。まぁ、霊夢にはお礼に行かないといけないわね。研究が終わり次第、何か甘いものを持って神社にお邪魔しにいきましょう、上海。」

 

ーーーーーーーーーー

「お茶いれてー」

 

 

「はいはい。」

 

 

最近、よく霊夢が俺にお茶を入れるよう頼むようになった。

俺は霊夢が入れる緑茶の方が好きなのになぁ。

 

 

「どうぞ、霊夢。」

 

 

「ありがと」

 

 

いつものように縁側でお茶を飲む

最近は俺の指定席が決まった。霊夢の左隣だ。まぁ、真隣というわけではないのだが、霊夢と俺をはさんで、盆が置いてあるために、少々距離がある。

この距離が今の俺と霊夢の心の距離なのかもしてない。

少しでも・・・縮まればいいな・・・と最近の俺は思う

霊夢のお茶を飲んでいる仕種や、表情。最近はそればっかりを追っているような気がする

ああ、顔が熱い

これじゃ、なんだか片思いの残念な人じゃないか

あー。でも実際にこの思いは片思いなのか。霊夢に対する

 

 

そんなこんなで一人で悶々と考え込んでいると、風が動いた

 

 

「あら、いらっしゃい。アリス」

 

 

魔理沙とはまた違った、澄んだ金色の髪。

青色を基調とする服。そして、数日前に見たことのある人形

一目でみて、スゴイ美人さんだと思った

 

 

 

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