頑張りました。今回はアリス編です。
「シャンハーイ!」
金色の髪を持つ人形がそこにいた
シャンハーイと言って鳴く人形。ついでに空中にフワリフワリと浮いている
そして、そのシャンハーイと鳴く人形は俺を見るとシャンハーイ!ともう一度鳴いた
魔理沙や紫(八雲紫とフルネームで呼んでたら、ついに嫌がった。口調も軽く砕けた者にする唐、せめて紫と呼んでほしいと言われた。なんか『ゆかりん』でもいいよ☆みたいな事を言われた気がするが、気にしない。むしろスルー)との宴会から3日後の事だった
霊夢と俺は神社の境内に大量にある落ち葉などを掃除していた
「ああ、まったく。なんで木は葉っぱが落ちるのかしら。落ちるのはチルノとか、弾幕に負けた魔理沙だけでいいわ。」
ブツクサと文句を言いながら箒を掃く霊夢
文句を言いながらもきちんと手は動かしているので、流石である
俺はとりあえず、竹で作られた熊手を使い、ザックザックと落ち葉を集めていく
服は紫がくれた服を着ている。あの服を着ていると、袖が動きずらい。
料理をしていたり、家事をこなしている最中にぼやいたら、霊夢がどこからか、襷を持ってきてくれ、結び方と共に一緒に結んでくれた
なんだか、ほんのこういう少しの事が嬉しい
実をいうとまだ襷の結び方と、着物の着方は慣れていなく、たまに霊夢に手伝ってもらったりもする
「まだできないの?」と言いながらも手伝ってくれる霊夢。こういう彼女の姿を見て思ったのは素気ない普段の様子は仮面で、本来はとても世話好きで、優しい性格をしているのではないだろう・・・とも思う
まぁ、そんな時だった
シャンハーイと鳴く金色の髪を持つ西洋人形が空から現れた
「あれ?上海じゃないの」
「霊夢、知っているのか?」
「そりゃ、もちろん。この子を造ったあいつとは、親友だもの。えっと、で、上海。アリスから何か頼まれてきたの?」
「シャンハーイ!!}
元気よく答え、手を上げる上海人形。どうやら、霊夢の言った事が当たっているらしい。
後で聞いた話によると、魔理沙とアリスは親友同士らしく、俺が来る前は泊りをしたりしてたみたいだ
どこからか出した手紙を霊夢に渡す上海人形。
「ふむふむ・・・。ねぇ、ちょっと上海の事見ててくれない?台所から、一番高い度数の日本酒持ってくるから」
そういうと霊夢は母屋に戻って言った
どうやら、日本酒が欲しいという事らしい。
「ええと、上海でいいのかな?」
「シャンハイー」
まるで「そうだよ」という感じでビシッと手を挙げた
「霊夢が戻ってくるまで、ちょっと俺と遊ぶ?」
そう聞くと、上海はコクリと頷いた
それをみた俺は、落ちていた木の枝を持ってきて地面にマスを書きだす
「マス取りゲームと言って、自分のマークを決めて、この9つのマスの縦、横、斜めに一列自分のマークがそろえば、君の勝ちだよ」
再び頷く
「よし、じゃあ、ゲームスタートだ。先に上海から書いていいよ」
「シャンハーイ!!」
嬉しそうに鳴くと、真ん中に丸を書いた
このゲームはよっぽどの事をしない限り、勝敗がつかない。しかし、俺はあえてこれを選んだ
なぜって?上海に勝たせてあげるためだ
程よく妨害をして、最後に俺がミスをしたかのように検討違いの場所にマークを書く
すると上海はまたも嬉しそうに鳴き、最後の斜めのマスに丸を書きこんだ
「上海。君の勝ちだよ。」
そう言うと、上海人形は宙に飛びあがり、ぐるぐると俺の周りを飛び始めた
(昔の近所の子どもにもよくこういう遊びをしてあげてたなぁ・・・・)
そんなことを思いながら、落ち着いたのか、俺の前で宙に浮いている上海人形の頭をなでた。なでると、気持ち良さそうに首を左右に緩やかに振り始める
「あれ?そんなに仲良くなったの?珍しいわね。上海が頭撫でさせるの」
霊夢が戻ってきた。その手には上海が持ちやすいようにしたのだろう。風呂敷で一升瓶を包んだものがあった
「ほら、上海。あんたのご主人様の所に早く持ってやってやんなさい。意外と重いから気をつけなさい」
霊夢が風呂敷を上海に渡す。上海はその取っ手をきちんと持ち、「シャンハーイ!」と鳴いた
きっと、わかったー!みたいな感じなんだろう
そう鳴くと上海は高度を上げて俺を見た。そして風呂敷を持っていない手で手を振った
「ああ、またな」
そう言うと、上海が笑ったような気がした。そして上海は主人の待つ家に帰って行った
ーーーーーーーーーー
「あら、上海。お帰り。頼まれたもの持ってきてくれた?」
「シャンハーイ!!」
上海は風呂敷に包まれた一升瓶をアリスに渡す。
「珍しいわね。こんないいものをくれるなんて・・・。何かあったのかしら。ああ、きっとお賽銭がはいったのね。それよりも、上海。あなた今日凄い機嫌がいいわね」
「シャンハーイ!!!!」
「そう、あの神社に男の人がいたの。参拝客かしらね。まぁ、霊夢にはお礼に行かないといけないわね。研究が終わり次第、何か甘いものを持って神社にお邪魔しにいきましょう、上海。」
ーーーーーーーーーー
「お茶いれてー」
「はいはい。」
最近、よく霊夢が俺にお茶を入れるよう頼むようになった。
俺は霊夢が入れる緑茶の方が好きなのになぁ。
「どうぞ、霊夢。」
「ありがと」
いつものように縁側でお茶を飲む
最近は俺の指定席が決まった。霊夢の左隣だ。まぁ、真隣というわけではないのだが、霊夢と俺をはさんで、盆が置いてあるために、少々距離がある。
この距離が今の俺と霊夢の心の距離なのかもしてない。
少しでも・・・縮まればいいな・・・と最近の俺は思う
霊夢のお茶を飲んでいる仕種や、表情。最近はそればっかりを追っているような気がする
ああ、顔が熱い
これじゃ、なんだか片思いの残念な人じゃないか
あー。でも実際にこの思いは片思いなのか。霊夢に対する
そんなこんなで一人で悶々と考え込んでいると、風が動いた
「あら、いらっしゃい。アリス」
魔理沙とはまた違った、澄んだ金色の髪。
青色を基調とする服。そして、数日前に見たことのある人形
一目でみて、スゴイ美人さんだと思った