魔理沙とはまた違った、澄んだ金色の髪。
青色を基調とする服。そして、数日前に見たことのある人形
一目でみて、スゴイ美人さんだと思った
「この間のお礼で甘いものを持っていたわ」
「本当っ!それじゃ、ちょっと待ってて!今お茶を持ってくるから」
パタパタと台所に駆けていく霊夢。ふわりふわりと霊夢の髪が揺れ動いているのを見送る
「あなただったのね。上海が言っていた男の人って。はじめまして、私はアリス。アリス・マーガトロイド。七色の魔法使いよ。」
「あ、俺は如月昴。博麗神社で居候してます」
「ふふふ、あなた面白い人ね。上海も気に入るわけだわ」
おお、なんだろう。ものすごいキレイに笑う人だ
上品?気品があるという感じだろう
「・・・一応、聞いてもいいかしら。あなた霊夢が好きなのね?」
「ごふっ!!」
俺は飲んでいたお茶を噴出した
「ああ、ごめんなさい。驚かせるつもりはなかったの。でもあなたの優しい眼を見てたら、ああ、そうなんだと思っただけで」
・・・そんなに分かりやすかったのかな
「俺は・・・霊夢が好きだ。でも、まぁ、俺の片思いだけどね」
そう自嘲気味に笑うと、アリスは言った
「あの子は寂しがり屋で、臆病で素直じゃないの。だから気長に待ってあげて。きっと、どこかの恋色の魔法使いなら、『恋は諦めたらそこで試合終了なんだぜ!』とでも言うんだろうから、頑張ってね」
「君は、反対しないのか?」
「ええ。恋は実った方が素敵ですもの。それに・・・霊夢だってね,ボソリ」
ん?最後は聞き取れなかった。まぁいいか
「まぁ、諦めないで。何かあったら相談くらい乗ってあげるわよ。
「ありがとう。」
幻想郷は、優しくて、いろいろなヒントをくれる。この世界の住民達は皆そうなんだろうか。あっち《外》の世界みたいに汚い世界じゃなく、とても心が洗われるようだ
「アリス、お茶入ったわよ」
そんなアリスとの会話を断ち切るかのように霊夢が戻ってきた
「何話してたの?」
「この前、上海がお世話になったから、その話をしてたのよ。そうよね、昴」
(アリスが、助け舟を出してくれてる?)
「ああ、そうだな。それにしても、上海は人形なんて思えないくらいに動くんだな」
「私は魔女でもあるけど、人形師でもあるの。上海は、私の作った子の中でも最高の子の一人なの。自律人形っていってね。もう一人いるんだけど、そこの子は蓬莱って言って今は家でお留守番をしているわ。」
「へぇ。すごいんだね。」
「それより、アリス!お菓子よ、お菓子!!」
霊夢がアリスを急かす。霊夢は甘いものを見ると眼が凄い輝く
「はいはい・そんなに急がなくてもお菓子は逃げないわよ」
「ほら、あんたも早くきなさい!」
「お、おお。ってまたすごいな」
「ふふふ。今回は霊夢のおかげで実験が成功したから、腕をよりにかけて作ったわ。」
アリスが持ってきていたバスケットを開けると、ラズベリータルトケーキとクッキーが出てきた
ラズベリータルトケーキは、俺が外の店で見たものよりもすごい出来栄えで、クッキーは幻想郷の人の形で焼かれて、更にその上からはチョコペンだろうか。本人たちの絵が書かれていた
「あ、私がいる。」
「おお。魔理沙も紫もいる」
「それが一番手間がかかったかしら。でも、作ってる時は楽しかったわ。でも、ごめんね、新入りのあなたがいるなんて知らなかったから、あなたのがなくて」
「いやいや、俺はいいんだ。それよりも、この人はなんていうんだ?」
俺が指差したのは、カメラを持ている天狗
「ああ、そいつは天狗の射命丸文よ。こいつの取材はめんどくさいのよねぇ。でも本当にいい出来じゃない。アリス。個人個人の特徴がよく出てるわよ」
「ふふふ、そう?」
「なぁ、この緑色の服を着た日本刀を持っている子は?」
「そいつは、魂魄妖夢。白玉楼で庭師をやってんの。でも、基本的に庭師といえども、家政婦・・・みたな感じかしらね。幽々子の。」
「妖夢は・・・幽々子の従者なんだけどね、主人である幽々子がよく食べるのよ。まぁ、妖夢自体はおっちょこちょいで頑張り屋さんなんだけどね」
「へぇ、ちょっと会ってみたいかも。と、いうか、この世界には猫耳や兎耳が付いている人もいるのか!?」
見つけたのは、猫耳と兎耳の少女・
「兎の方は、永遠亭の鈴仙・優曇華・イナバね。医者の助手をしてるわ。その猫は紫の所の式の一人の橙ね。何?あんたそういうの好きなの?」
「!?いや!断じてそういうことはないぞ!?獣耳とか、動物が好きってだけで!!」
「へぇ、そうなの。」
霊夢はニヤニヤしながら俺を見る
「まぁまぁ霊夢に昴。取り合えず、食べましょ?」
「そうね、せっかくアリスが作ってきてくれたんだから」
アリスの気のきいた声によって俺は救われた!!
ありがとうアリス!
その後、俺たちはやってきた白黒の魔法使いと共に茶会が始まった
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
アリス視点
霊夢の家にいた新入りの昴。あの子は霊夢を変えている。それも、霊夢にとっていい方に
よかった。私たち以外にも頼ることのできる人ができたのか
それが私には嬉しかった
それにしても、あの二人。いいカップルかもしれないわね。
今度来るときは、スバルの人形を作ってプレゼントしてもいいかもしれない。きっと、顔にはださないけど、霊夢は喜ぶだろう。
親友だからこそ、気が付く変化。霊夢は何時も通りに見えたが、言動や表情は以前の霊夢じゃない。前から表情はあったけど、あんな楽しそうな顔は見たことない。でも霊夢は自分の感情に気がついていないだろう。・・・だからこそ、おせっかいで人形を贈るのだが。
「さぁ。家に帰ったら親友のために特別な人形を作ろうかしらね。ね、上海。」
「シャンハーイ!」
あかね色に染まる空はの中七色の魔法使いの少女は帰って行った
~後日談~
アリスは出来上がった昴人形を博麗神社に持っていった
「霊夢。」
「あら、アリス。どうしたの?」
「ふふ、これ作ったの。霊夢・・・貰ってくれない?」
「!」
霊夢の表情が一瞬、嬉しそうな表情に変わった。霊夢に霊夢人形をあげたときは無表情だったのに
むぅ。なんか悔しい。
「・・・まぁ、くれるんだったら貰っとくわよ」
「そう?ありがとう。それで本人は?」
「あいつなら里で今日のお夕飯の材料を買ってきてくれてるわよ。」
「そう、なら私は彼が帰ってくる前に帰るわね。それじゃ霊夢。人形大切にしてよ?」
「わかってるわよ」
何時も通りのそっけない霊夢の返答は柔らかかった
とりあえず、GW中はこれで投稿はしません(多分)
次は、妖夢か早苗ですね。本編の最後の辺に永遠亭メンバー。番外編で文とかチルノを予定で組み込みました。あ、でもにとりも捨てがたい・・
このまま早苗の登場が出てくると、妖夢の登場が本編でいなくなってしまう・・・
このままGW中は書きために入ります。少々更新スピードが遅れます。
それはさておき、昼間、妖夢のレーザーカットキーホルダーを買ってきました
霊夢がない!!と心の中で叫びつつ、好きなキャラである妖夢を購入。
あと、缶バッチを3枚購入してきました。中身が見れないようになってるんで選べないですけど、「霊夢!こい!」と念じながら開けると、文、咲夜さん、妖夢でした
あれ!?霊夢は!?orz
~追加情報~
ちょこちょこ、活動報告も書いてますので、そちらの方もよかったら覗いてみてください