オレはオレの幸せに会いに行く   作:ほったいもいづんな

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ナンバーズってこんな喋り方だっけ……? vividとかの印象が強すぎてうろ覚えすぎる……

ちな、新しいキャラの外見はドラゴンボールGTのベジータベビーみたいなモンだと思っておいてください。


15話 あーあ、(変態同士が)出会っちまったか

 15話

 

 

 

 

 それはエリオとキャロからの通信からだった。 二人は街で仲良くデートをしていたが、その途中で路地裏に倒れこんでいる金髪の少女とレリックと思わしきモノを発見した。 二人はすぐさまなのは達に連絡、そして同じく街まで出て来ていたティアナとスバル、そして翔次もすぐさま合流し付近に反応があるレリックの元に向かう。 そして別の事件を追っていたスバルの姉にして陸士108部隊と呼ばれる陸の魔導師部隊の捜査官、ギンガ・ナカジマもスバル達と合流しようとしていた。 また、なのはやフェイト達隊長陣は予想されるガジェット達の撃退のため空を駆けていた。

 

 

 

 

 

 ちなみにこの男は……

 

「え? 出動!? え、ちょっ、待って! 今ようやく上下まで揃えたから! 靴買うまで待って!!」

 

 とかいって未だ合流出来ていない。 因みに当然女物である、相変わらず歪みない男である。

 

 

 

 

 

 翔次達は下水道を走り抜ける最中にギンガとの合流を果たす。 ギンガもまたガジェット達からここまで辿り着いた、そこまでの簡単な経緯を説明しすぐにまた走り出す。

 

「ねぇ、今日……心悟さんは来てないの?」

「心悟さん? あの人は普段から外に出ないよ? 今も多分コーヒー飲んでると思うよ」

「そっかぁ……」

 

 先導するギンガとスバルの会話を聞いていた翔次はその内容に首を傾げる。 何故ならスバルの台詞を聞いたギンガの表情は非常に残念そうで、まるで思い人に会えなかったと勝手に想像出来てしまうほど目に見えてそう映っていた。

 

「……本人から親交があるとは聞いていたが……あそこまでなのか?」

「私に言われても……あぁでもスバルから前に……『ギン姉は本当に心悟さんの事が好きなんだよねぇ』って言ってたわね」

「……だがあいつは醜女好き。 ……世の中って残酷極まってるな」

「……ねぇ」

 

 ここに居ない人間に嫉妬した所で意味はないが、それでも元スクールカースト底辺の翔次はモテている心悟に対し嫉妬せざるを得なかった。

 

「……やはりイケメンは敵か……!」

「はいはい、仕事中だからね今」

 

 そんな翔次をたしなめるティアナ。 だんだんとこの男のあしらい方を熟知して来た様子。 それは確実に翔次を仲間だと認めている証だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エリオ達が発見した少女とレリックはヴァイスが六課まで輸送中である。 そしてヘリにはシャマルも同乗している。 だがそんなヘリをスコープ越しに覗く女性が一人……

 

「…………」

 

 女性は大型の狙撃砲を構えたまま静かに、だが引き金を引く事なく黙している。 廃ビルの屋上の一つはまさに沈黙を貫いていたが、そこに一人の男が沈黙の中に入ってくる。

 

「いつも疑問に思うのだが……」

「…………」

「何故今すぐに落とさん? その方が横槍は入れられないし迅速かつリスクも少ない」

「…………今回はクアットロが作戦指揮担当だから」

「ふん、私なら今すぐに撃ち落とし回収している。 ……当然中の少女(ロリ)を傷付けずにな」

「……」

 

 男の『少女(ロリ)』と言う発言に思わず嫌そうな反応をしてしまう女性。 だがそんな彼女の様子などいざ知らず、男はそこから謎の演説を始める。

 

「いいか? そもそもこの作戦だって当然異議を唱えたいのだ! 何故わざわざ向こうに発見させるのだ? そんなのはただの二度手間だ。 クアットロは向こうに対し屈辱を味合わせるためと言っていたが……その過程でこの世の宝であり何者にも変えることのできない『幼女(ロリータ)』が危険に晒されなければならんのだ!?」

「そんなの知らない…………そもそも私は別にヘリを落とすだけで目的まで傷付けるほど腕は悪くない」

「違うのだ! 君らは分からんだろうが、非殺傷の魔法は本当に恐ろしいのだぞ!? もし砲撃魔法にトラウマを持ったらどうする!? 貴様は雪よりも真っ白で美しい『幼女(ロリータ)』の心を汚すつもりかっ!!」

「……やっぱりこいつキライ……」

 

 男の、女性だけでなく男性すらも思わず距離を取ってしまうほどの気持ち悪い熱量に女性は耐えかねて通信で助けを呼ぶ。

 

「……クアットロ」

『はいはーい、どうしたのディエチちゃん?』

「こいつ……『ローリ』が気持ち悪い……もう限界」

『あー……ディエチちゃん? 確かにローリさんは鳥肌が立つほど激烈にキモい存在だけどぉ〜』

「む、クアットロよ。 私の悪口を言わなかったか?」

『言ってませんよぉ〜? ……ディエチちゃん、こんなんでも私達『ナンバーズ』よりも()()んだから、あんまり邪険にしちゃダメよ? 別に仲良くしてとは言わないからぁ』

「………………………………善処……………………する」

『はぁ〜い、今ディエチちゃんの葛藤がすごく伝わって来たけど頑張ってねぇ〜』

 

 そこで通信が途切れる。 ディエチと呼ばれた女性は仕方なしといった様子で再び意識をスコープ先のヘリに移す。

 

「いくらあなたがドクターの最高傑作だとしても…………私はナンバーズのディエチ。 文句を言われる筋合いがない仕事をする」

「ふん……なら期待してるよ。 と言ってもーー」

 

 ーー『()()』だと思うがな。

 

 男は先に続く言葉を飲み込む。 何故ならこの先の言葉を言えばそれこそ少女に晒される危険が増えてしまう。 ローリと呼ばれたこの男は腕を組み、ディエチの後ろで静かに座する事にした。

 

(さぁこい……雷の魔力を持つ転生者! 貴様はこの私が倒す! そしてーーーー)

 

 この沈黙が破れるまで……あと12分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ来いやぁ! この烈火如き燃え上がるアギト様が相手になるぜぇ!!」

「……おいティアナ、ボクはああいうテンションの奴が苦手だ。 何とかしてくれ」

「そう言われてもねぇ……」

 

 レリックを発見した翔次一行の前に再び姿を現したルーテシア、人型の召喚獣であるガリュー、そして赤がトレードマークと言っていいほどの赤色を纏う小さな少女、自らをアギトと称した。 その見た目からツヴァイのようなユニゾンデバイスのように思える。 この3人の織りなす攻撃に暫し劣勢となっていた。

 

「……まぁ、取り敢えずよ。 取り敢えず……翔次、スバル!」

「おう!」

「いや何だ? 作戦は何だ?」

「この間言った奴よ! 『ソリッド・クロスシフト』!!」

「ーー! 了解だ!」

「ギンガさん、エリオ、キャロ、一度下がって!」

『はい!』

「分かったわ!」

 

 ティアナの号令と共にスバルと翔次が前に出る。

 

「ウイングロード!」

 

 ガリューを標的に魔力によって作られた道を囲うように作り出す。 螺旋状のオリを作り出しそこを駆け上がる。 何かが始まる、そう予感したガリューはすぐさまウイングロードの合間を抜けようとするが、それを翔次がさせない。

 

「滑砕流!!」

「ーーっ!?」

 

 翔次の現在唯一の技、滑砕流。 周囲に散らばっている霊子を滑るように放出される翔次の霊圧はウイングロードという骨組みをコーティングするかのように覆う。 時折隙間が見えるが、それではガリューは抜け出す事は叶わず、だからと言って翔次の未知の技にわざわざ飛び込むほど愚かな獣ではないが、手をこまねいているのは事実。 動けずにいるその状況化で、ティアナは狙う。

 

「もしかしてあの隙間を縫って狙撃するつもりか!? んなのできっこねぇ! ルールー、今のうちにガリューを救出するぞ!」

「うん……!」

 

 アギトの言っていることは最もだ。 隙間があると言ってもそれが出現してるのはほんの数秒、しかもごく小さな穴。 まさに針に糸を通すレベルの精密さが要求される射撃。 だが……

 

「……シュート!」

「ーーっ!」

 

 ティアナ・ランスターにとっては動かずにいる標的目掛けて射撃するなど朝飯前である。 小さな弾丸は滑砕流とウイングロードの合間を突き進みガリューの頭部に激突する。 小さな弾丸がガリューの頭を揺らし、体制が崩れる。

 

「リボルバー……」

 

 そこにウイングロードを解除したスバルが頭上から強襲する。

 

「ーーシュート!!」

「ーーッ!?」

「ガリュー!?」

 

 スバルの右拳がガリューを地に伏す。 その衝撃のせいなのか、それとも翔次自身が解除したのかは知らないが周囲に展開していた滑砕流は大きく吹き飛ぶ。

 

 だがあくまでこれはクリーンヒットの一つに過ぎない。 ガリューはすぐさま体制を立て直しスバルに蹴りを入れる。 が、スバルはこれを防ぎ後方へ飛ぶ。

 

「ぐっ!? ……流石に一発じゃあ無理かぁ……」

「でもスバル、今の一撃は良かったわ。 流石私の妹」

「でしょ? まだまだ行けるよ!」

「バカ! 一旦様子見よ。 そうホイホイコンビネーションを見せびらかすモンじゃないわよ」

「……はぁい」

 

 この『ソリッド・クロスシフト』は今までのティアナとスバルの二人で行う『クロスシフト』に新たに翔次を加える事で陣形の安定性、及びさらなる戦略性を高めるものだった。 今までは二人による交差(クロス)だったが、翔次が加わり『立体交差(ソリッド・クロス)』へと進化した。

 

「ガリュー……大丈夫?」

「ーー」

「そう……でももう余裕じゃダメ。 ……本気で行くよ!」

「ーー!」

「あ、あたしだってこれからよ!」

 

 だがどうやらこのソリッド・クロスシフトのせいで向こうも本気になった様子。 さらなる苦戦が予想されると思われたが……

 

「ーーお前ら! 今の作戦は良かったぞ! それにティアナ、今の判断は褒められるもんだぞ!」

『ヴィータ副隊長!?』

「私もいますよー! 」

「ツヴァイ……」

 

 ヴィータにツヴァイが合流、さらに地下水道は混戦へと発展する。

 

 

 

 

 

 

「うおおお! 急げいそげイソゲルゲー!!」

『全く……結局あれから無駄に時間かかってるじゃないですか』(冷ややか目)

「だぁってお前が急かすから決めるのに時間がかかったんだYO! あとお前に目はないだルルォ!?」

『とにかく急いでください、もう飛行の許可は下りたんですから』

「あ、マジで? サンキューミョルニル! んじゃ一気に行くぞぉぉぉ! オエッ!!」

 

 この男、未だに合流出来ていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦況は一変し外へ。 狭い屋内から広い屋外に変わる。 だがルーテシア達が3人に対し増援が来た翔次達は8人。 陽動に割ける人員が増えツヴァイがアギトを、翔次がガリューを、そしてエリオがルーテシアを追い詰める。 ヴィータがルーテシアに近づき逮捕することを告げると、突然口数が少なかったルーテシアが突然滑らかに喋りだす。

 

「逮捕はいいけど……大事なヘリはいいの?」

「なっ!?」

「……今度も……守れないかもね」

「テメー……そりゃどういうことだぁ!!」

 

 ルーテシアの両肩を掴み揺さぶるヴィータ。 と同時に遠くの方から爆撃音が届いてくる。 その場にいる全員がその音に動揺し……スキが生まれてしまった。

 

「隙あり!」

「えーーっ!?」

 

 突然地面の中から飛び出して来た女性がレリックの入っているはずのカバンを奪い取る。 その衝撃によって生まれた追加のスキを使ってアギトとガリューは一気に離脱する。

 

「んじゃ、お嬢も逃げましょうね〜」

「うん……」

「逃すか!」

 

 女性はルーテシアを抱きかかえると、まるで水面にに飛び込むように地面に入っていく。 ヴィータは逃すまいと飛びかかるも掴むことが出来ずに逃してしまう。

 

「くそっ! あたしのせいだ……クソ!」

「ヴィータ副隊長、落ち着いてください……実はーー」

 

 ーーーーィヤイヤイヤイッ!

 

「……なんだこの素っ頓狂な叫び声は……?」

 

 先ほどの爆発音と同じ方向から聞こえる大きな声、遥か向こうにいるはずなのにヴィータ達がいるところにまで反響して届いてくるとなるととんでもない大声を上げている()()()()がいるのだろう。

 

「……どうやらあっち()無事みたいだな」

「え、それって……?」

 

 翔次はすぐに声の主に思い当たる。

 

「銀河ぶっち切りのド変態がようやく来たみたいだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヤイヤイヤイヤイ! 大事な仲間を乗せたヘリを落とそうなんざ、この銀河ぶっち切りの美少女戦士、村咲 輝凛が許しゃしねぇよぉ!」

『マスターはぶっち切りの、超弩級変態ですけどね』

 

 レリックを持っていた少女とシャマルを乗せたヘリを襲ったのは砲撃だった。 だが済んでの所でなのは、そしてキリン(女装)が間に合いヘリを守ったのだ。

 

「ありがとうキリン君。 ……っていうかなんか凄い可愛いね今日」

「でしょー? 今日のコーデはゆるふわ系女学生! ちょっと萌え袖な所とかダルめのルーズソックスとか絶対領域がポイントなの☆」

「おぉ……ちゃんと毛の処理をしてる……」

『あの、なのは様? 素直に感心されるとマスターが調子に乗るのでそこら辺にしといてください』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先ほどの砲撃を放った張本人、ディエチはヘリが無事なのを確認した後すぐに退散の準備を始めていた。 合流したであろうクアットロも帰還ルートを再確認している。

 

「ゴメン、クアットロ。 防がれた」

「いいのよディエチちゃん、途中から猛スピードで彼が接近していたのは分かってたし、防がれたのも向こうが速すぎるだけだし」

 

 二人はすでに帰還する体制に入っていた。 だが一人、ただ一人を除いて……だ。

 

「来たな……転生者!!」

 

 ローリと呼ばれる男は出現したキリンの姿を見て歓喜の笑みを浮かべる。

 

「クアットロ、約束通りあいつとやらせてもらう!!」

「えぇ!? 流石に私達は帰っちゃうわよ〜?」

「構わん、勝手に帰ってろ。 私も終われば勝手に戻ってる!」

「あぁん、ローリさぁん!」

 

 ローリは足場を蹴り空中に一直線に飛び出す。 そして入れ替わるように……

 

「あなた達を市街地での危険魔法の使用及び殺人未遂の現行犯として逮捕します!」

「あらー……来ちゃったわねぇー……」

「さっさと逃げるぞ!」

 

 フェイトが二人を捕まえようと接近していた。 フェイトはローリがキリン達の方へ向かった事を通信でなのはに伝える。

 

「ライトニング1からスターズ1へ、そちらに仲間と思われる魔導師が行った! 確保して!」

「そりゃ無理だと思うわよぉ〜?」

「何……?」

 

 通信を聞いていたクアットロは眼鏡を光らせながら妖しく笑う。

 

「だってぇ〜ローリさんはぁ〜……ドクターの最高傑作だもの!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シャアアアアア!!」

「ーーうおっ!? 誰だお前!?」

 

 ローリはキリンに向かって拳を突き出してくる。 キリンは咄嗟にミョルニルで受け止めるも勢いを殺しきれずにヘリに背中を打ち付ける。

 

「うおぉぉ!?」

「キリン君!?」

「貴様がこの世界の転生者だなぁ……!」

「うぐっ……この!!」

「むっ?」

 

 キリンはローリを蹴り上げようとするが、ローリはそれよりも早く離脱する。

 

「ヴァイス君! 早ぇとこ行ってくれ!」

「言われなくても!」

「なのはちゃんはフェイトちゃんの方に行ってくれ!」

「キリン君……」

 

 なのははキリンの言っていることに対し反論が出なかった。 それもそのはず、なのはは魔導師だ。 つまり相手にするのは魔法を扱う者達。 だが今強襲して来た謎の男はキリンの事を『転生者』と呼んだ。 すなわちキリンや翔次、心悟達と同じ『この世以外から来た者』だ。 ならばそれを相手取るには似た者同士でなければならない。

 

「……すぐにフェイトちゃんと戻ってくるから! 無理はダメだよ!」

「おう!」

 

 なのはもクアットロ達を追う。 その空中にはもうキリンと謎の男、ローリしかいない。

 

『……………………』

 

 睨み合う両者、先に口を開くのはキリン。

 

「……一応名乗っとくが……オレは村咲 輝凛」

「ふん……男の名前等覚えたくもないが……礼儀にはキチンと応じるのが私の心情」

 

 男もまた名乗る為に口を開く。

 

「私は……小五 楼人……転生者だ」

 

 ついに……邂逅する。

 




転生者なのに最高傑作とはこれいかに……

あとディエチとクアットロはなのセントとstrikersで大分正確に違いがあるから初見さん死にそう。

今回も誤字脱字等のミスがありましたら、コメントにてお教えください。
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