並行世界から来た空戦魔導士   作:白銀マーク

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 3話です。
 忙しかったのでちょっと遅れました……すいませんですぅ。
 でも、それなりに濃いいかな~(ないようが)と思っています。
 それでは、3話 訓練うけますか? をご覧ください。


3話 訓練うけますか?

 「そうなれば、もうFランク隊なんて呼ばれないね。いい考えじゃないかな?」

 確かにいい考えなのだ。成長「する」か「しないか」を判断するには、一度試さなくてはならない。

 「でも、裏切り者のあんたの指導なんか……」

 「裏切り者でも別にいいだろ。それともお前らって、指導者が裏切り者だから強くなれないっていう失敗したときの予防線でもはっときてーのかよ?」

 「そんなわけないでしょ。指導者が誰であれ強くなるには、その人の強くなりたいって意志が一番大事なのよ。あんたの指導なんかに一切期待なんかしてないわっ!」

 「でも、ミソラは現役だった頃の俺の動き知ってるわけだろ?」

 「そりゃあんたの動きぐらいなら見たことは何回もあるけど……、それがどうかしたの?」

 「だったらさ、当時の俺の同じ強さ手に入れるために、俺の訓練受けてみるつもりはねーのか?俺の実力は知ってんだろ」

 「う、うそっ!あたしが裏切り者とはいえ≪黒き剣聖(クロノス)≫と互角に実力をっ! ……いやうそうそうそっ! そんな甘い言葉に釣られないわよっ!どうせ成果には個人差がありますとか言うんでしょっ!」

 「いや、むしろ個人差のない訓練のほうがおかしいよ……でも、いい好機(チャンス)だと思うけど。もしかして、受けたくないの?」

 「そ、そんなことっ!」

 「じゃあ決まりだな」

 「だ、誰も受けるなんて言ってないわよっ!」

 「え、じゃあ受けないの? 僕なら絶対受けるよ。一時の恥で強くなれるのなら……そうは思わないの?」

 「い、一度なら、受けてやってもいいわよっ!」

 「ミソラはいいだろうが、わたしは反対だ」

 リコが、反対意見を提示してきた。

 「ち、ちょっと! 何で小隊長であるあたしの意見に反対するのよっ!」

 「リコだね? どうしてか聞かせてもらえる?」

 「ふっ、考えてみてくれ。凡人のミソラはともかく、もとより女神であるわたしがなぜ汗を掻かなければならないんだ? 汗を流すような訓練などといったかったるいことを、わたしがするわけないだろう? 疲労で肌が荒れるではないか」

 「リ、リコぉ~~っ! あ、あんたいい加減にしなさいよっ! あんたがそんな態度だから、いつまでも経っても結果を出せないんでしょ!」

 「ふっ、結果を出せてないのは、キミとレクティだけだ。わたしに狙撃技術の高さ知っているだろう。正直遠距離からのサポート役としては完璧にこなしていると思うが」

 「気が向いたとき少しだけ援護射撃加えるだけでどこが完璧よっ? 遠距離からのサポートするだけじゃなくて、敵を撃墜するようになってからもの語りなさいよ」

 「やれやれ、前衛がしっかりしてないのに、後衛が遠距離から命中弾の狙撃など繰り出せるわけないだろう」

 「むきゃーーーっ! あんたちょっと廊下に出なさいよっ!」

 「ほら、ちょっとだけ出てやったぞ」

 気取ったしぐさで椅子から立ち上がり、廊下へと半歩だけちょこんと足を出す。小馬鹿にされたミソラが、かっとなって何やら喚き立てるが、リコはクールに澄ましたままだ。

 取っ組み合いの雰囲気、一触即発の雰囲気。こういうときはどうするのかと、レクティに目をやると、おどおどしながらあたふたと様子を見守る……だけ。決定的に度胸が足りないらしい。

 「リコって実技Fマイナスなんだよね」

 「だからどうしたんだ? 実技試験などというものは、わたしには不要なのだから当然の結果だろう」

 既に自分を女神としているリコのことをわざと驚いた調子で、訓練にさそう。

 「えっ、そうなの? でも、そんなとこ一度も見てないから、このままだと、ミソラ以下として認識しちゃうけど……。実技も受けてないなら未数値ってごまかせるし、実は大したことないんじゃないの?」

 「わたしがこれ以下というのか……」

 脳内でエコーしているらしく、

 「甚だ心外だ。わたしはこの美貌にふさわしい実力の持ち主だぞ」

 「じゃあ、カナタの訓練で証明してみせてよ」

 アキラの険しい双眸に捉えられ、若干戸惑っていたが、

 「ふむ。不本意だが……、一度だけわたしのこの類いまれなる才能を披露してやろう」

と、カナタの訓練で証明してくれると宣言したリコ。

 「レクティはどうすんの?」

 「あのぅ……訓練に参加するかしないかって言う話ですよね?」

 「そうだよ。どうするの?」

 今度は急にレクティが貌を赤らめてうつむき始めながらもじもじと告げる。

 「こら、レクティ。ちゃんと話すときにはもっと大きな声で相手の目を見て話しなさいっていつもいってるでしょ!」

 「……そのぅ、ご、ごめんなさいっ!(ごちんっ!)」

 ミソラに咎められ、あたふたとあわててお辞儀をし勢い余って額を机にぶつける。額を赤く腫らしたレクティはその目に涙すら浮かべていた。

 「訓練うけないの?」

 「ち、違いますっ! あ、あのぅ、さっき言ったごめんなさいはアキラさんとカナタさんにじゃなくて、ミソラさんに言ったごめんなさいで……」

 やはり視線を合わせようとはせず、レクティはすぐにうつむきながらもじもじとしてしまう。

 「ほら、言いたいことあったらはっきり言う。やるのかやらないのかどっちなの?」

 ミソラが生真面目にフォロー。規律とか規則とかそういうのをきちっとするタイプらしい。

 「……や、やりますっ! ぜ、ぜひカナタさんの訓練に参加させてくださいっ!」

 こうして、四人の訓練を受けることとなった。




 はい、次回は……お楽しみです。
 次回もよろしくお願いします
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