ティンクル☆くるせいだーす GO~TO~!!動き出す地界人! 作:Ma-sA
今日はいよいよ出発日だ。なぜか朝10時にはつかなければいけないらしく、少々早めに家をでなければいけなかった。案内人としてフレア姉に連れて行ってもらっている。徒歩かと思いきや、バスでの移動だった。この世界には自動車やらバスの数は少ない。なぜならそれらはすべて人界製だからだ。つまり完全な輸入品であり、一般で買うには高すぎて買えない。この世界にも工業はあるのだが、自動車産業はないらしい。
「ほら、もうそろそろ着くよ」
そんな感じで今に至る。
「あぁ、ところでなんて言うところなんだ?」
「名前?それは……あれあれ」
フレ姉はある看板を指差した。
「えっと…星の都?」
「そう。なんでも以前、原因不明の流星が流れたんだって」
「そんなの聞いたことないんだけど」
「だって、流れた数は1つだよ。有名になるわけないじゃん!それに見間違えてるかもしれないし」
「じゃあ、なんでそんな名前になったの?」
「現当主がその流星を見たらしいよ?それで他の人にも星を見せたいとかなんとか」
「ふーん。なるほどね。是非、俺も見てみたいものだ。話は変わるけど誰が俺の稽古をつけてくれるんだ?」
「ん?その現当主の人だよ。名前は確か…アスピーテさん」
「そうなんだ。その人が炎属性をおしえてくれるのか?」
「まぁ、そうなるかな。私も多少は使えるから一緒に教えるよ」
「楽しみだな〜早く戦いたい〜」
「さて、到着っと」
現地に着いた。時刻は10時前だ。
目の前には趣のある石段がある。
「なぁ、これ何段あるんだ?」
「5分ぐらいかかるらしいわ。とりあえず登るよ」
そうして一段一段登って行く。随分年月が過ぎているためなのか角がかけてたりする段が見られた。足場を踏み外さないように上を目指していく。
「ふぅ……やっと着いた」
石段を登り切り旅館に辿り着いた。旅館は大規模で辺りの森に囲まれており、辺りからは温泉があるのか湯気だ立ち込めている。
「で、デカイ。これが星の都…」
「そう。で、あそこにいる人が当主だよ」
そう言ってフレ姉は軽くおじぎをした。俺も続いておじぎをする。相手は気づいたのか軽く返してくれた。
「長旅お疲れ様でした。ようこそ星の都へ」
「星は見れないのか?」
「まだ、朝ですので…。専用のベランダがありますので夜に案内をさせていただきます」
「兄さん。早く行かないと!既に遅刻してるし…早くして」
「あー…わかった、わかった」
当主の後ろから二つの声がしてきた。
「トロイ…また遅刻したのか」
「あ?だってよ。一時間目の授業クソ嫌いな先公なんだって。やってられるか」
「もう、またそんなこと言って…」
「コニー、いつもすまないな」
「ううん。おとうさんは気にしないで。全部兄さんが悪いんだから」
「なんだよ。俺のせいかよ…ってグレイブ。お前もサボりか?」
「なんで俺がこんなところでサボらなきゃいけないんだよ。ところでお前誰だよ」
「はぁ?俺の名前知らないわけ?この2年3組、トロイ・ボルゲーゼを知らないなんてお前まともに学校行ってないだろ」
「既に遅刻の常連らしいお前に言われたくないな。それに俺は基本的に遅刻はしない」
「ふん、7組の…いや6組のお前に言われたくないな。俺はもういくぜ、じゃあな」
そういってトロイは俺の横を通り過ぎていく。そのあと女の子が話しかけてきた。
「あ、あの兄がすいません。いつもあんな感じなんで気にしないでください。えーっと、コニーっていいます。よろしくお願いします。では!」
そういって『兄さん〜』といいながら追いかけて行った。
「娘はいつも息子を起こしているんですけど息子がなかなか起きなくて…」
少し恥ずかしそうに言う当主。
「はぁ…そうですか…」
「あ、紹介が遅れましたね。僕はアスピーテと申します。この旅館の当主を務めさせていただいております」
「これは御丁寧に。」
そういいながら俺は懐に入れてある封筒の中身を取り出し、渡した。
「これは……あ〜なるほど君がグレイブ君ですか。お部屋の用意はできております。詳しい話はそちらで。ではこちらへどうぞ」
中に入ると旅館独特の匂いに包まれた。お土産屋さんからなんでも揃っていそうな感じがした。
「うわぁ……」
部屋入ると人界のパンフレットで見た部屋が再現されているような感じだ。床は畳。テレビはステレオタイプのもの。テーブルの上には饅頭がおいてあり、窓からは温泉が湯気を立たせているのが見える。
「あの、そろそろ本題の方に…」
「はい、すいません」
そういって俺たちはテーブルを挟んで座った。
「えっと…まずはですね。ここでだいたい2ヶ月ほど修行させて欲しいとクジョウさんから言われました。ですがもしかしたら2ヶ月もいらないかもしれません。なので貴方の力を一度見てみたいんですよ」
「わかりました。では、いつしますか?」
「明日になりますかね。流石に僕一人で相手をするのは少々キツイので、子供たちにも協力してもらいます」
「子ども…あの二人ですか?」
「そうですよ。あの子達もなかなか戦えますので。次にマグダッドさん」
「はい」
「グレイブ君に炎属性の攻撃を身につけさせればいいのですか?」
「そうですね。本人もそれを望んでますし」
「ついでにEPPはいくらですか?」
「今、ですか?少し待ってもらっていいですか?ほら、ガイ。こっち向いて」
そう言われたので俺はフレア姉の方向に体を向ける。そうすると俺の体を触診しだした。この時、なんとなくだが微弱な魔力を感じたような気がした。
「…32ですね」
「それなら十分ですね。わかりました。できる限りやってみましょう」
「あの、どの程度習得すれば十分なんですか?」
「そうだね…できれば炎属性上級の“アトミックバースト”や“ヌルヴァリンゲイズ”レベルまでいけば上出来ですかね」
「え?そんな技までおぼえれるんですか!」
「君はEPPが30台と言うことは使える属性は普通に考えて1つだけ。使える属性が1種類から2種類に増やすだけならEPPが少なくて済むんだ。」
「そうなんですか!」
「とりあえず、明日のテスト対戦をしてみなければ何も始めれないので今日はゆっくりしていてください。自慢の温泉もありますし。夜になったら特設のベランダに案内しますよ」
そう言ってアスピーテさんは部屋から退出していった。
「一応、あたしはガイ側で戦うからね」
「あと一人はどうするんだ?」
「ふふっ、その必要はないのだよ、少年」
フレ姉は袋の中からあるものを取り出した。
「じゃじゃーーん!ミラードール」
「え?買ったのか?」
「ばか、メーデルバッハ製よ?高すぎて買えないわよ。私が学校から借りてきたの。これで人数の問題は解決したよ」
「なら、明日までなにしようかな〜」
「夜はガイの晩酌させるとして…昼はガイといちゃいちゃしちゃおうかな」
「あ〜…それはやめてくれ」
「そう言われてやめる私ではないのだ〜」
俺に猛スピードで飛び乗ってくるフレ姉。そして俺の上に馬乗りになる。
「ふ、ふ…ふれ姉…重い…お腹……締め付けられる…」
「重いって?仕方ないな」
そう言って俺のお腹からおりて今度は俺の腕を枕にしだした。これはいわゆる腕枕!
「なんのマネ?」
「少年はこういうのが好きなんでしょ?」
そう言ってフレ姉は俺の胸元に近寄ってくる。
「フ…フレ姉」
「ん?なに〜?」
「温泉入りに行かなくてもいいのか?」
「それよりかは少年と2人っきりのこの雰囲気の方がいい」
「でも、これはこれで困るんだが…」
しかもさりげなく当たってるし…
「じゃあ、なにもしないからこのままで。それもだめかな?」
「……わかったよ。このままでいいよ」
「…………………」
「おい、もう寝たのかよ!」
すごいはやさで寝たなこの人。
「ふぁぁぁ……なんだか俺も眠くなってきたな」
まだ時間はあるし俺も寝ようかな。
そうして俺は夢の中に落ちていった。
アスピーテ・ボルゲーゼ
性別男
年齢42
ガイの行く温泉の経営者。
彼は第三首都学園の卒業生。
実家が温泉旅館を営んでおり卒業後旅館を継ぐ。
現在は妻、息子、娘と4人の家族構成。彼の両親は『魔界に温泉旅館を建てる』と魔界に行っている。
ステータスは基本的に低いが攻撃力はそれなりにある。
攻撃★★★☆☆
素早さ★☆☆☆☆
詠唱◉☆☆☆☆
援護☆☆☆☆☆
連携★★★★★
守護属性炎属性
攻撃属性炎属性Level2
EXbond(デルタアタック)
EXゲージ200%必要
(パーティーが三人以上のとき発動)
効果/大ダメージを与え、相手のステータスを一時的に下げる。