ティンクル☆くるせいだーす GO~TO~!!動き出す地界人! 作:Ma-sA
(…また……またこの夢か…)
目の前には大豪邸が立ちそびえていた。
「ねぇ、ここは?」
「私のおうちだよ。さっ、いこ」
お姉ちゃんに手を引かれながらゆっくりと大きな建物に近づいて行き、中にはいる。
中に入るとお姉ちゃんと同じ髪の男の人が一人いた。
「お帰りなさいませ、お嬢様。…そちらの方は?」
「迷子らしいの。だから今日はここで一泊させてもいい?」
「はい、もちろんでございます」
「うん。ありがと♡」
「それでは、私はこれから準備に取り掛かります。晩のお食事の用意は既に完了しておりますので少々、お部屋で待機していてください。準備が終わり次第、そちらに向かいますので」
そう言って男の人は目の前から消え去った。
「おっ、おねぇちゃん…消えたよ?」
「あはは〜、うちの人たちはすごいがいっぱいいるからね。ご飯ができるまで私の部屋にいようね」
「……うん」
「じゃあ、私は少し用事があるから、そこでおとなしく待ってるんだゾ!」
と言って部屋から出て行った。
辺りを見回す。見た感じ女の子部屋という感じだ。室温も暖かく外とは大違いだった。窓の外を見ると白い何かがたくさん降っていた。これがいわゆる“雪”というものか。以前、本で見たことがあった。
そんなことを思っていると遠いところから人の足音が聞こえた。その足音は徐々に早く、大きくなりその勢いが扉に移ったかのように大きな音がなりながら扉が開いた。
「いょ〜〜お〜我が妹よ〜これから私とお風呂に……って貴方誰かしら?」
そこには顔を真っ赤にしたお姉ちゃんに似た同じ髪の色の人がいた。お姉ちゃんも大きくなったらこんな感じになるのかな?
「あ、あぅ、えっと…」
「あ〜〜わかった〜さては男装だな〜さすがは我が妹!とても似合ってるわよ〜〜、ということでお風呂いきましょ〜〜」
急に目線が高くなった。どうやら首根っこを持たれたらしい。
「え?ちょっと助けて〜」
そのままお風呂場に連行された。
大きなお姉ちゃんはお手洗いに行くからと言って僕と脱衣所で別れた。僕は気づかれまいと、すぐに服を脱ぎ、お風呂に飛び込んだ。
「ここ、なんか広いな…温泉みたいだ」
10人入っても大丈夫なくらい広い。
とりあえず、早く出なきゃ……
「はいってるかね〜!妹よ〜」
と大きなお姉ちゃんは勢いよくドアを開けた。僕はお風呂から出る直前だったので開けたと同時にドアに背を向け再び湯船に浸かった。
下湯だろうか、体にお湯をかける音が数回して、そのまま湯船に入りこっちに向かってくる。
「一緒に入るの久しぶりなんだから〜今日は逃がさないわよ〜」
そして僕の背中に何かが乗ってきた。
「う、うわわっ」
「どうしたのよぉ〜緊張することもないでひょ〜。まるで今日初めて一緒に入ったような様子ねぇ〜」そうです。貴方と入ったのは今日が初めてですから。
そのまま密着したまま時間が刻々と経過する。
「う〜ん…貴方と初めてお風呂に入った時のこと覚えてる〜?いまもそうだけどぉ〜…あの時の貴方…すごくかわいかったわよねぇ〜〜」
そして、昔話を聞かされ続けた。次第に大きなお姉ちゃんの声が遠くなっていき……徐々に水面との距離が近づいていった。
そこでまた、夢が途切れた。いつの間にか俺は暗い空間にポツンと立っていた。
「あれ?…さっきまで夢を見ていたような…」
「オマエ…“力”ヲ求ム者カ?」
いきなり声が聞こえてきた。辺りを見回すが誰もいない。
「今ノオマエデハ姿ヲ捉エルコトハデキナイ。ダガ、“メザメ”ハ近イ。“力”ガ欲シイトキハオレヲモトメロ」
「ちから?力ってなんだよ!おい、お前は誰なんだよ!」
「モウイチド、伝エルゾ。オマエガ、“力”ヲ持チ、ソレデモナヲ、“力”ヲ欲スルナラ、オレヲモトメロ」
「だから、力って…それに目覚めってなんだよ。答えろよ」
突如、床に穴があき、俺は暗闇に落ちていった。これが答えなのか?
「…ちょっと、ガイ、ガイってば」
視界に明るさが戻っていき、目の前にはフレ姉が俺の肩を軽く揺らしていた。
「あんた、大丈夫?突然唸りだしたからビックリして起きちゃったわ。呼びかけてもうなされ続けるし、心配したんだからね」
「ごめん」
体を触ると服がかなり濡れていた。
「とりあえず、時間も時間だから温泉行っといで」
「わかった…」
ぼーっとしながら廊下を歩き脱衣所に向かう。そして服を脱ぎ扉をあけた。
「うおっ!」
いきなり目の前が湯気で見えなくなった。俺は余りに驚き、ウトウトが一気に吹き飛んだ。
「なんで湯気が?ここは露天風呂だろ?いきなり湯気なんて…」
さきほどではないが湯気はまだ俺の視界を悪くさせる。折角の夜の景色が湯気のせいであまり見えない。
「まぁ、いいか…とりあえずお風呂お風呂っと」
俺はお湯を体に数回かけ、ひとまず湯船に浸かった。
「…はぁ〜。いい気持ちだなぁ〜」
やはり、温泉とはいいものだ。体の疲れが体から抜けていくようだ。
『おい、そこのお前』
「うわっ、ビックリした」
正直、誰もいないと決めつけていたこともあり、人がいることに驚いた。
『お前……もしやと思うが……』
「な、なんでしょうか」
相手の姿は湯気のせいで見えない。
『温泉経験者だな?それも凄腕の。違うか?』
「はい?」
突然の意味不明な単語に俺は目を丸くした。
『隠さなくてもいい。俺はお前の下湯をかける姿で確信した。そのお湯のかけ具合、角度、その他諸々。総合的に俺はお前を熟練者とみた』
たしかに、昔は父さんの出張先で温泉に入ったことはあるが温泉に入る頻度は高くない、むしろゼロに近い。
「まぁ、確かに温泉には数回程度いったことはありますよ」
『数回とは…謙遜しても俺にはわかるぞ。俺は温泉のマナーに関しては少しうるさくてな。普段、温泉先で2〜3回はマナー違反で注意するが、お前は完璧だった。何ひとつ突っ込む点がなかった』
「そ、そうですか?」
なんだ?新手の変態か?
『そろそろ、俺は出る。またお前に会える日を楽しみにしているぞ』
そういって見知らぬ人はお風呂から出て行った。
「世の中、変な人もいるもんだ」
気にせず湯船に浸かった。なぜだかあの人が出たあと湯気は先ほどより濃度が薄くなり、キレイな夜景を見ることができた。そしてある程度して、お風呂から上がり、部屋に戻った。
夕食はフレ姉の希望でスキ焼きになった。ここのところスキ焼き多すぎじゃないか?俺は食べながらしっかりフレ姉の晩酌を務めた。
ほどほどのところで当主さんが星を見れるかもしれないベランダに案内してくれた。
「終わりましたら僕に声をかけてください。僕は受付にいるので、それでは」
「ふぅ〜。さてさて、星は見えるのかねー」
フレ姉はお酒を持ちながら椅子に腰掛けている。
「さぁ?どうだろ?確率は……すごく低いでしょ」
「低くても見える時は見えるのよ、少年」
そうして俺たちは星を眺めながら色々な話をした。学校このことか世間話とかいろいろ。
「あっ!あれ!ガイ、あれ!」
星も見れないし、そろそろ部屋に戻ろうとした時、フレ姉が何か見つけたようだ。
「ん?なんだよ」
「空……あれ……見てよ」
俺は指をさした方向に目を向けるがそこには何も無かった。
「なんだよ……なにも……」
言いかけた途端、俺の視界に流れ星が入った。
「え?あれってまさか…」
驚きと共に俺の体に異変が起きた。
「うっ……な、なんだ……あ、あたま……が……」
驚きはあとからきた頭痛によりかき消された。激痛により立つことも困難になり俺はその場に倒れこんだ。
「ガイ!ガイってば!ちょっとしっかりして」
フレ姉の声が聞こえるが頭の痛みはさらに増していく。まるで何かが俺の頭に流れ込むような、何か莫大なものを一気に頭に突っ込まれた感覚に襲われた。
「そこでじっとしてて、当主呼んでくるから」
フレ姉はその場から離れていった。
「いきなり……なんで……意味わかんねぇよ……」
思い当たる節がない。第一ここにきてまだ間もしていなく、仮に体調を崩したとしてもここまで至らないはずだ。
『…“力”ヲモトメロ』
不意にその言葉が俺の頭を通り過ぎた。確か…あの時…そう、夢で聞こえてきた言葉だ。けど、それと何の関係があるのだろうか?
「ダメだ…考えることもできなくなってきた」
フレ姉と薬箱を持っている当主が来るのが見えるとだんだん痛みが引いていった。
「ガイ君。大丈夫ですか?しっかり」既に痛みは完全に引いて五体満足であった。
「はい、もう大丈夫です」
「いたいところは?」
「さっきまで頭痛がしていたんですがもう引きました」
「本当かね?ウソはいかんよ」
「本当に大丈夫です」
「そうですか…きっと身体に障ったのでしょう。今日はもうこのまま休んだ方がいいでしょう」
「そうですね。じゃあ、ガイ。戻ろ」
「あんた、いきなりどうしたの?どこか調子が悪いところとかあったの?」
「いや、どこも悪いところはなかったんだ。フレ姉、さっき流れ星見た?」
「うん。あたしは見たよ」
「俺、その流れ星を見た直後に痛みがきたんだ」
「う〜ん。病院いってみる?」
「多分、なにもないと思うし大丈夫だと思うよ」
「そう……少しでも悪くなったら言ってよね」
「うん。わかった。明日のこともあるしもう寝るよ」
先ほどの痛みは再発せず俺はすぐに眠ることができた。
トロイ・ボルゲーゼ
性別男
年齢16
ガイと同級生である。
クラスは3組。
平均的な能力である。
HP500 初期EXゲージ60%
攻撃 ★★☆☆☆
素早さ★★☆☆☆
詠唱 ★★☆☆☆
援護 ☆☆☆☆☆
連携 ★★★★★
守護属性炎属性
攻撃属性炎属性Level1
EXbond(デルタアタック)200%必要
(パーティーが三人以上のとき発動)
効果/大ダメージを与え相手のステータスを一時的に下げる。