ティンクル☆くるせいだーす GO~TO~!!動き出す地界人!   作:Ma-sA

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今回はレゾンサイドです。


第22話 僕のとある一日

レゾンside

 

ガイがいなくなって何日たっただろうか?僕はいつも通り、学校の用意をして家を出る。

いつもガイと出会う曲がり角。来るのはセーナのみ。まぁ、あの頃と比べれば誰かといけるだけで毎日が幸せだと感じる。

あの頃……高校1年生の初め、僕は早速、イジメの対象になっていた。来る日も来る日もいじめにあい、殴られ蹴られ、トイレに連れていかれ……あんなことやこんなこと。そういえば、トイレでご飯を食べたときもあったっけ。すぐに上から水をかけられてお昼が台無し。お母さんにすごく謝りたかったよ。その時にはもう涙は枯れてしまったよ。それでも僕は学校に行き続けた。なぜだろうか?たぶんだが、僕は助けを求めに学校に行っていたのかもしれないと思う。ヒーローのような人が現れることを信じて。

そんな変な想像が現実になったんだよ、ある日。

そう、それが僕とガイの出会いだったんだ。

 

「ねぇ……ねぇってば!おーい!」

 

「えっ?なっ、なに?」

 

「いや、さっきから話しかけても返事が返ってこなかったからさ」

どうやら随分深いところまで意識がめり込んでいたようだ。

 

「あ、うん。ごめん〜。ちょっと昔のことを思い出しててね」

 

「昔ってあれのこと?」

あのことは学校のほとんどの人が知っている。

 

「うん。僕にとっては悪夢のような出来事だったけど、そのおかげで二人と仲良くなれたよね〜」

 

「そうね。あのときは私とガイで頑張ったもんね」

最初に助けてくれたのがガイで後からセーナが割り込んで来てくれた。相手は6〜8人、こっちは2人とほとんどリンチの状態だったけど、どういう訳か勝ったんだよね。

 

「でも、あのときのことはあまり思い出さないようにって、三人で約束したでしょ?」

 

「そうだったね〜忘れてたよ〜」

 

「全く、朝からそんな暗い話しないの。さっさと学校行くわよ」

 

「うん」

今日もセーナとたわいの無い話をしながら学校に向かった。

 

 

 

 

 

放課後になり、僕たちは教室を出た。

 

「ねぇ、セーナ。今日の予定は?」

 

「ん?今日もメルファスさんに稽古つけてもらうの」

 

「ここのところずっとつけてもらっているよね〜」

 

「私も負けていられないからね。レゾンも来る?」

 

「そうだね〜。たまには外で勉強するのもいいかも」

 

「じゃあ、行こ」

共に街に出ていく。

 

 

 

 

 

 

「えっと……メルファスさん、メルファスさんは〜っと……」

セーナはあたりをキョロキョロと見渡し、メルファスさんを探す。

 

「いないね〜」

 

「でも、この辺りでいつもお茶をしているの……あっ!」

 

「いたの〜?」

 

「ほら、あれあれ」

セーナが指を指す方向をみると、メルファスさんが女性とお茶をしていた。

 

「セーナ。この時はどうするの?」

 

「視線をあの人に送るのよ」

なにそれ?

 

「こうするの」

そう言ってセーナはメルファスさんに向かって視線を送る。

 

彼は少し経ってから視線に気づき、周りを見渡し、僕たちの視界に捉えた。その後また女性の方を向き直し、立ち上がり、そして僕たちの方向へやって来た。

 

「おや、これは。レゾン君……でしたかね?」

 

「あ、はい。いつもセーナがお世話になってます〜」

 

「これは御丁寧に。……あの野蛮人はいないようですが……」

 

「ガイは用事があっていませんよ」

セーナが説明をする。

 

「そうですか。時間も惜しいですので早速、始めましょう」

 

「はい」

僕たちはメルファスさんの後について行った。

 

 

 

 

ついたのは河原だった。ひと気の無いところなら多少、魔法を使っても良いことになっている。

ちなみに練習はいつもここでしているらしい。

 

 

「では、始めましょう。レゾン君は参加しないのですか?」

 

「はい〜、今日は見学だけで」

 

「わかりました。それではセーナさん。前回の続きから始めましょうか」

 

「はい」

セーナはケースから杖を取り出して、両手で構える。

 

「あの……両手で持っていいんですか〜?」

 

「まぁ、見ててください」

セーナに目線を向ける。

セーナは目を杖に向けている。すると少しづつ、杖の下から何か魔力のオーラが出ている。そのオーラは次第に杖の先に向かって杖全体を包んでいく。

 

「これは?」

 

「今、私と練習している新しい攻撃技です。治療系の技だけでは単独時に不便なので」

そんなことを言っているうちに、オーラは杖を包み込んでいた。

 

「できました」

 

「はい。それではそこから片手で持ってください。くれぐれもオーラの形状は崩さないように注意してくださいね」

セーナは片手で杖を持つ。本来なら片手で持つのが一般的だ。

片手で持つと両手のときと比べて形状が少しいびつだ。それでもオーラは消えていない。

 

「はい。形は……この際おいといて。それでは私に攻撃をしてみてください」

そう言ってメルファスさんはタクトを取り出し魔力を展開し、タクトに纏わせる。一瞬でセーナの作業を行っているようだった。

 

セーナはメルファスさんに斬りかかる。杖とタクト、いや、今は剣と剣か。それぞれがぶつかり合う。数秒間の競り合いがあったが、先にセーナのオーラが消えてしまった。

 

「はぁっ、はぁ、はぁ……一回するだけでもかなり魔力を消費する……わ……」

肩で息をするセーナ。辛そうだよ。

 

「威力の方はなかなかです。以前よりも上がってます。しかし、使用回数と錬成速度が課題ですね」

 

「はい……精進します」

 

「早いですが、少し休みましょう」

 

 

 

 

「レゾン、なにしてるの?」

僕が課題をしていると、セーナが尋ねてきた。

 

「これをしてるんだよ〜」

僕はセーナに別冊の“ボルトスティンガー”の構造式を見せる。

 

「うわっ、なにその意味不明な文字の並び」

 

「それが普通の反応だよね。でも、これのすごいところは難しく見えて実は、学校で習ってきた基礎レベルまで構造式を分解できるようになってるんだよ〜。これなら僕でも時間を掛ければ会得できるよ〜」

 

「そうなの?なら私も……」

そう言ってセーナは僕の本の中を見る。数秒経たない内に顔が青ざめていく。

 

「無理。私には無理だわ。知恵熱出そう」

 

「なら、私も少し見させていただきましょうか」

僕たちの真後ろにメルファスさんが立っていた。笑顔でこっちを見ている。

 

「どうぞ〜」

僕は本を渡す。メルファスさんは目を通す。

 

「これは、こう…で…あれですから……なるほど。こうですか」

と言って手のひらから雷属性の球体を出していた。

 

「す、すごいですね!さすがです〜」

 

「いえいえ、私はこれが精一杯です。そもそも属性が違いますからね。さて、そろそろ再開しますか」

ここでまた練習が再開された。

僕はボルトスティンガーの構造理解に励む。一つづつ丁寧に分解しては理解、分解しては理解。それを繰り返していく。

 

セーナはあれから詠唱、通常技の強化をしている。メルファスさんの“サンシャインスプライツ”の方が威力があり、制御がしやすいとか。詠唱技“セイクリッドスフィア”は元々覚えていたので繰り返し練習して自分のものにしている。

 

話は変わるけど、本の後ろに著者名が違う。表紙には“ニベ”と書いているが最後のページの著者の名前は“メリロット”と書いている。誰だろうメリロットって?今度ハヤト先生に聞いてみよう。

 

 

 

 

 

 

 

「はい、ではここで終わりとしましょう」

 

「はい、ありがとうございました」

そうして、メルファスさんは多数の薔薇の中に消えていった。

 

「いつもあんな感じて消えるの〜?」

 

「うん。なぜかね。特に理由はないらしいけど」

 

「多分、援護系……加速系の技じゃないのかな〜?」

 

「どうして?」

 

「ほら、あれ」

僕は後ろを指差すと遠いところでメルファスさんが全力疾走していた。

 

「な、なるほどね……」

納得したようだ。

 

「とりあえず、お疲れ様。じゃあ、帰ろう〜」

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん〜〜〜〜」

どこかで聞き覚えのある声に僕はそちらに体を向ける。

 

マカロンだ。

 

 

「やぁ〜、マカロン」

 

「マカロンちゃん、こんにちわ」

 

「うん。二人ともお疲れ様」

 

「マカロンちゃん見てたの?」

 

「ううん。魔力の反応が大きいかったからなにかな〜って思って来てみたの」

この子たまにすごい発言するんだよね。反応がわかるなんて、僕全くわかんないよ〜。

 

「そっか〜、偉いね」

セーナはマカロンの頭を撫でる。

撫でるとマカロンは顔を赤らめるんだよね〜。

 

「えへへ……」

 

「マカロンちゃん、晩御飯もうたべた?」

 

「まだだけど、どうしたの?」

 

「今日、うちの両親帰ってこないから私一人なの。だからこれから買い物しようかなって思ってて、なんなら一緒に食べようかなとか思ったの」

 

「う〜ん……じゃあ、お邪魔になろうかな」

 

「じゃあ、僕はこの辺で……」

 

「何言ってるのよ、あんたも来るのよ。荷物持ちとかやって欲しいし」

え、そうなの?

 

「わかったよ〜」

 

「じゃあ、行きましょ」

 

 

 

 

セーナ達と買い物をしてセーナ家に向かう。道中、マカロンとセーナは手ぶらで僕は言われたとおり荷物持ちだった。

 

 

ご飯はカレーライスだった。ごく普通のやつだ。僕たちはそれを美味しくいただき、身の回りで起きたことについてなど様々な話をした。

 

「さて、そろそろお風呂に入ろうか。マカロンちゃん、一緒に入ろ」

 

そう言って、二人ともお風呂に向かった。

……お風呂か〜……お風呂?

 

 

まっ、いっか……別に怒られはしないでしょ〜。

 

「さてさて、本でも読んどこうかな〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

「上がったわよ。次はいって」

 

「え?僕も?」

 

「当たり前でしょ?」

 

「こういうのは、先に男を入れるべきじゃないの?」

 

「いいのいいの、あんたは女子が入り終えた風呂でふしだらなことなんてしないでしょ?そこには私たち、信頼してるから。ね、マカロンちゃん」

セーナは後ろを向き、マカロンに尋ねる。しかし、後ろにはマカロンの姿はない。

 

「ねぇ、マカロンは?」

 

「いや、着る服に戸惑ってるらしくて、サイズが合わない寝巻きしかなかったんだよね」

そういうと、マカロンはダボダボの寝巻きを着て出てきた。

 

「おねえちゃ〜ん……これ、なんかいや〜」

長さがあまりすぎてるのか足はズボンの半分ぐらいの位置しかなく、余りは後ろにひきずっており、腕も何回か巻いているが、手が半分しか出ていない。

 

「こんな服どこで買ってきたの?」

 

「この前、セールで売ってたからついつい……」

 

「そう、なんていうか……マカロン、歩き辛そうだね〜」

見てられないな〜つっかえてこけたりなんかしたら……

 

「うん、確かにね。でも、暖かいよ」

 

「それで、レゾン。お風呂は?」

 

「やっぱり、僕はいいよ、帰ってから浴びるよ。明日も学校あるし」

 

「そう、なら仕方ないわね。私も今日は疲れちゃったし、マカロンちゃん。もう寝る?」

 

「うん!」

 

「まぁ、そういうことだから。今日はお開きってことで」

そう言ってセーナはマカロンちゃんを抱える。

 

「うわわっ、お姉ちゃん、いきなりどうしたの?」

 

「ほら、寝るよ。一緒に寝ようね」

 

「寝るのはいいんだけど、見送りしないと鍵施錠できないよ〜?」

 

「あっ、そうね……」

マカロンはそうして解放された。

 

 

 

 

「じゃあね、また明日」

 

「うん〜またね〜。マカロンも〜」

 

 

「う〜ん…ムニャムニャ……おやすみ………く〜〜……」

さっきまで元気だったのにもう眠たそうというか寝てるよ〜。

 

「あら、立ったまま寝てる。抱えるしかないか」

 

「そうだね、じゃあね〜」

 

そうして、僕は自宅へ帰っていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバートside

 

私は両親の会社の研究所にいる。

 

数日前にサポートモンスターいわば、私のアシストの細かい調整に入っていて、今さっき終わったようだ。

 

『アルさん、こんな感じですかね』

研究所のチーフが話しかけてくる。

 

「これが私の相棒ですか?」

形はただの球体で、真ん中にレンズがありそれが目となっているらしい。

 

『そうよ、個体番号“P-01”。名前はまだないの。決まるまで01でお願い』

 

「了解した。性能の方は?」

 

『性能は試作機だからそんなに強くはないわ。属性は魔族と共同で作ったから闇属性ってことぐらいかしら?』

 

「そうですか」

 

『今度の大会で使用可能らしいからそこで実践データーをとってきて』

 

「テスト……といった感じでしょうか?」

 

『そんなかんじよ、今は弱いけど、大会での内容次第でいくらでも伸びる価値はあるの。なんたって地界初のサポートマシンなんだから』

マシンだかモンスターだかどっちが正式名称なんだ?

 

「わかりました。では、私はこれで」

 

『はいはい〜。……計画は……順調ね……』

 

「ん?何かいいました?」

 

『いえいえ、何も』

 

「そうですか」

ボソボソと言っていたので内容はわからなかった。まぁ、そんな些細なことはどうでもいいか。

 

 

 

 

 

練習場に来た。

 

「今度の大会は少し楽しみだ」

その時までには強くなっていてほしいものだ。

 

「私も精進しなくては」

 

そうして私はランスを構え、練習を開始した。




レゾン
彼の伸びは防御力だ。おそらく防御力のみなら学年トップレベルか、それ以上である。これも日頃の学習が生きたのだろう。
他のステータスは平均的だがスピードが少し遅い。
ライトニングシューターやボルトメガストリームを使用できる。
必殺技は“クイックモーション”が進化して“クイックチャージ”となり、また新技“ボルトスティンガー”もギリギリ会得することに成功した。


攻撃 ★★★☆☆
素早さ★★☆☆☆
防御★★★★★
詠唱 ★★★☆☆
援護 ★★★☆☆
存在意義 ★★★☆☆

攻撃属性雷属性Level2
守護属性地属性
攻撃待機時間70.75.80.90f
武器 ニベから学ぼう雷のいろは

EXcharge(クイックチャージ)
効果/2フレーム間のみ詠唱時間と攻撃待機時間が減少する。重ねがけ可能。

EXBarrage(ボルトスティンガー)
効果/雷を放つ。RASH数を最大5追加する。雷属性。




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