ティンクル☆くるせいだーす GO~TO~!!動き出す地界人! 作:Ma-sA
セーナside
私には最重要課題が一つだけある。それは必殺技なんだけど、中々ものにならないのよね。
今まで攻撃系はなんとなく嫌だったから覚えるのを控えてたけど、今更覚えろとかちょっとね……体がなんか少し拒否してるのよね。
「セーナさん。どうしました?全然、できてませんよ?」
現在、剣を形成、そしてそれの維持を練習している。
「はい、すいません」
正直に言うと、私強くなっているのかしら?
それからも剣の形を整えているが一向に整わない。そうしたら、メルファスさんが両手を叩いた。
「はい、少し止まってください。他のことを考えていてはいつまで経っても完成しませんよ?」
他のことを考えているとすぐに見抜かれてしまった。
「すいません……私が本当に強くなっているのかって考えてしまって……」
「なるほど…確かにまだ1ヶ月と少ししか経ってませんが練習だけではどれだけ自分が成長したかわかりませんね。ですが、安心してください。貴方は確実に成長を遂げています」
そう言われてもね……自分で感じないと意味がないでしょ。
「せめて、この技を完成できれば、戦闘も可能なのですが……」
「とりあえず、続けてみます」
私は再び杖を構える。
「はい」
メルファスさんは目線を私の胸の辺りに向けそう言った。
「では、終わりましょうか」
「はい、ありがとうございました」
「基本の技はある程度、形になってます。後は……」
「剣…ですか……」
「はい、私も少し困っています。すいません、こんな不甲斐ない自分で」
「いえいえ、そんなことはないですよ」
「そうですか?なら…よろしいのですが……」
そう言って、メルファスさんは私の胸に手を伸ばしてくる。
「あの…その手は?」
その手は私との距離を縮めていき、そして私の胸の間に当たった。
「……そうなんです、これなんですよ」
「はい?」
どうゆうことだろう?
「それを胸から出していただけませんか?」
私の胸の間にある。“それ”を指で指す。
私はそれを、ロザリオを胸から出した。
「ロザリオですか……それが貴方の成長を妨げているのかもしれません」
どういうことだろうか?
「あの、これはただのお守りなんですけど……」
「これはどなたからいただかれましたか?」
「これはハヤト先生からです。ハヤト・クジョウ先生です」
「外せますか?」
「外そうと思えば外せますが、約束で『私がいい』と言うまで外してはいけないと言われているんです」
「ふむ、そうですか……最近疲れや気だるさはありませんか?」
「そういえば、朝は少し疲れている感じがします」
これを貰って数週間後ぐらいかな?少しずつ朝に起きるのが辛くなった気がするのよね。
「なるほど……これは吸収ですか」
「吸収?」
「はい。簡潔に申し上げると、魔力がその中に集まっていると解釈した方がよろしいですかね」
「これが?私の魔力を?」
「はい。ですから私的にはこれを外すことをお勧めします。そうすればおそらく貴方の必殺技はうまくいくと思います」
これを外せば……私は強くなれるの?
じゃあ、なんでこれを離さずに持っておけとハヤト先生は言ったの?もしかしてトレーニングとして体に負荷をかけるためのものなの?それだったらロザリオなんか渡さずにもっと別のものを渡せばいいはず。わからない……
もう、どう結論づければ答えが見えてくるの?わけわかんない。
「どうですか?」
私は早く強くなりたい。ガイやレゾンたちを助けれる力を手にいれるために。なら、こんなところで、立ち止まってなんかいられない。これさえなければ、このロザリオなんかなければ……
私の手はゆっくりとロザリオに近づく……
「待ちなさい!!」
その声によって私の腕は止まった。
声の方向を向くとそこにはハヤト先生がいた。
「は、ハヤト……先生」
「ふぅ、危ないところでした」
先生は私の元まで歩み寄ってくる。
「目先のことだけ見て、なおかつロザリオの秘密を知ってしまえば外したくなる気持ちはわかります。私だって貴方の立場に立てば絶対そうしますよ」
秘密?ただのお守りっていってたよね?
「先生、これは一体なんなんですか?」
先生にそう尋ねるが先生は表情一つ変えない。少し時間が経過して先生は口を開いた。
「すいません、その答えはもう少しだけ待ってもらえませんか?」
「そんな……どうしてですか?」
「私も理由を説明していただきたいものです」
メルファスさんも口をだす。
「あなたは?」
「申し遅れました。私はメルファスと申します。以後お見知り置きを」
「嗚呼……あなたが噂の。7大魔将の色欲の方ですか。初めまして、私はセーナさんの学年主任を担当しています、ハヤト・クジョウと申します」
「これは、これは。それで、理由を説明してもらえませんか?」
「先程も言いましたが、セーナさんには教えることはできません」
「なぜですか?」
メルファスさんが言及する。
「一言で言うと“質”が落ちるからです」
質?なんのこと?体重のことかしら?
「質……ですか……」
メルファスさんは指を顎に当て、少し考える。
「……仕方ありませんね……メルファスさん。少しこちらに。セーナさんはそこにいてください」
メルファスさんとハヤト先生は私と少し距離をとって話し出した。内容は全く聞こえない。
が、先生と話しているうちにメルファスさんの顔は明るくなっていく。何を話しているのだろうか?
話し終えたのか、メルファスさんは私の元に来た。
「セーナさん。やはり外さないでください」
「え?」
手の甲が返ったのかな?
「先生から話は聞きました。セーナさんには身も心も疲れるかもしれませんが、頑張ってください」
「何を聞いたんですか?」
「先ほど先生が仰られたようにお答えはできません」
なんじゃそりゃ?
「ですからもう一度私を信用してください。あの時のように、私に訓練を頼んだ時の理由のように。私にもう一度信用を置いてください。決して後悔はさせません」
これまでに私の信用を損なったことはないしいいかな。
「わかりました。もう一度よろしくお願いします」
私は深々と頭を下げた。
「それでは、私は仕事がありますのでこれにて。メルファスさん。セーナさんをこれからもよろしくお願いします。貴方がセーナさんを指導して貰って私はすごく嬉しいです。セーナさんも頑張ってください。前よりも少し強くなっていますよ。では」
そうして、ハヤト先生は帰って行った。
「って言う話をしてたのよ」
「ふぅ〜ん……あっ、テンチョー、ケーキおかわりぃ〜」
練習後、サリーちゃんがバイトをしているケーキ屋に行き、たまたまバイトが終わっているということでサリーちゃん、あとオデロークとケーキを食べている。
『サリーちゃん。おかわりもいいがあまり食べすぎると店が潰れてしまう』
「だってぇ、テンチョーの作るケーキはおいしいんだもん。ねぇ、オヤビン!」
「テンチョウ、うまい」
いや、それ店長食べてるから。
『また、調子のいいことを。では、セーナさん。ごゆっくりと』
店長はその場から離れていった。
「店長さんなんかいい人だよね」
「うん!けど、怒ると怖いよ」
「テンチョウ、強い、怖い」
「そ、そうなんだ……それにしてもオデローク、それ何皿目?」
目測からして13.14皿ぐらい食べている。
「あんた太るよ?」
「オデ、元々、ぽよぽよ」
「オヤビンは元々だからダイエットしなくてもいいもんね」
「サリーちゃんも?」
「うん。おいしいものは別腹だし」
「なるほど…ダイエットか……ん?ダイエット?」
ダイエット?っていったら身体を絞る、痩せる?……絞る!
「そうだ!痩せて絞ればいいんだ」
「わぁっ、びっくりした。いきなりどうしたの?」
「ごめん。私帰る。また今度ね。じゃあ」
早く試してみなきゃ。
翌日、いつものところで、メルファスさんと練習する。
「それでは、気を取り直して頑張りましょう」
「はい」
私は片手で構える。
「セーナさん。早まる気持ちはわかりますが、まずは両手からですよ」
「大丈夫です。私にちょっとした。考え方があるんで」
「そうですか、それではどうぞ。始めてください」
私はいつものように意識を集中させて杖にオーラを纏わせる。いつもなら全体に纏わせるだけでいいんだけど、このやり方に少しアレンジを加えてみる。
「ふぅむ…なるほど、そうきましたか」
私の杖は元の大きさより細く短くなっていた。
いわば、短剣のような感じだ。
「魔力を纏わせるだけでなく、締め付ける、というわけですか。形が小さい分、制御もしやすく、崩れにくい。よく考えましたね」
そう、これがオデロークから得た絞り上げ、“ダイエット”だ。正直、成功して良かった。
「それでは、攻撃してきてください」
私は形状を整え、斬りかかる。小さい分、動きが軽くなり、攻撃回数や攻撃速度も上がった。
「やりますね、ですが……」
またしても私の方が先にオーラが途切れてしまった。
「なかなかです。これでいきましょう」
「え?決断早くないですか?」
「何を言っているんですか?この技は私の技をベースにしているだけで、真似をしろとは一言も言っていません。自分の剣を作ればいいのですよ。短剣……いえ、ダガーと言った方がよろしいですかね」
「ダガー……。フリッカーダガーって言うのはどうでしょうか」
その命名にメルファスさんは笑っていた。
「フリッカーですか。なるほど、ずいぶん弱々しいといいますか、いや失礼。発展途上という解釈した方がよろしいですか?」
「はい。まだまだ極めていけそうな感じがするんです」
「なら、これで、必殺技は一旦、区切りがつきますね」
「いよいよ実践ですか?」
「そうですね…ですが、肝心の相手が準備できていないためできそうにはないですね」
「対戦相手なら用意できますよ!」
声の方向にハヤト先生がいた。
「先生!」
「修行が終わった時に戦わしたいと思って準備してます」
終わってからか。
「わかりました」
「そういうことで、今日は見学させてもらいます」
ハヤト先生はその場に腰をおろした。
「気づいたこととかあれば、指摘しますよ」
「はい!お願いします」
「それでは、始めますよ」
練習が再開する。
「はい!お願いします!!」
私は最終日まで気を抜かず頑張りきろうと思った。
「ねぇ、セーナまだかな?おなかへったよ。あっ、テンチョーおかわり」
「ケーキ、食べる」
『お前達、早く仕事しなさい』
セーナ
彼女のウィークポイントである攻撃力を上昇、そして詠唱にも力を注いだ。基本的には伸びはそこまで良くはないがその分、属性レベルに影響している。しかし、防御力は改善されてなく、低いままだ。サンシャインスプライツを使用できる。
単独でも戦闘できるようにメルファスから新技“フリッカーダガー”を伝授。ベースは彼の“ローズエクスカリバー”である。攻撃力はそこまで高くない(セーナ自身攻撃力が高くないので)が色々特殊効果が付属している。
攻撃★★☆☆☆
素早さ★★★☆☆
防御★★☆☆☆
詠唱★★★★☆
支援★★★☆☆
治癒能力★★★★☆
攻撃属性光属性Level3
守護属性光属性
攻撃待機時間60.65f
武器 杖
EX岩石御見舞(ロックプレゼント)
効果/最大HPの20〜40%回復
回復するが物理的には痛い。
EX saber(フリッカーダガー)
効果/通常の1.5〜2倍のダメージを与え、スタンゲージを2つ減らし、RUSH数を2追加する。光属性。
フリッカー→flickerとは(消えかけた明滅する光、ゆらめき)という意味です。
サリー&オヤビンの出番がなかったのでここにいれてみました。
感想その他諸々お待ちしております。